WATOU
INTERNATIONAL GREGORIAN FESTIVAL
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WATOU とはベルギーのフランス国境沿いにある小さな村です。ダンケルクにも
近いホップ畑に囲まれたベルギー地ビールの小さな工場もあるのどかなところです。
この村で 1982年 昇天祭の日にベルギーの4つのグループが集まって、グレゴリオ
聖歌を歌ったのが始まりでした。
そののち、3年に一度フェスティヴァルを開催、瞬くうちに、ヨーロッパ中からまた
世界中から、人々が集まるフェスティヴァルとなったのです。
日本からは1997年に、水島先生と「広島スコラ・グレゴリアーナ」が参加、
2003年に、CANTATE DOMINO が、2009年にFilles du Sacre Coeur が渡辺と
参加している。
韓国のグループ、ベネズエラのグループなども常連で、まさにインターナショナルな
フェスティヴァルとなっています。
渡辺は、2000年の大会に初めて、見学者として参加、以後2003,2009年は出演者
として、2006年は見学者として参加。
リスニングセッションといわれる公演やコンサートは非常にレヴェルが高く新しい
研究の成果もとり入れた演奏を体験できる。
また、「主の昇天の祝日」[復活節第7主日」の荘厳ミサ、朝課、夕の祈りなどの典礼
も、大勢の参会者で盛大に挙行され、ベルギーという土地柄もあろうが、
ラテン語で世界中の人が声をあわせるのに参加できるのは、幸いな時間である。
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2018 5・4~15 第13回
International Gregorian Festival WATOU参加報告
1982年ベルギーの寒村で始まった、グレゴリアンフェスティヴァルは、3年に1度の開催を重ねて2018年5月、第13回の開催となりました。 日本からは
1997年に「広島スコラ・グレゴリアーナ」が水島良雄先生に率いられて参加しています。 渡辺は2003、2009、2012、2115と傘下のグループを連れて出演し今年2018年も招待を受けて出かけてまいりました。Filles du Sacré Coeur (以下FSC)という女声のグループです。4回行われるセッションは2009年の大会からバチカンの音楽大学のPRASSL教授の構成ですべてWATOUから送られてくるものを歌います。PRASSL教授は国際グレゴリオ聖歌学会の重要メンバーです。今回は歴史的な懐古的な曲が多く含まれていました。St.Gallenの知られていない聖歌とか、トレントの公会議以後歌われることのなくなったSequentia や現在の聖歌集にはないTractusなどが多く披露されました。
また、前回、前々回ではtropus つきの通常文がたくさん歌われましたが、今回はKyrie の 随意の曲がとりあげられました。
私共に振りあてられたのは、つぎの7曲です。
In. Benedicta sit sancta Trinitas Kyrie ad libitum 4 (Kyrie Altissime)
In. Elegit Te Dominus Of. Laudate Dominum
Co. Nos autem Gloriari (St.Gallen) Hy. Verbum supernum prodiens
Co. Manducaverunt
このうち、Elegit と Nos autem は first performance since medieval times と注記がありました。G.N. にあるものはすべてそちらで送られてきました。
大会は10日のご昇天の日から始まりますがほぼ1週間前からベルギーやフランスの街で前夜祭の形で連日コンサートがひらかれており、今回私共も初めて9日夜のダンケルク(仏)の大聖堂でのコンサートにも出演してきました。
FSCの演目はつぎのとおりでした
【Magnificat(Busto)Sicut cervus(Gregorian・Telfer) Regina Coeli(鈴木)】
フェスティヴァルの概要を書いておきます。
10日(木) (WATOU St.Bavo)
9:00 Lauds
10:00 Terce & Musical Solemn High Mass for the assension of the Christ
Vatican, ,Italy, Estonia, Hungary, Japan, Corea, Slovekia,
Poland のグループが聖歌をうけもつ。 FSCは通常文。
12:00 Sext
14:00 None
15:00 Musical Intermezzo
17:00 Solemun Vesper
20:00 Evening concert ( WERVIC St. Medardus)
