1999年10月の日記

10月1日

あっというまに10月である。とほほ。

それにしても、まさか日本で臨界事故が起こるとは。だから、とっとと原子力発電なんか捨てて、宇宙開発に注力して、宇宙で新エネルギーの開発をすればよいのだ。もちろん、制氏衛星軌道なんて近いところではなく、ラグランジュポイントくらいのところで。それとも、東海村に首都機能を移転するとか。安全だっていってるんだからさ。


10月2日

109港北シネマズで『マトリクス』。2月のアメリカ旅行の時、ポスターをみて「かっこええやん」と思っていた映画だ。それにしても、予告編でネタバレしすぎ。それでも楽しめたからいいけど。先日読んだ『仮想空間計画』にリンクするような話で、ちょっと荒唐無稽だけどね。
冒頭の部分から、半角カナを反転させた文字が使われていたが、パンフレットによれば、「日本語のプログラムは縦書きだと信じていたから」なのだそうだ。それを一緒に観た同居人に話したら、「帰りの飛行機の中で・・・」という話になった。日記には書いていなかったが、旅行の帰りの飛行機でノートパソコンで原稿を書いていると、外人のじいさんがやってきて、『なんで縦書きじゃないんだ?日本語はみんな縦書きだろう?』などと効いてきたのだ。『確かに縦に文字を書くが、コンピュータ関連では横書きが一般的なんだよ。』と答えたのだが、ううむ、あれが外国人の知識なのであろうな。


10月3日

同居人は大倉山で、スタートレックの会合。私はえっちらおっちら買物をして帰宅。夕飯もチャーハンを作ってひとりで食べた。ちょっと食べ過ぎたかも。


10月4日

今日は、慶応病院で眼科の検診である。退院してから初めての検診。いや、これが、また。待たされる待たされる。午後からの予約だったので、馬鹿正直に13時ちょっと前に受けつけしたのだが、結局検診が終わったのが夕方の4時!待合室に入ったときには、午前からの患者でごったがえしていたから、やっぱりなぁという感じだけれど。
瞳孔を開く薬のために、午後も仕事にならず。

■今日読み終わった本■
はみだしバスターズ5
お宝なんていただきよっ!
神代創
富士見ファンタジア文庫 520円(税別) ISBN4-8291-2916-6

いろんなところにちりばめられているパロディを、ファンタジア文庫のどれくらいの読者が気がつくのだろう?「バニクウ」なんて、ドマイナーな映画に出てきたばあさんの名前だし。そういえば、借りているワンダースワン返さないとね。


10月5日

仕事。やっぱり新しいパソコンの必要性をひしひしと感じる。といっても自作する時間はないしなぁ。台湾の地震の影響でメモリが値上がりしているようだから、今買うならメーカー品がいいだろう・・・といっても、ゲートウェイに固まりつつあるんだけど。なんとなく、ゼリーくらいには。


10月6日

仕事。本当は今日が〆切なのだが、コラムの原稿が進まない。というより、資料集めやキャプチャ用のデータ集めなんかに時間を取られているのだ。ほら、すぐに深いところへいこうとしちゃうから。反省しなくちゃ。


10月7日

とりあえず、コラム以外の原稿をメールで送信。


10月8日

高松にいる弟から電話。来週高松に行くことになる。JASのチケットを、インターネットから予約してみる。会員登録が面倒だけれど、頻繁に使うならいいか。これから親父の分とかもできるなぁ。

コラムの原稿を送信する。


10月9日

先週と同じ、109港北シネマズで『ホーンティング』。予告編だけだと、まるでキャサリン・ゼタ・ジョーンズが主人公みたいだけど、彼女は脇役なのだった。しかもCGIバリバリかと思ったら、そうでもないし。音はすごかったけど、ストーリーはリメイクだけあって、古臭さはいなめない。

港北シネマズと同じ建物の中にある書店で『「買ってはいけない」は買ってはいけない』(夏目書房、本体1000円)を買う。「買ってはいけない」の批判本だが、なんとまぁ、ひねりのないタイトルだこと。内容は、これまでにネットワーク上で言われてきたことの繰り返しで目新しさは感じない。


