2016年12月
12月15日
00:47
駆除業者が来たことで、見積書はまだ届いていないが、相ミツをとる気も気力もなく、友人に報告をして、もうネズミと張り合う必要もなくなった、そんな気になり、13から14日にかけて、布団を押入れから移動したついでに、洗濯物干し部屋で寝ることにした。
そもそもネズミと張り合わなくてもよかった。どんな対処をするにせよ、当面は、他の部屋で寝ればよかった。でも、知らんぷりするのは、卑怯な気がしたんだ。
雨音激しく、寝室とは違って、天井からほぼ間なく屋根なので、うるさいどころではなかったし、雨音も、落ちる箇所が違うと、音色も違うので、もしやネズミかとも思われもしつつ、『奇跡のシンフォニー』を見て、寝た、のは、前の晩だ。この晩は、『シェフ』を見た。寝たのは、二時ぐらい。
雨音か、テレビか、音が聞き分けられないのをいいことに、ヤクのんで、寝て、今朝は何時頃起きたか。
トイレに行きたいと明け方から何度か思っては、二度寝、三度寝、暑苦しいようなそんな夜だった。
天井を気にせずに寝たのは久しぶりだ。そして、今日も、洗濯物干し部屋、雨戸シャッターも閉めた。昨日とは違い、月がコーコーと輝いていたし、風もなさそうだから、じき音が聞こえるとしたら、隣の駐車場を出入りする車の音だろう。ネズは分からぬ。
じき01:00
ヤクのんで、また何か、iPadで見ながら、眠ろう。
たたかいすんで
天井知らず
12月18日
0:19
昨日一日、ウチにいた。
午前中は居間に、昼下がりは二階の寝室に、夕方は仏間に。
編み物をしながら、ポワロを見て、洗濯を畳み、お試しHuluの途中まで見た映画の残りを見る。
久々にテトリスをして、メールを書き、これまでのネズミメモを入力する。
昼頃だったか、居間と妹の部屋の間の壁の中から、そのあと、夕方近く、玄関靴箱の後ろの壁の中から、音が聞こえた。
久々の音。今日はとりわけ寒い。でも、その音っきり。風だろうか。
編み物 ポワロ
昼間の音
12月19日
朝、駆除業者から電話があって、天気は崩れそうだが、23日の天皇誕生日、8時半ぐらいから半日ほど、という連絡。
それまでに何かあったらどうしたらいいのかと、一応聞いたら、音がしても我慢してください!と。そう断言されると、励みになる。
23:26
最後の『スマスマ』を見て、上がってきた。
この二日書いていない。こっちの部屋にいるから、寝室天井裏の音は聞こえようがない。
今朝の電話、ほんとにほんとにありがたい。
ヤクを早々に飲んでNETFLIXを見ながら、寝よう。
と思って、薬を出して、うーん、どの瞬間だろうか、目の先に、羽蟻がぽとりと落ちた。生きてるんだか、眠ってるんだか、死んでるんだか、間を少し置いて、ティッシュで包んだ。簡単に取れた。生きてたんだか、死んでたんだか。
なんだろう、ネズミの逆襲が始まっているのか、なーんて、恐ろしいことを今から考えてちゃ、あかんな。
カタコトやっても、ドンドンと叩かれない、何も言われない、もしいるとしたら、そんな一週間を、奴はどう感じているのだろうか。
鼠のきもち
天皇誕生日 スマスマ
12月21日
23:46
今日は、ほぼ一日、ウチにいた。音は聞いていない。とにかく、寝室にはほとんどいないから、それまで悩まされた音は聞いてないだけで、仏間や書斎にいると、超音波発生装置がやたらうるさく、それ以外の音がするような気もして、しばし、聞き耳を立てたりもする。
あれから、何もしていないのだから、事態が変わっているはずもなく、ちょっと毒餌を撒いたのがどうなっているのかも、見ていない。
あと丸一日過ごせば、もういいんだ、というふうにしか思えない。
外の音は聞こえる。シャッターを閉めることにするか。夜中から降り出すかもしれない。
とにかく、何か見よう。
そう言えば、何十年ぶりかの『大草原の小さな家』、平穏な気分で見たことはないなぁ。
12月24日
2:29
地震、また福島。
この数日、変な匂いが気になる。さっきどこで匂うかを意識しながら階段を上がった。半ば過ぎたところで、殺虫剤の匂いがした。撒いてないし、今朝来た駆除業者も扱っていない。何が匂いを発しているのだろう。
ネズミの、生き物の、糞などのにおいではないようなのだが、明らかに家の中、二階の途中から。何がにおいを発するようになったのだろう。参る。音の次は匂いか。と言っても、まだ解決してない。
ネズミ捕りシートにかかったら、二、三日騒ぐかもしれないと言われた。ものすごく嫌だ。そんな奴いませんように。いないうちに、うまい具合に、侵入口を塞いだことになっていますように。
幻聴から幻嗅・・・?
気のゆるみ におい
いるいない
12月28日
3:33
左上のほう、階段の踊り場の上のほうで、ガタッと音がした。音がデカすぎるとギクリとした瞬間に、風の吹き荒れる音が聞こえた。ネズミではなく風か。
福島の友人から連絡があり、うれしいと同時に、エラく恐ろしい話も聞いた。治安維持法の時代が到来している。トップの頭が空っぽゆえに、凄まじい勢いで、加速。
13:03
昨日の風は恐ろしいほどだった。
風音 多喜二
いないいない
12月30日
1:24
29日は丸一日、28日もどうだったか、27日は雨だったし、26日もほとんど家におらず、つまり、二階の窓を閉め切っていた。洗濯物を干すときに窓を開けた程度だ。だからだろう、匂いが異様に籠もっていて、慌てて窓を開け放った。
寒いし、ハッカ臭もキツい。
寝室に置いた『ねずみ小僧』に蓋をした。押入れの天井裏に二つ置いてあるのは、天板を開けたくないからほっておこう。仏間の天袋の上にも置いたはず。あとひとつ、どこに置いたんだったか。
寝室の雨戸シャッターの上に置いてあるのは、正露丸臭の忌避剤。これがにおいの元凶かもしれないから、明日、外して、どこか、庭にでも置こう。
高周波装置はどうだろう。切った方がいいか。電池はいずれ切れるだろうが、電源はそろそろ外した方がいいか。
あーあ、なんて、匂いに、音に、ビンカンなのだろう。犬並だ。よく逃げ出さずに済んだものだ。
朝見ると、シャッターフードの上に置いた『ネコ・チュー逃げる 木タール』は、ただ置いただけだったので、いつのまにか、ベランダに落ちていた。ネズミが「もう嫌!」って肘ではねのけている様子が、頭をよぎった。落ちたのは、いつだろう。これが雨に濡れて匂いを増していたのかもしれない。仏間から外に出る縁の下に、二つ投げ込んだ。
夜になっても、部屋の匂いが消えない。まだ一つ、正露丸臭の忌避剤があるのを、撤去しなくちゃ。買った翌日、ベランダに、庭用の脚立を持ってきて、とても高くて怖かったが、屋根のすぐ下の通風口の桟と桟の間に、ネットに入れた忌避剤を、使わなくなった棚受けにひっかけて、突っ込んでおいたのを、外そう。
ホームセンターの人にも、駆除業者にも、ぜったいにあそこからネズミは入れない、足がかりがなさすぎる、絶対にありえない、と笑われたことでもあるし、物干し竿で突いて、落とした。ベランダに置きっぱなしでは匂いが漂うのは同じだろうから、宵闇の庭に落とした。