BEATLES Old News 1995


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HEADLINES


* アンソロジーTVシリーズ年末放映!

ビートルズのアンソロジーTVシリーズの日本での放映がついに決定!しました。

放映権を獲得したのは、テレビ朝日。 大晦日の午後 6:00 〜 11:30 に放映される予定で、なんと紅白歌合戦に おもいきりぶつけてきています。他国では数日に分けて放映するところが多いですが、 日本ではこのように連続放映なので、ビデオテープは標準/βII では1本に 納まり切らないのは確実です (;_;)

なお、Apple では、アンソロジーTVシリーズとは別個に、新曲「Free as a bird」 の初放映権もセールしていますが、こちらもテレビ朝日系列で夜 10:00 から 放映されている「ニュースステーション」で公開されます。 これは同番組に何回か出演したことのあるヨーコさんと番組スタッフの信頼関係に よるものらしく、そういえば 10/13 にゲストで出演なさったときに、 Free As A Bird はすばらしい仕上がりです、と目を細めていたのを思い出します。
#これが伏線だったのか……!(な〜んちゃって)


* ポールの最新ラジオシリーズ"Oobu Joobu"日本でも放送へ

今年 5/29 〜 9/4 にかけて Westwood One Network 制作によって全米で放送された ポールの最新ラジオシリーズ、Oobu Joobu(放送のテープではポール本人は 「ウーブ・ジューブ」と発音している)が日本でも放送される。

放送は AM (;_;) のニッポン放送で、12/25 〜 29 の5夜連続。
アメリカ版は1時間番組全15回(うち2時間スペシャルがあり計18時間)だったが、 日本では日本語によるナビゲーション付きで再編集され、2時間番組全5回(10時間) となる。

アメリカ版は主に次のようなコーナーがあった。

日本版でもナビゲーションは極力少なめにして、本放送の内容をなるべく削らないで 放送してくれることを祈りましょう。

* いよいよ未発表音源アルバム 11/20 全世界同時工場出荷

ビートルズのアンソロジーTVシリーズの公開に合わせリリースされる 未発表音源アルバムが 11/20 に全世界同時工場出荷 になる。
この「工場出荷」というのは、事前に商品が流出するのを避けるための処置とのこと。

気になる内容の方は、別ページ で詳しく紹介しているので、参照して欲しい。

The Beatles / Anthology Vol.1
CD: ToshibaEMI TOCP-8701〜02 (3,600yen) 95/Nov/22

* ヨーコさんニューアルバムをリリース

ジョン・レノンの奥さん、小野洋子さんのニューアルバムが11月22日にリリースされる。
Yoko Ono / Rising
CD: ToshibaEMI TOCP-8737 (2,500yen) 95/Nov/22
  1. Warzone (1.55)
  2. Wouldnit (3.01)
  3. Ask The Dragon (4.12)
  4. New York Woman (1.59)
  5. Talking To The Universe (3.30)
  6. Turned The Corner (2.57)
  7. I'm Dying (6.18)
  8. Where Do We Go From Here (3.02)
  9. Kurushii (7.28)
  10. Will I (2.25)
  11. Rising (14.28)
  12. Goodbye, My Love (2.21)
  13. Revelations (5.35)
  14. *Ask The Dragon (Ween Remix) (6.30)
  15. *Talking To The Universe (Cibo Mayyo Remix) (4.12)
* = additional track for Japan only
このアルバムでヨーコさんのバックを務めるのは、 ジョン&ヨーコの息子さん、ショーン君(もう20歳なんですねぇ)のバンド、IMA(今)。

なお、今年の8月6日にNHKの「おはよう日本」でオンエアされた鎮魂歌、 Hirosima Sky Is Always Blue は収録されない模様。 詳しくは、 Hiroshima Sky Is Always Blue のページをご覧ください。


* ソロアルバム低価格でリイシュー

11/8 に東芝EMI はソロアルバムを多数低価格で再発売する。

価格は本体価格1,699円、税込みで1,750円。 リイシュー対象は、以下のアルバム。

<John>
John Lennon/Plastic Ono Band  TOCP-3122 
Mind Games                         3123

<Paul>
McCatney                      TOCP-3124
Ram                                3125
Wild Life                          3126
Red Rose Speedway                  3127
Band On The Run                    3128
Venus & Mars                       3129
Speed Of Sound                     3130
London Town                        3131
Wings' Greatest                    3132
Back To The Egg                    3133
McCartney II                       3134
Tug Of War                         3135
Pipes of Peace                     3136
Give My Regards To Broad St.       3137
Press To Play                      3138
Flowers In The Dirt                3139

<Ringo>
Ringo                         TOCP-3167
なお、ポールのアルバムは現行の「マッカートニー・コレクション」と同内容で、 ボーナストラックなどの変更はない。