10月10日

新横浜で昼食。その後、ビックカメラで弟に送るパソコン選び。インターネットのBTOで、と考えていたんだけれど、時間がないので諦めた。以外にSONYのVAIOのコストパフォーマンスがよさそうなので店員に在庫の確認をすると、一ヶ月半待ちだという。うれているのかぁ・・・というのはともかく、45日というのはいくらなんでも待たせすぎ。まぁ、自分で買うジャンルのマシンじゃないからいいけど。結局、値段とスペックでAptivaにする。10万円切るモデルは馬鹿売れだそうだが、その上のEシリーズである。タワー型じゃないのが、私の好みには合わないけれど、弟の希望には筐体の形は含まれていなかったのでいいでしょ。これにスキャナとインクジェットプリンタ、ソフトやらなにやらいろいろ買って、トータル25万以下・・・安くなったものだ。


10月12日

高松までの航空チケットを購入。インターネット予約だから、予約番号だけでいいかと思ったら、なんやら用紙に記入させられる。うーん、あまり合理化されていないじゃないか。チケットレス予約ならこんなことはないのだろうか?

夕方から、インプレスで打ちあわせ。


10月13日

パキスタンでクーデター。世界の各地で紛争が起きているとはいえ、パキスタンは核保有国である。カシミール紛争で核が使用される可能性が大きくなるのはごめんだ。

弟のマシンにメモリを追加してやろうと買いに行ったですよ。そしたら、あーた、DIMMの64MBが\16,000以上!おもわず値段を聞きなおしてしまいましたよ、ホントに。一時期の倍くらいになっているんじゃないだろか?これも台湾の地震の影響だが、来年には元の値段に安定するのだろうか?


10月14日

不思議なもので、時間のないときに限って、いろいろとやりたいことが出てくる。いや、暇なときに遊んでしまったツケ、仕事を後回しにしてしまうからこういうことになるんだと、反省もそこそこに、昼過ぎ家をでた。新横浜のビックカメラでデジカメのカタログを暑め、横浜土産を買ってバス停へ。新横浜から羽田空港への直行バスを待つ。820円とちょっと高い気もするが、高速を使った路線だし、40分で羽田までいくのだから文句はいえない。それにしても、新横浜は便利だと改めて感じる。15分ほどでバスが到着。乗り込んで本を読んでいる間に羽田空港に着いた。実を言えば、羽田から国内線に乗るのは(ビッグバードになってからは)始めてなので少々緊張気味。自動チェックインカウンターでチェックインを済ますと、遅い昼食を摂る。蕎麦屋でそばを食っていると、隣に座ったおっちゃんが、「ざるはどのくらいあるんだ?」と聞いている。店員の若いあんちゃんが「普通の一人前です」と答えると、おっちゃん怒りだし「だから、どのくらいの量があるんだって聞いているんだ!」「このくらいです」「蒸篭も入れてかっ!」「いやそばだけで・・」と会話は続いていた。量を知ってどうするんだと思っていたら、どうやら大食漢だったらしい。結局、大盛を頼んでいた。うーむ、店員が「約500gです」なんて答えたらどうしたか、知りたい気もする。
 手荷物検査でいつもベルトのバックルが金属探知機にひっかかる。何とかして欲しいものだが、感度を落とす訳にいかないしね。登場口でしばらく待って、飛行機に乗る。エアバスA300だ。機内はガラガラ。シーズンオフだししょうがないやね。小説を読んでいる間に、高松空港に着く。曇天。到着ロビーに出ると、弟が迎えに来ていた。そのまま、車で寺まで行く。ご存知ない方に言っておくと、弟は現在寺に住んでいるのだ。もちろん僧侶として。寺に着いてから、パソコンラックを買いにベスト電器へ行く。一応2階フロアのほとんどをパソコン売り場にしているのだが・・・なにしろディスプレイしてあるパソコン自体が少ないし、プリンタも新製品はなし。東京近郊の販売店を知っていると寂しい限りで購買意欲は沸かないよなぁ。パーツ類の種類は置いてあったけど。夕食は、近くの割烹で、魚とお茶漬け。帰ってから、ラックを組み立てパソコンを開梱、セットアップまでして今日はお終い。


