「翻訳魂」用 高機能GUI クライアント『Tk翻訳』 for Unix/Windows/Macintosh
最終更新日 2001年12月23日
「Tk翻訳」は、英日・日英翻訳ソフト「翻訳魂」(オムロンソフトウェア株式会社)用の GUI クライアントです。

「翻訳魂」の Mule(Emacs) 上で動作するクライアントには色々便利な機能がありますが、同梱の X クライアント(xhonyaku)では、ごく基本的な機能のみの実装となっています。Mule(Emacs) をバリバリ使いこなせる方は、X クライアントなど不要かもしれませんが、そうでない私は GUI で使えるフル機能の X クライアントが欲しいと思い「Tk翻訳」を作りました。

特徴  スクリーンショット  動作確認環境  操作方法の詳細( tkhonyaku-readme )
ダウンロード & インストール  収録CD-ROM、紹介記事  履歴 (抜粋)
RPM (RedHat Package Manager) 形式 tkhonyaku-1.8-2.i386.rpm
(バージョン1.8 ,  約56Kバイト)
Tarball 形式 tkhonyaku-1.8.tar.gz 
(バージョン1.8 ,  約55Kバイト)
deb 形式(Debian) tkhonyaku_1.7-1_i386.deb
(バージョン1.7    約56Kバイト)
FreeBSD  ja-tkhonyaku-1.7.tgz 
(バージョン1.7    約55Kバイト)
 tkhonyaku_ports.tgz 
(バージョン1.7    約1.6Kバイト)
Windows 版  tkhonw16.lzh
(バージョン1.6 ,  約56Kバイト)
Macintosh 版  tkhonm16.zip
(バージョン1.6,  約53Kバイト)

◆ 特徴

■ Netscape, Kterm など他のアプリケーションのテキストを範囲指定してワンクリックで英日/日英翻訳ができる
■ 原文、訳文のファイル入出力
■ 辞書引き(英和/和英)
       (version 1.5から、単語をマウスで選択するだけで自動的に辞書引きさせることもできる)
■ 好みにあわせ各種設定ができる
■ コマンドライン動作も可能
■ 訳語、または品詞を指定して翻訳をやりなおす「再翻訳」が可能  (version 1.2から)
Unix, Windows, Macintosh で動作する (version 1.2から)
       (ソースは共通で漢字コードと改行コードのみ異なる)
ホイール付きマウスでスクロールが可能 (version 1.4から)
◆ 百聞は一見にしかず。スクリーンショット(画面サンプル)を是非ともご覧下さい。 (7画像。計、約84KB)
メイン画面、辞書引き、再翻訳、設定画面、ステータス表示
◆ 動作確認環境
『Tk 翻訳』は日本語に対応した Tcl/Tk 8.0 以上を必要とします。Tcl/Tk 8.0.5jp, 8.3.1, 8.4a1 で動いています。Tcl 7.6/Tk 4.2 は試してませんが、おそらくエラーが出て動かないと思います。現時点での動作確認状況は以下の通りです。他にもあります。Tcl/Tk 8.3.x は現状では日本語の扱いに少し問題があります。詳しくは tkhonyaku-readme をご覧下さい。

  Linux
      OK ■ LASER5 Linux 6.0 Rel.2 / 6.2 + Tcl/Tk 8.0.5jp
      OK ■ Turbo Linux 4.5 ,  6.0 Workstation + Tcl/Tk 8.0.5jp
      OK ■ Kondara 1.0 / 1.1 + Tcl/Tk 8.0.5jp
      OK ■ Vine 2.0 + Tcl/Tk 8.0.5jp
      OK ■ Debian GNU/Linux

  FreeBSD
      OK ■ FreeBSD 3.0 / 3.1 / 4.0  + Tck/Tk 8.0.5jp
      OK ■ FreeBSD 3.5 + Tck/Tk 8.3.1(Plus Patch)
      OK ■ FreeBSD 4.2
      OK ■ FreeBSD 4.3

  Windows
      NG ■ Windows 2000 [RC2] + Tck/Tk 8.3.1  + Tk 翻訳 1.0  [翻訳サーバは Linux]
      OK ■ Windows 2000 [RC2] + Tck/Tk 8.3.1  + Tk 翻訳 1.2  [翻訳サーバは Linux]
      OK ■ Windows 2000 [RC2] + Tck/Tk 8.4a1 + Tk 翻訳 1.2  [翻訳サーバは Linux]
      OK ■ Windows Me + Tcl/Tk 8.3.2 + TK翻訳 1.3 [翻訳サーバ: TLWS6]