* ポール ボスニアチャリティーアルバムに参加

ポールはボスニア紛争で、戦争に巻き込まれている子供たち(War Childというらしい) を救援するためのチャリティーアルバム HELP! に参加した。

ポールは、このプロジェクトの主宰者である Paul Weller がカバーした Come Together のレコーディングに参加した、とのこと。 レコーディングは Abbey Road スタジオで行なわれ、 この他の曲も合わせて全22曲が1週間でレコーディングされた。 他の参加アーティストは Oasis、Blur、Sinead O'connor 等。

イギリスでは9月10日緊急リリースされ、製造1枚目のCDはボスニアに空輸され、 可能であれば、サラエボにある国営放送のラジオ局で一番はじめにオンエアしたい、 といっているそうだ。 発売元である Go Disks は初日にして71,000枚を売り上げたと言っており、 チャートでは発売1週目にして第1位になった。 レコード会社では30万枚の売り上げを見込んでおり、 150万ドル分をチャリティーすることを目標にしている。

日本でもポリドールから10月25日にリリースされる。

V.A. / Help
CD: Polydor POCD-1199 (2,500yen) 95/Oct/25

* Making of A HARD DAY'S NIGHT 日本版リリース

アメリカで一足先にリリースされていた映画A HARD DAY'S NIGHT のメイキングビデオ、日本ではなかなか出る様子がなくてやきもきしたが、 遂に日本版のリリースが決定した。

リリース元はビデオアーツミュージックで、9月25日にVHSとLDがリリースされた。

Making of A HARD DAY'S NIGHT (63min)
VHS: VideoArtsMusic VAVJ-427 (4,500yen) 95/Sept/25
LD: VideoArtsMusic VALJ-3427 (4,900yen) 95/Sept/25
内容
初回特典として、ポストカード封入

内容は、今年に入ってから全米各地で順次放映されていたものとほぼ同内容で、 監督のRichard Lester、脚本のAlan Owen、制作のWalter Shenson など、 関係者一同総出演で当時を振り返る、というもの。 ビートルズメンバーへのインタビューはないが、 GeorgeとPaulの作品に関してのコメントは納められている。

映像としては、撮影中の風景(撮影中も映画用のカメラと別に making用に回していたカメラがあったとのこと)、トレイラー(予告編)の一部、 そしてScara Theatreで収録されながら、本編ではカットされた You Can't Do Thatが完全版で収録されている。 この You Can't Do That は、'64年当時、米CBS-TV の Ed Sullivan Show で公開されて以来匿われていた貴重なもの。

ホスト役は Genesis の Phil Collins が担当。 彼は子供の頃は子役として活躍しており、 この映画にも観客役で Scara Theatre の撮影に参加していた。 (ここに映っている、というシーンも出てくる。)


* 日本版ビデオ再リリースの嵐!

まず、上の Making of A HARD DAY'S NIGHT の日本版リリースに合わせて、 映画 A HARD DAY'S NIGHT の本編と、さらに映画 HELP! の再発売が決まった。 (いずれも9月25日ビデオアーツよりVHS/LD)

もともと、A HARD DAY'S NIGHT はベストロン/ポニーキャニオンから、 HELP! はビデオがコロムビア、LDがパイオニアからのリリースと、 販売元がバラバラだったが、今回はビデオアーツに統一される。

今回のビデオ&LDでは、米クライリオン社のCAV仕様のディスクに則って、 おまけ映像が多数収録されるほか、 クライテリオンに入っていない映像も追加される、とのことで 多いに期待される。

A HARD DAY'S NIGHT (B&W, 112min)
VHS: VideoArtsMusic VAVJ-428 (4,900yen) 95/Sept/25
LD: VideoArtsMusic VALJ-3428 (5,900yen) 95/Sept/25
映像特典
HELP! (Color, 111min)
VHS: VideoArtsMusic VAVJ-429 (4,900yen) 95/Sept/25
LD: VideoArtsMusic VALJ-3429 (5,900yen) 95/Sept/25
映像特典
以上、ビートルズ映画関連のビデオorLD、3本をすべて買うと 未公開ビデオがもらえるというキャンペーンがある。
Present Video
内容
ビデオアーツはこのほか、GeorgeとRingoが参加している 「バングラデッシュのコンサート」と、Ringoのモントルーでのライブを収めた 「リンゴ・スターHDライブ」も同時に再リリースする(凄すぎ!)。
RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND / HD LIVE
VHS: VideoArtsMusic VAVZ-2104 (4,300yen) 95/Sept/25
LD: VideoArtsMusic VALZ-2104 (4,300yen) 95/Sept/25
THE CONCERT FOR BANGLA DESH
VHS: VideoArtsMusic VAVZ-2105 (4,300yen) 95/Sept/25
LD: VideoArtsMusic VALZ-2105 (4,300yen) 95/Sept/25

