冬の教室‐ストーリー
[最終更新: ]
- 第1話 1997/01/01 (Wed) 放送
百年の冬に閉じこめられた青い花
シナリオ
- 人魚は夏を待っている……。
琥珀の中に埋まっている青い花びらのように……。
冬の教室に閉じ込められてしまった千野は、
そこで夏を夢見る少女、
嶝崎人魚と出会う。
- 第2話 1997/01/08 (Wed) 放送
空に飛び立つ、ふたつの魂
シナリオ
- 千野は図書室の張り出し窓で眠る人魚を見つける。
ゆっくりと目覚める人魚。
みつめあう二人。
千野のキスを人魚は緩やかに拒絶する。
- 第3話 1997/01/15 (Wed) 放送
泳ぎながら死を語る
シナリオ
- 波間に浮かぶ自殺死体。
死から目をそらす人々。
閉塞した世界。
自らの内に封印された恐怖が人魚を内側から壊していた。
薄暗い聖堂の中、
人魚は自分の秘密を語り始める。
- 第4話 1997/01/22 (Wed) 放送
世界の果てに残された、光る草の葉
シナリオ
- 人魚の左胸に彫られた聖痕のような文字。
闇の中に閉じ込められていた赤子の人魚。
千野の腕の中に抱かれ人魚は『恋』を識る。
- 第5話 1997/01/29 (Wed) 放送
月の果てに解けるフィクション
シナリオ
- 「人魚、夏をみせてあげる」
千野は人魚を教室から連れ出し、
携帯を禁止されたラジオで世界の気象情報を、
夏を聞かせる。
しかし、
人魚は千野がなぜこの世界にやって来たのかを知らない。
- 第6話 1997/02/05 (Wed) 放送
サクリファイス
シナリオ
- 『百年の冬に閉じ込められた世界』、
それは閉塞し壊れた心自らが紡ぎ出していた物語。
千野は人魚にこの世界の真実を語り、
「国境をこえよう」と言う。
- 第7話
愛の彼方の、変わることなき死
シナリオ
-
前編 1997/02/12 (Wed) 放送
- 国境をこえるために借りた部屋の中で、
千野は、
人魚がもはや琥珀の中に閉じこめられていないことに
気づく。
「遥か彼方まで、連れていってね」
と人魚は囁く。
-
後編 1997/02/19 (Wed) 放送
- 国境をこえることはできなかった。
千野は開いたままの傷を抱えて、
自分を眠りに誘う物語を
自身の内側にさがし続ける。
「冬の教室」のページに戻る
kz-naoki@yk.rim.or.jp