3.17〜18世紀のヨーロッパ文化 p.200〜
ア.科学革命と近代的世界観
b
ニュートン 英 1661 万有引力の法則 微積分法 『プリンピキア』1687
→ 近代物理学の基礎(ニュートン力学)
その他の主要な科学者(17〜18世紀)
k
フランクリン 米 避雷針の発明。政治家、外交官としても活躍。
2.哲学(認識論)
1.
経験論 経験的(観察と実験)によって法則(真理)を導く=a
帰納法
17世紀初め イギリスで発達 b フランシス=ベーコン →ホッブス、ロック
▼
2.
合理論 理性にてらして数学的に論証する = a
演繹法
17世紀 フランスなど大陸で発達 b デカルト 『方法叙説』などで、すべての存在
を疑ったうえで、 ”われ思う、ゆえにわれあり”から認識が始まるとした。
→c パスカル 『瞑想録(パンセ)』→オランダのスピノザ、ドイツのライプニッツら
▼
『純粋理性批判』など三批判書 → 19世紀 ヘーゲルによって完成される
3.a
自然法思想 人為的な法律を超えた効力を持つ永久的、普遍的な法。
国際法の必要を提唱。他に、『海洋自由論』(「自然法・国際法の父」)
”万人の万人に対する戦い”の状態から社会契約による国家権力の優越を説く。
自然法上の諸権利を国家権力の代表である政府に信託する契約を結んでいると説明し、
人民の政府に対する抵抗権を認めた。→ h
社会契約説 の思想。
イ.啓蒙思想
1.a
啓蒙思想 封建社会のもとでの人間の不自由さを痛烈に批判し、人間の無知
からの解放、知識の獲得をめざす思想。18世紀の絶対主義時代のフランスで特に高まる。
b
モンテスキュー :18世紀前半 フランス 『法の精神』『ペルシア人の手紙』
イギリスの議会政治を賛美し、絶対主義の国王への権力集中を批判、三権分立を説く。
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c
ヴォルテール :18世紀前半 フランス 『哲学書簡』など
言論の自由、信仰の自由を主張、カトリック教会を批判。フリードリッヒ2世にはサンスーシ宮殿に
招かれ、ロシアのエカチェリーナ2世とは文通を通じ、啓蒙思想を教えた。
d
ルソー :18世紀中ごろフランス。『社会契約論』『人間不平等起源論』など
2.経済思想(重商主義の克服)
f
『諸国民の富』 などで、国民の生産活動の全体を冨の源泉とみなし、自由主義経済
の理論を確立する。 → 資本主義の理論となる。
ウ.宮廷文化と市民文化
17・18世紀の芸術:a
絶対王政 のもとで国王の権威の誇示に利用される。
一方で、b
市民階級の成長 に伴い、その生活感情を反映するようになる。
A
バロック美術 主として17世紀 ルネサンス様式に続く美術様式
特徴:君主の権威を誇示するa 豪壮華麗 な文化
代表的建築 b ヴェルサイユ宮殿 (ルイ14世が建設)
絵画:フランドル派 c ルーベンス 、d ファン=ダイク 肖像画に傑作が多い
スペイン派 e エル=グレコ 、f ベラスケス 、ムリリョ
文学:フランス g 古典主義 宮廷演劇の3大劇作家
(悲劇)h コルネイユ ・i ラシーヌ (喜劇)j モリエール
フランス学士院(k アカデミー ) リシュリューが創設、フランス語の統一と洗練
▼
B
ロココ美術 18世紀(1723〜60年代) 宮廷貴族の末期的趣味
特徴:王侯貴族や富裕市民の愛好するa 繊細優美 な文化
代表的建築 b サンスーシ宮殿 (フリードリヒ大王がポツダムに建設)
絵画:c ワトー (フランス) 音楽:d バッハ ・e ヘンデル
▼
絵画 オランダのd
レンブラント → 明暗を駆使した油絵技法の完成 『夜警』など
文学 17〜18世紀イギリス(貿易・植民活動を背景に市民的な文学が生まれた)
→ 17世紀 i
コーヒーハウス の出現 市民の交流の場となり新しい文化を生み出す。
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