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平安城の真鍮象嵌鐔の流れを汲むこの与四郎式真鍮象嵌鐔は、桃山から江戸初期頃にかけて、薄手の丸形 鉄地に当時高価だった真鍮で唐草・花・家紋などを平象嵌し、透かしの穴をいくつか開けるより優れた技術が 用いられた精巧な作りが特徴である。 この鐔も、いわゆる与四郎鐔の家紋透かしの額縁象嵌を用いた鐔である。 "与四郎(本名を小池与四郎直正)"という在銘の鐔があり、この人がこの作風の鐔の代表的人物であることか ら、与四郎式真鍮象嵌鐔と呼ばれている。 |
桔梗唐草図花文透鐔(与四郎式真鍮象嵌鐔)
無銘 与四郎鐔 桃山時代
平安朝のころから太刀金具や鐔を製作していた、太刀金具師とか京金具師と呼ばれる金工品です。 この大小縁頭は赤銅魚子地に、金色絵の“花菱”と“卍”を市松模様に配しております。 卍(まんじ)紋は、蜂須賀家の家紋?卍紋と抱き柏紋(本来の家紋は、抱き柏紋) 卍紋は、蜂須賀小六正勝以降の時代から使用された紋のようです。 蜂須賀 正勝(はちすか まさかつ)大永6年(1526年)〜 天正14年(1586年) 羽柴秀吉の家臣。蜂須賀正利の子。小六(ころく)とは、通称の名乗りでのちに彦右衛門に改めた。 |
花菱卍市松文 大小縁頭
無名 京金具師
赤銅魚子地 鋤出彫 金色絵
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