BEATLES Old News 1998


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HEADLINES


* ポールが 12/17、インターネット上で1時間のライブを敢行

ロンドン・ロイター電ほかによると、ポールが 12/17(日本時間では 12/18 午前4時) にインターネット上で1時間のライブを行なった。 (再放送は日本時間 12/20 午前4時、12/20 午後12時、12/27 午前4時 の 3 回 行なわれた。一部で誤って 12/27 にもう一度ある、との情報が流されたが、 これは誤報だった。)

これは、Yahoo!broadcast.com との共同プロジェクトで、実際のオンエアは broadcast.com から、チャットは Yahoo Chat! で行なわれた。 当日のチャットの内容はTranscript of Yahoo! Chat with Paul McCartney で掲載されている。
ポールのライブについては、オンエア時の URL でもある McCatney's Wide Preirie (http://webevents.broadcast.com/mccartney/) や Capitol Records のHollywood And Vine で詳細がアナウンスされている。
実際のライブは、トータル 1 時間 20 分ほどで、次のような内容だった:

  1. ポールの挨拶
  2. Wide Preirie アニメーションビデオ
  3. リンダの写真を音楽にのせて流していく Photo Gallely
  4. Oriental Nightfish アニメーションビデオ
  5. ポールへのリンダに関する Q & A (リアルタイムでの受け付けもあり)
  6. Seaside Woman アニメーションビデオ
  7. White Coated Man ビデオ
  8. ポールのお料理実演コーナー (リンダの料理本にも載っているマッシュポテト)
  9. Wide Preirie Song Book / Cook Book 'On Tour' / Wide Preirie Album の プロモーション (ポールが何個かにサインをして、MPL の Linda Shop で購入した人に抽選で発送される)

オンエアは RealPlayer で行なわれるので、あらかじめ RealPlayer のダウンロードが必要。
なお、12/19 の再放送の初回では Microsoft の Media Player Media Player でもオンエアが行なわれたが、こちらではうまく接続できなかった。


* ヨーコさんも 12/21、インターネット上でチャットに登場予定

ヨーコさんも John Lennon Anthology のプロモーションのために、 Yahoo Chat! に登場する。
時間はアメリカ東海岸時間で 12/21 の午後8時。

* リンゴ出演の VH1 "Storyteller" CD でリリース

アメリカの音楽専門TVチャンネル、米 VH1 の番組 Storyteller のリンゴの出演分が CD でリリースされた。

この番組は、アーティストがその曲にまつわる逸話を紹介しながら、ライブを披露 していくもので、これまでにも Willie Nelson & Johnny Cash の回と、 Culture Club の回がすでに CD でリリースされていたが、98/6/28 にオンエアされた Ringo の回もラインアップに加わった。
同番組での All Starr Band のメンバーは Jack Blades (bass)、Gary Burr (guitar)、 Jim Cox (Keys)、Steve Dudas (guitar)、Scott Gordon (harmonica)、 Mark Hudson (guitar)、Simon Kirk (drums)、Joe Walsh (guitar) の面々。

アルバムは、「Verticalman」のリリース元である Polygram/Mercury から、 アメリカでは 98/10/20 にリリースされた。 気になる日本盤のリリースも決定し、はじめ 98/12/2 リリース予定とアナウンス されたがその後 98/12/23 に変更され、無事リリースされた。

Ringo Starr/STORYTELLERS
US: Polygram/Mercury 314 538 118-2 (98/Oct/20)
Jap: PolyGram / Mercury PHCR-1689 (98/Dec/23) 2,548yen
  1. With A Little Help From My Friends
  2. It Don't Come Easy
  3. I Was Walkin' (not on-aired on TV)
  4. Don't Pass Me By
  5. Back Off Boogaloo
  6. King Of Broken Hearts
  7. Octopus's Garden
  8. Photograph (not on-aired on TV)
  9. La De Da
  10. What In The... World (not on-aired on TV)
  11. Love Me Do
  12. With A Little Help From My Friends (reprise)
  13. "I've got blisters..."
  14. The End

TV では放映されなかった I Was Walkin'、Photograph、What In The...World が 含まれるほか、オンエアされた曲についても収録では複数テイク撮られているものが あり、曲間の喋りもオンエアバージョンとは異なる部分がある。

なお、アメリカでは VH1 Storytellers の映像も 11/10 ビデオソフトで発売されたが、 こちらは日本版のリリース予定はない、とのこと。 字幕がついてこそより楽しめる番組だけに、ここはマーキュリーに再考をお願いしたい ところ。


* リンダのソロ作品を集めたアルバム「Wide Prairie」日本盤は12/23リリース

リンダが生前にレコーディングしていた作品群がアルバムとしてまとめられ、 今秋リリースされる旨がポールの広報担当やポールの楽曲出版社である MPL CommunicationsFAQ でも正式にアナウンスされていたが、9/25 に詳細が 米 Capitol Records のプレスリリースにて発表された。
アルバムタイトルは「Wide Prairie」で、25年間に渡るレコーディングから 全 16 曲が選ばれており、うち 13 曲はリンダさんが書いたオリジナルナンバー (共作含む)、残り 3 曲がカバーとなっている。
気になる日本でのリリースは東芝 EMI から 11/18 リリース予定とアナウンスされたが、 ホワイトアルバムの紙ジャケット盤リリースや、 ポールの変名プロジェクト Fireman のリリースと重なるため、 12/23 リリースに変更された。
Linda McCartney / WIDE PRAIRIE
UK: EMI (98/Oct/21)
US: Capitol (98/Oct/21)
Jap: ToshibaEMI TOCP-65065 (98/Nov/18) 2,427yen(no tax)
  1. Wide Prairie (Linda McCartney)
  2. New Orleans (Linda McCartney)
  3. The White Coated Man (Linda and Paul McCartney /Carla Lane)
  4. Loves Full Glory (Linda McCartney)
  5. I Got Up (Linda and Paul McCartney)
  6. The Light Comes From Within (Linda and Paul McCartney)
  7. Mister Sandman (Ballard)
  8. Seaside Woman (Linda McCartney)
  9. Oriental Nightfish (Linda McCartney)
  10. Endless Days (Linda McCartney/M.Bolton)
  11. Poison Ivy (Leiber/Stoller)
  12. Cow (Linda and Paul McCartney/Carla Lane)
  13. B'Side To Seaside (Linda and Paul McCartney)
  14. Sugartime (Phillips/Echols)
  15. Cook Of The House (Linda and Paul McCartney)
  16. Appaloosa (Linda and Paul McCartney)

* ホワイトアルバム、リリース30周年限定パッケージでリリース

アルバム THE BEATLES (通称 WHITE ALBUM) が、リリース30周年を記念して、 当時のリリース形態を模した紙ジャケット仕様で再リリースされることになった。

