≪ 覚え書き ≫

2002年3月某日 お稽古は利休忌でした。

利休忌のお稽古の一連の流れは、『弥生』のページをご覧ください。

今回は、この時期に使う『釜』と、『茶カブキ』について、少し詳しくご紹介します。





★ 透木釜(すきぎがま) ★

この時期に使う透木釜は、五徳(ごとく)を用いません。
その為、炉縁(ろぶち)に透木(材質は桐・朴など)を置いて、炭が直接、釜の底に付かないよう空間を作り、通風をよくします。

(↓写真参照)




透木釜は五徳を使わず
炉縁に透木(木片)を置いて
釜を乗せ掛けます




五徳の上に釜を乗せる場合は
炉縁には何も置く必要はありません








★ 茶カブキ(茶銘を当てる一種のお遊びです) ★

右図を参照してください。

お茶の種類は上林(かんばやし)・竹田(たけだ)・客(きゃく)の3種です。この3種の器に、その日亭主が用意した3種類の異なる濃茶が、それぞれ入っています。

1.初めに、基本となる上林・竹田の濃茶をいただきます。じっくり味わい、舌に記憶します。

次は、いよいよお遊びの始まりです。

2.蓋の裏に書かれた上林・竹田・客。
これらが、どういう順番で点てられるのかは、実際に濃茶を点てる亭主しか知り得ません。

お客様は、基本の2種の濃茶を一度、口にしているので記憶を辿ります。
また、客(きゃく)と言う濃茶は、全く初めて口にする濃茶ですので、ここで迷いが生じるわけです。

はたして、今、口にしている濃茶は、『上林』なのか、『竹田』なのか、はたまた『客』なのか……?
互いの味覚を、楽しく競い合うわけです。







−余談−

今回、用意していただいた主菓子の写真です。

床の間に飾られた利休さんを偲んで差し上げた、お供茶(おくちゃ)と、このお菓子を供え、同じ物を頂戴しました。
春を感じさせてくれる「つくし」が緑の若葉から顔を出している、と言った様子でしょうか。


以 上 2002.3.12 UP


* 目 次 *

[黒文字と茶菓子][茶花][茶碗][釜][茶室][茶杓][香合][水屋][炭]

[初釜(1月)][如月(2月)][弥生(3月)][卯月(4月)]
[皐月(5月)][水無月(6月)][文月(7月)][葉月(8月)]
[長月(9月)][神無月(10月)][霜月(11月)][師走(12月)]

[増上寺献茶式][乃木神社献茶式][2002年私の初釜][2002.3利休忌]
お知恵拝借本紹介

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