a 殷・周 →b 春秋・戦国 →c 秦・前漢・後漢 →d 魏晋南北朝 →e 隋・唐 →f 五代十国 →
→g 宋 →h 遼・金・南宋 →i 元・明・清 →j 辛亥革命・国共内戦 →k 現代中国
2.漢民族(農耕民族)と北方の遊牧民(および狩猟民)との対立としてとらえる。
主な遊牧民族国家 a 五胡十六国 →b 北朝 →c 遼 →d 金 →e 元 →f 清 のうち、
g 遼・金・元・清は漢民族に同化せず、北方民族の支配機構を維持したので、「征服王朝」と言われている
3.各王朝の首都、支配領域を地図上で確認する。特に北方民族が中国を支配した場合の領域、および周辺の民族の動向に注意する。
4.全体の流れを王朝、時代ごとに学んだ後、次のようなテーマ別で縦割り学習をすること。(別項)テーマ:・政治機構(官制、官吏登用法、軍事制度)
・社会制度(土地制度、税制、およびそれに対して起こった農民反乱)
・産業と経済(産業発達史、通貨制度史など)
・文化(儒教・仏教、美術、文学)
表 中国の王朝変遷表
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1. 夏王朝 = 伝承上の最古の王朝 | |
司馬遷のa 『史記』 では、三皇五帝に続いて禹が始めた最初の王朝とされる。 禹は黄河の治水に功績があって、天子の位の禅譲を受けたとされる。 | |
前2000年頃 | 黄河中流のb 竜山文化 の遺跡で、殷墟よりも古いc 青銅器 が見つかる。 →二里頭遺跡の城壁跡を夏王朝の都とする説がかなり有力となっている。 しかし、d 文字 資料が見つかっていないため、まだ確認はされていない。 |
2. 殷王朝 = 資料で確認される最古の王朝 前16〜前11世紀 | |
前16世紀 | 湯王が、夏王朝の桀を倒して、a 黄河中流 に建国。b 商 ともいう。 王朝後半の都の遺跡がc 殷墟 。宮殿跡、人畜を殉葬した巨大な王墓、 d 青銅器 の祭器、象牙・玉類など多数出土。(1899年発見、1928年以降発掘) e 甲骨文字 :卜辞といわれる、占いに使われた亀甲・獣骨に刻まれた文字。 ・政治形態:黄河中流のいくつかのd 邑 (城郭都市)が連合し、大邑のb 商 の 王が盟主として支配し、g 神権政治 を行う。 |
前11世紀頃 | 第30代の紂王が、周の武王に滅ぼされる。 |
3. 周王朝 = 氏族社会と封建制 前11〜前9世紀 | |
前11世紀頃 | a 渭水流城 におこり、東進し殷を滅ぼす。 この王朝交代はb 易姓革命 と言われる。 =王朝の姓が変わり、天命が革まる、の意味。都 c 鎬京 (現在の西安付近)。 統治制度 d 封建制 : 国王の一族や功臣に領地(封土)を与えて世襲のe 諸侯 とする。彼らは周王を 本家とした祭祀を行い、貢納と軍役の義務を負う。その支配地を国という。 周王・諸侯は、f 卿 ・ 大夫 ・ 士 という世襲の家臣に土地を与える。 社会:支配階級は共通の祖先を祭る父系の氏族集団であるg 宗族 を形成。 → その身分秩序の規則をh 宗法 という。 |
前9世紀 | 中国文明の周辺への拡大 → 漢民族以外の、周辺の異民族の活動が活発になる。 |
1. 春秋時代 (東周の前半) = 社会の転換期 前8〜前5世紀 | |
前770年 | 周は、西方のa 犬戎 に鎬京を攻められ、都をb 洛邑 (後の洛陽)に移す。 = 周の東遷。それ以前をc 西周 、以後をb 東周 という。 孔子の編纂した『春秋』に書かれている時代。 |
前7世紀 | 黄河流域の有力諸侯は、周王の権威を認めながらも、e 覇者 を称する。 楚・呉・越などは王を称し、f 尊王攘夷 を掲げて互いに争う。 |
g 春秋の五覇 = 斉:h 桓公 、晋:i 文公 、秦:穆公、宋:襄王、楚:荘王。 中期以降、j 鉄製農具の使用 、k 牛耕の普及 、灌漑農業の拡大 → 農業生産力の向上 → 小家族の自立が可能になる → 氏族の統制がゆるむ。 | |
前6〜前5世紀 | l 諸子百家 の登場 (→文化史まとめへ) |
2. 戦国時代 (東周の後半) = 群雄割拠 前4〜前3世紀 | |
前403年 | 五覇の一つ晋が家臣の下剋上によって韓・魏・趙に分裂。 → それぞれ周王より三国が諸侯として認められる。 以後、周王は無視され、有力諸侯がa 王 を称してb 富国強兵 策をとり、互いに争う。 |