今回のリリースでは、当時と同じく表の The BEATLES の文字が刻印になるほか、 限定番号も打たれる。スリーブも黒スリーブが用意され、ついていたメンバーの ポスターもベースボールカード並の大きさとなるが附属される。
リリースはイギリスと日本が 11/23、アメリカが 11/24 とアナウンスされていたが、 日本での実際のリリースは 11/28 となった(再販期日証明のために CD ジャケットに 記載されているリリース日は 98.11.23 のままになっている)。
なお、当初は音源は新たにリマスターしたものが使用される、との話だったが、 実際は従来の CD マスターと同一のものが使用された。

The Beatles / THE BEATLES (White Album)
UK: Parlophone / Apple (98/Nov/23)
US: Capitol / Apple (98/Nov/24)
Jap: ToshibaEMI / Parlophone TOCP-65200/01 (98/Nov/28) 3,495yen(no tax)
昨年、リリース30周年記念として SGT. PEPPER'S 〜 が特殊パッケージ+リマスターで 再発される、とアナウンスされたがポシャった実績があるだけに、 今回のリリース計画は周到に進められたようで、無事にリリースされた。

* ジョンの未発表曲集ボックスセット "Anthology" 11月リリース

FM シリーズ番組「Lost Lennon Tapes」オンエア時から噂され続けていた、ジョンの 未発表曲・未発表テイクを集めたボックスセットが、ついに11月にリリースされることが 米 Capitol Records から 9/3、正式発表された。

ボックスセットのタイトルは「John Lennon Anthology」で、CD 4 枚組。 イギリスでは 11/2、アメリカが 11/3、そして日本でも東芝 EMI から 11/6 に リリースされた。
内容は、ライヴ、ホーム・レコーディング、アウトテイク、テレビ出演などから 100曲近くの未発表トラックを集大成したもので、ソロ活動を開始した 69 年から 凶弾に倒れた 80 年までを Ascot, New York City, The Lost Weekend, Dakota と名付けられた 4 枚の CD に振り分けている、とのこと。
英米ではジョンのアート作品、未発表写真、ジョン自身の文章などを収録した 60 ページに及ぶブックレットが付けられるが、東芝 EMI ではこのライナーの 完訳も付けるとのこと。
なお、ボックスセットと同時に、4枚組からベストトラック 21 曲を選定した、 ダイジェスト盤「Once Upon A Time」もリリースされる。 (英米はボックスと同時、日本盤は 11/11 に予定。)

正式な曲目は 9/21 に Capitol Records からのプレスリリースで発表になった。

John Lennon / JOHN LENNON ANTHOLOGY
US: Capitol
Jap: ToshibaEMI / Parlophone TOCP-65002/05 (98/Nov/6) 10,000yen (tax in.)


John Lennon / WONSAPONATIME
US: Capitol
Jap: ToshibaEMI / Parlophone TOCP-65001 (98/Nov/11) 2,548yen (tax in.)
  1. I'm Losing You (from session of "DOUBLE FANTASY" / "MILK AND HONEY")
  2. Working Class Hero (from session of "JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND")
  3. God (from session of "JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND")
  4. How Do You Sleep? (from session of "IMAGINE")
  5. Imagine [live] (Live at Appolo Theater 1971)
  6. Baby Please Don't Go (from session of "IMAGINE", later changed to "Well")
  7. Oh My Love (from session of "IMAGINE")
  8. God Save Oz (with guide vocal for Bill Elliot & Elastic Oz Band)
  9. I Found Out (Home demo)
  10. Woman Is The Nigger of The World [live] ("One To One concert" at MSG, NYC, 1972)
  11. "A Kiss Is Just A Kiss" (Home recording)
  12. Be Bop A Lula (from session of "ROCK'N'ROLL" at N.Y.)
  13. Rip It Up/Ready Teddy (from session of "ROCK'N'ROLL" at N.Y.)
  14. What You Got (Home demo)
  15. Nobody Loves You When You're Down And Out (from session of "WALLS AND BRIDGES")
  16. I Don't Wanna Face It (from session of "DOUBLE FANTASY" / "MILK AND HONEY")
  17. Real Love (Home recording in 1980)
  18. Only You (with guide vocal for Ringo)
  19. Grow Old With Me (home recording)
  20. Sean's "In The Sky"
  21. Serve Yourself (home recording)
このボックスセットのエグゼクティブ・プロデューサーでもあるヨーコさんは、
「彼のひとつの側面はレコードがたくさん売れてヒットが出ることを好むところ。 それは彼のこれまでの旧譜で楽しむことが出来る。 もう一方の側面はプライヴェートで空想的なところ。 もっと生々しく、粗削りだった。 このボックス・セットの作業は時にとてもつらいものだった。 何曲かの曲は聴いていてジョンがそこにいるような気がしたから」
「彼が残した素晴らしい音楽を、現実にジョンが一緒にいるかのように思い ながら聴くことは時として難しかった。 でもひとつひとつの音、ひとつひとの息づかいを聴くのはこの上もない喜びでした。 彼はおそろしいほど才能に恵まれていました。 まさにひとりの天才が作品を生み出すのを見ていたのです。 このコレクションにたずさわれたことはとても名誉なことだと思います。 ジョンの作品はこれからも長い間残っていきます。 そしてここに収められたのはそれがどうやって作られたか、という道のりなのです。 このボックスには私の知っているジョンがいます。 そしてそれをあなたがたと分かち合っているのです。」
とコメントしている。

Capitol Records は、リリースに合わせて John Lennon Anthology の web page を開設、ヨーコさんのメッセージやライナーノーツの他、 メッセージ掲示板や、 先行試聴ページ(要・Microsoft MediaPlayer)などを用意している。 先行試聴できるのは、 とアナウンスされている。

* Making of SGT. Pepper's、ビデオリリース再度延期

東芝 EMI からの情報によると、ディズニー映画のビデオリリースで有名な Buena Vista の配給で世界中でオンエアされ、好評だったテレビドキュメンタリー、 "Making of SGT. Pepper's" のビデオリリースが、9月リリースからさらに遅れ、 98年中の発売を目指す、という状況になった。
当初は6月を目処にリリースされる予定だったが、7/23 に一度延期され、さらに9月に 延期、その後9月リリースもキャンセルされ、延期となった。

98年中の発売を目指す、とのことだが、年末に向けて John の未発表曲集のリリースが 予定されていることもあって、リリースがかち合わないように来年にずれ込む可能性も 出てきている。

The Beatles/ THE MAKING OF SGT. PEPPER
Jap: Toshiba EMI TOVW-3288 (VHS) 4,800yen 98/?
Jap: Toshiba EMI TOLW-3288 (LD) 4,800yen 98/?
Jap: Toshiba EMI TOBW-3001 (DVD) 4,800yen 98/?
SGT. Pepper's のドキュメンリーには、87年にリリース25周年を記念して製作された 英グラナダテレビ製のドキュメンリーもあるが、今回リリースされるのは92年に George Martin の監修で製作されたもの。
こちらは、ビートルズ各メンバーのコメントもさることながら、圧巻なのは プロデューサーの George Marin がマルチトラックテープを再生しながら、 フェーダー(各チャンネルのボリューム)を上げ下げしてみせ、どのように 録音が重ねられていったか聞かせてくれるシーン。

