CubeXのカートリッジ

目次

管理
初めての取り付け
リサイクル
保管及び使用期限
情報の復元
フィラメントの巻き取り状態
カートリッジの交換
フィラメントの断線
カートリッジの内部形状
カートリッジ内のフィラメントの終端


CubeXの問題点 / CubeXの使用感 / CubeXでの造形挑戦


管理  残念ながらこの装置で扱うカートリッジは製品情報を管理しているようで、フィラメントが無くなった場合に中味だけを入れ替えることは現実的に不可能である。カートリッジには素材(ABS,PLA)や色、残量等を記録しているようで、残量が無しになった状態では、新たにフィラメントを詰め込んでも無しのままと成るようである。


 使用されているフィラメントは直径1.7mm
 リールに巻かれた状態で内蔵されている
 フィラメントの取り出し口とは反対側にシリカゲルが入っている。
EEPROM



 このチップに情報が管理されている
初めての取り付け  最初にカートリッジからフィラメントを懸命に本体に送り出してもどん詰まりで止まり、ヘッドからはフィラメントは出てこない。
 ヘッドから出すためには、メニューでEX-CONアイコンで目的のヘッドを250℃位にしてRPMを2.0位にしておく必要がある。
 温度が目指す温度近くになったら徐々にフィラメントがヘッドから吐出してくるので、出てきたらファンクション・ボタンを押してメニューを抜ける。
 出てきたフィラメントは取り除くこと。
 ヘッドは一つずつ温度設定を行うこと。同時に2個以上はフィラメントが溶融する加熱温度には到達できない。
リサイクル  2013/6現在、使用済みのカートリッジは廃棄するしかないようである。出来ることなら、リサイクルの仕組みを導入してもらいたいものだ。
 とにかく純正品は値段が高いので、価格が6,000円位になるまでは、普及しないのではないかと思っている。(6,000円でも安くはないが…)

(2013/08/29)
 本家ではリサイクルの仕組みがあるようだ。また、割引料金設定もあるようだ
保管及び使用期限  カートリッジの保管であるが、フィラメントの品質保持を目的とするならば、温度や湿度などの管理ができる場所に収納しておく方が良いようである。また、品質の経年変化があるようで使用期限も考慮した方が良いようである。

(2013/09/24)
 使用していない場合は、チャック付のビニール袋にシリカゲルと一緒に入れて、保管しておくのが良さそうである。
(2013/10/12)
 特にPLAのカートリッジは、使用しない場合は本体から取り外して上記の様に保管しておく方がよさそうである。下記にもあるが、長時間本体に取り付けたままだと、チューブ内で断裂する恐れがある。
情報の復元  一応、上記の管理でカートリッジ内のフィラメントの残量を記録していると記述したが、書き込み時の信号をモニタリングしておけば、その時点での残量値を含む情報を残しておくことが出来る。何らかの再チェックが無ければ、減った情報をモニタリングした時点に戻すことが可能かも知れない。よって、残量が残っている内に、信号をモニタリングしておく必要がある。
 但し、書き込みをせずに本体側で情報管理されていると厄介なのだが。(たいした情報量じゃないからその可能性もある。)
フィラメントの巻き取り状態  カートリッジからフィラメントを取り出す際、妙にストレスを感じるようであれば、カートリッジ内でリール外にフィラメントが巻きついている可能性がある。
 この場合は、カートリッジをこじ開けて、内部のフィラメントの巻きつき状態を適切にしてやる必要がある。(チップの破損に注意してこじ開けるように。また、自己責任になる。)
 残念ながら、当方のカートリッジには幾つか不適切な状態で納品されているものが見受けられた。注意されたし。また、使用しいている途中でフィラメントが断線する事もあった。突然、ヘッドから吐出されなくなり詰まってしまったのかと勘違いしたが、よくよく観察してみると、カートリッジからの取り出し直後の所で見事に切断していたのである。