次に、ポール・マッカートニー関連。
まず、ポール・マッカートニーの'89〜90年のワールドツアーの記録映画、 GET BACK が再リリースされた。 もともとの発売元、NHKビジュアルブックから8月25日。

GET BACK
Video: NHK Visual Vook JSVB-22750 (3,800yen) 95/Aug/25
LD: NHK Visual Vook JSLB-22750 (4,800yen) 95/Aug/25
次に、久しく廃盤になっていた、 ポール・マッカートニーの主演・制作・脚本・音楽の映画、 ヤァ!ブロードストリート のLDの再リリースがついに決定した。 こちらは、過去2回の発売元と同じ、パイオニアLDCから9月10日リリース。
GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET
LD: PioneerLDC/CBF-FOX PILF-91385 (4,841yen) 95/Sept/10
さらに、もともとは東芝EMIからリリースされていたポールのドキュメンタリーが、 今回は Vap からの再リリースされる。 ポートレート(旧題:ポール・マッカートニー・スペシャル) と プット・イット・ゼア(旧題:フラワーズ・イン・ザ・ダート・スペシャル) で、10月1日に再リリースされる。
Portrait〜Press To Play Special〜
VHS: Vap/VPVR-70570 (3,914yen) 95/Oct/1
LD: Vap/VPLR-70570 (4,944yen) 95/Oct/1
Put It There〜Floweres In The Dirt Special〜
VHS: Vap/VPVR-70571 (3,914yen) 95/Oct/1
LD: Vap/VPLR-70571 (5,974yen) 95/Oct/1

なお、BMGビデオから9月25日リリースのアナウンスがあったビデオ、 ビートルズ・アーリー・コレクション(VHS:BVVP-130、LD:BVLP-130、 英題は John Lennon, The Beatles, The Legacy)は発売中止となった。 リリースアナウンスでは、エド・サリバン・ショーの映像など、 初期のTV出演が多数収められる、とあったのでこれは残念。
また、同じくBMGビデオからビートルズ出演シーン等貴重映像も含む、 とアナウンスされていた8月リリース予定だった ローリング・ストーンズ/サティスファクション (VHS:BVVP-128、LD:BVLP-128)も発売中止となった。


* '95年芸能人長者番付でビートルズ3位

米フォーブス誌が発表した、95年の芸能人長者番付によると、 ビートルズは第3位となった。

これは、昨年発売のアルバム LIVE AT THE BBC が世界中で大ヒットしたこと、 また今秋放映予定のドキュメンタリー BEATLES ANTHOLGY の放映権料などによる。

ちなみに、1位はジュラシック・パークの大ヒットでスティーブン・スピルバーグ、 4位はローリング・ストーンズだそうだ。


* Live At The BBC 10/31 で廃盤に

東芝EMIによると、日本でも50万セット以上を売り上げた大ヒットアルバム、 LIVE AT THE BBC は EMI/アップルレコードからの指示により、 10/31をもって廃盤にするとのこと。

なお、同アルバムからのシングルカットである Baby It's You も同様のとのことである。

入手がまだの方はお早めに!!


* リンゴ 来日公演テレビ放映!

今回の来日公演のうち、6/27 の日本武道館公演の模様が NHK-BS2 で放送されました。 前から2列目でみていた僕も映ってました (^o^)v

放映は、8/23(水曜日) PM9:00〜PM10:30

  1. Don't Go Where The Road Don't Go (Ringo)
  2. I Wanna Be Your Man (Ringo)
  3. It Don't Come Easy (Ringo)
  4. The Locomotion (Mark Farner)
  5. Nothing From Nothing (Billy Preston)
  6. No Sugar Tonight (Randy Bachman)
  7. People Got To Be Free (Felix Cavaliere)
  8. Boris The Spider (John Entwistle)
  9. Boys (Ringo)
  10. You're Sixteen (Ringo)
  11. Yellow Submarine (Ringo)
  12. I'm Your Captain(Closer To Home) (Mark Farner)
  13. Honey Don't (Ringo)
  14. Act Naturally (Ringo)
  15. Back Off Boogaloo (Ringo)
  16. Groovin' (Felix Cavaliere)
  17. Will It Go Round In Circles (Billy Preston)
  18. Good Lovin' (Felix Cavaliere)
  19. Photograph (Ringo)

    -----ENCORE-----

  20. The No No Song (Ringo)
  21. With A Little Help From My Friends (Ringo)
当初は2時間枠だったので、全曲放映かなァ、と思っていましたが、 結局1時間半で、全21曲になりました。

