本体
2013/7/31現在
ファームウエア
V1.07にアップデート |
造形を行う装置
モータードライバはA3979(XYZオンボード、E別専用基板) |
■導入時に用意しておくと良いもの
■注意事項
■初期確認
■カートリッジ フィラメントの内容量はPLAが約700g、ABSが約600gである。
■ヘッド ノズルの穴径は0.5mm
■ジェット・ワイパー
■ヘッドの左側奥の棒状のもの(ワイパー)
■操作パネル
■素材別、造形ピッチ別 造形精度
■最大造形サイズ
■メンテナンス
■エラーメッセージ
■USBメモリー認識
■モニタリング
■位置決めセンサー
■エクストルーダ回転検出センサー:フィラメントの供給状態を監視。(フィラメントの挿入検出、ステッピングモータの回転検出、ガイドローラの回転検出) |
CubeXソフトウエア
2013/11/02
バージョンV1.08
2013/10/15
バージョンV1.07
2013/10/05
バージョンV1.06
バグあり注意
2013/09/28
バージョンV1.05
2013/06/28
バージョンV1.04
(導入時はバージョンV1.03) |
STLファイルを本体で読み込める造形データに変換するソフト。
STLファイルの加工はできない。
一般にG-codeを生成するものであるが+αされたデータを生成するようである。また、造形データを読み込んで確認することも出来る。
本ソフトウエアはダウンロードして利用可能である。(Windows版のみ)
(2014/02/10)
久々に見に行ったら、Mac版もリリースされていた。OSX 10.8以上で動作。
また、AXONというソフトもある様だ。
(2013/11/09)
スライサーとして、KISSlicerが利用出来るようだ。但し、無償は1ヘッドのみ。
(2014/02/11)
変換アプリのCubeItなるものも在るようだ。
(2014/06/11)
Cura V14.06で、BFBファイル生成が出来る様になった。CubeX対応版。
(2014/07/07)
変換アプリのCubeItModなるものも在るようだ。
(2016/06/18)
Simplify 3D V3.1.0にて、BFBファイル生成で満足いく造形が出来る様になる。 |
■動作環境
■動作関連プログラム一覧
■ビルド環境
■造形範囲
■ビルド設定
■ビルドレベル
■最初の造形ピッチ
■スライダー
一番右側にあるスライダーであるが、これはビルドを実行した場合に、ビルド結果を層ごとに確認するのに利用でき、上下に動かして造形の軌跡を事前に確認することが出来る。
■ビルド結果の確認
実際に造形できるかどうかを事前に確認すべきである。上記のスライダーを利用して各層の造形状況を見て、不具合がないか確認する。また、ヘッド毎に表示/非表示できるので、それも利用すると良い。
■マテリアルプロファイル(V1.05から利用可能か?)
造形での各素材や色別に専用のプロファイルが用意されている模様。
バージョンV1.04の展開時には存在しない多種多様なものが用意されている。
ファームウエアのアップデート時に発見する。
ファイル一覧 |
便利アプリ |
STL不具合検証や修正、STLファイルの分割など
MiniMagics |
このソフトでは検証が可能だが修正はできない |
MoNoGon |
このソフトでは検証や修正は可能だが、ファイルの保存には対価を支払う必要がある |
netfabb |
このソフトでは検証や修正が可能で、STLファイルとして保存も可能である |
Sketch Up |
このソフトは3DCADのソフトであるが、限定的では在るがプラグイン等でSTLファイルの読み/書きが出来るので、STLファイルの検証機能はないが、修正や形状の追加等の作業が出来る。但し、STLファイルの読み込みは非常に遅い。 |
Repetier-Host |
フロントエンドのソフトではあるが、STLファイルの複数のオブジェクトを分離して、削除や変形、個別の保存などが出来る。
STLファイルの読み込み時に不具合等を検証しているようだが、具体的な修正はできない様である。 |
MeshLab |
多種多様なファイルのインポートやエクスポートに対応し、編集機能も充実している。分かりやすい日本語のマニュアルがあると良いのだが。 |
Photoshop CC |
有料のソフトだが、独自のサポート材発生機能など、機能的に優れている。 |
Meshmixer |
独自のサポート材発生機能などがあり、マニュアルでの追加・削除等が可能。見た目は悪い。 |
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造形 |
■造形前処理
■造形時の工夫
■デザインルール
■造形データ
■ラフト(ビルドで選択した場合)
ラフトは造形物を一回り大きくした位の範囲で発生する。ラフトは4層分積層する。