(2013/09/18)
 武藤工業株式会社経由の場合、初期不良でのカートリッジは交換が可能なようである。無理せず素直に交換依頼すればよかった。
カートリッジの交換  カートリッジの交換方法であるが、取り付けられているカートリッジ内にはフィラメントを戻す作業は止めるべきだ。上記の様にフィラメントがリール外にはみ出る状態を作り出す可能性があるので、フィード・チューブから引き出す前に、蝶ねじでリールを固定しておいた方が無難である。この状態にしてから引き出して、1m少々のフィラメントはそのままカートリッジ外に折が出ないように巻き取っておく方が良いようである。邪魔であれば、適当な所で切断すれば良い。
 あと、本体からカートリッジを取り外す場合は、フィラメントの取り出し口を支点にカートリッジが外れるまで、上方に持ち上げるようにすると、簡単に取り外す事が出来るようである。
 私は、これに気づくまで取り外しに苦労していた。
フィラメントの断線 (2013/09/24)
 フィラメントの巻き取り状態の所でも記載しているが、最近フィラメントの断線が多発し始めた。
 現象が頻発しているのはPLAの赤で、使用量が50%を超え始めている。
 巻取りのストレスからか、それとも使用し始めて3ヶ月も経とうとしていることなどから、フィラメントの劣化によるものか。
 上記の様に、やはりカートリッジの取り出し口付近で断線する。本当に取り出し口付近なので、引き出せない状態の場合は、やはりカートリッジをごじ開けてフィラメントを取り出すしか方法が無いのが現状である。何か良い方法が無いものか思案中である。

(2013/10/02)
 3ヶ月越えのPLAの青も使用量が50%近くになっているのだが、このフィラメントも所々亀裂が出来ていて、50〜60mm間隔に数箇所、500mm間隔に数箇所と存在し始めている。最悪なのは、本体のチューブ内で亀裂が発生している事である。カートリッジ側は引き出して取り除くことが出来るが、内部にあるものは取り除く事が出来ないので、EX-CONで温度と送りを設定して手動でフィラメントを送りながら、亀裂が無くなる地点まで押し込みながら、ヘッドから吐出させる方法で対処した。一応うまくはいったが、このような場合の対処方法が取り易い構造であると良いのだが。
(2013/10/11)
 この日もPLAの青がチューブ内で断裂しているのを確認する。
カートリッジの内部形状 (2013/10/12)
 カートリッジの内部構造であるが、取り出し口へのアプローチの仕方に工夫したほうが良い点がある。
 取り出し口付近は、フィラメントを直線状にする為に、3点の支持部分が設けられているが、この直線の支持の並びがフィラメントの残量が少なくなってきた場合に角度的にきつくなるのである。よって、内部で断裂しやすい状態を作り出してしまっているようである。
 出来ることであれば、残量の巻き径にあわせて自由に角度変更が出来るような支持にするか、もう少し傾斜をつけて取り出し口に向かうようにするかの方法を取ってもらえると、都合が良いのだが。また、センターで二分するのではなく、片側に穴を開けて通す様にすると良いのではないか。この点では、チップの保持方法にもいえる事である。
カートリッジ内のフィラメントの終端 (2013/12/15)
 カートリッジ内のフィラメントの終端が金属のキャップで覆われていて、最後にカートリッジ内でフィラメントの終端が引っかかり、最後まで吐出しされずに留まってしまう現象が出る。
 カートリッジの残量がまだ残っている状況であったが、フィラメントを使い切る状況であった為、造形動作が継続される中、フィラメントの供給が滞ったのである。
 残量の情報はまだ50g位ありそうな表示であるが、100gを切った段階で、大物の造形は避けたほうが良いだろう。
 リール内にフィラメントが残された状態で供給の滞りが出るのは妙である。終端のこの様な処理は必要なのか。

 後、残量が少なくなると、この金属キャップの所為で、カートリッジを叩きつける音がし始めるので、「カチン」という打撃音がし始めたら要注意である。
空のカートリッジの重量 (2013/12/15)
 PLAのフィラメントが無くなったカートリッジの重量を測ると、434gもあることが判明した。
 最初の重量が1136gであったので、中味は差し引き702gという事になる。
 ABSは更に100g程少ない重量だったので、中味のフィラメントはおよそ600gとなる。

 思っていた以上に内容物の容量は少ないようだ。表示される残量からの重量換算がより明確になった。

フィラメントの内容量
 PLA : 700g
 ABS : 600g
 

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