環境を確認&ヴァージョンアップ!


さて、
既にあなたの水槽にはカクレクマノミが泳ぎ、ひょっとしたら他にも魚が泳ぎ、それなりの環境が出来上がっているかもしれません。
再確認も兼ねて、受け入れ態勢を確認してみましょう。

水槽サイズ
あなたの水槽サイズはどの位でしょう?
あなたがもし、このサイトを素直に参考にし、水槽を立ち上げていたなら、60cm。
頑張ってしまったら90cm以上。
チャレンジャーなら45cm以下。

正直、45cm以下なら、やめた方が無難。
水質管理が面倒云々は今更説明しませんが、イソギンチャクの追加は更にシビアな環境維持が必要になります。
これを乗り越えるには、やはり安定した環境が必須。

そんなわけで、どうしてもというのであれば、心して挑んでください。
水質は安定しているか
立ち上げ当初、水槽に茶色いコケが我が物顔でこびりつき、その後新興勢力の緑のコケが完全に乗っ取った、という歴史的過程を過ぎ、バクテリアが水質改善を順調にこなしていることが前提となります。

もちろん、市販の水質検査セットなどで水質チェックをしてればある意味ベストですが、使う方は別項参照
水温は安定しているか
イソギンチャクは水温の変化に敏感で、生存できる温度域も非常に狭くなっています。
最適温度である25〜26度付近を昼夜、確実に維持できる環境であることを確認してください。28度を超えるとかなりヤバイと思ってください。
照明は充分か
照明の説明でも少し触れましたが、イソギンチャクを飼育する上で、照明は重要になります。
イソギンチャクは体内の褐虫藻の光合成によって生きています。光は餌と一緒です。
蛍光灯での飼育が不可能とは言いませんが、この場合は給餌が必要になりますし、長期飼育は難しいでしょう。
メタルハライドランプ(メタハラ)の導入、もしくは複数のスポットタイプの蛍光灯で照明を強化してください。

メタハラな水槽 かなり美しくない照明配置。
メタハラだけではやや白っぽかったので、ブルーの蛍光灯で色補正。
まあ、こんな事をしなくても美しくまとめることは出来るのだが、高く付く。

水流を作ろう
イソギンチャクには適度な水流が必要である。何故必要なのかは・・・知らない。

なにはともあれ、意図的に水流を作るために水中ポンプを設置する。

上の黒いポンプがマーフィード製、下のグレーのがカミハタ製(オプション装着)。
見ての通り、グレーのボディは目立つ。見た目重視なら価格は高いがマーフィード製をお勧めする。
性能はカタログ値ではカミハタ製の方が2〜3割ほど強いはずなのだが、オプション無しでほぼ同じに感じる。
カミハタの方のオプションだが、水流に変化を付けるべく先端に水圧で回転する口を付けて見た。効果のほどは・・・?
この手のポンプにはエアチューブを接続してエアレーション機能を持たせられるようになっている。
しかし、見ての通りで見た目が派手すぎてよろしくない。
わが家では水流のチェックでしか使ってないなぁ。

自然界の海流を考えれば、こんなものでは到底再現し切れないとは思うものの、強すぎても他の生体への影響があると思う。適量は未だよくわからない。

吸い込み防止対策
イソギンチャクにとって、天敵、それはポンプ。

定着するまで、そしてその後も何かをきっかけに水槽内を移動することがある。これがまたイソギンチャクは風まかせならぬ水流任せな時がある。
すると、水中ポンプやプロテインスキマーなどに近づき、吸入口から吸い込まれてしう恐れがあるわけです。それはそれは悲惨です。
市販のこの手の器具類の殆どがそこまでは考慮して作られていませんので、吸い込まれない対策が必要です。簡単確実なのはスポンジフィルターの取付。

こんな感じで吸い込み口にスポンジのフィルターを取り付けることで悲劇は免れる。専用を謳うものも有れば、汎用のもある。吸い込み口のサイズに合わせて買おう。

問題は、余計な抵抗が増えることでパワーが落ちること。また、フィルターが目詰まりするので定期的に清掃または交換が必要なこと。物理濾過が目的ではないので、やや目が粗いものを選んで、水流用のポンプはワンランク上のものを使い、怠けず掃除もしましょう。
とか書きながら、わが家の場合、イソギンチャクが定着後は外しちゃってます。

ア〜ユ〜レディ?
ノ〜、アイムノットレディ!

・・・ま、次いこか。
次はイソギンチャク選びです。
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