  Macintosh
      NG ■ PowerBook G3 (Mac OS 9.0.4-J) + Tcl/Tk 8.3.0 + Tk翻訳 1.0  [翻訳サーバは Linux]
      OK ■ PowerBook G3 (Mac OS 9.0.4-J) + Tcl/Tk 8.3.0 + Tk翻訳 1.3  [翻訳サーバは Linux]

動作報告をお寄せ頂いた川島さん、坂田 智之@静岡大学 さん、みのむしさん、向井 領治さん、大屋 茂さん、後藤 大地さん、小田 昭一さん、長谷川(Tomoki)さん、中西 渉(わたやん)さん、山本 富士仁さん、石田 安弘さん、有難うございます。
他の環境での動作報告(動いた/動かなかった)をお待ちしています。

◆ 操作方法など詳しくは tkhonyaku-readme をご覧下さい。
      これはパッケージに同梱されているものと同じであり、Tk翻訳を起動してメイン画面の「ヘルプ」をクリックすると表示されます。

◆ ダウンロード & インストールの方法

rpm 形式  Tarball(tar.gz)形式 Debianの.deb形式 FreeBSD ports/package Windows  Macintosh
注:バージョン0.8以前のものをインストールされている方は、設定ファイル(~/.tkhonyaku/tkhonyaku.conf)を削除して下さい。
1. rpm (RedHat Package Manager) 形式のパッケージ
    Redhat Linux, Turbo Linux,  LASER5 Linux, Vine Linux など
tkhonyaku-1.8-2.i386.rpm(バージョン1.8 ,  約56Kバイト)
# rpm -Uvh tkhonyaku-x.x-x.i386.rpm

もちろん rpm コマンドではなく glint や GNOME の GnoRPM, KDE の kpackage などGUI 化したユーティリティでもインストールできます。

2. Tarball 形式のパッケージ
    Plamo Linux, Slackware,  Solaris, HP-UX  など
tkhonyaku-1.8.tar.gz (バージョン1.8 ,  約55Kバイト)

2.1  パッケージの展開

    /usr/local で tkhonyaku-x.x.tar.gz (x.x はバージョン番号)を展開します。

         # cd   /usr/local/tkhonyaku
         # tar zxvf tkhonyaku-x.xx-tar.gz

これで下記の5つのファイルができます。
         /usr/local/tkhonyaku/tkhonyaku        (プログラム本体)
         /usr/local/tkhonyaku/tkhonyaku-readme (ドキュメント)
         /usr/local/tkhonyaku/colors.gif       (色選択用 GIF画像)
         /usr/local/tkhonyaku/tkhonyaku.gif    (ヘルプ用 GIF 画像)
         /usr/local/tkhonyaku/tkhonyaku.xpm    (アイコン)

2.2  ファイルのコピー
(1) tkhonyaku は、Tcl/Tk で記述されたスクリプトなので、MAKE 等の作業は不要です。root 権限でパスが通った適当なディレクトリ(例えば /usr/X11R6/bin などが良いでしょう)にコピーします。

         % su
         # cp honyaku /usr/X11R6/bin

(2) tkhonyaku-readme は、ヘルプファイルとして使っています。
       デフォルトでは /usr/doc/tkhonyaku-x.x に存在する(x.xはバージョン番号)ものと仮定して処理しているので下記のようにディレクトリを作り、そこにコピーします。

         # mkdir /usr/doc/tkhonyaku-x.x
         # cp tkhonyaku-readme /usr/doc/tkhonyaku-x.x

上記以外のディレクトリに置く場合は tkhonyaku の先頭の方にある
           set helpdir    /usr/doc/tkhonyaku-x.x
という行を、そのディレクトリ名に変更してください。

 (3) colors.gif は、色選択用の色環の画像です。
       tkhonyaku.gif は、バージョンやヘルプを表示するときに使う画像です。この2つは、デフォルトでは /usr/local/tkhonyaku に存在するものと仮定しています。これ以外のところに置く場合は tkhonyaku の先頭の方の
           set gifdir    /usr/local/tkhonyaku
       という行を、そのディレクトリ名に変更してください。