c 戦国の七雄 :中原(黄河中〜下流の大平原)で覇を競った有力諸国。 d 韓 、e 魏 、f 趙 、g 斉 、h 燕 、i 楚 、j 秦 | |
・商工業の発展 → k 青銅貨幣 l 刀銭 ・m 布貨 ・n 蟻鼻銭 ・o 円銭(環銭) など国ごとに鋳造される。 | |
前4世紀中頃 | 秦の孝公が法家のp 商鞅 を登用。改革(変法)を実施し、有力となる。 = 什伍の制、郡県の設置、爵位制度など。 |
1. 秦 = 最初の中国全土の統一 前3世紀末 | |
前221年 | 秦王のa 政 、中国を統一、b 始皇帝 を称す。都c 咸陽 (陝西省)。 |
・全国統治策:d 郡県制 =全国を36の郡、その下の県に分け、中央から官吏を派遣。 → 中央集権体制。 ・貨幣の統一=e 半両銭 、f 度量衡 ・g 文字 の統一。 ・h 焚書・坑儒 法家の丞相i 李斯 の意見により、j 儒学 などを弾圧。 ・k 万里の長城 の修築: 北方のl 匈奴 に対する防御。 将軍蒙恬を派遣。 | |
前210年 | 始皇帝死去。巨大な陵墓を造り多数のm 兵馬俑 を殉葬。 → 外征・土木事業・宮殿建造などの負担 → 民衆の反発、各地に反乱起こる。 |
前209〜8年 | n 陳勝・呉広の乱 中国最初の農民反乱。秦の支配力衰える。 |
前206年 | 秦の滅亡 → 楚の武将o 項羽 と江蘇の農民出身のp 劉邦 が争う。 |
2. 漢(前漢) = a 豪族 に支えられた専制政治 前2〜前1世紀 | |
前202年 | b 垓下の戦い で勝利した劉邦(c 高祖 )が建国。 都d 長安 。 ・e 郡国制 =皇帝直轄地には郡県制を実施し、その他には諸侯を置き、封建制を併用。 |
前200年 | 匈奴帝国のf 冒頓単于 の軍に平城で破れ、屈辱的な和約を結ぶ。 |
前154年 | g 呉楚七国の乱 有力諸侯の反乱を鎮定。 → 実質的なh 郡県制 となる。 |
前141 〜87年 | 第7代皇帝 i 武帝 の統治 → 漢の全盛期となる。 ・外征:対j 匈奴 強硬策 将軍衛青、霍去病ら、遠征軍を派遣。 → k 張騫 をl 西域 を経て、m 大月氏 、ついでn 烏孫 に派遣。 → o 敦煌 など河西四郡を設置。さらにp 大宛 に遠征軍を派遣。 朝鮮半島:衛氏朝鮮を滅ぼし、q 楽浪郡 以下の4郡を置く。 ベトナム北部:r 南越 を滅ぼす。→ 外征の負担が王朝の財政を圧迫。 ・財政:s 塩・鉄・酒の専売制 、t 均輪法 とu 平準法 を実施。 ・内政:銅銭のv 五銖銭 を発行。官吏任用制としてw 郷挙里選 を実施。 董仲舒の意見を容れ、x 儒学 を官学とする。 → 文化史まとめへ |
前1世紀 漢の衰退 | ・y 宦官 =後宮仕える去勢された男子、z 外戚 =皇帝の母の出身氏族が 政治を左右し、腐敗、官吏の不正(売位・売官)などで政情不安となる。 |
3. 新 | |
8年 18〜27年 | 外戚のa 王莽 、実権を握り、讖緯説を利用して建国。周の封建制の復活を目指す。 各地に農民反乱、豪族の反乱が起こる。 b 赤眉の乱 :農民反乱 → 23年 新、滅亡。 |
4. 後漢 = 豪族連合政権 1〜2世紀 | |
25年 | a 劉秀 、赤眉の乱を平定して漢を再興。b 光武帝 として即位。都c 洛陽 。 ・内政重視策、豪族との連合政治をすすめる → 内政の安定 → 東西交渉の活発化。 |
1〜2世紀 | ・国力を安定させる。→ 西域経営の積極化 →d ローマ帝国 との交易(季節風貿易)。 → 東アジアの国際秩序の形成 → 倭人の使節が朝貢(漢委奴国王印をもらう) |
166年 169年 | e 党錮の禁 f 宦官 による党人(儒教を信奉する官僚)に対する弾圧。 → 農民反乱があいつぎ、各地に有力な豪族が自立するようになる。 |
184年 | g 黄巾の乱 華北の宗教結社h 太平道 の指導者i 張角 が起こした反乱。 同じ頃、四川省でj 五斗米道 が反乱。 → 道教の形成。 → 宗教史まとめへ → 華北のk 曹操 、江南のl 孫権 、四川のm 劉備 が有力になる。 |
208年 | n 赤壁の戦い 群雄割拠の状態から魏・呉・蜀の三国による天下三分の形勢となる 。 |
220年 | 後漢滅亡 魏王o 曹丕 、後漢の献帝から禅譲の形式で帝位を奪う。 |