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珊瑚舎の部屋

〜 LE ROYAUME DU CORAIL 〜
 

ここは更新を停止しています。新しいコンテンツは、

「清瀬 六朗 のホームページ さんごのくに 〜 LE ROYAUME DU CORAIL 〜」

にあります。


 

のうみそ くすぐられちゃうよ

 
☆ 今回の新規掲載分 ☆
 
鈴谷 了 安藤昌益はポルポトか?

 

――「本をめぐる雑談」のページ――

清瀬 六朗 と学会『トンデモ超常現象99の真相』・『と学会白書1』

鈴谷 了 秋山正美『動物園の昭和史』

 


 今月はしし座流星群がやってくる。

 流星というのはかすかな光の天体なので、空の暗いところで見るのが理想だ。だから東京の区部などはまず天体観測に適していない。いま国立天文台――むかしは「東京天文台」だった――は三鷹にある。私が三鷹という地名を知ったのはこれが最初だ。でも、いまでは三鷹でも空が明るすぎるのではないだろうか。

 ところが、いくら空が暗いところでも、空を明るくする流星観測のじゃまものが存在する。月である。月明かりは流星観測の大敵で、満月の美しい夜も流星観測者にとっては「条件――最悪」の夜ということになる。

 だが、こんどのしし座流星群は、満月近い月が照らしていても十分に見える可能性があるというからたいしたものである。

 この流星群は、33年周期で、西暦の下の桁が00、33、66になるあたりでめぐってくる。つまり世紀末にやってくるのだ。とくに18世紀の世紀末というとアメリカ独立・フランス革命と大事件が続発し、ロマンティシズムに大きな話題を提供したようだ。

 しし座流星群の極大は11月18日である。なお、夜半をすぎないとこの流星は見えない。詳細は、国立天文台のホームページなどで確認してください(天文ニュース138に掲載)。

 国立天文台ホームページ http://www.nao.ac.jp/index_J.html





 さて、今回の新規掲載分は

 鈴谷 了 安藤昌益はポルポトか?

です。なかなか問題提起的なタイトルですね。工業社会で暮らす私たちに「農本主義」「農民本位の思想家」というものを理想化する傾向はないか? それを正当に評価するにはなにが必要なのか、ということについて問いかける文章です。

 京都で温暖化会議をやるとなると、急に「コンセントはこまめに抜きましょう」などというキャンペーンが始まるようなこの国の気分には、ぜひ考えておかなければならない問題だと(清瀬は)個人的に感じています。なお、著者の鈴谷さんは、同じ東北出身の「農民の味方」宮沢賢治についても思索を重ねておられる方です。


 ほかに、「温故知新」のページに

 清瀬 六朗 と学会『トンデモ超常現象99の真相』・『と学会白書1』
 鈴谷 了 秋山正美『動物園の昭和史』

を掲載しました。

 『トンデモ超常現象99の真相』は洋泉社からの「トンデモ」シリーズ第三作です。『と学会白書1』は「と学会」の新シリーズの第一作ということになるのでしょうか。本の趣向はだいぶちがっていますが、どーせなのでいっしょに書評を掲載しました。

 『動物園の昭和史』は戦争中の動物「処分」について考えた作品です。

 ※ なお、前回、「温故知新」ページでとりあげた帆立道久『平安王朝』をもとにしたアーティクルを、YOMINET 「テツガク的空談会議室」(620−629)に「平安時代の王権・貴族社会・武士」というタイトルで掲載しました。平安時代の「怨霊に対する恐怖」からくる貴族社会の団結が、いわゆる摂関時代の特徴をつくり、その崩壊が院政から中世の武家政権へ時代を開いたのではないかという論旨です。
                         (清瀬)



― 処士横議 ―

(清瀬 六朗)

