テーマ別 世界史

解答を全て表示します。   全解答を消去します。 解答も印刷されます。

テーマ別中国史 4 農民・民衆反乱史

解法 農民反乱と政治情勢および土地制度・税制とを必ず関連づけておくこと。

 中国の農民・民衆反乱史 

王朝
時期
反  乱  名
開始年代〜終末年代
首 謀 者 ポ     イ     ン     ト
秦末 陳勝・呉広の乱
前209〜前208年 
陳勝・呉広 ・秦の圧政に対する農民反乱。中国最初の農民反乱。
・一時、陳勝は王を称するが、内紛から瓦解。
・劉邦らの挙兵の引き金となり、秦滅亡につながる。
・「王侯将相、いずくんぞ種あらんや」など名言あり。 
新  赤眉の乱
18〜27年 
  王莽の復古主義に対する不満と飢饉が背景。
・漢の復興を願い眉を赤く染めたのでこの名がある。
・長安を陥れ、新を滅ぼすが、劉秀に鎮圧される。 
後漢末 黄巾の乱
184年〜(215年) 
張角ら  ・後漢末の社会不安の中で、道教教団の太平道が挙兵。
・同じく、五斗米道も同調。大反乱となる。
・魏、呉、蜀の自立をもたらしも、魏に鎮圧される。
・張角は「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。歳は甲子にあり、
天下大吉」として黄色をシンボルに。 
唐末 黄巣の乱
875年〜884年 
黄巣
王仙芝
・唐末の混乱と飢饉により、 塩 の密売人黄巣が挙兵。
・王仙芝も挙兵。一時長安を占領するが鎮圧される。
節度使の勢力が強くなり、朱全忠が唐を滅ぼす。 
北宋  方臘の乱
1120年〜1121年 
方臘 ・北宋末期の徽宗の時、その贅沢に反発して起こる。
・方臘は秘密教団教祖。大反乱となるが鎮圧される。
・『水滸伝』の物語の背景。 
元末  紅巾の乱
(白蓮教徒の乱)
1351年〜1366年 
韓山童ら ・反モンゴルを掲げた仏教系教団の白蓮教徒の反乱。
・反乱軍の一員だった朱元璋が台頭。主導権を握る。
・朱元璋が反乱を鎮圧、南京を拠点に明を建国。 
明  ケ茂七の乱
1448年〜1449年 
ケ茂七 ・小作人(佃戸)が地主に対して起こした抗租運動
・政府軍、地主自衛軍により鎮圧される、ケ茂七も戦死。
・明末から清初にかけて続く抗租運動の最初の反乱。
・続いて、各地で民変、奴変が起きる。
明末  李自成の乱
1606年〜1645年 
李自成 ・明の重税、飢饉に苦しむ農民を動員した反乱。
・北京を制圧し、明を滅ぼし李自成は一時国王を称す。
・清に寝返った呉三桂軍に鎮圧される。 
白蓮教徒の乱
1796年〜1804年 
  ・清末の嘉慶帝の時、仏教系秘密結社の白蓮教徒の反乱。
・正規軍の八旗は抑えられず、郷勇の力を借りて鎮圧。
・同派の天理教徒も1813年、北京で反乱。 
太平天国の乱
1851年〜1864年 
洪秀全 ・キリスト教系拝上帝会洪秀全らが金田村で挙兵。
滅満興漢をかかげ、南京を占領して独立。
天朝田畝制度、纏足の禁止などを実施。
・内紛が起こり、郷勇常勝軍によって鎮圧され禹。 
清末 義和団の乱
1900年〜1901年 
   ・反キリスト教、反植民地をかかげる仏教系秘密結社の義和団
仇教運動を背景に挙兵。清朝も一時同調。
扶清滅洋をかかげ、北京を占領し外国公使館、などを焼き討ち。
日英米露など8ヵ国軍が鎮圧。 
 
→ 近代の辛亥革命、五・四運動、五・三〇運動、中国共産党、抗日戦争、国共内戦、天安門事件などが続く。