10月15日

10時起床。スキャナとプリンタのセットアップ、その他のアプリケーションをインストールしたところで昼食。うどん屋へうどんを食いに行く。本場の讃岐うどんである。釜揚げうどんもシコシコとしてうまい。

讃岐の釜あげうどーん。大盛りっす。

午後はインターネット接続。いろいろと考えてニフティにする。しかし、プリインストールしてあるソフトだけでも、複数の入会手順があるのは問題があるのでは? 夕方は、温泉に行く。ちょっとしたスパリゾートになっているところだ。檜風呂あり、露天風呂あり、晴れていれば海が見えて気持ちいいだろうな。夕飯を食べたあと、同じ温泉でマッサージを受ける。隣でグースカ鼾をかく弟だが、兄の悲鳴が聞こえないのか。嘆かわしい。


10月16日

お寺なんかおもしろくないかもこれが弟夫婦の済む寺の本堂。あっ!ご本尊さんを拝むの忘れた(^_^;)

昨日の明け方もそうだったのだが、「うーん、うーん」という唸り声が聞こえる。周期的に聞こえるので、機械なのかもしれないが・・・。鳩の巣が近くにあるので、鳩じゃないかと弟はいっていたが、いや鳩じゃないでしょ。10分ほとも続く鳩がいたら見たいものだ。で、だ。うつらうつらとそんな音を聞いていたら、頭の上の方、つまり廊下に人の気配がする。弟か?と思って薄目を開けると、背の高い僧侶の姿が・・・。まて、弟はもう出かけているはず。じゃぁ何?そして、すーっと消えた。いや、私は見えない人なのだが・・・。そういえば、うーん、うーんという音も、よく聞くと子供がうなされているようにも思える。ううぅ(^_^;)

午後、弟に送ってもらって高松空港へ。昼食を食べて、機上の人となる。

■今日読み終わった本■
魔指淫戯
菊地秀行
ジョイ ノベルズ 781円(税別) ISBN4-408-50350-9


10月17日

仕事再開、なんだけどね。よる年波には勝てず。


10月18日

新規のメインマシンを調達することは決めているのだが、イマイチふんぎりがつかない。やっぱり気になる預金残高。家庭を持つと、どうしても守りにはいっちゃうよなぁ。仕事が忙しければ忙しいで、そんな暇もないのだけれど。


10月19日

パワレポにリスト送信。ちょっと追加して欲しいと返信。


10月20日


10月21日

リスト送信。

夕飯に高松のおみやげ、讃岐のうどんを食す。釜揚げにしてみたが、うまい。そこらのうどん屋で食うよりうまいかも。おそるべし。


10月22日

午前中、薬を貰いに市民病院へ。週末だと言うのに珍しく内科の待ちが少ない。それでも午前中は潰れてしまうのだけれど。

それにしても、優雅な週だったなぁ。トルネコしかやっていない気がする・・・って、仕事がないってことじゃないの?うーむ、やらなきゃいけないことはたくさんあるのだが・・・。

■今日読み終わった本■
宇宙英雄ローダン・シリーズ(254)
銀河間集結ポイント

ダールトン&クナイフェル/池田香代子訳
ハヤカワ文庫 520円(税別) ISBN4-15-011288-6


10月23日

横浜へお買い物。同居人は画材、私はパネルや本などごちゃごちゃと買う。

あんこの巣を改造衣装ケースに替えてやる。冬に備えて、のこと。

テレ朝『ザ・スクープ』でインターネットの告発サイトの特集。とりあえず抑えるところは抑えてあるようだけど、告発の方ばかり注目して、それに付随する個人情報の流失や誹謗中傷ということが語られなかったのは残念。なんだか、企業告発が悪であるかのようなトーンも気になった。


10月24日

特に何するわけでもなく、だらだらと一日を過ごす。だって、休日だもん。しかしフリーの人間にとっては、例え日曜日であろうとなんだか働らいていないと不安になってしまうことがある。『毎日が休日になったらどうしよう』という不安だ。結構なことじゃないかと思う人もいるだろうが、それは「休んでいても食える」、つまり収入があることが前提となる。働かざるもの食うべからず、という原則が、ダイレクトに影響する職業なのである。自分の選んだ道だからしかたないけど。