(4) tkhonyaku.xpm は、デスクトップに「Tk翻訳」の起動用ボタンを登録する場合のアイコンです。

3. deb 形式(Debian)のパッケージ

翻訳魂を Debian GNU/Linux にインストールする方法は、UNIX USER誌の2000年2月号55頁で、やなぎはらよしあき氏が詳しく解説されています。オムロンソフトウェア(株)の「クライアントの広場」  もご覧下さい。Tk翻訳のDEBパッケージは、中西 渉(わたやん)さんが送って下さいました。(2001年5月)

DEBパッケージ tkhonyaku_1.7-1_i386.deb(バージョン1.7    約56Kバイト)
4. FreeBSD の ports/package 形式の場合
    (package と port は、後藤 大地さんに作成して頂きました)
FreeBSD package    ja-tkhonyaku-1.7.tgz (バージョン1.7    約55Kバイト)
FreeBSD port     tkhonyaku_ports.tgz (バージョン1.7    約1.6Kバイト)
    o package からインストール
       package からのインストールは、次のようにします。
         # pkg_add tkhonyaku-x.x.tgz

       削除する場合は、次のようにします。
         # pkg_delete tkhonyaku-x.x

    o ports からインストール

       ports を最新の状況にするか、ダウンロードしてきた tkhonyaku の portsを
       /usr/ports/japanese/tkhonyaku に展開します。
         # cd /usr/ports/japanese/tkhonyaku
         # make all install clean

       削除する場合は、次のようにします。
         # pkg_delete tkhonyaku-x.x

5. Windows

(1) Tcl/Tk 8.3.1 またはそれ以上をインストールする。(8.1.x や 8.2.x でも動くかもしれません)
       Windows 用の Tcl/Tk 8.x は下記から入手できます。
         http://www.scriptics.com/software/tcltk/
       バイナリとソースコードの両方を入手できますが、バイナリ版(自動解凍形式)をダウンロードして、そのまま実行するとインストーラが起動するので指示に従ってください。

(2)  Windows 用の tkhonw16.lzh  (バージョン1.6 ,  約56Kバイト)を適当なディレクトリに展開すると下記の5つのファイルができます。

       tkhonyaku.tcl    (プログラム本体。シフトJIS、CRLF)
       tkhonyaku-readme (ドキュメント。シフトJIS、CRLF)
       colors.gif       (色選択用 GIF画像)
       tkhonyaku.gif    (ヘルプ用 GIF 画像)
       tkhonyaku.xpm    (アイコン)

(3) エクスプローラで tkhonyaku.tcl のアイコンをダブルクリックすると Tk翻訳が起動します。設定など詳しくはマニュアル(オンラインヘルプ)をご覧下さい。

6 Macintosh 版  (この項は、向井 領治さんからのご報告を元にしています)
(1) Tcl/Tk 8.3.1 (またはそれ以上)をインストールする。
       Macintosh 用の Tcl/Tk 8.x は下記から入手できます。
         http://www.scriptics.com/software/tcltk/
       なお、
         ftp://ftp.sra.co.jp/pub/lang/tcl/mactk8.0.3.sea.hqx
       を試してみたところ、Tk翻訳は全く動作しませんでした。(大量にエラーを表示します)

(2) Macintosh 用の tkhonm16.zip(バージョン1.6,  約53Kバイト)を展開する。
      下記の5つのファイルができます。
       (ZIP 形式の圧縮ファイルは、StuffIt Expander で展開できます)

       tkhonyaku.tcl    (プログラム本体。シフトJIS、CR)
       tkhonyaku-readme (ドキュメント。シフトJIS、CR)
       colors.gif       (色選択用 GIF画像)
       tkhonyaku.gif    (ヘルプ用 GIF画像)
       tkhonyaku.xpm    (アイコン)

     [注意]
       tkhonyaku のソースは、2 バイト文字を含んだパスに配置しないようにしてください。例えばソースファイルを
           Macintosh HD:tkhonyaku13:tkhonyaku.tcl
       の位置に置いた場合は問題なく動作しますが
           braudel90:書類:tkhonm13:tkhonyaku.tcl
       のようにすると、以下のエラーメッセージを表示して動作しません。
           couldn't read file "braudel90:????:tkhonm13:tkhonyaku.tcl":
           no such file or directory