11日 (金)(WATOU St.Bavo)
9:30 Workshop with Jaan-Eik Tulve
11: 00 Solemn Mass
7か国のグループ FSCのうけもちは入祭唱
14:30 First Listening Session FSC出演
17:00 Afternoon concert
20:00 Evening concert (HARINGE St.Martin)
12日 (土)(WATOU St.Babo)
9:30 Solemun Mass,
9か国のグループ FSCは通常文うけもち
11:00 Second Listening Session
15:00 Third Listening Session
20:00 Evening Concert
17日 (日)(WATOU St.Bavo)
9:30 Laudes
10:30 Solemn High Mass 7か国のグループ
14:30 Fourth Listening Session
17:00 Solemn Vespre & Benediction
ミサの受け持ちのグループ、Listning Session に出演のグループそれぞれ、よ
く準備された、素晴らしい演奏でした。いずれもグレゴリアンセミオロジー
にのっとった解釈がよくわかるものでありました。
3回のEvening concertは、グレゴリアンだけでなく、それから派生したもの、
民族的に変化した珍しいものも聞かれましたし、オランダのグループがご復活の場面をドラマ仕立てで活劇で披露したのもとても面白かったです。いつも魅せられるのは Vox Clamantes(Estonia)ですが。今回もCyrillus Kreekという作曲家の作品で、観客を魅了しました。 聖務日課がたくさんあり、いろんなグループが、巧みに長大な詩篇唱をこともなげに歌っていました。聖務日課の聖歌は、なかなか、私たちには歌う機会もなく、もう少し勉強したいものだと思いました。いつものヨーロッパの常連の他に、韓国の子供たちと私どもも回をかさねていますが、オーストラリアからシドニーの、また中米のコロンビアのクワイヤーが初参加でした。 まあたくさんの参加者で、主催者はどれほどの時間をかけて準備をし、私たちを招いてくださったのかと頭がさがります。期間中のお昼と夜は給食が出るのですが、Watou の村人総出のサービスです。感謝、感謝です。次は2021年で、またお会いしましょうと、さよならをしました。

WATOU の聖堂 ダンケルクの聖堂
FSCは WATOUに入る前に恒例になっている GAC神父様の共同体トマス・べケット修道院を訪問
復活節第6主日のグレゴリアンミサ、ブールジュのノートルダム聖堂、パリ、で演奏会をし、グレゴリアンのほかに合唱曲も歌うステージをつくった。なかなか忙しく、充実した演奏旅行でした。
演奏曲目は ダンケルクで歌ったもののほかに Telfer : Magnificat、Faure : :OSaltaris, サンサーンス :Ave
Maria 鈴木憲夫 :マザーテレサ・愛の言葉(各言葉に仏語訳をつけ、朗読は仏語を用意し神父様たちに共演していただいた)などであった。
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2003 5・29~6・1 CANTATE DOMINO 第8回 WATOU International Gregorian Festival

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監修 プーデロイヤンOSB 「同一の詩編ごとに聖歌をまとめて歌う」
CANTATE DOMINO は Ps.102 (103) がわりあてられた。
Of. Benedic anima mea Domino, (GT.612)
Tr. Domine, non secundum peccata nostra, (Gt.64)
An. Benedicite Domino omnes virtutes eius
In. Benedicite Dominum omnes angeli eius (GT.607)
Al. Benedicite Domino omnes virtutes eius: (GT.612)
Gr. Benedicite Dominum omnes angeli eius (GT.608)
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2009 5・21~5・24 Filles du Sacre Coeur
第10回 WATOU International Gregorian Festivel

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監修 Dr. プラッスル 「キリストにならいて」(聖人たちの聖歌)