アンソロジーの音声版(CD)は、彼らが曲をどのように最終形にもっていったのかが あちこちで提示されていますが、映像版は社会現象や4人の人間関係がメインで、 「作品をどう仕上げていったのか」があまり語られていなかっただけに、 「作品」にスポットを当てた Making of SGT. のリリースは待望といえる。
ちなみに、最近、アメリカの高校では「音楽の授業教材」としてこのテレビ番組が 正式に使用されたとのこと。

最近、The Band や Paul Simon のアルバムの製作過程をアーティスト自身が 語る、というシリーズが米ケーブルテレビネットワークの VH-1 で製作され、 日本でもそのビデオがリリースされて好評を得ているが、それに触発されたのかも しれない。
ちなみに、この VH-1 のシリーズ、The Band の回では Ringo が番組の前振りを勤め、 George も頻繁にコメントで作品中に出て来るので要チェックかもしれない。


* ポールの変名プロジェクト Fireman の新譜 "Rushes" リリース

ポールの変名プロジェクト、Fireman のニューアルバム「Rushes」がイギリスで 9/21 にリリースされた。日本盤のリリースは 11/18 に予定されている。
前作は Parlophone レーベルからのリリースだったが、今回はこのアルバムの リリースのために EMI 傘下に創設された Hydra というレーベルからリリースされる。
Fireman / RUSHES
UK: Hydra
Jap: ToshibaEMI TOCP-65018 (98/Nov/18) 2,548yen
  1. Watercolour Guitars
  2. Palo Verde
  3. Auraveda
  4. Fluid
  5. Appletree Cinnabar Amber
  6. Bison
  7. 7 am
  8. Watercolour Rush
今回のリリースに際して、プロモーション用の web site ができている。 URL は http://www.fire-man.com/ で、 この web 全盛の御時世にしてはシンプルであやしげな (人のこといえるのか>自分) web site となっているが、この fire-man.com ドメイン名登録は EMI International によって行なわれているので、正式なものだろう。 なお、イギリス時間 10/2 の 19:00〜20:00 には、remix と Q&A が Internet で オンエアされる、との予告も出ており、事前に質問を受け付け中。

* ジョンの "Love" ドラマ主題歌に、ベスト盤 "Lennon Legend" 早くも再発

ジョンのソロナンバー、"Love" が 10/14 からスタート (毎週水曜, 22:00〜22:54) する 日本テレビ開局45周年記念ドラマ 「世紀末の詩」 のテーマ曲として使用されることが決定、シングルカットされることになった。
John Lennon / Love
Jap: ToshibaEMI / Parlophone TODP-2555 (98/Oct/7) 1,020yen
  1. Love
  2. Stand By Me
これにともなって、昨年リリースされた ジョンのベスト盤「Lennon Legend」が早くも新しい CD 番号で再リリース されることになった。今回の再リリースでは、初回限定でスリップケースが 採用されている(注:11月末の段階でほとんど店頭から消え、通常ケース盤に 切り替わっている。)
John Lennon / LENNON LEGEND
Jap: ToshibaEMI / Parlophone TOCP-51110 (98/Oct/7) 2,548yen
  1. Imagine
  2. Instant Karma!
  3. Mother (Single Edit version)
  4. Jealous Guy
  5. Power To The People
  6. Cold Turkey
  7. Love
  8. Mind Games
  9. Whatever Gets You Thru The Night
  10. #9 Dream
  11. Stand By Me
  12. (Just Like) Starting Over
  13. Woman
  14. Beautiful Boy(Darling Boy)
  15. Watching The Wheels
  16. Nobody Told Me
  17. Borrowed Time
  18. Working Class Hero
  19. Happy Xmas (War Is Over)
  20. Give Peace A Chance

なお、一度 10/21 にジョンの旧譜が値下げしてで再発される、というアナウンスが 出たが、こちらのほうは ジョンの未発表曲集ボックスセット「John Lennon Anthology」のリリース と時期がかち合うためにキャンセルされた。
再発が予定されていたアルバムは以下の通り。

John Lennon / IMAGINE
Jap: ToshibaEMI TOCP-51102 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled
John Lennon / SOMETIME IN NEW YORK CITY
Jap: ToshibaEMI TOCP-51103/04 (98/Oct/21) 3,670yen canncelled
John Lennon / WALLS AND BRIDGES
Jap: ToshibaEMI TOCP-51105 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled
John Lennon / ROCK'N'ROLL
Jap: ToshibaEMI TOCP-51106 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled
John Lennon / SHAVED FISH
Jap: ToshibaEMI TOCP-51107 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled
John Lennon / DOUBLE FANTASY
Jap: ToshibaEMI TOCP-51108 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled
John Lennon / LIVE IN NEW YORK CITY
Jap: ToshibaEMI TOCP-51109 (98/Oct/21) 2,548yen canncelled

* リンゴ、King of Broken Hearts をプロモ用にシングルカット

最近の米国でのヒットは、シングルセールスではなく、ラジオ局でのプレイ回数が 大きく影響することから、ラジオ局用プロモを先行リリースして、その動向を見て 実際のリリースの決定を行なうケースが出てきている。
リンゴのニューアルバムからのシングルカットは、欧州では予定通り La De Da が シングルカットされたものの、アメリカでは La De Da はプロモ盤でアナログ盤、 CD Single がリリースされたのみで正式なシングルカットはされなかった。
しかし、米国 Mercury は第2弾シングルとして、ジョージのすばらしいスライドギター をフィーチュアした King Of Broken Hearts を用意、プロモ CD Single を リリースした。
Ringo Starr / King Of Broken Hearts
US: Mercury MECP443 (promo only) 98/Sep
  1. King of Broken Hearts [Radio Edit 4.15]
  2. King of Broken Hearts [Album version 4.44]
噂では、プロモビデオも準備中、とのことで、欧州では一般へのシングルカット リリースも期待されたが、これらは実現しなかった模様。

* ジュリアン・レノン、来日プロモーションツアー盛況のうちに終了

ニューアルバム Photograph Smile をリリースした Julian が、 9 月 13 日にプロモーションで来日、各ラジオ番組や、外資系大型レコード店の インストアイベントにも勢力的に登場した。
当初は 9/13〜26 の期間で来日の予定、と報じられたが、 10 月初旬まで日本に滞在することになった。最新情報は、日本盤の発売元である avex の アーティスト データベース "Julian Lennon" をチェック!

