1494年 仏の▲a シャルル8世 がナポリ王国王位継承を主張し、イタリアに侵攻。
→神聖ローマ皇帝(ドイツ)・スペイン王・ローマ教皇・ヴェネツィアなどが反発。
→1519年 ハプスブルク家のカール5世、b 神聖ローマ皇帝 に選出される
以後北イタリアで両軍が1544年まで4回にわたり戦う。=狭義のb イタリア戦争
→1525年のパヴィアの戦いでは王自身がカール5世軍の捕虜になる。
1529年 オスマン帝国スレイマン大帝 がb ウィーンを包囲
→ フランスはオスマン帝国(c スレイマン1世 )と結ぶ。
神聖ローマ皇帝はイギリス(d ヘンリー8世 )に接近。
仏(アンリ2世)・西(フェリペ2世)・英(エリザベス1世) 三国間で締結
フランスは、イタリアから撤退。ミラノ、ナポリなどをハプスブルク家が支配。
→b イタリア・ルネサンスの終焉 → ルネサンスの中心、アルプス以北に移る。
ドイツでは、新教諸侯の力が強まる。
c フランスとハプスブルク家の対立 がヨーロッパの国際関係の対立軸として続く。
イタリア戦争の長期化・大規模化 → 兵器・防衛技術の発達、小銃、大砲の多用
=b 軍事革命 (騎士による一騎打ち形態から、小銃を持つ歩兵の集団戦形態へ)
戦費の調達に必要な徴税機構を中心に行政組織を整備しc 国内の一元的支配 を強化
→ 君主が自己の支配領域を国境をめぐらして確保し、他国に対しては君主のみが
国家主権を主張。 ・→E 主権国家 とは、主権(当初は国王)・領土(国境で囲まれた領域)が明確な、 d 近代国家 の原型となる国家の形態を言う。
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さらに祖父マクシミリアン1世に次いで、1519年に神聖ローマ皇帝に選出される。 (b フッガー家 の財政援助)
→ 神聖ローマ皇帝としてはc カール5世 。→ ルターの宗教改革を弾圧。
スペイン王であると同時にd オーストリア の元首であり、さらに政略結婚により
e ネーデルラント を獲得。シチリア、ナポリも支配、また広大な新大陸植民地を所有。
→ ハプスブルク帝国の形成
f フランス王国 との対立激化。→ 1521〜44 イタリア戦争(狭義)。
g オスマン帝国 の侵入(1529年 スレイマン1世ウィーン包囲)と戦う。
植民地の南北アメリカ大陸から大量のh 銀 がもたらされる。→宮廷・戦費で浪費。
1556年 退位 → ハプルブルク家 スペイン系とオーストリア系に分かれる。
1571年 a レパントの海戦 :オスマン帝国の海軍を破り、地中海を制圧。
1580年 b ポルトガル の王位を継承。
広大な海外植民地をもち、c 「太陽の沈まぬ国」 と言われる。
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商業が発達し、b カルヴァン派 の新教徒が多い。
→c フェリペ2世 による旧教化政策:新教徒を弾圧し、自治権を奪う。
→ 南部10州(a フランドル地方 )はスペインに屈する。
1579年 北部7州 b ユトレヒト同盟 を結成、c オラニエ公ウィレム が指導。
その中心がホラント州であったので、この連邦国家はa オランダ とも言われる。
→ スペインの国力衰える。新教国イギリスがオランダを支援。
1588年 フェリペ2世 b 無敵艦隊 をイギリスに派遣したが、大敗する。
→ スペイン、制海権を失う。
背景:地方の有力な地主階級=a ジェントリ(郷紳) が治安判事として国王に協力。
1530年代 b ヘンリー8世 宗教改革を断行。→ イギリス国教会の成立。
→新教国としての国民意識形成 → c 議会政治 の発達。→ 議会の重要性強まる。
15世紀末〜17世紀 a 囲い込み=エンクロージャー(第1次) の進行
毛織物市場の拡大を受け、領主や地主が農民の土地を囲込み、牧場に変えていく。
土地を失った農民は都市に流入。▲b ”羊が人間を食べている”(トマス=モア)
→c 毛織物工業 が国民産業となる。→スペインとの対立。オランダ独立戦争を支援。
1588年 スペインのd 無敵艦隊 を破る。→ 西インド、インドに進出
▲e フランシス=ドレーク の活躍:イギリス人で最初の世界周航を達成。
海外発展 → 私拿捕船などによるスペインに対する海賊行為を展開
アメリカ新大陸に進出 ローリー、1584年に入植を試みるが失敗 → 女王の死後、1607年 ▲f ヴァージニア植民地 を建設
1600年 g 東インド会社 設立 →オランダと対抗するようになる。
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百年戦争の終結 → 国内のイギリス領をほぼ一掃 →
15世紀後半ヴァロア朝の王権強化、中央集権化進む →16世紀 イタリア戦争
16世紀前半 新教徒(a ユグノー )の勢力増大
→ 商工業者、新興貴族層にひろがる
→ ヴァロア家、旧来の大貴族層はカトリックを信奉、対立深まる。
フランスで起こったキリスト教新旧両派のa 宗教戦争 。
幼帝シャルル9世の母后b カトリーヌ・ド・メディシス が摂政として権勢を振るう。
新旧両派の貴族間が争う(カトリック側=ギーズ侯、ユグノー側=ブルボン家など)。
→スペインは旧教徒、ドイツ・オランダ・イギリスは新教徒を支援。
c ボーダン ユグノー戦争中の思想家。王権擁護と宗教的寛容を主張した。
1572年 d サンバルテルミの虐殺 旧教徒による新教徒の虐殺事件おこる。
その後も激しい内戦が続く。
a アンリ4世 となる。
1598年 b ナントの勅令 ユグノーに信教の自由を与え、内戦を終わらせる。
→ ユグノーの多い商工業者の活動が活発になり、商工業発展する。
教皇権に対してはフランス教会の独自性を主張するようになる=▲c ガリカニスム
フランス絶対王政が形成される。
貴族とユグノーのいずれをも抑え王権の強化、財政の安定に務める。
1614年 b 三部会 召集。諸身分の対立で翌年解散。
→ 以後、1789年まで開かれず。
1618〜48年 ドイツのc 三十年戦争 に介入。→ 新教徒を支援。
ハプスブルク家の皇帝権力の衰退をねらう。
王権強化を図る。
1648年 b フロンドの乱 高等法院、貴族の反乱を鎮圧。
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オーストリア領a ベーメン の新教徒が、b ハプスブルク家 の反宗教改革政策
に反抗し、内乱を起こす。 → 新旧両派の内戦に突入。
旧教側:皇帝・諸侯をc スペイン が支援。傭兵隊長d ヴァレンシュタイン の活躍。
新教側:デンマーク、スウェーデン(e グスタフ=アドルフ王 )が参戦。
f フランス(ブルボン朝) =新教を支援(ハプスブルク家と対抗するため)
→ 30年にわたり戦闘が続き、ドイツ国内は荒廃する。
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