世界史ノート 第10章3節

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3.17〜18世紀のヨーロッパ文化                p.200〜 

ア.科学革命と近代的世界観

1.a  科学革命  
 b ニュートン   英 1661 万有引力の法則 微積分法 『プリンピキア』1687
   → 近代物理学の基礎(ニュートン力学)
  その他の主要な科学者(17〜18世紀)
 c ガリレイ 伊『天文対話』地動説を立証 d ケプラー  独 惑星の運行法則
 e リンネ  スウェーデン 18C 動植物の分類 f ラヴォワジェ  仏 1774 燃焼理論
 g ラプラース 仏 宇宙進化論      h ジェンナー  英 1796 種痘法を発見
 i ボイル  英 気体力学の基礎     j ハーヴェー 英 血液の循環の発見
 k フランクリン  米 避雷針の発明。政治家、外交官としても活躍。
2.哲学(認識論)
1. 経験論    経験的(観察と実験)によって法則(真理)を導く=a 帰納法  
  17世紀初め イギリスで発達  b フランシス=ベーコン  →ホッブス、ロック
2. 合理論    理性にてらして数学的に論証する = a 演繹法   
  17世紀 フランスなど大陸で発達 b デカルト 『方法叙説』などで、すべての存在
     を疑ったうえで、 ”われ思う、ゆえにわれあり”から認識が始まるとした。
  →c パスカル 『瞑想録(パンセ)』→オランダのスピノザ、ドイツのライプニッツ
3. ドイツ観念論    18世紀末 a カント  経験論と合理論の統合。
   『純粋理性批判』など三批判書 → 19世紀 ヘーゲルによって完成される
3.a  自然法思想    人為的な法律を超えた効力を持つ永久的、普遍的な法。
 b グロティウス :17世紀初めオランダ。三十年戦争でc 『戦争と平和の法』 を著し、
   国際法の必要を提唱。他に、『海洋自由論』(「自然法・国際法の父」)
 d ホッブズ :17世紀前半イギリス=ピューリタン革命期。e 『リヴァイアサン』 
   ”万人の万人に対する戦い”の状態から社会契約による国家権力の優越を説く。
 f ロック :17世紀後半イギリス=名誉革命期。g 『統治論二編』 などで、人間の
   自然法上の諸権利を国家権力の代表である政府に信託する契約を結んでいると説明し、
   人民の政府に対する抵抗権を認めた。→ h 社会契約説 の思想。
 

イ.啓蒙思想

1.a  啓蒙思想    封建社会のもとでの人間の不自由さを痛烈に批判し、人間の無知
 からの解放、知識の獲得をめざす思想。18世紀の絶対主義時代のフランスで特に高まる。
 b モンテスキュー :18世紀前半 フランス 『法の精神』『ペルシア人の手紙』
  イギリスの議会政治を賛美し、絶対主義の国王への権力集中を批判、三権分立を説く。
 

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 c ヴォルテール  :18世紀前半 フランス 『哲学書簡』など
  言論の自由、信仰の自由を主張、カトリック教会を批判。フリードリッヒ2世にはサンスーシ宮殿に
   招かれ、ロシアのエカチェリーナ2世とは文通を通じ、啓蒙思想を教えた。
 d ルソー :18世紀中ごろフランス。『社会契約論』『人間不平等起源論』など
  →e 人民主権   の実現をめざす思想 f フランス革命 の理念となる
 g ディドロ 、h ダランベール らi 『百科全書』 刊行 啓蒙思想を集大成
2.経済思想(重商主義の克服)
 a 重農主義   18世紀中ごろフランス。 b ケネー  『経済表』
   冨の源泉を土地に求めつつ、経済活動のc 自由放任(レッセ=フェール) を主張。
 d 古典派経済学 の成立 18世紀後半 イギリス産業革命期のe アダム=スミス  
  f 『諸国民の富』 などで、国民の生産活動の全体を冨の源泉とみなし、自由主義経済
  の理論を確立する。 → 資本主義の理論となる。
 

ウ.宮廷文化と市民文化

 17・18世紀の芸術:a 絶対王政 のもとで国王の権威の誇示に利用される。
  一方で、b 市民階級の成長  に伴い、その生活感情を反映するようになる。
 バロック美術   主として17世紀 ルネサンス様式に続く美術様式
  特徴:君主の権威を誇示するa 豪壮華麗   な文化
   代表的建築 b ヴェルサイユ宮殿  (ルイ14世が建設)
  絵画:フランドル派  c ルーベンス 、d ファン=ダイク   肖像画に傑作が多い
          スペイン派   e エル=グレコ 、f ベラスケス 、ムリリョ
    文学:フランス g 古典主義   宮廷演劇の3大劇作家
          (悲劇)h コルネイユ   ・i ラシーヌ  (喜劇)j モリエール     
  フランス学士院(k アカデミー ) リシュリューが創設、フランス語の統一と洗練
 ロココ美術    18世紀(1723〜60年代) 宮廷貴族の末期的趣味 
  特徴:王侯貴族や富裕市民の愛好するa 繊細優美    な文化
     代表的建築 b サンスーシ宮殿   (フリードリヒ大王がポツダムに建設)
    絵画:c ワトー (フランス)   音楽:d バッハ ・e ヘンデル 
 市民文化   「生活革命」による、a 茶 ・b 砂糖 ・c コーヒー などの普及
 絵画 オランダのd レンブラント → 明暗を駆使した油絵技法の完成 『夜警』など
 文学 17〜18世紀イギリス(貿易・植民活動を背景に市民的な文学が生まれた)
   ピューリタン文学 e ミルトン 『失楽園』  f バンヤン 『天路歴程』 
   市民小説 g デフォー 『ロビンソン=クルーソー』 h スウィフト  『ガリヴァー旅行記』
 → 17世紀 i コーヒーハウス の出現 市民の交流の場となり新しい文化を生み出す。
 

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