Filles du Sacre Coeur は 聖アグネスの祝日の聖歌がわりあてられた。
In. Me expectaverunt peccatores, (GT.498)
Gr. Diffusa est gratia in labiis tuis, (GT.408)
Al. Specie tua et pulchritudine tua intende;(GT.416)
Co. Quinque prudentes virgines acceperunt (GT.507)
An. Ipsi sum desponsata / Mecum enim habeo / Anulo suo subarrhavit
Hm.Agnes beatae atae virginis
.Re. Induit me Dominus vestimento salutis,
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日本グレゴリオ聖歌学会冊子・ボレティーノ所収 |
2009 第10回 WATOU Gregorian Festival 参加報告 渡辺宏子
ベルギー ワトウの村で開催された第10回国際グレゴリアンフェスティヴァルへの参加の報告である。このフェスティヴァルについては、学会員のかたがたは、ご存知の方が多いと思うが、一応概要を述べる。
1982年、昇天祭の日に、ワトウにおいてベルギーの4つのグループが集まり、創められたこのフェスティヴァルは3年に一回の割で続けられ、規模は徐々に拡大していき、参加団体はヨーロッパから全世界に広がっている。 その規模、演奏レヴェルの高さなどで、世界に例を見ない祭典となっている。1997年に日本から、「広島スコラ・グレゴリアーナ」が水島良雄先生に率いられて参加している。
渡辺は2000年に聴衆として友人と二人で参加、2003年に「CANTATE DOMINO」で演奏者として参加(出演者15人 サポーター10人)、2006年には見学者15人と聴衆として参加、そして昨年2009年は「Filles du Sacre Coeur」
と演奏者として参加(出演者10人 サポーター10人)と経験をつんできた。
2003年の時は参加団体が25団体にもなり、少々運営が大変だったようで、その後出演団体は15,6のグループにしぼられ、音源の提出をもとめられて、出演が決定されるようになっている。また祭典の期間も、正規は昇天の木曜日から、復活節第7主日までの4日間だが、いろいろなグループの演奏会が前夜祭のような形で週初めからおこなわれている。私たちは昇天祭の木曜のミサから参加し、復活節第7主日のミサまで参加してきた。
今回のフェスティヴァルから、監修者がプーデロイヤン師からAISCGreのメンバーで精力的に活動しておられるプラッスル教授にかわり、彼の監修の元にプログラムが組み立てられた。今回のテーマは「Imitatione Christi」(キリストにならいて)であり、色々な聖人の祝日のための聖歌があつめられた。使徒、殉教者、教会博士などなどで、そのため、私には初めて聴く聖歌も多かった。私ども Filles du Sacre Coeur(聖心女子大学のグリークラブと聖歌隊の卒業生からなる女声のグループ・以後FSCとする)は聖アグネスの祝日の聖歌がわりあてられた。聖アグネスは若い女性の守護聖人であり、このグループにはふさわしく、うれしく思った。監修者プラッスル教授は、旋律修復の熱心な推進者であることから理解されるように、インターネットで送られてきた譜面はかなりの修復がなされたもので、第8旋法定番のアレルヤなども修復が多く、ちょっと戸惑ったり、昇階唱にはE(ミ)に♭がついていたり、いろいろ興味深いものがあった。
いかにも旧い聖歌は旋法論以前の状況で歌い始められたというのが具体的に感じられるものである。 私たちは指定により聖アグネスの祝日の聖歌から、入祭唱、昇階唱、アレルヤ、奉納唱。聖務日課から短いアンティフォン3つ、賛歌、そしてレスポンソリウム(pro)を歌った。 また22日のミサでキリアーレをクワイヤーとしてうけもった。
ここで、フェスティヴァルの内容を記しておく(前夜祭は除く)
21日(木) 10:00 開幕の荘厳ミサ 主の昇天
16:00 Vesper
20:00 Wervik でコンサート
22日(金) 9:00 ワークショップ 講師はProf.Abelardo
14:30 第1回 リスニングセッションImitatione Cristi
17:00 荘厳ミサ(当日の) FSC キリアーレ受け持つ
20:30 コンサート
23日(土) 9:15 Lauds
10:30 第2回 リスニングセッション FSC出演
15:30 第3回 リスニングセッション
20:00 コンサート
24日(日) 10:30 荘厳ミサ 復活節第7主日
14:30 第4回 リスニングセッション
17:00 Pontifical Vaspers + Benediction
