
ミャンマー、 モンスー産ルビー中から観察された、ベーマイトの針状結晶(水平照明)。 |
ベーマイト
(boemite)
- ジェモロジストにとってベーマイトは、針状結晶としてコランダム中から観察されるインクルージョンとしてお馴染みだ。
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- ルビー中のインクルージョンとしてのべーマイトはタイ産に一般的。アフリカ産からの報告も多い。また最近20石ほどのモンスー(モン・スー、あるいはモンシュー等ともカタカナ表記される。英語ではMong Hsu)産ルビーを観察したところ、13石から観察された。モゴク、スリランカ産には一般的ではない。
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- 1000度以上の加熱でコランダムになる。したがって、通常1500度以上で熱処理されるコランダムの場合、熱処理後の石から発見されるベーマイトは、実は変質仮像であると云える。
- 結晶系:斜方晶系
- 化学組成:AlO(OH)
- 屈折率:1.638-1.651
- モース硬度:3-4
- 比重:3.01-3.06
- 語源:J.Bohm(ドイツの発見者)に因む。
- → ルビー
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