レコード店でのインストア・イベントは以下の日程で行なわれた。

整理券の配布、イベントの開催時間の問い合わせなどはレコード店各店か、 エイベックス・ディストリビューション販売促進課 (03-5413-8670) まで。
ちなみに、東京新宿・横浜の HMV でのインストアイベントでは、 という形で開催され、両店舗では Photograph Smile の初回限定パッケージは インストアイベント当日までに全て売り切れ、整理券配布時間には長蛇の列、 ライブ時にはステージの周りは立錘の余地なし、という盛況ぶりだった。

なお、当初は予定されていなかったが、札幌でも国内盤 Photograph Smile 購入者を 招待してのトーク&ミニライブに出演した。

Photograph Smile 国内盤を持参すると CD 1 枚毎に 1 名入場でき、 さらに抽選でその CD にサインをしてもらえた。

来日中はラジオ・テレビにも多数出演が予定されている。 詳しくはJulian Lennon 来日出演テレビ・ラジオ番組リストを参照のこと。
また、雑誌の方にもインタビュー記事が多数出ており、現在までに掲載が確認された もの、および掲載予定と伝えられているものとしては

などがある。

あちこちのトークでは、来年夏以降、正式なツアーで来日するつもりと語っており、 来年が待ち遠しい。


* ジュリアン・レノン、ニューアルバム PHOTOGRAPH SMILE リリース

ジョンと前妻シンシアさんとの間に生まれた、ジュリアンのニューアルバムが 遂に完成、イギリスでは 5/18 にリリース、日本では 9/17 にリリースされた。

ニューアルバムのタイトルは PHOTOGRAPH SMILE で、発売元は今回のアルバムの 共同プロデューサーでもあるボブ・ローズとジュリアンがに設立したインディレーベル、 Music From Another Room からリリースされ、配給は英国インディ系レーベルの大手ディストリビューター、 Pinnacle Entertainmentが 担当する。 (ちなみに、先頃リリースされたジョージ・マーティン引退作、IN MY LIFE を リリースした ECHO レーベルの ディストリビューションも Pinnacle である。)

91 年の HELP YOURSELF 以来のニューアルバムとなる今回のアルバムは、 レコーディングには 2 年が費されたとのこと。 あちこちのインタビューで「これこそ真のファーストアルバム、という気がする」と Julian 自身が語っているが、まさに期待に違わぬ素晴らしい出来。 インタビューで「ソングライターとして成長できたと思う」と語っている通り、 メロディメーカーとしての才能を遺憾なく発揮している。

イギリスでのリリーススケジュールは、5/11 にシングル‘Day After Day’がリリース、 5/18 にアルバムリリースとなっている。 日本盤はアルバムのみが 9/17 に avex trax よりリリースされたが、ボーナストラック として2曲追加、さらに初回は豪華なスペシャルパッケージ仕様となっているにも かかわらず値段は 2548 円(税込み) と、なかなか力が入っている。

Julina Lennon / Day After Day
UK: Music From Another Room JULIAN 4CD 98/May/11
  1. Day After Day
  2. Don't Let Me Down
  3. Good To Be Lonely

Julina Lennon / PHOTOGRAPH SMILE
UK: Music From Another Room JULIAN 4CD (98/May/11)
Jap: avex trax / Pinnacle / Music From Another Room AVCZ-95109 (98/Sep/17) 2,548yen(tax in.)
  1. Day After Day
  2. Cold
  3. I Should Have Known
  4. How Many Times
  5. I Don't Wanna Know
  6. Crucified
  7. Walls
  8. Believe
  9. Good to be Lonely
  10. Kiss beyond the Catcher
  11. And She Cries
  12. Photograph Smile
  13. Faithful
  14. Way to your Heart
  15. Don't Let Me Down (bonus track for Japanese release only)
  16. I Need You (bonus track for Japanese release only)
続いて、イギリス・ヨーロッパ圏では 8/24 にセカンドシングル‘I Don't Wanna Know’ がリリースされている。こちらはカップリング曲が異なる 2 枚がリリースされており、 さらに I Don't Wanna Know と Day After Day のプロモクリップが収録されている。
Julina Lennon / I Don't Wanna Know
UK: Music From Another Room JULIAN 5CD 98/Aug/24
  1. I Don't Wanna Know
  2. I Need You
  3. I Don't Wanna Know (alternate vers.)
  4. I Don't Wanna Know (video)

Julina Lennon / I Don't Wanna Know
UK: Music From Another Room JULIAN 5CDX 98/Aug/24
  1. I Don't Wanna Know
  2. Kiss Beyond The Catcher
  3. Day After Day (video)


* ショーンの SanFrancisco Slims でのライブが Internet 上でオンエア

7月に行なわれたショーン・レノンのアメリカツアーから、7/23 サンフランシスコ Slims でのライブがレコーディングされており、10/2 から 10 月末まで Broadcast.com の協力で Internet でオンエアされることになった。

URL は http://www.broadcast.com/concerts/seanlennon/

佐藤は、この Slims でのライブをたまたま実際に見る、という幸運に恵まれた。 そのときの ライブレポートはこちら


* ショーン・レノン、来日ツアー無事終了!

ショーン・レノンは、来日ツアーを無事終了させた。 会場は大阪を皮切りに、名古屋、東京の3ヶ所、計4公演が行なわれた。 東京地区では、チケットぴあとチケットセゾンで前売が 6/20 から開始され、 9/18 のチケットは前売分を完売するなど、好調な動きを示した。

9/17 のライブでは、ゲストに篠原ともえが登場、ショーンとデュエットを披露した そうで、この模様は後日、フジテレビ系「LOVE LOVE あいしてる」でオンエアされる 予定とのこと。
また、9/18 にはショーンと同じく Grand Royal レーベルに籍を置く バッファロー・ドーターのメンバーが登場、 Into The Sun をデュエットしたほか、 客席にはプロモーションで来日中の Julian Lennon の姿もあったそうで、 Seanの歌を一緒に歌いながら楽しんでいた、とのことで、 自身の出演したラジオ番組でも「楽しかった」と語ったとのこと。

ツアーメンバーは、 チボ・マットのメンバーで ショーン自身がガールフレンドと紹介している本田ゆか(Key) のほか、 IMA のメンバーとしてもショーンとともにすでに来日を果している Timo Ellis (Bass)、 チベタン・フリーダムコンサートなどに参加しているつながりからと思われる Beck のバックバンドメンバーだった Smokey Hormel (aka Smokestack Jackson, Guitar)、他に Japa (Drums)、 Duma Love (Perc.) で、6 人編成。

