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多くの合成モアッサナイトが示す、テーブルにほぼ垂直なニードル インクルージョン。


合成モアッサナイト(ごうせい--)
合成モアサナイト
(synthetic moissanite)
研磨剤としては一般的な合成モアッサナイトだが、1997年以来、ダイアモンド類似石として市場へ参入している。特に98年以降市場、ジュエリーに留められた状態での報告例が増加している。
 
例えば、中石に3cts程度の合成モアッサナイトを用い、脇石に天然ダイアモンドを留めたプラチナリングが、ダイアモンドリングとして質屋に持ち込まれた例などがある。私も98年夏の段階で、中石が当該石、脇石がダイヤモンドというプラチナ リングを20以上鞄に詰めた知人と会った。無論彼は中石は合成モアッサナイトと述べて販売していたが。
 
この合成石の有する特性の内、特筆すべきは非常に高い熱慣性率であり、熱慣性テスター、いわゆるダイアモンドテスターでは鑑別できない。
 
研究開発はクリーリサーチ、マーケティングはその関連会社C3(1999年秋、チャールス&カルバードと社名変更)が実施している。
  • 屈折率:2.648-2.691
  • 結晶系:六方晶系
  • 硬度:9.25(モース硬度)
鑑別のポイント
ルーペで観察しても容易にダブリングが観察できる。ただし、光軸はテーブルに直交に石取りされるのが普通なので、ベゼルを通して観察する事。
 
また、しばしばテーブルにほぼ垂直に、ニードル状インクルージョン(写真)が観察される。
 
先にも述べたように、熱慣性テスターではダイアモンドと同じ反応を示す。
 
Charles & Colvard
C3
モアッサナイト
 
北米での販売の様子
2004年合成モアッサナイトの流通量、売上高


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