世界史ノート 第4章2節

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2.トルコ化とイスラーム化の進展               p.94〜95

ア.トルコ民族の進出

 突厥     テュルク(トルコ)を音訳し、中国の史書にこのように現れる。
       中央アジアのオアシス都市を結ぶ交易路ははじめa イラン系 住民が多かったが、
      6世紀  b トルコ系 の突厥が台頭、モンゴル高原と中央アジア一帯に進出。
      6世紀中頃 ササン朝と協力し、エフタルを滅ぼす。8世紀までc 唐 と抗争。
   →中央アジアのオアシス都市を結ぶ東西交易路でイラン系住民のトルコ化が進む。 
 ウィグル    同じトルコ系氏族。モンゴル高原中央アジア一帯を支配。
        →a ソグド商人 と協力し遊牧・オアシス国家を建設。
    b 安史の乱 では唐に協力。その後、唐を圧迫する。
   9世紀中頃 ▲c キルギス (同じくトルコ系)に滅ぼされる。→ 
    一部は南下し唐の領域に移住、一部は西方に移住し、別のトルコ系民族を圧迫。
       → 中央アジアのd トルコ化 が急速に進む。

イ.トルキスタンの成立    

 トルキスタン   9世紀 トルコ人の中央アジア定住にともないって成立した地名。
   ペルシア語でa トルコ人の地域 を意味する。
        中央アジアのパミール高原の東西地域。
    b  西トルキスタン (パミールの西):イラン系c  ソグド人  が東西貿易に活躍。
       =d ゾロアスター教 を信仰。中心地ソグディアナ地方の▲e サマルカンド 
    f  東トルキスタン (パミールの東):タリム盆地のトルコ系g ウイグル人 など。
         =h マニ教 ・i 仏教 を信仰。

ウ.トルコ人とイスラームの出あい

 タラス河畔の戦い    8世紀初め以来、イスラーム勢力がトルキスタン地方に進出。
      751年 アッバース朝、a 唐 軍を破る。→b 製紙法 が中国から伝わる。
     → ムスリム商人の活動が活発になり、彼らとトルコ人、イラン人の接触が始まる。
     9世紀ごろ、アラル海方面に進出したトルコ人がはじめてイスラーム化か。
 サーマーン朝    9世紀 a イラン系 のイスラーム王朝。アッバース朝から独立
    し、西トルキスタンに建国。都はブハラ。 → トルコ系住民の改宗進む。
 カラ=ハン朝    10世紀 a トルコ系 イスラーム王朝。
    東西トルキスタンをあわせて支配。中央アジアのイスラム化が決定的となる。
※イスラーム化したトルコ系民族、その後も西方への移住を続け、西アジアの中心部に
 セルジューク朝・オスマン帝国を樹立する。
 

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