東京でのセットリストは、以下の通り。

佐藤はチケットの都合がつかず、来日公演には行けなかったが、幸いにも アメリカツアーを 7/23、サンフランシスコ Slims でキャッチ。 (ライブレポートはこちら
実はアルバム INTO THE SUN でのデビューに伴い、ショーンのプロモーション来日が 決定、渋谷 ON AIR EAST で一度だけライブを行なうことになり、チケットの発券まで 行なわれたが、ドラマーの脱退によって来日が中止になったため、ライブも キャンセルされていた。 来日の中止は、ドラマーの脱退により、全米ツアー用のリハーサルを行わなければ ならなくなったため、というショーンのコメントが出されているが、同時に 来日公演が9月に予定されていることが発表されていた。
ショーンは、これまでにも95年10月にヨーコ・オノ&IMA として厳島神社の高舞台での ライブ、96年の初夏のヨーコ・オノ&IMA としての来日ツアー、さらに 97 年には Chibo Matto との繋がりで BUTTER 08 の来日ツアーへの参加、という形で、 何回か来日ライブを行なっているが、ソロ名義での来日ライブはもちろんこれが 初めて、となる予定だった。
来日公演終了後、ショーンは Lenny Kravitz のアメリカツアーのオープニング アクトをつとめるため、9/19 に日本をあとにした。

* Ringo のニューアルバム "VERTICAL MAN" リリース!

豪華ゲストが多数参加して話題になっている Ringo のニューアルバム、 Vertical Man が 6/16 米国で、日本では 6/29 にマーキュリーからリリースされた。

関連サイト:

収録曲は全 13 曲。
プロデュースは、Aerosmith の "Living On the Edge" や Celine Dion の "Reason"、Hanson の "Where's The Love"、そして Jon Bon Jovi の "Naked" などの 共作者としてクレジットされている Mark Hudson。
ゲストには、Paul や George の他、Aerosmith の Steven Tyler, Ozzy Osbourne, Brian Wilson, Stone Temple Pilot の Scott Weiland, Alanis Morrisette, The Eagles のメンバーで Ringo の第2期オールスターバンドにも参加した Timothy B. Schmitt, Joe Walsh, そして Dave Gibbs, Van Dyke Parks といった そうそうたる面々が名を連ねている。
Ringo Starr / VERTICAL MAN
Jap: PolyGram / Mercury PHCR-1640 (98/Jun/29) 2,548yen
  1. One
  2. What In The ... World (with Paul McCartney, Joe Walsh)
  3. Mindfield (with Alanis Morisette, Steven Tyler, Joe Walsh and Scott Weiland)
  4. King Of Broken Hearts (with George Harrison)
  5. Love Me Do (of course Beatles number, with Steven Tyler on harmonica)
  6. Vertical Man (with Ozzy Osbourne)
  7. Drift Away (the Dobie Gray classic with Alanis Morissette, Steven Tyler)
  8. I Was Walking (with Paul McCartney, Steven Tyler, Alanis Morrisette)
  9. La De Da (with Paul McCartney, Steven Tyler, Joe Walsh, Scott Weiland)
  10. Without Understanding (with Brian Wilson)
  11. I'll Be Fine Anywhere (with George Harrison)
  12. Puppet
  13. I'm Yours
また、アメリカのショッピングマーケットチェーン、 Best Buy 社では、アルバム未収録曲を 収録した Bonus CD を添付した特別パッケージを各店舗限定 30 枚でリリース。 各店舗で発売直後に売り切れが続出した。この CD に収録されているのは
  1. Mr. Double-it-up [4:01]
  2. Sometimes [2:43]
  3. Good News [3:11]
の 3 曲。日本盤はお約束のボーナストラック収録で、こちらは
  1. Mr. Double-it-up [4:00]
  2. Everyday [4:09]
の 2 曲が追加収録されている。また、米国では TowerRecords Online などでの 先行予約分について、限定の 7 inch シングルをボーナスとして付けて販売され、 こちらには
  1. La De Da [Radio Edit, 4:14]
  2. Everuday [4:09]
が収録されているとの事。

アルバム自体の TV-CM も VH1 でオンエアされたのを確認している。

アルバムのリリースに併せて、米国のトークショー、バラエティーショーなどの TV に 多数出演、ライブ演奏が披露されている。主な出演番組は

などで、特に VH1 の Storyteller はファンの間でも好評。日本でのオンエアを 期待したいところ。

今回のバンドメンバーは

となっており、Joe Walsh は番組によって出たり出なかったりしているので、TV ショー のみのゲスト参加の可能性がある。 夏には Ringo Starr and His All Starr Band として欧州ツアーが予定されており、 ツアーについての日程などは、 http://www.ringotour.com/ でアナウンスされているが、ロシアが含まれているのに注目。

また、昨年の Paul の VH1 での on-line Q&A につづいて、Ringo も AOL での Q&A に答えた。この Q&A のやりとりは、US Polygram の Ringo のページにて公開されている。


* ショーン・レノン、デビューアルバム INTO THE SUN リリース

ジョンとヨーコさんとの間に生まれた、ショーンのソロデビューアルバム INTO THE SUN が、ビースティボーイズの Grand Royal レーベル から発表された。 日本では 5/8 に世界に先行してリリースされ、米国などでは 5/19 リリース。
Sean Lennon / INTO THE SUN
Jap: Toshiba-EMI / Grand Royal TOCP-50555 (98/May/8) 2,548yen(Tax in.)
  1. Mystery Juice
  2. Into The Sun
  3. Home
  4. Bus Tub
  5. One Night
  6. Spaceship
  7. Photosynthesis
  8. Queue
  9. Two Fine Lovers
  10. Part I Of Cowboy Trilogy
  11. Wasted
  12. Breeze
  13. Sean's Theme
    (bonus tracks for Japanese release)
  14. Intermission
  15. 5/8
東芝EMI の web page では、では、洋楽の new comer ページで Sean Lennon /INTO THE SUN のページを開設していたほか、 Grond Royal でも Sean Lennon -- Into The Sun というページを開設して全米ツアー日程などをアナウンスしていた。
なお日本では、日本のみの企画としてアルバムに先だって、先行シングル Home が 4/29 にリリースされている。(その後、UK リリースが決定した模様。)
Sean Lennon / Home
Jap: Toshiba-EMI / Grand Royal TOCP-40088 1,223(Tax in.) 98/Apr/29
  1. Home
  2. Intermission
  3. 5/8
Rockin' On 誌など、複数のニュースソースによると、レコーディングはニューヨークの シアー・サウンド・スタジオで 1 ヵ月にわたって行なわれ、Chibo Matto の ホンダ・ユカが制作に協力している。ショーンはボーカルのほかギター、ベース、 ドラム、キーボードを担当、Yoko さんの 日本公演に IMA として同行した際にみせたマルチプレイヤーぶりを 発揮している。
また、ショーンはアルバム収録曲の自身による解説をプレス向けに出しており、 これは東芝EMIのニューカマー紹介ページでも見ることができた(現在は終了)。