* リンゴ 米公演を数公演キャンセル

NetNews-rec.music.beatles によると、 リンゴは日本公演に引き続いて行なわれているアメリカ公演で、 ネバダ公演以降を急遽キャンセルしたとAP電が報じている。

キャンセルがアナウンスされたのは、以下の公演。

このうち、Las Vegas 公演は MGM grand の使用がマネージメントの都合で 不可能となったので、早々にキャンセルされていたようだが、 ほかの公演については突然のキャンセルとなった。

AP電の話とNetNewsの伝えるところを総合すると、 リンゴの娘さん、Lee が突然脳内出血を起こしたためだそうで、 リンゴがロンドンに急行することになったなめ、 残りの公演をキャンセルすることにした模様。

Lee は、その後の経過は良好で、9月1日には退院し、自宅へ戻ったとのことである。


* リンゴ Harry Nilson Tribute Album に参加

リンゴは、ビートルズとも関係の深かった 故ハリー・ニルソンのトリビュートアルバムに参加した。 アルバムタイトルは、 FOR THE LOVE OF HARRY/EVERYBODY SINGS NILSSON。 曲は Lay Down Your Arms で、Stevie Nicks とのデュエット。

この曲は、銃規制について唄ったもの。 アルバムをプロデュースしてもらったりして、 親交の深かったジョン・レノンが銃で暗殺されて以来、 銃の規制を強く訴えていたニルソンが作った曲である。


* ソロアルバム4種CD化

イギリスのEMIは、以下のソロアルバムをCDでリイシューした。

この中でも最も注目されるのは、Paul の変名と言われている Thrillington である。

これは、Paul の'71年のアルバム、 RAMの全収録曲をオーケストラで演奏したもので、 もともと'72年にレコーディングされていたもの。 '77年に英米のみでリリースされ、入手が困難だったこと、 内容的にも比較的評価が高く、最近では $300 近いプレミアがついていた。

レーベルはAppleではなく、John と Ringo のアルバムが EMI、 Thrillington はオリジナルと同じく、Regal Zonophone からのリリース。

なお、日本盤は John と Ringo は5月24日に、Thrillington は6月21日にリリース されました。
そういえば、英EMI CLASSICからCD Singleとしてリリースされた Paul のピアノ小品 "a Leaf"、日本版がようやく8月6日にシングルCDとして 東芝EMIよりリリースされました。 ちなみに、イギリスではすでに廃盤だとか(CD Singleなので当然か?)。


* Making of A HARD DAY'S NIGHT 米でリリース

'87年頃に話題になっていた映画A HARD DAY~S NIGHTのメイキングビデオが、 アメリカでついにリリースされた(VHS/LaserDisc)。

これは、今年に入ってから全米各地で順次放映されていたものとほぼ同内容で、 監督のRichard Lester、脚本のAlan Owen、制作のWalter Shenson など、 関係者一同総出演で当時を振り返る、というもの。 ビートルズメンバーへのインタビューはないが、 GeorgeとPaulの作品に関してのコメントは納められている。

映像としては、撮影中の風景(撮影中も映画用のカメラと別に making用に回していたカメラがあったとのこと)、トレイラー(予告編)の一部、 そしてScara Theatreで収録されながら、本編ではカットされた You Can't Do Thatが完全版で収録されている。 この You Can't Do That は、'64年当時、米CBS-TV の Ed Sullivan Show で公開されて以来匿われていた貴重なもの。

ホスト役は Genesis の Phil Collins が担当。 彼は子供の頃は子役として活躍しており、 この映画にも観客役で Scara Theatre の撮影に参加していた。 (ここに映っている、というシーンも出てくる。)


* "LIVE AT THE BBC" からのシングル Baby It's You

世界中で好調なセールスを記録しているアルバム "LIVE AT THE BBC"、 たとえばアメリカではすでに400万枚を突破しているが、 日本でも好調なセールスを記録している。

そんな中、"LIVE AT THE BBC" からのシングルカットが決定した。 選ばれた曲は、一部で噂されていたとおり、Baby It's You。 元は2nd Albumの "WITH THE BEATLES" 収録曲で、 バート・バカラック作曲の曲である。

なお、つけ合わせには、"LIVE AT THE BBC" 未収録の3曲が選ばれている。 4曲入りなので、本国イギリスではEP盤扱いとなり、 ジャケットデザインもEP盤を強く意識したものとなっている。

リリース日は、イギリスが95/03/20、アメリカは95/04/04、 日本では95/04/08予定となっている。 なお、イギリスでは少数ながら7inch vynylでもリリースされる予定。

