12月・師走(しわす)
‖
極月(ごくげつ)・厳月(げんげつ)・氷月(こおりづき)…etc
◎この12月には、道具も干支の茶碗・香合などが年納めとして用いられます。
12月・冬至の頃〜2月・立春の頃の夜に行われる茶事です。
冬の夕暮れからお客様を招き、夕食とともに茶をもてなします。
手燭の交換と言って、和蝋燭に灯火の風情を楽しみながら茶事が進められていきます。
実際に体験した私の感想としては、現代に置いて真っ暗闇というものを体験することも少ない昨今、和蝋燭の灯火のゆらめきだけの空間は、利休さんの時代に遡れるような気がしました。
とても趣があって良いものですよ。
◎茶事に出される食事は懐石が主となります。
前日までに大掃除を済ませ、初春を迎える準備が整った大晦日の夜に、除夜の鐘が響く頃まで釜をかけ、過ぎ行く一年をゆっくり振り返り感謝しながら一服のお茶を頂き、新年に備えるようです。
○○茶事と言われる場合、ほとんどがお食事(懐石)が用意されています。
濃茶は抹茶を文字通り濃く点てたものをいただきますので、空腹では胃袋に刺激が強いようです。それを和らげるために、先に食事を頂いてから、後に濃茶を美味しく頂くという意味があります。
本来、懐石は断食をしながら修行する修行僧が、空腹しのぎに温めた石を懐に入れたことが由来とされているようです。その弱った胃袋に負担の少ない食べ物と言えば、決して豪勢な食事ではないことが伺えましょう。
ですが、昨今においては食材を吟味し、お客様に喜んで頂けるような手の込んだお料理が並ぶことも珍しくないようです。
1.お膳を受け取ります(ご飯・味噌汁・向付けの3品が乗っています)
2.両手で同時に飯椀と汁椀の蓋を取り、飯椀の蓋のうえに汁椀の蓋を重ね合わせ、膳の右側に置く。(このとき飯椀には、ほんの少量のご飯しか入っていません)
ご飯と味噌汁と交互にいだたくとバランスよく食べられますね。
お酒もいただきながら食事を進めます。
3.ここで初めて向付けに箸をつけます。
煮物、焼き物、吸い物、八寸(海のもの、山のもの)などがつづき、亭主と客とが交互にお酒を注ぎあう千鳥の盃も行われ、和やかなムードが漂うことでしょう。
4.最後に香の物を取り、飯椀、汁椀の中に湯を注ぎ、湯漬けをいただきます。
食べ終わったら懐紙で全ての器の中を拭き取り、汁椀の中に飯椀の蓋、汁椀の蓋、盃を重ねて、飯椀だけ蓋なしで、お客様全員が一斉に箸を膳の中に落とします。この「カタン」という音が食事の終わった合図となり、この音を聞いて障子の外で待機している亭主が出てくるのです。
|
|