Wervik のコンサート以外すべて、ワトウの聖堂でおこなわれ、ミサ、演奏会とも、4ないし、5つのグループが分担をした。もちろん、ミサは他グループ、大勢の参会者が熱心に参加し、会衆の歌う部分が大いにもりあがったのは、いうまでもない。最終日ミサの後、私どもはSolesmesにむかって出発したので、最後のセッションと典礼に参加できなかったのが残念であった。参加グループはオーストリア2つ、エストニア、フランス、ハンガリー2つ、イタリー、日本、韓国、リトアニア、ノールウェー、オランダ、USA,UK,ヴェネズエラ、の各国であり、地元ベルギーは、大変な下準備、前夜祭、合同でミサのクワイヤーをうけもつなど、控えに徹して、遠来の客をもてなすホスピタリティーにも感銘を受けた、ホスピタリティーといえば、毎回のことながら、ワトウの町(村)ぐるみの歓待にほんとうに感謝、感謝であった。期間中の大量の昼食、夕食は村人の手作りであり、地ビールもふるまわれ、たいへんおいしかった。
どのグループも、素晴らしい演奏だったが、文句なしにお手本となるのは、 エストニアのVox Clamantis. 精緻につくりあげられていたのは、ヴェネズエラの若い男性のグループ(少々体育会系ではあったが)。ハンガリーからの常連もゆっくりききたかったのだが、最終リスニングセッションで聞き逃した。わがFSCも10人と少人数だったのだが、良く響く良い声をもっているので、練習の甲斐あって、良い演奏ができたと思う。事務局長のベルナール、司会のゲレオン神父、プラッスル教授にも、満足いただけて、ほっとしている。大変熱心な聴衆に、ウナヴォーチェ!とスタンディングオベーションをいただいた。
4回のリスニングセッションはすべて Imitatione Christi でグレゴリオ聖歌であったが、コンサートとあるところはかなりの自由度がみとめられ、お国柄のグレゴリオ聖歌亜種のようなものから、合唱曲まで、今回は、かなりバラエティに富んでいた。2000年にはじめていったときなど、まったくすべてグレゴリオ聖歌のみで、わずかにドローンのように、保持音が下に鳴るくらいだったので、いささかの変化を感じた。以上が報告である。
おしまいに、ご存知の方も在ろうかと思いますが、ひとつおしらせを。
事務局からおくられてきた譜面に一ヶ所、これは間違いだ、と思うところがあり(奉納唱、第4旋法、ハ音記号の曲だのに、1行だけ ヘ音記号がつき、歌詞もつながらない、、)事務局にメールで問い合わせたところ、プラッスル教授からすぐ返事が来て、とんでもないまちがいであった、そして、この楽譜はインターネットの www.gregor-und-taube.de
にでている、渡辺の指摘ですぐこれも訂正したから見てほしい、とのことでした。 いわゆる Beitrage の最新情報がでている、ホームページなのです。 Beitrage
はかねて私も気になっていたのですが、ドイツ語は不如意ですし、私は研究者ではなく、歌う人であり歌わせる人だと思い定めていますので、定期購読はしていなかったのです。でもこのホームページからの情報は、それ以後、手がける聖歌については、一応検証すべきと思うので、そのようにして、有効につかっています。新しい研究の成果をすぐ、誰にでも公開! まったく、オープンで素敵ですね。 ご利用ください。
さて、ワトウの旅はその後ソレムに周りました。ワトウの見事ながらもややショウアップされたグレゴリアンとは全くちがう修道士の祈りそのもののグレゴリアンを2日聴いて、現合唱長の Yves-Marie(彼の歌唱は本当にすばらしいのです)の司式で、み心のミサをあげていただき、帰国しました。
会員のみなさまに、ぜひ一度は、ワトウの熱いフェスティヴァルにご参加なさるのをおすすめしますが、ワトウはとても小さな、ベルギーのはずれの村で、電車の駅もなく、一人で出かけるのはなかなか大変です。次回2012年どういう形態で行くかはわかりませんが、とにかく私は出かけるでしょう。一度参加してみたいとお思いのかた、ご連絡下されば、ご一緒出来ましょう。
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2012 5・ 17 ~ 20 Filles du Sacre Coeur
第11回 Watou Gregorian Festivel
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監修 Dr. Prassl
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今回は監修者の意向で、リスニングセッションについては全員 Graduale
Novum を使うようにということであり、 必ずKyrie がトロープス付で歌うことになっ ていた。 Off,についても、Verususがつくものが多かった。 今回のセッションの
意向は
”Unam petii a Domino”