       特に、日本語版の StuffIt Expander を使って tkhonm13.zip を展開すると「tkhonm13 フォルダ」という名前のフォルダが自動的に作られて、その中にファイルが展開されます。この場合はフォルダ名を「tkhonm13」と変更して下さい。

(3) tkhonyakuを「Drag & Drop Tclets」へドラッグ&ドロップし、保存場所を聞いてきたらデスクトップ上に好みの名前で保存(ここでは「yaku」)。
       [注意]
       デスクトップ上ではなく深い階層だと問題が出るかもしれませんのでデスクトップ上に置くことを推奨します。

(4) デスクトップに作成した「yaku」をダブルクリックで起動する。
       「Console」に「invalid command name "xx"」(xxは文字化け)と表示されるが、TkHonyakuの動作には問題がない模様。

(5)「File」メニューの「Source...」から「tkhonyaku」を選択する。

(6) 設定画面でサーバを指定する。
       (デスクトップに「tkhonyaku.conf」が作られる)

重要!
オンラインヘルプの「11. 問題点と ToDo」の [Macintosh での使用上の注意]を御覧下さい。

◆ 収録CD-ROM、紹介記事
■ [バージョン 0.9] Linux Japan 2000年8月号 付録 CD-ROM
        この雑誌の 179頁に紹介記事があります。
■  [バージョン 1.0] Turbo Linux WORKSTATION 6.0 日本語版 [VMWare バンドル版]  (2000年6月23日発売)
■  [バージョン 1.0] LASER5 Linux 6.2 (2000年6月30日発売)
■  [バージョン 1.4] LASER5 Linux 6.4 (2000年12月8日発売)
◆ 履歴 (抜粋)
 version 0.4  2000年4月30日 [初公開]
 version 0.5  2000年5月  1日 設定画面をタブ付きノートブック形式にした(非公開)
 version 0.6  2000年5月  3日 設定内容のファイル保存と復元機能を追加。(非公開)
 version 0.7  2000年5月  6日 全背景色、ボタンの背景色/文字色変更機能を追加。カラー選択用ダイアログを変更  (Tcl/Tk 標準の RGB 値を個別に指定する方式から色環による HSB 式に)。
 version 0.8  2000年5月11日 ペイン式ウィンドウの制御方法を全面的に変更。ドラッグした単語を辞書引きできるようにした。バグ修正。
version 0.9  2000年5月27日
                (1) バージョン表示、へルプ表示で can't read "gifdir" エラーとなるバグを修正。
                (2) ファイルのパス等 Windwos, Macintosh への対応。
                (3) ラジオボタン、チェックボタンの色を変更できるようにした。
                (4) XIM 漢字変換スタイルの設定は、Unix の場合のみ表示する。
version 1.0  2000年6月 1日
                (1) 原文の行頭、行末に連続したスペースがあると別の文と判断してしまう問題を修正。
                (2) コマンドラインでファイル名を指定して GUI 表示をせずに翻訳する機能を追加。
version 1.1  2000年7月 1日 (非公開)
                 Windows での動作および再翻訳機能の実験
version 1.2  2000年7月15日 (非公開)
                (1) Windows 対応
                (2) 再翻訳機能を実装
                (3) デバッグ用ウィンドウを追加 (表示/非表示の切替え可能)
version 1.3  2000年8月6日
                (1) Windows および Macintosh 対応
                    nkf コマンドを使うのはやめて代わりに Tcl/Tk 8.1.x 以上で
                    実装された encoding コマンドを使用するように変更。
version 1.4  2000年8月19日
                (1) ホイール付きマウスによるスクロール機能を追加
version 1.5  2001年4月7日
                (1) 自動辞書引き(単語をマウスで選択するだけで辞書引き)機能追加
                (2) 辞書引きの際、原語が英語か日本語かを自動判別
version 1.6  2001年4月16日
                バグ修正。FreeBSD 用のパス設定
version 1.7  2001年5月16日
                アップデートの際、設定ファイルの整合の関係で素直に移行できないというバグを修正。
verion 1.8  2001年12月23日
               (1) コマンドラインでファイル名を指定して GUI 無しの翻訳をしようとするとエラーになるバグを修正。
               (2) ドキュメントの「3. 動作環境」特に Tcl/TK の問題。
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