The Beatles / Baby It's You
(EMI/Apple CDR 6404(7243 8 82073 2 4)) 95/Mar/20
(ToshibaEMI/Apple TOCP-8403) 95/Apr/08
contains...
  1. Baby It's You
  2. I'll Follow The Sun
  3. Devil In Her Heart
  4. Boys

* "LIVE AT THE BBC" 各国で好セールスを記録

ビートルズが英BBCにのこした貴重なライブ音源は、 今まで多数の海賊版によって聴くことが出来たが、 ついにApple/EMIからの公式盤"Live at the BBC"としてイギリスでは11/30に、 日本では 12/1 に、アメリカでは 12/6 にリリースされた。

事前のプロモーションが殆ど行なわれていなかったにもかかわらず、 各国で大反響を呼んでおり、CD2枚組のボリュームにも関わらず、 本国イギリスのアルバムチャートで1位を獲得したのを皮切りに、 アメリカでもビルボードで3位(翌週7位)、カナダでは1位を獲得、 日本でも洋楽としてはマライヤ・キャリーに次いで2位(総合9位) となっている。 各国とも初回プレス分は完売状態となっており、 日本でも初回プレス15万枚は初日に完売、 連日2万枚のバックオーダーがかかっている。 発売元の東芝EMIでは、年明けにも再度新聞広告を打つほか、 テレビスポットCMも投入する予定で、40万枚は確実、と観ている。

なお、インターネット上ではこの "Live at the BBC"専門の WWW Page が、http://bazaar.com/Beatles/という URL で 95 年 2 月まで公開されていた。
このWWW Pageには、アルバムの詳しいライナーノーツがあるほか、 MIME 形式のビートルズの画像付きメッセージカードをメールとして送れる BEATLEgram や、ビートルズ関連のチャットができる BEATLEbar など、 楽しい企画が沢山用意されていた。

最後に、このアルバムについて簡単に触れておくことにしたい。
リリースされたのは全56曲で、うち31曲は正規スタジオ盤に未収録。 63年から65年にかけて出演した Saturday Club、Easy Beat の他、 ビートルズ自身のシリーズだった Pop Go The Beatles、From Us To You などからのピックアップで、 ビートルズのオリジナルアルバムのプロデューサーであった George Martin が監修を担当している。 また、曲間には、BBCのパーソナリティー Brian Matthew や Alan Freeman のインタビューなども挿入されており、 当時の放送の雰囲気を再現しようと努めている。 音源に関しては、Sonic Solutions システムでクリーンアップされた デジタルマスタリングが施されている。 I Forget To Remeber To Forget 等、数曲は放送用マスターからの収録、 というわけにはいかなったものの、 いままでのどの海賊盤よりも格段に改善された音で楽しめるようになった。

LIVE AT THE BBC
(Jap-Toshiba EMI, TOCP-8401〜02, 94/12/01)
NOTE
Bold is previously unreleased song. Italic is speech track.
DISC 1
  1. Beatles Greetings
  2. From Us To You
  3. Riding On A Bus
  4. I Got A Woman
  5. Too Much Money Business
  6. Keep Your Hands Off My Baby
  7. I'll Be On My Way
  8. Young Blood
  9. A Shot Of Rhythm And Blues
  10. Sure To Fall(In Love With You)
  11. Some Other Guy
  12. Thank You Girl
  13. Sha la la la la!
  14. Baby It's You
  15. That's All Right(Mama)
  16. Carol
  17. Soldire Of Love
  18. A Little Rhythm
  19. Clarabella
  20. I'm Gonna Sit Right Down And Cry(Over You)
  21. Crying, Waiting, Hoping
  22. Dear Wack!
  23. You Really Got A Hold On Me
  24. To Know Her Is To Love Her
  25. A Taste Of Honey
  26. Long Tall Sally
  27. I Saw Her Standing There
  28. The Honeymoon Song
  29. Johnny B. Goode
  30. Memphis Tennessee
  31. Lucille
  32. Can't Buy Ne Love
  33. From Fluff To You
  34. Till There Was You
DISC 2
  1. Crinsk Dee Night
  2. A Hard Day's Night
  3. Have A Banana!
  4. I Wanna Be Your Man
  5. Just A Rumour
  6. Roll Over Beethoven
  7. All My Loving
  8. Things We Said Today
  9. She's A Woman
  10. Sweet Little Sixteen
  11. 1822!
  12. Lonesome Tears In My Eyes
  13. Nothing Shakin'
  14. Hippy Hippy Shake
  15. Glad All Over
  16. I Just Don't Understand
  17. So How Come(No One Loves Me)
  18. I Feel Fine
  19. I'm A Loser
  20. Everybody's Trying To Be My Baby
  21. Rock And Roll Music
  22. Ticket To Ride
  23. Dizzy Miss Lizzy
  24. Kansas City/Hey! Hey! Hey! Hey!
  25. Set Fire To That Lot!
  26. Matchbox
  27. I Forgot To Remember To Forget
  28. Love These Goon Shows!
  29. I Got To Find My Baby
  30. Ooh! My Soul
  31. Ooh! My Arms
  32. Don't Ever Change
  33. Slow Down
  34. Honey Don't
  35. Love Me Do

