T 南インドの諸王朝
1.デカン高原のa ドラヴィダ系 の諸王朝 | |
前1〜後3世紀 |
b サータヴァーハナ朝 a ドラヴィダ系 の王朝。アーンドラ王国とも言う。 都c プラティシュターナ 西海岸を抑えd ローマ と交易し繁栄。 → 北インドのe クシャーナ朝 、南部のf チョーラ朝 と対抗。 |
3〜6世紀 |
ヴァーカータカ朝 北インドのg グプタ朝 チャンドラグプタ2世と結ぶ。 → デカン高原のh アジャンター 石窟寺院、造営始まる。 |
6〜8世紀 | チャールキヤ朝 グプタ文化を取り入れる。 |
7世紀 | → 北インドのi ヴァルダナ朝 のハルシャ王と対抗し、その南進を抑える。 |
8〜10世紀 |
ラーシュトラクータ朝 北インドのプラティハーラ朝、ベンガルのパーラ朝と対立。 → この時期、デカン高原にk エローラ 石窟寺院が造営される。 |
→ 10世紀のインド | |
2.インド南端のドラヴィダ系a タミル人 の諸王朝 | |
前3〜1世紀 |
b パーンディヤ朝 インド最南端で、マウリヤ朝の支配を受けず自立。 →北インドのc クシャーナ朝 、デカン高原のd サータヴァーハナ朝 と対抗。 → 紀元前後、e ローマ に使節を派遣する。 |
前3〜3世紀 |
a タミール人 国家、他に、f チョーラ朝 とチェーラ朝がある。 ・ドラヴィダ系民族の独自な文化を形成。 タミル語による文芸活動(シャングム文学という)が盛んだった。 |
1世紀 | f チョーラ朝 、盛んにe ローマ とg 季節風交易 を行う(後述)。 |
3〜5世紀 | h グプタ朝 の南下によりタミル人諸王朝は衰退しヒンドゥー化する。 |
3.10世紀以降の南インド諸王朝 | |
10〜11世紀 |
a チョーラ朝 復興し全盛期 西部デカンを除く南インドとスリランカ北部を支配。 →スマトラ島のb シュリーヴィジャヤ にも軍事遠征。中国(宋)に使節を派遣。 |
12世紀 | 南インドでヒンドゥー教の改革運動のc バクティ運動 も起こる。 |
13世紀 | d パーンディヤ朝 復興し、全盛期となる。 |
13〜14世紀 |
イスラーム政権 e デリー=スルタン王朝 の南下。 → d パーンディヤ朝 が衰える。 |
1336年 | f ヴィジャヤナガル王国 成立 ヒンドゥー教国。デリーのトゥグルク朝と対抗。 |
1498年 | ポルトガルのバスコ=ダ=ガマがg カリカット に来航。 |
16世紀 | → ポルトガル商人、ムスリム商人とインド洋交易圏の商業権を争う(後述)。 |
16世紀前半 |
f ヴィジャヤナガル王国 北インドのi ムガル帝国 に対抗し全盛期となる。 j 香辛料 などを輸出品とし、東南アジア・中国・ムスリム商人との交易で繁栄。 |
1565年 | → デカン高原のイスラーム勢力と戦い敗れ衰退。1649年滅亡。 |
4.a スリランカ (セイロン島) | |
b シンハラ国 |
前5〜1815年 アーリア系民族の国。c 上座部仏教 を信仰。 → 北部に侵入したドラヴィダ系d タミル人 (ヒンドゥー教徒)と対立。 → 現代のe タミル人問題 につながる。 |
U インド洋の交易
1.a ギリシア商人 の活動 | |
1世紀〜 ・担い手 |
ローマとインドを結ぶインド洋のb 季節風貿易 始まる。c タミル商人 と交易。 a ギリシア商人 その航海案内書がd 『エリュトラー海案内記』 |
・交易品 |
インド→ローマ:e 胡椒などの香辛料 、宝石、真珠、象牙、綿布など ローマ→インド:f 金貨 、ぶどう酒、オリーブ油、ガラス製品、陶器など →インド側の出超→インドへのf 金貨 流入。クシャーナ朝などで金貨鋳造。 |
→ 2世紀 インド洋交易圏 | |
2.a イスラーム(ムスリム)商人 の活動 | |
8世紀〜 ・ルート |
アッバース朝成立 →b バグダード 建設 → 交易圏がペルシア湾に広がる。 ペルシア湾最深部のc バスラ を拠点にd ペルシャ湾ルート でインドと交易。 |
・特徴 | ・ムスリム商人はe ダウ船 をあやつり、活躍。 |
・交易圏の拡大 |
ムスリム商人、f マラッカ海峡 を経由して、g 南シナ海交易圏 とつながる ・h 唐 に進出し、i 揚州 、j 広州 などで交易。k 大食 と言われる。 ※唐の僧l 義浄 、シュリヴィジャヤを経由し、海路インドに到達。 |
・交易品 |
インド→アラブ:m 香辛料 ・綿布など アラブ→インド:n 馬 など ・ムスリム商人、アフリカ東岸からo 黒人奴隷(ザンジュ) を獲得する。 |
3.a カーリミー商人 の活動 | |
10世紀 |
b ファーティマ朝 のエジプト進出 拠点は初めはc フスタート →969年から新都d カイロ が政治経済の中心になる。(バグダードは衰退) |
・ルート | d カイロ を拠点としたe 紅海ルート に交易ルートが変わる。 |
12〜13世紀 |
f アイユーブ朝 ・g マムルーク朝 のカイロをのa カーリミー商人 が活躍 東南アジア・中国から入る品をh レヴァント貿易 でイタリア商人と交易。 |
・交易品 |
・i 香辛料 、j 砂糖 、奴隷、紙など。 ・ムスリム商人の活動の影響で、アフリカ東岸にk スワヒリ文化 が生まれる。 |
→ムスリム商人の貿易活動 | |
4.a 中国商人 の活動 | |
12〜13世紀 |
b 宋 ・ 南宋 :貨幣経済の発達 貿易港c 広州・泉州・明州・杭州 などが発展 ・中国商人はd ジャンク船 を使用。e 羅針盤 を実用化。 輸出品:f 陶磁器 (g 景徳鎮 での生産→「陶磁の道」)・h 絹織物 など |
13〜14世紀 |
i 元 :j マルコ=ポーロ 、海路インド洋を通り、でヴェネツィアに帰る。 ※元末に、イスラームの旅行家k イブン=バットゥータ も来る。 |
15世紀 |
l 明 :m 永楽帝 、n 鄭和 をインド洋に派遣。o 朝貢貿易 を求める。 南京 →チャンパー →ジャワ島 →マラッカ →セイロン島 →カリカット →ホルムズ → アフリカ東岸(p モガディシュ 、q マリンディ 、など)に至る。 → その後、明は海禁政策に転じる。 |
4.a ポルトガル商人 の進出 | |
1498年 |
ヴァスコ=ダ=ガマ、南インドのb カリカット に到達 水先案内人は、ムスリムのc イブン=マージド →d 香辛料貿易 を開始 |
1509年 |
e ディウ沖の海戦 ポルトガル海軍、f マムルーク朝 海軍を破る。 → インド総督g アルブケルケ ゴアを占領。さらにマラッカ王国を滅ぼす。 |
17世紀 |
オランダ、イギリス、フランス、それぞれh 東ンド会社 設立 → インド植民地化と並行して、東南アジア、中国、日本に進出を始める。 |