関連リンク


* ポールの奥様 Linda さん、逝去

ポールと出会う前はロック・アーティストのフォトグラファーとして活動、 69年にポールと結婚、 ビートルズ解散以後は現在に至るまでポールの私生活だけでなく、 ウィングスへの参加や80年代末からのワールドツアーへの参加などの音楽活動、 近年ポールのライフワークとなってきている自然保護活動・菜食主義活動など、 あらゆる活動を支えて来た Linda McCartney さんが 4月17日、アリゾナ州のポールの私有農場で、癌のため亡くなった。 享年 56 歳。
ポールと4人の子供全員にみとられてのことだった。

CNN の記事などによると、Linda さんは以前に癌が発見された際、 完治したことを発表していたが、今年3月、癌が肝臓に転移しているのが 発見されたとのこと。
しかし、死の 2 日前にはポールとともに乗馬をしていたなど、 その死は比較的突然であり、長い間苦しみを煩うようなことはなかったということだ。

ポールからは、当初「花などを送ってくれるかわりに、癌治療研究や動物保護運動への 寄付、そしてリンダ自身も一番うれしいのは菜食主義になることです」という 簡単なコメントを出した。

Paul と Linda のおしどりぶりはエンターテイメント界でも指折りで、 もっとも長続きした結婚生活のひとつだ、と CNN は評している。
家族は Linda の連れ子 Heather の他、2人の間に誕生した Mary, Stella, James の4人の子供がいる。

我々ファンにとっては、やはり Wings での活動や、Suzy and the Red Stripes での 活動、そして 89 〜 93 年のポールのワールドツアーへの同行・参加が印象深い。

なお、当初、死亡場所はアメリカカリフォルニア州サンタバーバラと伝えられたが、 サンタバーバラで死亡証明書が出されていなかったことから、安楽死ではないか、 との憶測が広まった。
これに対し、ポールのスポークスマンから正式に、アリゾナ州で亡くなり、 同州のトゥーソンで荼毘(だび)にふされた旨が発表された。 同時に、当初の発表は、ポール一家が他の誰からの邪魔されずに済む プライベート農場の秘匿性をマスコミからまもるためにとられた措置だったこと、 また、安楽死の疑いに対しては、リンダさんの主治医である Larry Norton 氏が その潔白を証明する、と発表された。

また、ポールのスポークスマンは「まだポールが正式なコメントは出せる状態ではない」 とし 4/23 まではコメントは一切行なわない、と発表されたが、 マスコミの騒ぎたてが大きくなったため、急拠 4/21 付でリンダさんへのプライベート メッセージ、と言う形で声明を出した。 この声明の全文(日本語訳)は、B'Netワールドワイド・アップデート・ニュースで読むことができる。

なお、ポールは最近になってリンダとレコーディングを行なっていた模様で、 この作品をまとめてリリースする、という噂があがっているが、ポールサイドからの 具体的な発表は行なわれていない。

また、東芝 EMI の洋楽最新情報によると、イギリス EMI が、ポールとポールの家族への 励ましのメッセージなどを届けてくれる計らいをしてくれているとのこと。 住所は

EMI HOUSE
43 BROOK GREEN, LONDON W6 7EF, ENGLAND
INTERNATIONAL MARKETING
で、EMI UK のスタッフが責任を持ってポール本人に届けてくれるとのこと。

こころより御冥福をお祈りします。


* ポール、Noel Coward のトリビュートアルバムに参加、5/27 日本盤リリース

ポールが参加した、ノエル・カワードのトリビュートアルバムが 4/13 にイギリスで リリースされ、日本盤も 5/27 にリリースされる。
V.A. / TWENTIETH CENTURY BLUES
Jap: ToshibaEMI TOCP-50524 98/May/27
ポールが参加した曲は A Room With A View。 これはカワードの代表曲で、ポールはこの曲をボードヴィル・スタイルでカヴァー している。
近年、声の衰えがちょっと気になるポールだが、この曲では無理せず気楽な感じで とってもよい雰囲気で唄っている。

* ジョンとポールの日本のみのベスト盤、3/28 リリース

東芝 EMI が EMI 創立 100 周年を記念して、日本独自で洋楽系所属アーティストの ベスト盤シリーズを "THE GREATEST シリーズ" として 3/28 にリリースする。 John と Paul もラインアップされている。 ジョンは先日 LENNON LEGEND がリリースされたばかりというのに、1曲をのぞいて 全部ダブっている。 Starting Over のプロモ 12inch ロングバージョンや、Love のイントロフェードイン しないバージョンなどをいれて、工夫するべきだったのでは…
John Lennon / THE GREATEST
Jap: Toshiba EMI TOCP-51056 (2,548yen, incl.tax)
  1. Give Peace A Chance
  2. Cold Turkey
  3. Instant Karma
  4. Mother
  5. Power To The People
  6. Imagine
  7. Happy X'mas (War Is Over)
  8. Mind Games
  9. Whatever Gets You Thru The Night
  10. #9 Dream
  11. Stand By Me
  12. (Just Like) Starting Over
  13. Beautiful Boy (Darling Boy)
  14. Woman
  15. Jealous Guy
  16. Love
  17. Nobody Told Me
  18. Borrowed Time
  19. I'm Stepping Out
ポールは ALL THE BEST 以来の 11 年ぶりのベスト盤だが、どうしてもベストを選ぶと タブリも多く、英米のそれぞれのバージョンの ALL THE BEST に最近のシングルを 足しただけ、という印象が拭えない。
Paul McCartney / THE GREATEST
Jap: Toshiba EMI TOCP-51055 (2,548yen, incl.tax)
  1. Young Boy
  2. My Love
  3. Silly Love Songs
  4. Band On The Run
  5. Jet
  6. Live And Let Die
  7. Another Day
  8. Ebony And Ivory
  9. Listen To What The Man Said
  10. No More Lonely Night
  11. Maybe I'm Amazed
  12. Goodnight Tonight
  13. Pipes Of Peace
  14. Mull of Kintyre
  15. My Brave Face
  16. Junior's Farm
  17. Hope of Deliverance
ちなみに、このシリーズは初回限定生産で、日本独自企画としてリリース許可 されているため輸出禁止商品になっている。

折角の日本独自企画なので、ジョンやポールは現在のベストとダブリがないように、 そして EMI からのベストでは不満の多いジョージのベスト盤、あとジュリアンの Virgin 時代のベスト盤のリリースを期待したかったところ。