* バッドフィンガーとメリー・ホプキンのベスト盤 発売

ビートルズの設立したレコードレーベル Apple Records の2枚看板、 バッドフィンガーとメアリー・ホプキンのベスト盤がようやくリリースされた。 これは、94年9月28日に東芝EMI よりリリースされる予定だったが、 その後10月上旬に変更され、さらに来年2月以降に延期になっていたもの。

COME AND GET IT〜THE BEST OF BADFINGER
(ToshibaEMI/Apple TOCP-8306)
contains...
  1. Come And Get It (single,Dec.'69)
  2. Maybe Tomorrow (single as The Iveys,Nov.'68)
  3. Rock Of All Ages (single B-side,Dec'69)
  4. Dear Angie (single as The Iveys,Jul'69)
  5. Carry On Till Tomorrow (MAGIC CHRISTIAN MUSIC,Jan'70)
  6. No Matter What (single,Nov'70)
  7. Believe Me (NO DICE,Nov'70)
  8. Midnight Caller (NO DICE,Nov'70)
  9. Better Days (single B-side,Nov,'70)
  10. Without You (NO DICE,Nov'70)
  11. Take It All (STRAIGHT UP,Feb'72)
  12. Money (STRAIGHT UP,Feb'72)
  13. Flying (STRAIGHT UP,Feb'72)
  14. The Name Of The Game (STRAIGHT UP,Feb'72)
  15. Suitcase (STRAIGHT UP,Feb'72)
  16. Day After Day (single,Jan'72)
  17. Baby Blue (STRAIGHT UP,Feb'72)
  18. When I Say (ASS,Mar'74)
  19. Icicles (ASS,Mar'74)
  20. I Can Love You (ASS,Mar'74)
  21. Apple Of My Eye (single.Mar'74)
THOSE WERE THE DAYS〜THE BEST OF MARY HOPKIN
(ToshibaEMI/Apple TOCP-8307)
contains...
  1. Those Were The Days (single,Aug'68)
  2. Goodbye (single,Mar'69)
  3. Temma Harbour (single,Jan'70)
  4. Think About Your Children (single,Oct'70)
  5. Knock Knock Who's There (single,Mar'70)
  6. Que Sera, Sera (THOSE WERE THE DAYS,Nov'72)
  7. Lontano Dagli Occhi (single,Mar'69)
  8. Sparrow (single B-side,Mar'69)
  9. Heritage (single B-side,Oct'70)
  10. The Fields Of ST. Etienne (THOSE WERE THE DAYS,Nov'72)
  11. Jefferson (single B-side,Dec'71)
  12. Let My Name Be Sorrow (single,Jun'71)
  13. Kew Gardens (single B-side,Jun'71)
  14. When I Am Old One Day (previaous unreleased)
  15. Silver Brich (EARTH SONG OCEAN SONG,Oct'71)
  16. Streets Of London (EARTH SONG OCEAN SONG,Oct'71)
  17. Water, Paper & Clay (single,Dec'71)

バッドフィンガーはApple時代に関しては初のベストアルバム、 メアリーの方は72年11月にAppleよりリリースされていた(そしてすぐ廃盤にされた) ベストアルバム "THOSE WERE THE DAYS"(UK Apple SAPCOR 23) に数曲トラックを加えたもので選曲に関してはメアリー自身がおこなったそうだ。 ちなみに、メアリーはシングル曲はアルバムには収録しないというリリース形態が 貫かれてたいただけに、シングル曲の入手が難しかったため、 このベスト盤のCD化が切望されていた。


* ポールの'93年米シャーロット公演、WOWOWでON AIR

ポール・マッカートニーの'93年の全米ツアーは、THE NEW WORLD TOUR と銘打って行なわれ、大成功に終わったが、その最終公演であった '93年6月15日のBlockbuster Pavilion(Charlotte, North Carolina) での公演は、全米ネットのケーブル配信局 FOX channnel で同時生中継された。 この模様はまた、全米ネットのFM局、Westwood One でもステレオ中継された。

中継は現地時間 8pm〜10pm で行なわれ、全米で1000万人以上がこの中継を見た。 公演は、中継に合わせる形で通常の公演開始時間よりも早い 8pm からスタートしたものの、アンコールのラスト曲 'Hey Jude' の途中で時間切れで終了してしまった。この中継では、23曲がOn Airされた。