・ 11月8日更新 ・

今回は『もののけ姫』配収新記録樹立をめぐる報道をめぐってです。





― 温故知新 ―

本をめぐる雑談のページ


 「書評」の定式にとらわれずに読んだ本について思いついたことを書いた文章を集めたページです。

 今回の新規掲載分は、

 と学会 『トンデモ超常現象99の真相』・『と学会白書1』(清瀬六朗)
 秋山正美 『動物園の昭和史』(鈴谷 了)

です。


 ほかに、





 

― ムササビは語る ―

珊瑚舎 論文集

 ※ 本ページの著作物の著作権は、各文章にクレジットされた著者に属します。
 ※ ご自由にファイルとして文書を取得していただいてかまいません。    
 ※ ただし、無断転載はいっさいお断りいたします。            



///// もくじ /////

安藤昌益はポルポトか?
(鈴谷 了)
 身分差別も商業もなくして、すべての人が農業に還ればいい――しかし、それが実現した社会、あるいはそれを実現するための社会とは、いったいどんな社会なのだろうか? 私たちは「農本主義」の社会を考えるために必要な視点を何か見落としてはいないか? その欠落が「農本主義」的な傾向を持つ思想家について、べたほめか全面否定かというまるで対話の成立しない両極端の評価を生んでいるのではないか?
 著者は宮沢賢治についても造詣が深い。


五輪候補地決定に関して
(鈴谷 了)
 2008年のオリンピック(夏)の開催都市に大阪が名乗りをあげることが正式に決定した。だが、一方では、オリンピック誘致活動への批判も存在する。ここでは、感情的な議論を排し、過去のオリンピック大会の開催地はどのように決まったきたのかを振り返る。
 なお、本文は、「2004年アテネ大会」決定以前に書かれたものをそのまま掲載しています。


樺太復帰運動の謎
(鈴谷 了)
 戦後、樺太の「復帰」を求める運動が、右翼や超ナショナリストからだけではなく起こされていたことは、今日ではほとんど忘れられている。「北方領土」をめぐる議論は、千島・サハリン全体から切り離すことはできないはずだという立場から、この運動について考察する。


廃線跡探訪ブームに思う
(鈴谷 了)
 鉄道の「廃線跡」を訪れることがいまブームとなり、ガイド本などもたくさん出るようになった。それはいったいどういうことなんだろうか? 全国の旅客鉄道会社線(JR線)「完乗」の記録を持つ鈴谷氏がその思いをこめて書いた文章です。「鉄」のひと、必読の一文です。


見たくないやつは見るな!
― 『エヴァンゲリオン』映画版について ―
(清瀬六朗)
ほら、だからさ……。


死に至る病、そして...
(清瀬六朗)
 個別の生死を超えて「死と新生」の無限の連鎖から構成される「永遠の生命」を得たとしたら、そこで人間のテーマとなるのはいったい何なのだろうか? 人はどうして自分のなかに強いて罪を見いだそうとし罰を求めるのか?

 ・第一回:「この病は死に至るものではない」(1)


都会の星の手帖
(清瀬六朗)
 観測機材なんか持っていなくても、大衆民主主義社会の発散する「光害」にさえぎられた都会の空でも、星は見える。だからそんなに悲観しないで生きていこうじゃないですか、はっはっは……。ともかく、星空・宇宙ネタを集めたページにするつもりです。

 ・部分日食とヘール・ボップ彗星

 3月9日の部分日食のごくいいかげんな雑談まじりのレポート(レポートまじりの雑談、かな?)と、日食・彗星をめぐるNHKの特集番組などについてのコメント。



美紗緒ちゃんとピクシィミサ
(清瀬六朗)
 TV版『魔法少女プリティサミー』の評価を、これまで放映したぶんまで含めて一挙に高めることになった20話「ともだち」について、美紗緒ちゃんに視点をおいて考察してみました。


