世界史ノート 第6章4節

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4.西ヨーロッパの中世文化            p.144〜146 

 

ア.教会と修道院

 教会   a キリスト教 の時代であった西ヨーロッパ中世、各地に建設される。
 信者の日常生活に深く関わり絶大な権威を持つ。そこから追放されることがb 破門 
 修道院  聖職者の修行の場所。キリスト教の理念を深め、文化的な役割を果たす。
 529年 a ベネディクトゥス    イタリアのb モンテ=カシノ に建設。
  =c ベネディクト派 を修道院建設。 d 「清貧・純潔・服従」  を戒律とし、
  e 「祈り、働け」 をモットーとする。→ 古典古代の労働観に代わる。
  → 9世紀 西ヨーロッパのすべての修道院を管轄する。
  → 次第に教会と同じように、修道院も領主化し、腐敗・堕落が起こってくる。
 修道院運動    910年 a クリュニー修道院  設立。(前出)
 1073年 ローマ教皇b グレゴリウス7世 の改革。→ 叙任権闘争(前出)
 12〜13世紀 修道院によるc 大開墾時代 が展開され、十字軍運動の背景となる。
 托鉢修道会    教会の財産所有を否定、清貧と信仰に生き、民衆の中に入る。
 11世紀末 a シトー派修道会  創始 (フランスの中部)
 13世紀 b フランチェスコ会  創始(アッシジのフランチェスコが創始)、
      c ドミニコ会 (スペイン) → 異端審問で活躍。
 神学   中世では学問もキリスト教の支配下にはいり、神学が最高の学問となる。
  知識人=聖職者・修道士の国際的共通語としてa ラテン語 が用いられる。
   382年頃 ヒエロニムスが聖書のラテン語訳(ウルガータ)を行う。

イ.中世のルネサンス

 カロリング=ルネサンス   8〜9世紀 フランク王国のa カール大帝 の宮廷で展開。
  b アルクィン :イギリス出身。カールに招かれ古典研究を始める。
 スコラ学    11〜12世紀に隆盛。a スコラ =教会や修道院の付属学校。
  b 普遍論争  :「普遍」は現実に実態として存在するか、名目のみのものかの論争
   c 実在論 :d アンセルムス  :神や普遍的な観念を実在するもの主張。
   e 唯名論 :f アベラール  :神や普遍的な観念は名目にすぎないと主張。
 12世紀ルネサンス     12世紀 十字軍運動により東方との交流盛んになる
 →a ビザンツ やb イスラーム からc ギリシア の古典がもたらされる。
 13世紀 d トマス=アクィナス  アリストテレス哲学を取り入れ、実在論の体系を
    まとめ、スコラ学を大成。e 『神学大全』 → 教皇権の理論的支柱となる。
  ▲f ”哲学は神学の婢(はしため)” と論じ理性も信仰に役立つものととえらた。
 近代合理思想の萌芽  13〜14世紀、イスラーム科学の影響を受ける。
 a ロジャー=ベーコン :イギリス。観察と実験を重視し近代的自然科学への道を開く。
 b ウィリアム=オブ=オッカム :イギリス。唯名論を復興し、神学と哲学の分離を説く。
 

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 大学   12世紀に教会や修道院付属のとして発生、商業復活とともに都市に移る。
 a 教授と学生のギルド として成立。=▲b ユニベルシタス 
  教皇や皇帝から特許状を得て、一種のc 自治権 を認められる。
 学科:神学・法学・医学の3学部と哲学(人文学部)があって完全な大学とされた。
 ▲d 七自由学科 :教養科目として文法・修辞・弁証法・算術・幾何・天文・音楽。
 中世ヨーロッパの主な大学
  イタリア:e ボローニャ大学 (最古の大学とされる。法学で有名)
       ▲f サレルノ大学 (アラビア医学を導入した医学)  
  フランス:g パリ大学 (神学部=ソルボンヌが有名。トマス=アクィナスも教授。)
  イギリス:▲h オックスフォード大学 (神学の研究) ▲i ケンブリッジ大学 (法学)
  ドイツ領:▲j プラハ大学 (現在チェコ。ドイツ領最古の大学。カール4世が創建。)

ウ.美術と文学

1.美術:a 教会建築 とそれに付属した彫刻・絵画が発達。
 ビザンツ様式(前出)の模倣から、しだいに独自の様式を持つようになる。
 ロマネスク様式    11世紀ごろ
 特徴:ローマ風半円状アーチと厚い壁、小さな窓。重厚、荘重な安定感。フレスコ壁画。
   例:クリュニー修道院(仏)  a ピサ大聖堂 (伊) ヴォルムス大聖堂(独)
 ゴシック式      12〜13世紀
 特徴:尖塔アーチと穹窿天井、広い窓。華麗、優美。a ステンドグラス  による装飾。
  例:フランス b ノートルダム寺院 (パリ) サン=ドニ修道院(最古のゴシック式)
         アミアン大聖堂 d シャルトル大聖堂 (ステンドグラスで有名)
    ドイツ c ケルン大聖堂  ドイツ最大の建造物 → 19世紀に完成。
    イギリス  カンタベリー大聖堂  
14世紀 ルネサンス様式へ

2.文学 :学問はラテン語が用いられたが、庶民の中には口語(俗語)で書かれた文学が広がる。
 =a 騎士道物語 
  ドイツ:b 『ニーベルンゲンの歌』 (ゲルマンの古伝説の英雄詩)
  フランス:c 『ローランの歌』   (カール大帝の時代の騎士の武勇を歌う)
  イギリス:d 『アーサー王物語』  (ケルト人の古伝説から発展)
 12世紀 e 吟遊詩人 の活動 南フランスやドイツなどで各地を遍歴し、市場や宮廷で、
  騎士たちの恋愛を主題にした詩を吟じた。中世を通じ、西ヨーロッパ各地を遍歴。
 

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