オスマン帝国を除く、全ヨーロッパの代表が終結。
目的 b ナポレオン戦争後のヨーロッパの戦後処理と、秩序再建
オーストリア外相 c メッテルニヒ が議長となる。
指導理念:d 正統主義 フランスのe タレーラン が主張。革命前のヨーロッパ秩序
を正統なものとし、領土も革命の前の状態にもどすことをいう。
→ 領土問題で対立 f 『会議は踊る、されど進まず』 と言われ、進展しなかった。
→ 1815年3月、g ナポレオン のエルバ島脱出の知らせをうけ、結束。
・フランス・スペイン・ナポリ・ポルトガルの旧君主が復位、ローマ教皇領の復活。
・ローマ教皇領の復活。 ・フランスは1790年の国境に復す。
・ロシアは皇帝がb ポーランド 王を兼ねる。・プロイセンは東西に領土拡張。
・イギリスは旧オランダ領のc スリランカ とd ケープ植民地 を領有認められる。
・オランダは立憲王国となり旧オーストリア領ネーデルラント(e ベルギー )併合。 ・オーストリアはf 北イタリア 獲得。 ・g スイス は永世中立国となる。
・ドイツは35の君主国と4つの自由市よりなるh ドイツ連邦 となる。
→ 大国間の勢力均衡をはかるこの体制は、i 1848年 まで、続く。
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→ 19世紀 パックス=ブリタニカ と言われる。
1815年 a 神聖同盟 b アレクサンドル1世 が提唱。キリスト教の理念
に基づく君主主義国家の同盟。イギリスを除くヨーロッパの君主国が加盟。
同年、c 四国同盟 イギリスの外相カスルレーが提案し、英・露・墺・普が締結。
→ フランスの強大化の防止。→1818年にはフランスが加盟しd 五国同盟 となる。
フランス革命とナポレオンの登場によって火がついたヨーロッパ諸民族のa 自由主義 と b ナショナリズム(国民主義) の運動は、ウィーン体制下でも反体制運動として続いたが、 絶対王政を復活させた列国はそれらを厳しく弾圧した。
1. ドイツのc 学生組合運動(ブルシェンシャフト) 2. イタリアの秘密結社 d カルボナリ の蜂起 3. スペインの1820年 e 立憲革命
→ オーストリアは抑圧の中心となり、イギリスは、1820年ごろから、ウィーン体制から離れる。 →b ナショナリズム(国民主義) の運動は、f 国民国家 の発展を促した。
背景:合衆国の独立・フランス革命の影響。本国がナポレオンによって征服されたこと。
1. ハイチ 1791年 フランス領サン=ドマングで黒人奴隷が反乱。 a トゥサン=ルベルチュール の指導により独立運動となる。ナポレオン、弾圧する。 1804年 独立を達成。 1806年、最初のb 黒人共和国 となる。
2. シモン=ボリバル の活動。クリオーリョの出身。スペインからの独立運動を展開。 1819年 a 大コロンビア の独立を実現し大統領となる。22年、エクアドル解放。 1825年 b ボリビア の独立を指導。 1826年 パナマ会議でラテンアメリカ諸国の団結を呼びかける。 1830年 a 大コロンビア がエクアドル・ベネズエラ・コロンビアに分裂。
3. サン=マルティン の活動。アルゼンチン生まれのクリオーリョ。 1816年 アルゼンチン 1818年 チリ 1821年 ペルーの独立を指導、実現。
4. イダルゴ の指導 a メキシコ の独立運動を指導。 1810年 から始まり、1821年に独立達成。
5. ブラジル :1822年 ポルトガルの王子を皇帝として独立、帝政となる。
1889年 共和国となる。
→ オーストリア(メッテルニヒ)、フランス、スペインは独立運動を弾圧、干渉。
a クリオーリョ =植民地生まれの白人 b メスティーソ =先住民と白人の混血
c インディオ =先住民 d ムラート =白人と黒人の混血 及び黒人で構成。
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a 1823 年 アメリカ合衆国大統領b モンロー が宣言。 アメリカ大陸とヨーロッパのc 相互不干渉 を宣言。 → ラテンアメリカ地域の独立運動へのヨーロッパ旧主国の干渉を排除し、 アメ以下合衆国による南北アメリカ支配を狙う。
イギリス、ラテンアメリカ市場の開拓を狙い独立運動を支援していたので、 外相d カニング がアメリカ支持を表明。 → アメリカ合衆国の外交政策の基本 = e 孤立主義 の出発点となる。
1821年 独立戦争始まる。 → 22年 キオス島の虐殺事件起きる。 → ヨーロッパ各地で、b ギリシア愛護主義 が広がる。 → イギリスの詩人c バイロン などが独立戦争に参加する。 → オスマン帝国、エジプトのムハンマド=アリーにギリシアを攻撃させる。 ・イギリス・フランス・ロシアの三国は独立を支援。=バルカン半島への進出を狙う。 ・オーストリアは反対 = 自国内にも多くの民族運動が起こっているため。
1827年 d ナヴァリノ海戦 英・仏・露の連合艦隊がオスマン−エジプト海軍を破る。 1829年 独立達成。→ 30年 e ロンドン会議 で承認される。 1832年 バイエルンから国王を迎えギリシア王国となる。
a シャルル10世 亡命貴族への賠償支給など、反動政策を進める。
1830年 7月 b アルジェリア出兵 国内の民衆の不満をそらすため。
a オルレアン 家のb ルイ=フィリップ が即位。銀行家などブルジョアの支援。
c 七月王政 始まる = 1831〜48年 ブルジョアジーの利益を守るd 立憲王政 。
フランスのe 産業革命 が進行 → 産業資本家、中小ブルジョアジーの成長