Filles du Sacre Coeur の指定された曲
In . Venite benedicti
Kyrie Ⅷ+ Tropus
Gr. Venite filii
Off. In te speravi
Sanctus ⅩⅣ
Agnus Dei ⅩⅣ
Com. Memnto vervi tui
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今年もまたWATOUの事務局からお招きをうけ、でかけることになった。 2003年のWATOUで知り合ったトマス・ベケット修道会のガック神父様の要請で、WATOUに入る前にフランスで3回のコンサートと一回の グレゴリアンミサをすることになり11日出発。 コンサートをするとなると、FSCの参加者だけでは心もとないので(仕事で行けない人も多く、参加者は8人であったので)、Cum Iubilo から5人を募って協力してもらう。 |
12日 Chaumonn Sur Loir の聖堂でコンサート
13日 Chaumonn Sur Loir の聖堂で、復活節第6主日のミサ
Lamotte Beuvron の聖堂でコンサート
14日 Paris Saint Maurrice の聖堂でコンサート
コンサートのプログラム
Ⅰ Watou の指定から
Venite benedicti, Venite filii,In te speravi, Memento vervi,
+ Adoro te
Ⅱ Tota Poulcla (Gre+Durufle)
Ave Maria Magnificat (Busto)
Ave Maria (Gounod)
Ⅲ Panis Angericus (Franc)
Cantique de Jean Racine (Faure)
The Lord Prayer (Marlotte)
ガリラヤの風 (典礼聖歌)
ガリラヤは 仏語訳をつくりプログラムにのせてもらった。日本と同ように涙をぬぐわれるおきゃ くさまがいらしたそうである。 私は、背中なので、、、
Dac神父様の共同体で過ごした時間はメンバーすべてにこの上ない時間であった。
15,16日 パリで、ザビエル教会に聖心会の創立者聖マグダレナ・ソフィーの墓参
ルーブル、オルセイ美術館などの見学をし 16日夕 WATOU入り。 |
17日 10:30 Watou Gregorian Festival 開幕の 「主の昇天」のミサ
FSCは Off. 奉納唱+Varusus が仕事。 拝領唱の後に歌ったハンガリーのCantate &
IubilateのDurufle の Ubi Caritas の美しさに圧倒される。
午後は、ブルージュに「聖血行列」見物。
20:00 より Wervic で コンサート、エストニアのこどもたちの演奏がいい(指揮はフォントブロ ウでいっしょになったこともある、すごいコントラルトのカドリ。 |
18日 9:30~ Cantate & Iubilate の 3時課
10:30 から AISCGre 会長のゲッシェル先生のレクチャーがあったが、Graduare Novum の話だったし(ポツナムで聞いた)どうせドイツ語なのでパス、C&Iが当日のミサをするというの でそちらに出席。 11:00過ぎから 聖堂はFREEだというので、そこで午後にそなえて練習
14:30 第1オーデション 3番目の出番。 落ち着いてよい演奏ができたとおもう。 司会の
ゲレオン神父が退場する私に Felitation と声をかけてくださったし、統括のベルナールにもこれ までで一番の出来だといってもらった。他のグループはいつもの韓国のこどもたち、一糸乱れず、 全部暗譜ですごいのだけど生き生きしたものはつたわらない。 ベルギーの割と高齢の女声の
グループ Scola Trunchianiensis Feminina が、音楽づくり、精神性に共感できるものがあった。
17:00 Evening Concert
20:00 Haringe の教会でConcert 2000年のとき司祭館にホームステイさせていただいた教会
有名なオルガンビルダーのつくったオルガンがある。 そのオルガンを使ったグレゴリアンとAlta natus の曲がよかった。満員以上でプログラムがもらえなかった、、主任のヨーゼフ神父様と久 しぶりの再会、大分お年を取られたが、お元気そうでうれしい。
19日 経験者をのぞき、皆はゲントに「子羊の祭壇画」などを見にいく。 私はWATOUに残る。
9:30 Cantate &Iubilate のLaudes (賛課) 詩編唱がうまい。
10:45 第2オーディション オランダのグループがよい 昨夜のコンサートで3人で素晴らしい
パフォーマンスを見せた Gothia (スウェーデン)だが、テクニックはあるのだが、「祈り」は感じら れない。
14:30 第3オーディション カルロスアセンシオ(数年前来日、ザビエル400年記念コンサート をイグナチオでした)のグループがいい。ノルーウェーの Sunnivae は Gothia と同じ印象。
