第6章 ヨーロッパ世界の形成と発展
4 西ヨーロッパの中世文化
Text p.156
信者の日常生活に深く関わり絶大な権威を持つ。
→ そこから追放されることがb
破門 。
▼
B
修道院 聖職者の修行の場所。キリスト教の理念を深め、文化的な役割を果たす。
▼
1073年 ローマ教皇b
グレゴリウス7世 の改革。→ 叙任権闘争(前出)
11世紀末 c
シトー派修道会 創始 (フランスの中部)
→ 12〜13世紀 d
大開墾時代 を展開し、十字軍運動の背景となる。
▼
D
托鉢修道会 教会の財産所有を否定、清貧と信仰に生き、民衆の中に入る。
▼
E
神学 中世では学問もキリスト教の支配下にはいり、神学が最高の学問となる。
知識人=聖職者・修道士の国際的共通語としてa
ラテン語 が用いられる。
382年頃
ヒエロニムスが聖書のラテン語訳(ウルガータ)を行う。

b
アルクィン :イギリス出身。カール大帝のアーヘン宮廷に招かれ古典研究を始める。
→ 学校を建てて、ローマ時代の
7自由学科などラテン文化の復興に努める。
▲
カロリング小文字体の普及 修道院で写本作成のために使われ、現行活字体の元となる。
▼
B
スコラ学 11〜12世紀に隆盛。a
スコラ =教会や修道院の付属学校。
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b
普遍論争 :「普遍」は現実に実態として存在するか、名目のみのものかという論争。
c
実在論 :d
アンセルムス ら、神や普遍的な観念を実在するもの主張。
e
唯名論 :f
アベラール ら、神や普遍的な観念は名目にすぎないと主張。
▼
▼
a
ロジャー=ベーコン :13世紀 イギリス。オックスフォード大学でスコラ哲学を教える。
→ イスラーム科学の影響を受け、観察と実験を重視した近代的自然科学への道を開く。
b
ウィリアム=オブ=オッカム :14世紀 イギリス。唯名論を復興し、神学と哲学の分離を説く。
▼
E
大学 12世紀に教会や修道院付属のとして発生、商業復活とともに都市に移る。
a
教授と学生のギルド として成立。=▲b
ユニベルシタス
教皇や皇帝から特許状を得て、一種のc
自治権 を認められる。
学科:神学・法学・医学の3学部と哲学(人文学部)があって完全な大学とされた。
▲d
7自由学科 :教養科目として文法・修辞・弁証法・算術・幾何・天文・音楽。
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1.美術:a
教会建築 とそれに付属した彫刻・絵画(壁画)が発達。
中世初期のビザンツ様式(前出)の模倣から、しだいに独自の様式を持つようになる。
特徴:a
半円状アーチと厚い壁、小さな窓。 = 重厚、荘重な安定感。
例:クリュニー修道院(仏) b
ピサ大聖堂 (伊) ヴォルムス大聖堂(独)
▼
特徴:a
尖塔アーチと穹窿天井、高い塔、薄い壁、広い窓にステンドグラスによる装飾。
= カトリック全盛期の強い信仰心を象徴し、豊かな都市の商人の経済力を背景とする。
例:フランス b
ノートルダム寺院 (パリ) サン=ドニ修道院(最古のゴシック式)
ランス大聖堂(クローヴィス洗礼の伝承で有名) アミアン大聖堂
c
シャルトル大聖堂 (ステンドグラスで有名)
ドイツ d
ケルン大聖堂 ドイツ最大の建造物 → 19世紀に完成。
イギリス カンタベリー大聖堂 ウェストミンスター大聖堂
▼
14世紀 ルネサンス様式へ
2.文学 :学問はラテン語が用いられたが、庶民の中には口語(俗語)で書かれた文学が広がる。
=a
騎士道物語
ドイツ:b
『ニーベルンゲンの歌』 (ゲルマンの古伝説の英雄詩)
フランス:c
『ローランの歌』 (カール大帝の時代の騎士の武勇を歌う騎士物語)
イギリス:d
『アーサー王物語』 (ケルト人の古伝説から発展した英雄物語)
12世紀 e
吟遊詩人 の活動
南フランスでは
トゥルバドゥール、ドイツではミンネジンガー と言われる。
各地を遍歴し、市場や宮廷で騎士たちの恋愛を主題にした詩を吟じた。