→ 労働者階級の形成 → 選挙制の改正・共和政の実現の要求が強まる。
・a ベルギーの独立 1830年 オランダから独立宣言 31年 立憲王政となる。
・b ポーランドの独立運動 ロシアの支配から独立をめざす土地貴族(シュラフタ)が
1830〜31年 c ワルシャワ で蜂起。ロシア軍が弾圧。多数のポーランド人の亡命。
・1830年 d ドイツの反乱 各地で騒乱が起こり、ヘッセン、ザクセンなどでは憲法制定される。 ・1831年 e イタリアの反乱 カルボナリが再び蜂起、オーストリア軍に鎮圧される。
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1824年 団結禁止法の廃止 → 労働組合結成を公認
1828年 a 審査法 の廃止 → 1829年 b カトリック教徒解放法
c オコンネル らアイルランド人の主張。非国教徒も公職につけるようになる。
1833年 d 奴隷制度廃止 (ホイッグ党グレイ内閣)← 1807年 奴隷貿易禁止法
1832年 b 第一回選挙法改正 (ホイッグ党内閣の提案) ← 七月革命の影響
内容:a 腐敗選挙区 を無くす選挙区の改正。財産資格の緩和。
→都市のc 産業資本家層 (上層市民)に選挙権拡大。有権者50万から81万に。
しかし労働者への選挙権はまだ認められず。
内容:男子普通選挙権・議員候補者の財産資格廃止・無記名秘密投票など六項目要求。
→ 1848年が最高潮となる(フランスのb 二月革命 の影響)。 1858年ごろまで続く。
最初の労働者の組織的な政治運動として重要。
1834年 a 東インド会社 の中国貿易独占権廃止 → 自由貿易の要求さらに強まる。
→1840年 b アヘン戦争 (後述) → イギリス資本主義さらに発展。
c コブデン 、d ブライト らe 反穀物法同盟 を結成。 ※穀物法:1815年制定の、地主保護のため輸入穀物に高率の関税をかけた法律。 → 産業資本家は自由貿易を主張し、労働者は穀物価格の抑制を主張して強く反対した。
1846年 f 穀物法廃止 :産業資本家の主張が地主の主張を抑え、自由貿易主義が勝利。
→アイルランドの穀物輸出の衰退 → 農民の没落 → アメリカ移民の増加。
背景 1840年代 アイルランドの▲g ジャガイモ飢饉 深刻になる。
1849年 h 航海法の廃止 。
イギリス a ロバート=オーウェン :労働組合、協同組合の設立などを指導。
1833年 b 工場法 制定:年少者の労働時間の制限、工場監督官制を実現。
フランス c サン=シモン :産業資本家による労働者の保護の必要を説く。 d フーリエ :工場の非人間的な労働を批判して、農業に基づく協同体を提唱。 → オーウェン、サン=シモン、フーリエらの初期社会主義はに対して、 マルクス・エンゲルスは、e 空想的社会主義 と批判した。 f ルイ=ブラン :生産の国家統制の必要を主張。二月革命後の臨時政府に参加し、 国立作業所設置など社会主義政策を実現したが、六月暴動で亡命。
g プルードン :私有財産制と国家の存在を否定、相互扶助による社会の維持を説いた。。 → h 無政府主義(アナーキズム) につながる。ロシアのバクーニンなどに影響。
a カール=マルクス、・b フリードリッヒ=エンゲルス (独) 1848年 c 『共産党宣言』 発表。 d マルクス主義 の形成。 資本主義社会を分析、労働者の解放のために、私有財産、自由競争を基本的に否定し、
計画経済によるe 社会主義 を実現し、理想社会としてf 共産主義 社会を目指す。
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銀行家など富裕層の優遇、制限選挙に対する中小資本家と労働者の不満強まる。 →
→a 選挙法改正運動 強まる。
各地で中小資本家と労働者が共同で▲b 改革宴会 を開催。社会主義者も支持。
→ パリの市民・学生・労働者が蜂起。パリで市街戦となる。
→ 国王 c ルイ=フィリップ 退位(イギリスに亡命) 内閣退陣。
穏健共和派 ラ=マルティーヌが中心 社会主義者 b ルイ=ブラン も入閣。
政策:男子普通選挙制の採用、c 国立作業場 の設置(失業者対策)。
1848年6月21日 労働者、パリの下層市民が蜂起、共和派政府がそれを鎮圧。
同年11月 第二共和政憲法成立 主権在民・三権分立・大統領制を規定。
ナポレオンの甥。フランスの栄光の再現を訴え、農民・下層市民の人気を得る。
a 1851年のクーデタ 武力で議会を解散、大統領の権限を強化し独裁権を握る。
翌年 国民投票で皇帝となる。=b ナポレオン3世 の第二帝政(後出)。
オーストリア:首都 a ウィーン三月革命 市民・学生・労働者が暴動を起こす。
→ b メッテルニヒ が失脚、亡命。皇帝が憲法制定を約束、自由主義内閣成立。
プロイセン:首都 c ベルリン三月革命 民衆蜂起。 →国王、憲法制定を約束。
5月 各領邦の自由主義者がd フランクフルト国民議会 を開催。(後出)
・a ベーメン 、パラツキーが指導し、48年、スラブ民族会議をプラハで開催。 ・b ハンガリー 、c コシュート が指導、1849年 独立宣言。 → オーストリアはクロアチア人を動員して弾圧。 → d ロシア が介入して鎮圧しe ヨーロッパの憲兵 と言われるようになる。 ・f イタリア リソルジメント(イタリア統一運動)の高揚。(後出)
・イギリス g チャーティスト運動 の高揚(既出)。アイルランドでの反英民衆蜂起。
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