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タイ産ルビー中のディスコイドフラクチャー(x45水平照明)

ディスコイド フラクチャー(ディスク状--)
張力割れ(ちょうりょくわれ)
(discoid fracture)

処理(ヒート トリートメント)が施されたコランダムから観察される可能性のあるインクルージョン
 
通常物質は熱に因って膨張する。母結晶であるコランダムと内包結晶の熱膨張係数が異なる場合、熱処理によって母結晶以上に膨張する内包結晶は、母結晶中の弱い結晶学的方位に沿って破裂する。これによって母結晶が割れた部分を張力割り(ディスコイド フラクチャー)と呼ぶ。
 
写真の中心部分にある雪玉のような白い球が破裂した内包結晶の跡で、メルト レリック(溶融の面影)と呼ぶ事も多い。この状態を雪玉状インクルージョン、ありはスノーボール インクルージョンと呼ぶ。その他、ドーナツのような外観を呈する事もある。
 
雪玉状のインクルージョンを囲む一回り大きな円は、球状ではなく平面で、母結晶が破裂し、その後部分的に癒着した部分。
 

宝石に対する処理に関する関連情報


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