* ビートルズ映画作品など、DVD が 3〜5月集中リリース

このところ、DVD に力を入れている 日本コロムビアが、 ビートルズの映画作品など5タイトルの DVD 化権を獲得、3/21 にリリースした。
マジカル・ミステリー・ツアー
Jap: Nippon Columbia COBY-90003 (DVD) (3,990yen, 98/Mar/21)
メイキング・オブ・ア・ハード・デイズ・ナイト
Jap: Nippon Columbia COBY-90004 (DVD) (3,990yen, 98/Mar/21)
ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
Jap: Nippon Columbia COBY-90005 (DVD) (3,990yen, 98/Mar/21)
ヘルプ!4人はアイドル
Jap: Nippon Columbia COBY-90006 (DVD) (3,990yen, 98/Mar/21)
ザ・ビートルズ・ストーリー
Jap: Nippon Columbia COBY-90007 (DVD) (3,990yen, 98/Mar/21)
今回日本コロムビアからリリースされる 5 作品は、いずれも現在ビデオ&LDが ビデオアーツ・ミュージック(IMAGICAビデオ出版)からリリースされているもの となっている。
以上の5作品のほかに、4月以降も
モンセラト島救済コンサート
Jap: Nippon Columbia COBY-90009 (DVD) (3,990yen, 98/Apr/21)
ジョン・レノン/スウィート・トロント
Jap: Nippon Columbia COBY-90010 (DVD) (3,990yen, 98/Apr/21)
バングラデシュ・コンサート
Jap: Nippon Columbia COBY-90014 (DVD) (3,990yen, 98/May/21)
がリリースされる。

ビデオの中でも音楽作品は、通常のレコードなどとは違って発売販売権の移動が激しく、 リリース時に大々的に売り出した作品でも、販売権利期間が終了するとそのまま廃版、 というものが多いが、ビデオアーツ・ミュージックはこういった作品のビデオ化権を あらためて取得し、継続的にリリースを続けてきてくれている。
今回、日本コロムビアがリリースする上記の DVD は、どれもビデオアーツ・ ミュージックが販売権を持つ作品となっており、どうやらここしばらくは ビデオアーツ作品は日本コロムビア経由で発売されて行く模様。


* ビートルズオリジナルアルバム日本盤、ついに値下げ

80年代にはほとんど全ての CD が 1 枚 3,200〜3,500 円していたが、それも CD レンタル業への対抗、および 90 年代に入って通常のレコード店にも輸入盤を 卸し始めたレコード卸し業者が増えたことに対する措置として、 今では新譜でも 1 枚 2,500〜2,800 円、(原盤権を無視したコピー盤ではない) 廉価盤なら 1 枚 1,500 円の CD も登場する時代になっている。

そんな世の中にあって、87年の発売以来、消費税移行や消費税率の改訂で 若干の値段の上下はあったものの、かたくなに 1 枚 3,200 円(発売当時)、 2 枚組 4,600 円(同) という価格を守り続けたビートルズのオリジナルアルバム。

しかし、ついにその牙城が崩れる時がやってきた!
来る 3/11 、1枚 2,548 円、2枚組 3,670 円という最近の主流の価格へ改訂が決定、 ベスト盤である「赤盤」「青盤」も同価格に揃えられることになった。 歌詞や解説が付くことを考えれば、輸入盤とも競合できる価格帯になったといえる。

PLEASE PLEASE ME
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51111 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
WITH THE BEATLES
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51112 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
A HARD DAY'S NIGHT
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51113 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
BEATLES FOR SALE
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51114 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
HELP!
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51115 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
RUBBER SOUL
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51116 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
REVOLVER
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51117 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51118 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
THE BEATLES
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51119/20 (3,495yen, no tax, 98/Mar/11)
YELLOW SUBMARINE
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51121 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
ABBEY ROAD
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51122 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
LET IT BE
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51123 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
MAGICAL MYSTERY TOUR
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51124 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
PAST MASTERS VOLUME 1
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51125 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
PAST MASTERS VOLUME 2
Jap: Toshiba EMI/Parlophone TOCP-51126 (2,427yen, no tax, 98/Mar/11)
THE BEATLES / 1962-1966
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51127/28 (3,495yen, no tax, 98/Mar/11)
THE BEATLES / 1967-1970
Jap: Toshiba EMI/Apple TOCP-51129/30 (3,495yen, no tax, 98/Mar/11)
今回の価格改訂にともなって、レーベルは従来の EMI/Odeon 名義から 英国オリジナル盤をリリースしていた Parlophone / Apple に変更される。
また、ライナーノーツも全面的に改訂されるとのこと。
日本盤の特徴の一つである帯に関しては、発売タイトル全部分を並べると 「THE BEATLES」のドラム・ロゴになるという趣向が凝らされるとのこと。
また、今回の改訂リリースでは、初回生産分のみ EMI100 周年ロゴが入るため、 コレクターはファーストプレス、セカンドプレス以降と2種類揃えることになりそう。

ただ、音源は現在発売中のものと同じマスターを使用、とのことで、 切望されていた初期 4 枚のステレオ化(時間的にはモノ+ステレオでも入るんだから 検討してもらいたいところ)や、昨年リリースが予定されていた SGT.リリース30周年記念リマスターボックス セット 用に用意された SGT. Pepper's のリマスター使用は実現しない。

風の便りでは、英国 EMI はdts サウンドシステムを使った 5.1 チャンネルステレオによる既発タイトルの リミックスを行っていると伝えられており、複数のリマスターを出して混乱させるより、 出すときはこれに合わせて一気に出そうとしているのでは、との憶測がとんでいる。
dts グループが提供している dts Software Availability Web page によると、ビートルズ関連でも ポールの Band On The Run と、 Venus And Mars がすでにリリースされている。 Band on The Run のほうは、解説によるとマルチトラックテープからサラウンド用に 20bit で A/D 変換でリマスターされている、とあり、気になるところ。

なお、今回の価格改訂に合わせて、「The Beatles CD BOX」の値下げ再リリースも 決定している。パッケージされる CD の仕様は、今回の再発売盤と同じになる。

THE BEATLES CD BOX
Jap: Toshiba EMI/Parlophne/Apple TOCP-50501/16 (37,469yen, no tax, 98/Mar/18)

* ビデオ版ジョン・レノン・ボックス発売へ、幻のインタビューが付録に

東芝EMI からリリースされていたジョンのビデオ3本を集めたボックスセットが 3/18 にリリースされた。
John Lennon / JOHN LENNON BOX
Jap: Toshiba EMI TOVW-3281/83 (9,900yen, incl.tax, 98/Mar/18)
内容は、72年8月30日ニューヨークマジソンスクエアガーデンで開催された チャリティコンサートでのライヴを収録した LIVE IN NEW YORK CITY (54min)、 アルバム IMAGINE のプロモーションクリップ集 IMAGINE THE FILM (60min)、 そして69年のベッドインの模様などを収録したドキュメンタリー GIVE PEACE A CHANCE (74min) の3本で、これらは既発売のものと同一のものが収録される。

今回の目玉は、なんといっても付録のCD。
これは、「特別インタビュー John & Yoko」のタイトルで、当時のアルバム 購入者特典として、抽選で各1000名にあたった幻のインタビュー EP が CD 化されて 付録として付く。

