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ルビー

暗視野照明で撮影。写真は顕微鏡で撮影したが、ルーペでも十分確認できる。メルト レリックが観察された場合、その宝石に対しては熱処理が施されたと考える事が出来る。

メルト レリック
(melt relic)
ルビーサファイアのように、比較的高温による処理(ヒート トリートメント)を経た宝石から観察される可能性があるインクルージョンのひとつ。
 
メルト レリックは「溶融の面影」とでも訳せるが、母結晶中の鉱物インクルージョンが熱によって融け、その後相対的に急冷された結果生じる。外形は丸みを帯び、ガラスのような光沢を呈する。中央部には何もない空隙があるためドーナツのように見える。部分的に癒着した張力割れ(ディスコイド フラクチャー)を伴う事が一般的で、割れの断面は白濁した指紋状(フィンガープリント)のパターンを示す。これは融けた内包結晶の成分が浸透して固化した為。

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