■サポート(ビルドで選択した場合)
サポートは外形が50度以上の傾斜がある所にその大小に関わらず発生する。
通常は中味が詰まったデザインではその内部には適応されないので、この場合は適切な中味の発生をビルドで選ぶ必要がある。
尚、中味をくり抜いた様な内部構造を持つデザインの場合は、その内部にもサポートの発生条件が適応される。但し、現状のバージョンでは閉じた内部構造そのものは造形対象から削除されるようだ。
■器の造形
もし、何か液体を入れるような器を造形するのであれば、そのままでは何処かに隙間が出来る可能性があるので、液漏れに注意する必要がある。よって、仕上げで防水を施す処理が必要である。
■多色造形(Duo,Trioのモデルのみ)
■多色造形時のリスク(Duo,Trioのモデルのみ)
多色造形では、それぞれの色に該当するヘッドへ切り替えて行われる。ヘッドは複数同時に吐出して造形するのではなく、必ず一つのヘッドだけが吐出して造形する。このため、直前のヘッドで造形された物に、その後に使用されるヘッドがかすめる事もある。この時、造形物を倒したり傾けたり、異なる色のフィラメントが付いてしまったりといったリスクを伴う。また、切り替わりの造形部分が旨く密着せずに、その後の造形が旨く行かず、ベビーラーメンの様なフィラメントの山となる事もある。
■ABS樹脂の熱収縮による変形
造形時には、樹脂を加熱してから吐出して造形物を積層していく。積層直後から造形物は常温に冷やされていく事になる。この時、ABSは特に熱収縮率が高い為、造形する形状によっては反りが発生して、正しく造形できない事もある。
■造形時間
造形時間は、作成する造形物と造形ピッチに依存するが、ヘッドの切り替えが多い(多色)造形では、ヘッドの切り替え時のヘッドの加熱時間も大きく影響する。同一の造形高さに複数のヘッドで多色造形する場合は、その必要色数分の加熱時間が必要になる。これが多色造形になる各層ごと起こり、時間を浪費する。
■造形時にでるゴミ?
ヘッドの切り替えが多い造形では、ジェット・ワイバー内にこそげ取られたフィラメントが造形物以上に溜まることもある。リサイクル可能と記載があるが、分別ゴミとしてはどれに区分されるのか不明。
(2013/08/29)
本家では、回収してリサイクルする仕組みを構築しているようである。
■造形ミスはリカバリーされない
造形は基本的に常に土台となる物の上に積層していく為、その土台にミスがあると、その後にその部分をリカバリーすることは無いと思ったほうが良い。この事前の不具合がその後の造形に影響することは想像がつくだろう。
■造形サンプル
2014/03/04現在での規定外ピッチ造形確認
0.05mm(50μ)ピッチまでの造形確認で造形可能
0.03mm(30μ)ピッチまでの造形確認で造形可能
0.02mm(20μ)ピッチまでの造形確認で造形不可能(吐出しが怪しくなる)
0.01mm(10μ)ピッチまでの造形確認で造形不可能(吐出しが不能になる) |
サポートの除去方法 |
■ブレイクアウェイでの除去
■苛性ソーダーでの除去
■温水での除去 |
仕上げ
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■表面処理
どうしても積層造形では、その表面に明らかな縞々が残る。手触りもその凸凹が感じ取れる位である。また、底や上面などはけして出来の良い状態にはならない。
そこで、最終的には仕上げが必要になる。
仕上げに必要なものを挙げてみた。
■鑢がけ
ABS樹脂よりはPLA樹脂の方が削り難い。研磨:Mipox株式会社
■鏝
PLA樹脂の表面を滑らかする為、鏝(120℃位の温度設定)を利用
■溶剤
ABS樹脂には入手し易い溶剤がある。PLA樹脂は今のところ不明。
ABS樹脂用の溶剤を用いて、PLAで本体を造形しABSをサポート材とした物を溶かして取り除く方法もあるようだ。火気厳禁なので要注意。また中毒にならないよう換気にも注意。(アセトン蒸し器なるものもあるようだ。)
PLA樹脂の溶剤にはアクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤が良いみたい。但し、健康を害する二酸化メチレンが混入しているのでご注意を!(2016/12/12)
■接着
ABS樹脂は専用の物もあるが、ABS樹脂やPLA樹脂でも瞬間接着剤は汎用性がある。PAL専用のものは今のところ不明。
PLAの接着にはアクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤が良いみたい。但し、健康を害する二酸化メチレンが混入しているのでご注意を!(2015/09/17)
■塗装
ABS樹脂には一般にプラモデルなどで使用する塗料が利用できる。PLAは今のところ不明。
■コーティング
用途に合わせて、利用すべきである。(防水対策など)
表面仕上げ用コート:株式会社アルテコ |