期待の Vox Clamantis は、声もあまり鳴らず、長々しいトラクトゥスは期待外れ。
16:00 早く帰る人たち帰途に就く。日曜中に帰国でき、月曜から仕事に行けるということである。
20:00 Concert 男性4人の Ordo Viltutum CDをいくつもだしているプロ。高いテクニック をもっているが、やはり祈りに誘う、というのとはべつの世界。ものすごい速さにびっくり、まばた きしているあいだに、3,4、行進んでしまう。エストニアの子供たちの民族楽器を加えた演奏がた のしい。また Vox Clamantis とのコラボでうたわれた、グレゴリアンと合唱の組み合わせの ステージはとてもよかった。 オランダの Maastricht と 弦楽アンサンブルのコラボで演奏さ れた Salver Regina はちょっと疑問。本来Compliで歌う聖歌にしてはそうぞうしすぎる、、
20日 最終日
10:30 復活節第7主日のミサ入祭唱でスペインのベネディクト会の寄宿学校の子供たち初登場 素晴らしい声、まったく違和感のない見事な聖歌の歌いぶりに驚く。この子どもたちの声をきくと
エストニアの子供たちのは素朴だと思ってしまう。 素朴が悪いわけではないのだが、スペイン の子供たちの後ろにある長い修道院の伝統とそれによって高く洗練されたものを感じさせられ
た。 また、そこここで うたうCantate & Iubilate のグレゴリアン・合唱がすばらしい。 2000年からずっと聞いているが、回を重ねるごとによくなっていっている。
14:30 第4リスニングセッション、監修者のプラッスル教授率いる、半分神父様たちのグループ、なか なか。 今朝主司式の神父様(フランシスコ会)いいお声だとおもったが、中心で歌われさすがでたく
さんソロもひきうけていらした。オーストリアのグラーツには、こういう熱心な神父さま方がいらっ しゃるのだな、と感心。 スペインの子供たち。おじい様の修道士の指揮でとてもいい。とりをとっ たGraces
& Vioces はよくみかける女声のグループ。どうも少なくなって2グループいっしょにな ったみたい。 たっしゃだが、私にはスペインの子供たちの後では印象がうすかった。
17:00 閉幕のVespreプラッスル先生のオルガンがそこここに入り美しく、にぎにぎしいヴェスプ
レであった。 会衆に対する指揮は Vox Clamantis のヤネックだった。終了後待っていたワ ゴンで残った6人はブリュッセルへ 。さよならをみんなに言う暇もなく残念。ゲレオン神父だけ遭 遇。また3年後にね。といってくださる。
21日 残念ながら月曜日で、みんなに見せたかった、王立美術館も、楽器博物館も閉館。サブロン 教会にいき、前の広場の在留邦人の人気ベスト1というチョコレート屋さんで買い物、あとはカテ ドラル、小便小僧、グランプラスでぶらぶら。 お昼は「シーニョ」のおみせで、ホワイトアスパラ をどっさり食べる。夕刻 TGV でCDGから帰国。 |
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2015年 5月14~17日WATOU GregorianFestival 参加報告
日本グレゴリオ聖歌学会 ボレティーノより転載
1982年ベルギーの寒村で始まった、グレゴリアンフェスティヴァルは、3年に1度の開催を重ねて2015年5月、第12回の開催となりました。 日本からは1997年に「広島スコラ・グレゴリアーナ」が水島良雄先生に率いられて参加しています。 渡辺は2003、2009、2012と傘下のグループを連れて出演し、昨年2015年も招待を受けて出かけてまいりました。Filles
du Sacré Coeur (以下FSC)という女声のグループです。
2006年の大会まで、監修者はベネディクト会のプーデロイヤン師でしたが、そのあとは現ヴァチカンの音楽大学のプラッスル教授が監修者となっています。
2003年の時はほとんどが Graduale Triplex からで、聖務日課のものだけ監修者から譜面がとどきましたが、プラッスル教授になってからは、固有文については皆 Graduale Novumのものです。そして、とくに2012年は、どのグループもkyrie がtropus 付きのものが指定されました。今回はkyrie 以外の
通常文のtropus 付きを歌うようにもとめられました。私どもは ⅩⅣ のGloria がわりあてられました。Triplexの18のミサ曲のうち半数以上歌っているのですが、14番は歌ったことがなく、tropus
部分の訳を作るところからはじまり、なかなか勉強になる経験でした。演奏会で歌うように指定されたものを記します
In. Laetetur cor quaerenntium
Gloria 14 Qui Deus et rector
