お魚選びは慎重に


品薄で選んでる場合じゃない!

・・・でしょうねぇ。

それでも選びましょう。

入荷日を聞こう
ショップ選びの時にちょっと触れましたが、入荷したての魚は弱っており、病気を持つ場合があります。入荷して日数を経ているほど安心して買えますが、まあ、カクレクマノミの売れ行きからすれば、昨今はなかなか長期滞在は望めません。
でも、聞いてみてください。
少なくても入った日から3日以内の場合は避けるべきかな。
産地も聞こう
産地、というか採種地ですが、近場では沖縄産が入手できますが、これが一番安心です。輸送距離が短い分、弱り方も軽いと思われます。
もし、あなたが訪れたショップで養殖物を扱っているのであれば、是非そちらを選ぶべきでしょう。
大きい事はいいことだ
大きいからきっとオトナで、小さいからコドモで、つまり大きいから老けてて長生きしないかも〜なんてことではありません。
大きいのは強いんです。
よって、大きい事、これが特に最初の魚は重要です。
そして、なるべく太ったのを選びましょう。
目を見よ
病気のカクレクマノミの場合、目が濁ってるケースがあります。経験上、濁ってるのは買っても1週間生きないですし、治療も私は成功したことがありません。
治る傷と治らない傷がある
見た目でわかりやすい体の傷。ヒレが少し欠けてたり、体表に切り傷があれば、避けた方が良いでしょう。
しかし、ヒレの場合ヒダの部分(正式名称とか知りません)が欠けてても、時間はかかりますが再生されます。深く囓られて骨(?)まで欠けていたらその部分だけ短いまま再生されるようです。
元気がいいのを選べ
ま、当たり前すぎる話ですが、元気なのを選びましょう。
ショップの店員が捕まえるのに苦労しそうなくらい素早い逃げを披露するのをあえて指定しましょう。希に餌用の魚同様に個体を選べない店もあるかもしれません。そういうお店は避けましょう。
挙動不審なのは人も魚も避けるべし
カクレクマノミは独特の泳ぎ方(こんな感じ 泳ぐカクレクマノミ )をするので、正常でも他の魚に比べると変な動きなのですが、全体を見渡し、変わった動きをするのは避けておきましょう。
よーく見てると、たまに水槽の底へ体をこすりつけるような動きをするのがいる場合があります。これ、病気です。おそらくは白点病のケースが多いと思います。
魚に痛みを感じる神経は無いらしいですが(ホント?)、痒いのはダメみたいで寄生虫が多く付いていると痒くて擦るらしい(ホント?)。
まあ、そんなわけなので、避けましょう。
買わない選択肢も持とう
いろいろチェックしてみると、「どうもどれかには該当するかも」って場合もあります。
この場合、その日は買わずに暫く様子を見るのを勧めます。もちろん、人気品薄商品ですから、待ってるといつまで経っても買えない場合もあるでしょう。まあ、焦らずにじっくり見極めた方が、良い結果をもたらす場合が私の経験上は多いのです。
嫌でしょ、買っても買っても死にまくるってのは・・・。
何匹飼う?
何を何匹飼うか、これも問題です。
海水用上部フィルター使用の60cm水槽であれば各種取り混ぜて最終的に6〜7匹程度は無理すればいけると思いますが、最初は海水を浄化する能力が足らないので、不安定になります。いきなり大量の魚を入れればたちまち水質は悪化、魚にとっては劣悪な環境になり死ぬことでしょう。
最初は60cm水槽ならカクレクマノミ2匹が上限でしょう。それ以上入れたい場合は2〜4週間ほど間を開けてから徐々に追加した方が成功率は高いですが、カクレクマノミの追加投入はイジメのリスクが伴います。
なお、パイロットフィッシュは使いません。

さて、やっとのことでカクレクマノミをゲット!!
おっと、忘れちゃいけない。カクレクマノミゲットと同時に購入するものがあるぞ。
写真右より粒状の人工フード2種と冷凍ブラインシュリンプ。
餌の種類はカクレクマノミを購入したショップで与えられていたものを与えるのが無難。同じ物を購入しよう。
人工フードはこんな感じ。このまま与えればよい。
冷凍ブラインシュリンプは水での解凍が必要(電子レンジ不可)。
餌です。これが無くては話になりません。
海水魚用の餌も数種類が販売されてますが、先ずはカクレクマノミを買ったお店で与えてる餌と同じ物を購入しましょう。気の利いたお店であれば、しっかりと人工餌で餌付けしていると思いますが、入荷から日数が浅い場合など、これがダメなケースが少なくありません。その時はお店は冷凍ブラインシュリンプを与えていると思います。なので、人工餌の餌付けがしっかり出来ているのであれば人工餌を、出来てないのであれば冷凍ブラインシュリンプも購入しましょう。
水道水中和剤
中和剤金魚でも飼ったことがある方ならご存知の通り、飼育用の水は水道水の塩素を中和して使用する必要があります。そうしないとバクテリアが死滅します。
今回水槽を準備したときに使った人工海水には既に中和剤が入っています。

じゃぁ、いらないぢゃん。
いえいえ、足し水に使います。

海水は蒸発して減ってしまいます。その分を海水で足していたらどんどん比重が重く(塩分が濃く)なってしまいますので、足し水には人工海水は使えません。なので、購入しましょう。
製品はいかにも薬品なものから石を砕いた溶液のものまでいろいろありますが、ボトル入りの液体タイプが良いでしょう。塩素以外の成分にも有効なものもあります。(写真右)
あ、昔金魚を飼ったことがある方、ひょっとして氷砂糖のような固形のハイポを使ってませんでした? あれね、やめましょう。細かな分量調整しづらいし、間違えると魚に良くないらしいです。安いんだけどね。
さらに、水のコンディションを向上させる添加剤もあります。(写真左)
先の商品では除去しない微量な有害物質を無害化し、さらに有用な成分を添加してあります。無くても問題無さそうなんですが、わが家では保険のつもりで使用しています。


次は飼育の注意事項です。

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