第6章 ヨーロッパ世界の形成と発展
3 西ヨーロッパ中世世界の変容(前)
Text p.142
Text p.143
・耕地の拡大:b
修道院 による開墾運動。
c
オランダ での干拓。
・ドイツ人のd
東方植民 :エルベ以東のスラブ人の居住区への侵出。
・イベリア半島のe
国土回復運動 :イスラム教に対するキリスト教の攻勢。
・聖地f
イェルサレム への
巡礼の増加。
▼
・11世紀 中央アジアからイスラーム教勢力のa
セルジューク朝 が小アジアに侵出。
→
ビザンツ皇帝がローマ教皇b
ウルバヌス2世 に救援を要請。
・1095年 教皇、c
クレルモン宗教会議 を開催。
ヨーロッパ諸国の君主・諸侯に聖地回復をめざすして十字軍の派遣を提案し、決議される。
ローマ教皇側の背景:d
叙任権闘争 における教皇権の優位の確立をはかること。
▼
▼
Text p.144
▼
1291年 十字軍の最後の拠点j
アッコン 陥落、イェルサレム王国滅亡。

Text p.145
A
商業の復活 = 11〜12世紀 農業生産力の増大

Text p.146
11〜12世紀 領主が都市への課税を強化→ 都市の抵抗強まる。
国王(ドイツ皇帝)からb
特許状 をえて自治権を獲得、自治都市となる。
自治権の地域による強弱
c
北イタリア :領主である司教から自立して自治都市(d
コムーネ )となる
周囲の土地を含む商人中心の独立した都市国家(共和国)となる。
e
ドイツ :皇帝直属の自由都市(f
帝国都市 )として諸侯と同じ地位に立つ。
他は、封建領主の保護を受けて納税の義務を負う。
イギリス・フランスの諸都市:国王との結びつきが強く、自治都市は発達せず。
▼
都市が封建諸侯と対抗するため都市同盟を結成。
北イタリア:a
ロンバルディア同盟 ミラノ中心に、ドイツ皇帝に対抗。
→ 1176年▲
レニャーノの戦いで同盟軍が神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世軍を破る。
北ドイツ :b
ハンザ同盟 c
リューベック を盟主とし最盛期に約70市参加。
= 独自の軍隊を持ち、14世紀には北ヨーロッパ商業圏を支配した。
商館を置いた「外地ハンザ」の4拠点:ロンドン、ブリュージュ、ベルゲン、ノブゴロド
それに対し、イギリス・フランスの都市は国王との結びつきが強かった。
▼
Text p.147

自治都市は周囲を城壁で囲まれ、周辺の荘園から農奴が都市に逃げ込み、自由身分を獲得。
ドイツでは▲a
「都市の空気は自由にする」 と言われた。→ 都市人口の増大。
b
ギルド の結成 = 相互扶助と経済的利益保護のための同業組合であるが、
自治を獲得した都市では、その自治運営の基礎的な組織となる。
▼
B
商人ギルド 11世紀以降、ドイツ各都市に成立。
はじめは遠隔地貿易で利益を上げたa
大商人 を中心にして結成される。
ギルドの運営権を握り市政も独占。 → 手工業者の不満強まる。
▼
商人ギルドに不満を持つa
手工業者 が、独自に業種別の組合を結成するようになる。
13世紀 大商人の商業ギルドと争いながら、次第に市政への参加を実現。
=ドイツ諸都市でのb
ツンフト闘争 の展開。
同職ギルドの構成員は独立したc
親方のみ。d
職人、徒弟 は厳しく区別。
ギルドの機能 e
自由競争の禁止。商品の品質・規格・価格の統制。市場の独占 。
▼
15〜16世紀 ドイツのアウグスブルクのa
フッガー家 銀山を支配し蓄財。
16世紀には、金融業を営み、ドイツ皇帝や教皇にも融資し、その地位を左右した。
15世紀 イタリアのフィレンツェのb
メディチ家 冨を蓄積し、市政をも独占。
一族からローマ教皇を出す。 → ルネサンス芸術の保護者となる。
▼

領主はb
賦役 をやめ、直営地を農民に貸しc
地代 を貨幣で納めさせるようになる。
→農奴は生産物を市場で貨幣に換え、次第に貨幣を蓄えて経済的な地位が向上。
▼
Text p.148
▼
・百年戦争の最中に、両国で農民一揆が起こる。
1358年 フランスのb
ジャックリーの乱
1381年 イギリスのc
ワット=タイラーの乱
一揆の指導者の一人、僧侶
ジョン=ボールの言葉
▲d
“アダムが耕しイブが紡いだとき、だれが領主だったか。”
→ 一揆は鎮定されたが、彼らの要求は次第に実現していく。
▼
・a
国王・大領主 の力の拡張 → 中小領主の荘園が国王や大諸侯に奪われる。
・b
火砲の使用 など戦術の変化 → 騎士の戦術上の価値の低下。
・国内市場の統一を望むc
市民 の成長 → 国王と協力して諸侯を抑える。
→ d
中央集権的な政治権力 の出現を望むようになる。
Text p.149
・諸侯・騎士は国王に従属し、そのe
廷臣 となり、領地では農民から地代だけを取る
f
地主 となっていく。
封建社会は解体し、国王による近代的なg
中央集権国家 への歩みを始める
▼
・飢饉・疫病(黒死病など)・戦乱(百年戦争) → 社会不安の増大
→ a
ユダヤ人 に対する迫害:キリスト教世界で信仰を守る → 職業的・経済的差別 →
▲b
ゲットー への強制隔離 → 社会的不安の解消を少数者に転嫁する動き強まる。
▼

▼
教皇庁がローマに戻るとフランス王の後援で、b
アヴィニョン にも教皇が立つ
→ ローマとアヴィニヨンに教皇が同時に存在。それぞれが正統を主張。
→c
ローマ=カトリック教会 の権威の衰え → 教会の世俗化・腐敗が進行。
→ 教会批判が強まる → d
異端審問 ・e
魔女裁判 で教会批判を封じる。
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Text p.150
・14世紀後半イギリスのb
ウィクリフ =カトリック教会の腐敗を非難、教皇に対する
イギリスの政治・宗教上の独立を主張。→c
聖書の英語訳 、民衆への布教。
・ベーメン(ボヘミア=現チェコ)のd
フス 聖書にもとづく信仰を説く。
▼
カトリックの混乱収束を目指し、ローマ教皇を正統と認め統一教皇をたてる。
=a
教会大分裂 終る。同時にフスらを異端として火刑。
→ 1419〜36 ベーメンでb
農民戦争(フス戦争)続く。
▼