■今日読み終わった本■
グイン・サーガ外伝(16)
蜃気楼の少女

栗本 薫
ハヤカワ文庫 520円(税別) ISBN4-15-030624-0


10月25日

今日は眼科検診。お昼前に家を出て、信濃町の駅ビルで食事してから慶応病院へ。あいかわらず混んでいる。結局検診できたのは午後5時近くなってから。なんとかならんのか?ともかく手術後の経過は良好でほっとした。

同居人が購入した『色彩王国』というムックにハウツー漫画が載っているんだが、それに出てくる男の子の名前が「今埒尾」。うーむ、ワープロで誤変換したような名前だが、作者は意味を知っていて付けたんだろうなぁ。編集者は果たして意味を知っていてネームを通したのだろうか?そして、読者の中で意味を知っている人間はどのくらいいるのだろう。どちらかというと女性向だからねぇ・・・。

■今日読み終わった本■
銀月譜
菊地秀行
フタバノベルズ 762円(税別) ISBN4-575-00641-6


10月26日

最近、頻繁に掛かって来る勧誘電話がマンション買いませんか?というもの。そんな金どこにあるーっ!盛岡なら同い年でも一戸建て買った奴たくさんいるけど、関東地方じゃ無理でしょ。


10月27日

随分と前からメインマシンの買い替えを考えてはいるのだが、今一つ煮え切らない。価格的にはSOTECでいいかなぁと思いかけていたのだが、ここにきてIntelの新PentiumIIIシリーズが発表され、各社から700MHzCPUを搭載したマシンが発売されるらしい。当然、今流通しているCPUの価格も下がるだろうし・・・。こんなに迷うなら自作した方が楽なのだが、いかんせん自作は金がかかるのだ。以前らやるんだけどねぇ、家庭を持つとなかなか。ゲートウェイの新モデルで落ちつくか?


10月28日

夜、弟から電話があり、NIFTYの正式パスワードが来たという。それだけならいいのだが、パスワード入力でつまずいたとのこと。『あにばってんがついてさー』なんだって?よくよく聞いてみると、タスクトレイのIMEアイコンが変化したことを言っているらしい。それはかな漢字変換が停止しているという意味なので、そのまま入力すればよいと説明する。うーむ、素人はとんでもないところでひっかかるものだというのは認識しているつもりだが、いや、驚かされる。


10月29日

なんだか変な天候が続く。もう10月も終わりだというのに、Tシャツ一枚でも暑いくらいの日があったり、かと思えば急に冷え込んだり。これじゃ体調を崩すのも当然か。

首都高2号線で、過酸化水素水を積載したタンクローリーが爆発した。走る爆弾ですな。恐らく爆発の危険性がある薬品は、こんなふうに何気なく運ばれているんだろう。それがガソリンスタンドに飛び込んだらどうなるか。テロリストなら簡単に実行できるかもしれない。いや、それよりも東海村の核開発関連施設から放射性物質を強奪した方が早いか。


10月30日

午後、坂口夫妻宅へお邪魔する。高松の土産のうどんを渡す。高橋誠氏と奥さん、娘さんも来ていた。(前日電話で聞いていたので知っていた)みんなで森音ちゃんを見る。人気者である。


10月31日

109港北シネマズで「シックスセンス」。いきなりオープニングで「この映画の秘密は見ていない人に言わないで」というブルース・ウィリスのメッセージが流れる。そんなおおげさな。そこまでして映画を煽るか、と思う人も多く、館内からは失笑が漏れていた。しかーし。映画を見てほとんどの人は思っただろう。「誰にもいわへんで」(なぜ関西弁?)出演者の演技もうまいし演出もうまい。特に「何もない日常的な風景」を怖く感じさせる手法はすごいと思う。

映画を観る前に買っておいた『スーパーロボット対戦64』を、帰宅してからプレイする。システムも画面も、台詞までも踏襲していてここまでくると様式美といってもいいでしょ。決して手放しで誉められるソフトでも、ましてや万人に受け入れられるソフトでもないのだけれど。


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