そして、この模様がついに'95年1月5日、WOWOW(日本衛星放送、JSB) で 11pm〜1am の枠で放映された。 今回の日本の放映では、全米中継で途中で終了した 'Hey Jude' を含む29曲がOn Airされ、実際にCharlotte公演で演奏された殆どの曲を 見ることができた。
放映された曲は、以下のとおり。(* は全米中継でカットされた曲)

  1. Drive My Car
  2. Looking For Chenges
  3. Another Day
  4. Let Me Rool It
  5. Peace In The Neighborhood *
  6. Off The Ground
  7. Can't Buy Me Love
  8. Robbie's Bit *
  9. Good Rocking Tonight
  10. We Can Work It Out
  11. Every Night *
  12. Hope Of Deliverance
  13. Michelle
  14. Biker Like An Icon
  15. Yesterday
  16. My Love *
  17. Lady Madonna
  18. Live And Let Die
  19. Let It Be
  20. Magical Mystery Tour
  21. C'mon People
  22. The Long And Winding Road *
  23. Paperback Writer
  24. Penny Lane
  25. SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band
  26. Band On The Run
  27. I Saw Her Standing There *
  28. Hey Jude
なお、この公演は'94年10月8日にドイツの衛星放送 Channnel 3 でも放映されており、このときも全米中継よりも長いバージョンが放映された。 ただ、今回のWOWOWのものと同一のセットリストがどうかは不明。

* 日本オーディオフェアでビートルズコーナー

94年10月13〜17日、東京池袋のサンシャインシティーコンベンションセンターで 開催された第43回オーディオフェアにおいて、ケンウッドがビートルズ・ブースを 開設、貴重なポスター類からジョン・レノンが実際に使用したステージ衣装、 アビーロードスタジオで実際に使用されたレコーディングマシンなどを展示したほか、 ビートルズの曲を使って新しいD/Aコンバートシステム、D.R.I.V.E.システムの 視聴イベントを行った。

イベント会場では、カーネギーホールでのコンサート告知ポスターをはじめとする 貴重なポスター、アート作品が展示されたほか、ジョンが映画"A HARD DAY'S NIGHT" 出演時に着ていた衣装や、実際にアビーロード第2スタジオで当時使用されていた BTR製テープコーダーなども展示された。

また、視聴コーナーでは、ビートルズのIn My Life('66、 アルバム"RUBBER SOUL"に収録)を使って、アナログディスク、D.R.I.V.E.システム をOFFにした場合のCD、同システムをONにした場合のCDの3種類の聴き比べを ヘッドフォンで行なっていた。 視聴に参加すると、抽選でビートルズのマグカップが2名に、 ビートルズの写真集"Thank You BEATLES"(プロデュースセンター刊)が1名に、 そして参加者全員にビートルズのペーパーバッグがプレゼントされる、という おまけ付きだった。

今回の展示・プレゼントでは日本での公認ファンクラブである BEATLES CINE CLUB(略称BCC)が全面的にバックアップしていた。


* セントピーターズ教会でのクオリーメンのライブテープ、ついに発掘

ビートルズの前身となった若き日のジョン・レノン率いるスキッフルバンド、 クオリーメンのライブテープの存在が37年を経てようやく確認された。

このテープには1957年7月6日、The Woolton Garden Fete の一部として行なわれた St.Peter's Church でのクオリーメンのライブ演奏が収められており、 当時16歳だったジョン・レノンの若き歌声を聴くことができる。

奇しくもちょうどこの日、当時15歳であったポール・マッカートニーが 友人につれられてこの会場に来ており、ライブ終了後ジョンの前で Twenty Fright Rock をやって見せ、ジョンはポールが「ギターの調律ができる男」であったのに感心し、 すぐ自分のバンドであるクオリーメンに誘ったという逸話がある。

今回のテープには、当時ヒットチャートでちょうどNo.1になっていた nPutting On The Style という曲のカバーと、Elvis Plesley のヒットナンバー Rip It Up のB面曲だった Baby,Let's Play House のカバーの2曲が収録されている。 'Baby,Let's Play House'という曲はジョンが 'Run For Your Life' (ビートルズのアルバム "RUBBER SOUL" に収録)で歌詞の一部をパクッた曲として ビートルズファンに知られている。なお、 このときの演奏メンバーは John Lennon(Vocal,Guitar)、Eric Griffiths(Guitar)、 Colin Hanton(Drums)、Rod Davis(Banjo)、Pete Shotton(Washboard)、 Len Garry(Tea-chest bass) という構成だった。

