飼育初期の注意事項

さあ、いよいよあなたの水槽でカクレクマノミが泳ぐ日が来ました。

早速、水槽へ入れて泳ぐ姿を・・・。

いやいや、まだまだ注意しなくてはならないことが!
では、その後も含めて注意事項・・・
いきなり水槽に放さない
水槽の水はショップの水とは違います。カクレクマノミには全然違う異世界へのデビューとなるわけです。人間もいきなり環境の違うところへ身を置くと、体壊しますよね。そこで、環境に慣らす必要があります。
馴らし方はいろいろあるのですが、私の場合、買ってきた魚の袋を1時間ほど水槽に浮かべ、先ずは温度を馴らします。次に袋にハサミでカクレクマノミが出て行け無さそうな程度に切り込みを入れ、そのまま水槽へ浮かべます。このまま1時間ほど浮かべて、切り口から水が自然に混ざるのを待ちます。その後切り口を広げてそのまま水槽へ魚を放します。
この方法は楽なのですが、ショップの水を全量水槽内へ入れてしまうため、ショップの水槽で発生している病気を持ち込んでしまう可能性が高くなります。

ここで、丁寧な水合わせをする場合を気合のイラスト図解で解説です。カクレクマノミのイラストは無かったのでそこんところは大目に見てね。
水合わせの図1 買ってきた魚を水槽へ袋ごと浮かべます。
このまま1時間ほど待ち、温度を馴らします。
水合わせの図2 小さめのバケツに魚を水ごと放します。
袋の海水は魚が泳ぐのに必要な量だけにし、残りは捨てます。
次に5〜10分おきにそのバケツ内へコップ半分ほどの水槽の水を注いでいきます。もしくは図のように細いホース(エアレーション用のシリコンチューブがお勧め)で点滴のように水槽の海水をバケツへ30分以上かけて徐々に足します。
水合わせの図3 これをバケツの水量が3〜4倍になるまで続けた後に、中のカクレクマノミのみをすくい取って水槽へ放します。
これで水槽へはショップの水が殆ど混ざらずにすみ、病気の率を減らすことが出来ます。

少々手間ですが、図解のような方法が一番魚へのストレスが少なくて良いと思われます。
暫くは水槽に近寄らない
やっと水槽デビューしたカクレクマノミ。早速じっくり眺めていたいですよね〜。
でも、やめときましょう。
未知の地に放されたカクレクマノミは、もの凄く警戒しています。ストレスもかかっているはず。そこへ人間がじ〜〜〜っと見つめながら存在すると、更なるストレスを与えることになります。
様子を見る程度にたまにのぞくのは構わないといいうか、むしろ必要ですが、1日はそのままそっとしておきましょう。餌も翌日からで構いません。
餌は必要以上に与えない
初日は餌は要りません。翌日から餌の食いを観察しながら少しづつ与えます。
いきなり拒食する場合もあります。この場合、根気よく、なるべくカクレクマノミの目に付きやすい所へ餌を落としてやるようにしましょう。食べない場合、冷凍ブラインシュリンプを与え、様子を見ます。徐々に人工フードを与えるようにし、慣れさせます。
食べ残した餌は水槽を汚しますので、「入れておけばそのうち食べるだろう」という考えは成立しません。魚に餌の配分を考えた食生活を計算する知恵はありません。最初はとにかく食べないから多めに、ではなくとにかく少なめからスタートです。
なお、餌は朝晩2回で充分です。わが家では平日は夜に1回あげるだけで問題なく育っています。まあ、彼らに不満があったとしても、わからないんですけど。

さて、無事餌を食べてくれましたか?
次は困ったときの対応例です。
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