「蓋棺論定」にはまだ早い ―― ケ小平氏の死去をめぐって
(清瀬六朗)
 1997年2月19日に亡くなった「中国の最高指導者」ケ小平氏の業績をどう評価すればいいのだろうか? 「現代アジア国家の指導者」として、ケ小平氏の政策や「路線」を考えてみた。


Genesis Apocryphon
(清瀬六朗)
 『エヴァンゲリオン』論に名を仮りた「死海文書」を中心とする聖書についての話。『エヴァンゲリオン』をめぐるアニメファンの反応についてもちょっとだけ言及している。


残照のカントリーロード<暫定稿>
(清瀬六朗)
 アニメ映画『耳をすませば』について、「ものを作るとは?」という視点から書いた評論――になるはず。執筆時に時間がなかったので「暫定稿」のまま上げたのだが、なかなか改訂できないでいる。ごめん。


毎日映画コンクール
(鈴谷 了)
 1996年の受賞作は佐藤順一監督の『ユンカース・カム・ヒア』だったんだよ。佐藤監督はいま伊藤郁子さんや小中千昭といっしょに『魔法使いTai!』を作っている。なんかまた4巻の発売が延期になったような気がするけど……また鉄棒またぎでもやるのかしら?


珊瑚舎魔法倶楽部
 『魔法使いTai!』の部屋である。いまのところ第一巻とCDシングル・CDスペシャルの感想が載っている。早いこと2〜3巻とCDの感想を載せないといけないとは思ってるんだけどね。
 CD『魔法使いTai!の文化祭』はファンにはたまらない作品かも知れない。


注目の人
 業界・ジャンルを問わず注目している人のファイル。いまのところ、脚本家の山口宏さんとアニメ演出家の佐藤順一監督しか載っていないが、そのうちアニメ業界以外の人にも枠を広げていくつもりである。もちろんアニメ関係の他のスタッフにも拡張する予定。まあもうちょっと待ってください。


赤ずきんチャチャ特集
 『WWF13』のページ。現在のところ桜井弘明さん演出の一部の作品についての批評など一部しか掲載していないけど、なるだけ改訂を入れて、順次、掲載していくつもりである。ほんとは『りりか』や『姫ちゃんのリボン』のページも作りたいんだけど――まだまだ先の話になりそうです。


トンデモと科学
(清瀬六朗)
 と学会の『トンデモ本の世界』・『トンデモ本の逆襲』が暴き出した問題を、物理学の発想と現代民主主義という視点から考えるという企画である。これ自体がトンデモか?!


「えらそうな人びと」へのコメント
(清瀬六朗)
 『WWF15』所収のへーげる奥田氏の論文に対するコメントであるが、内容的には上記の「トンデモと科学」のページの続編としての「おたく」解釈となっている。併せ読まれることを希望する。


わが心のナデシコ
(清瀬六朗)
 『読売新聞』掲載版の『ナデシコ』は脚本家の山口宏さんが書いている。これがアニメ版の原作という関係になるらしい。このページ執筆時点ではまだ第2話までしか進んでいないが、とりあえず、山口さんにとって前作となる『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめとするガイナックス諸作品の流れとの関連で位置づけを試みた。今後、注目される展開があったらまた増補する予定である。


ある『エヴァンゲリオン』批判
(清瀬六朗)
 『新世紀エヴァンゲリオン』放映開始から一年が過ぎて、まだ十年一日のごとく繰り返される「批判」――それに対する反批判にやっぱり十年一日の憾があるのはしようがないかも知れない。
 子曰く:「あんたばかぁ???!!!」


職業としての学問――「大学教員任期制」について
(清瀬六朗)
 1996年10月末、大学審議会は大学教員について全面的に「選択的任期制」を採用するのがよいという答申を文部大臣に提出した。1919年、激動の時代のドイツで、多数の学生の意向に逆らって「職業としての学問」のあり方を説いたマックス・ウェーバーを想起しつつ(ほんとか?!)、その是非を検討する。たまにはこういうネタもとりあげるのだ。






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