録音したのは、最近リバプールのお巡りさんを引退した Bob Molyneux という人で、 当時父親に買ってもらったGrundig社の TK8 というオープンテープコーダーを かついであちこちに現れることで知られていた。このときも、 このテープコーダーをかついで St.Peter's Church での夜のライブに現れ、 Philips のテープにライブを録音した。この時のマスターテープは 演奏者(当日のトリを努めたThe George Edwards Dance Band)にあげてしまった ということだが、その前にこの2曲を3インチの EmiTape のリールにコピーしたそうで、 ビートルズが有名になったことで彼はこのテープの貴重度に気付き、 これを最近まで銀行に預けていたとのことである。

これが今回94年9月15日に入札される英国の競売商ササビーズのオークションに 登場することとなった。ササビーズの評価額は10万ポンドから15万ポンドだったが、 これをビートルズのレコーディング作品をリリースしている英EMI Recordsが 約1250万円で落札した。

なお、このテープの発売にあたってはジョン・レノン未亡人であるオノ・ヨーコさんの 承諾が必要だが、EMI はまもなくリリースが開始されると噂されている ビートルズの未発表曲を含むボックスセットにこれを収録することを狙って 入札したとの見方が強まっており、正規発売される可能性も十分考えられる。


* リンゴの80年代のソロ、米でCDリイシュー

アメリカでは Apple Records 以後、RINGO'S ROTOGRAVURE(US-Atlantic,'76)、 RINGO THE 4TH(US-Atlantic,'77)、BAD BOY(US-Portlait,'78) というポリドール時代 のソロアルバムも順調にCDでリイシューされていた。 だが、その後の80年代の2枚のソロアルバム STOP AND SMELL THE ROSES (Original-US Boardwalk/UK RCA '81) と OLD WAVE (Original-WestGermany Bellaphone/Canada RCA '83) のリイシューのめどが立たず、 ファンをやきもきさせていた。

現在まで STOP AND SMELL THE ROSES は輸入盤店でもLPが時折見かけられたが、 OLD WAVE は当時英米ではリリースされず、西独・加・日本のみのリリースで、 CD化が強く望まれていた。

この2枚に関しては、音源の所有権は前述のレコード会社にはなく、 Ringo 自身が保有していたのだが、この度アメリカのファンクラブ Beatle Fan の後押しもあって、めでたく米 Capitol Records 傘下のレーベル The Right Stuff が、この2枚のアルバムをCD化、94年8月22日に発売してくれた。

STOP AND SMELL THE ROSES (US-The Right Stuff, T2-29676)
contains original-form...
  1. Private Property
  2. Wrack My Brain
  3. Drumming Is My Madness
  4. Attention
  5. Stop And Take The Time To Smell The Roses
  6. Dead Giveaway
  7. You Belong To Me
  8. Sure To Fall(In Love With You)
  9. Nice Way
  10. Back Off Boogaloo
    ...and 6 BONUS TRACKS...
  11. Wake Up
  12. Red And Black Blues
  13. Brandy
  14. Stop And Smell The Roses(Original Vocal Version)
  15. Can't Fight Lightning
  16. Hand Gun Promos
OLD WAVE (US-The Right Stuff, T2-29675)
contains original-form...
  1. In My Car
  2. Hopeless
  3. Alibi
  4. Be My Baby
  5. She's About A Mover
  6. I Keep Forgettin'
  7. Picture Show Life
  8. As Far As We Can Go
  9. Everybody's In A Hurry But Me
  10. Going Down
    ...and 1 BONUS TRACK...
  11. As Far As We Can Go(Original Version)
どちらも価格は日本では渋谷近辺で2000円前後となっている。

今回再発の2枚を含め、Apple Records 以降の RINGO'S ROTOGRAVURE から OLD WAVW までのソロアルバムの日本盤CDリリースの予定はいまだに立っていない。 確実に入手するなら日本盤に期待せず早めにアメリカ盤CDで押さえておくべきだろう。


* 米DCC社、ポールとリンゴのアルバムをラインナップに加える

以前からポールのMcCARTNEYBAND ON THE RUNRAM の3枚をオリジナルLPマスターからリマスタリングしたGOLD CDをリリースしていた アメリカのDCC(Digital Compact Classic)社は、 あらたにポールのVENUS AND MARSとリンゴのRINGO をラインナップに加えた。
それぞれのカタログ番号は次のとおり。 いずれのタイトルも、リリース当時のジャケット、レーベル、 スリーブを縮小して収録したブックレットが付属している。
アメリカのレコードコレクター向け雑誌のGoldmine誌によると、 ポールのものは昨年デジタルリマスターされた Paul McCartney Collection シリーズに比べて大きな進歩はないが、Ringo のほうは既発CDに比べて 格段に音質アップしている、との評価がくだされている。

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