1枚は、1971年1月25日、東京・帝国ホテルでおこなわれたインタビューで、 アルバム「ジョンの魂」か、ヨーコさんのアルバム「ヨ−コの芸術」に応募カードが 付けられていたもの(3ER-282)。
もう1枚は、1971年9月2日、ニューヨーク・シェラトンホテルでおこなわれた インタビューで、アルバム「イマジン」か、ヨーコさんのアルバム「フライ」に 応募カードが付けられていたもの(3ER-317)。
この2枚のインタビューレコードに付いては、 ジョンレノン総合研究所ジョンレノン国内盤・プロモオンリーのコーナーで詳しく紹介されているので、要チェック。

なお、今回は VHS または LD でのリリースで、DVD でのリリース予定はない模様。


* ポールの Off The Ground アルバム、3/28 低価格再発売

ポールの 93 年にリリースされたアルバム、Off The Ground が 3/28 低価格で 再発された。
Paul McCartney / Off The Ground
Jap: Toshiba EMI/Parlphone TOCP-3390 98/Mar/28 (1,784yen, tax incl.)
Flowers In The Dirt までは、すでに東芝の Cool Price シリーズで低価格 再発売されており、これに組み入れる形での再発売となる。
この低価格シリーズには、なぜかライブアルバムは入っておらず、 Wings Over America、Tripping The Live Fantastic、同 Higlights!、Paul is Live などは、従来のままであるほか、企画ものに近い CHOBA B CCCP、Unplugged も この形態でのリリースはされていない。これに、McCartney Interview、Thrillington。 Fireman なども加えて、コンプリートにしてもらいたいところ。

* Flaming Pie、グラミー賞年間最優秀アルバムにノミネート、受賞は逃す

昨年リリースされたポールのソロアルバム、「Flaming Pie」が 97 年度最優秀アルバム賞 (Album of the Year) 部門にノミネートされた 第40回グラミー賞受賞式が、ニューヨークの Radio City Music Hall で、 日本時間 2/26 に開催された。
グラミー賞は、Rock 部門、Pop 部門など細分化が進み、それぞれに Album of The Year があるが、ポールのノミネートされたのは General と呼ばれる総合部門。

正式な情報は、The GRAMMY Webcast に掲載されているが、ポールは惜しくも受賞を逃し、賞は Bob Dylan の Time Out Of Mind が受賞した。

受賞式の模様は 2/26 に WOWOW で生中継/録画中継されたが、 ポールは結局受賞式会場には姿を見せなかった。


* カール・パーキンス死去、George 葬儀に参列

ビートルズがハンブルグ時代からレパートリーとして演奏し、音楽的ルーツとして 重要な位置を占めた初期のロックナンバー Matchbox や Everybody's Trying To Be My Baby などの作品を多数手掛けた、 カール・パーキンス氏が、1/19、65歳で死去した。

カールは、ビートルズのそれぞれのメンバーとの交遊関係も深く(というより、 むしろメンバーそれぞれが尊敬していたというところでしょう)、 64年にビートルズのレコーディングセッションをカールが訪れたことがあるほか、 82年にはポールのアルバム「Tug of War」で Get It をポールと競演、 85年には隠居状態だったジョージを自身のTVスペシャル「Blue Suede Shoes」に リンゴと共に誘い、その後のジョージの活動再開に大きく貢献した。
90年代には入ってから、自身が癌であることを公表したが、治療を受けつつも コンスタントに活動を継続。最近でも、96年に 自身のアルバム Go Cat Go でビートルズの全メンバーとの 競演を果たし(ジョンに関してはジョンがカヴァーしたパーキンスナンバーをそのまま 収録)、また 97 年 9 月にはポールと共に モントセラト島チャリティーコンサート "Music for Montserrat" に参加して Blue Suede Shoes を歌うなど活躍していたが、 1/19、心臓発作にともなう合併症によって帰らぬ人となった。

テネシー州ジャクソンの Lambuth University 内にあるチャペルで行われた葬儀には George が出席し、George は米カントリー・ミュージック界の大物 Garth Brooks を 含むバンドを率いて、Your True Love をアコースティックセットで披露したほか、 Paul もビデオで弔辞を寄せ、会場で上映された。
詳しくは、 BMS News - Artists pay homage to Carl Perkinsでリポートされている。

カールがビートルズに与えた影響の大きさと、解散後の各メンバーへの働きかけに 感謝しつつ、冥福を祈りたい。


* モンセラット島コンサートビデオ 1/21発売

ロンドンのロイヤルアルバートホールで開催され、 ポールもトリで出演した 97/9/15 のジョージマーティン主催のモンセラット島チャリティーコンサート "Music for Montserrat" のビデオが、1/21 にビデオアーツミュージック (IMAGICAメディア出版)からリリースされた。 (ビデオアーツミュージックは発売元、販売はパイオニアLDC。)
モントセラト島救済コンサート
Jap: VideoArtsMusic / PioneerLDC VAVG-1040 (VHS) (4,200yen, no tax, 98/Jan/21)
Jap: VideoArtsMusic / PioneerLDC VALG-1040 (LD) (5,700yen, no tax, 98/Jan/21)
ビデオ版は全14曲・95分収録となっていて、残念ながら日本の WOWOW や ヨーロッパでの Sky Channel などの放送よりも短くなっているが、 ポールの出演分 Yesterday / Golden Slumbers 〜 Carry That Weighgt 〜 The End / Hey Jude / Kansas City 〜 Hey Hey Hey Hey は全て収録されている。 ただし、最後のロックンロールメドレーは、最後の方でスタッフロールがカブる。 ちなみに、WOWOW でのオンエアでは、スタッフロールはかぶらなかった。

なお、今回は 3 曲入り12cm CD が付いた初回限定版ビデオもリリースされている。 (CD 付きの LD はないのが残念なところ…)

モントセラト島救済コンサート
Jap: VideoArtsMusic / PioneerLDC VAVG-9024 (VHS) (4,900yen, no tax, 98/Jan/21)
3曲入り12cm CD には、ポール+オールスターキャストの Hey Jude が含まれている。 (他の2曲はエルトン・ジョンとエリック・クラプトン。)

* 交響曲「Standing Stone」ビデオ1/21リリース

ポールが EMI の創業100周年を記念して作曲依頼を受けた交響曲 「スタンディング・ストーン」のビデオ&LDが、1/21 にリリースされた。
ビデオの内容は、10/14 にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた 初演の模様を完全収録している。
McCartney / Standing Stone
Jap: Toshiba EMI TOVW-3260 (VHS) 98/Jan/21 (6,200yen, no tax)
Jap: Toshiba EMI TOLW-3763 (LD) 98/Jan/21 (6,200yen, no tax)
なお、「スタンディング・ストーン」に関する詳しい情報などは、専用のページ Paul McCartney's Standing Stoneを用意したので、 そちらでどうぞ!
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Update - December 10 1999