Of. Benedicite gentes Dominum
Hym. Sacris sollemniis iuncta
Res.Laudate Dominum Deum
5月11日から前夜祭として、アントワープやブリュッセルなどの各地で毎晩演奏会がひらかれましたが、私どもは14日のご昇天の木曜日からの参加でしたからそこは聞いておりません。 フェスティヴァルのプログラムを書いておきます。
14日(木) (WATOU St.Bavo)
9:00 Lauds
10:00 Terce & Musical Solmn High Mass for the assension of the Christ
Vatican, ,Italy, Estonia, Hungary, Japan, Corea, Slovekia,
Poland のグループが聖歌をうけもつ。 FSCは通常文。
12:00 Sext
14:00 None
15:00 Musical Intermezzo
17:00 Solemun Vesper
20:00 Evening concert ( WERVIC St. Medardus)
15日 (金)(WATOU St.Bavo)
9:30 Workshop with Refernt David Eben
11: 00 Solemn Mass
7か国のグループ FSCのうけもちは入祭唱
14:30 First Listening Session
17:00 Afternoon concert
20:00 Evening concert (HARINGE St.Martin)
16日 (土)(WATOU St.Babo)
9:30 Solemun Mass,
9か国のグループ FSCは通常文うけもち
11:00 Second Listening Session FSC 出演
15:00 Third Listening Session
20:00 Evening Concert
17日 (日)(WATOU St.Bavo)
9:30 Laudes
10:30 Solemn High Mass 7か国のグループ
14:30 Fourth Listening Session
17:00 Solemn Vseper and Benediction
ミサの受け持ちのグループ、Listning Session に出演のグループそれぞれ、よ
く準備された、素晴らしい演奏でした。いずれもグレゴリアンセミオロジーにのっとった解釈がわかるものでありました。
3回のEvening concertは、グレゴリアンだけでなく、それから派生したもの、族的に、変化した珍しいものも聞かれましたし、また朗読がグレゴリアンで美しく語られたものもありました。 模範的なグレゴリアンを聞かせた Vox
Clamantisは Arvo Part の
美しいガダルーペのマリア様への曲を演奏。 全部宗教曲の中で、韓国の子供たちがハンドベルの演奏をしたのですが、「となりのトトロ」がはじけたのにはびっくり、ちょっと異なものを感じました。無表情なグレゴリアンにくらべて生き生きしていたのはたしかでしたが、、、
参加グループの他の一般の参加者も、ミサやヴェスプレではOmnes と指定されたところでは大きく声をあげ、とても積極的でした。私が参加した初めのころはミサは「ご昇天」の木曜日と「復活節第7主日」のミサ2回だったのが、まず土曜にはいり、金曜日にもささげられるようになり、聖務日課も増えて、WATOUはますます聖歌と共の典礼がしっかり、前進しているように感じました。
このところベルギーはテロの標的にされているのか、不穏な空気が漂っています。
無事に2018年に次回が開催されることを祈っています。
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前回のWATOUのFestivalに参加した時と同様、今回もフランスのトマス・べケット修道会のガック神父様の修道院を訪問、ショーモンスルロワールの聖堂で 復活第6主日のミサをグレゴリアンで捧げ、
5月10日 Lamotte-Beuvron教会
5月11日 Paris Saint-Maurrice教会
で演奏会をおこなった
プログラム 1 Gregoriann In. Laetetur cor Quarentium
Hm. Sacris sollemniis
Res. Salve virginale Christi
Ant. Regina Coeli
2 N. Telfer Magnificat
3 F.Mendelsshon Drei Motetten
4 Chants Religieux Hymne a la nuit
L'adieu Bergers a la Sant Famille
Panis Angelicus
ガリラヤの風かおる丘で |
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