BEATLES Old News 2000


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* 英米No.1ヒットを集めたベスト盤『1』発売、世界中でNo.1に

ビートルズのベスト盤といえばいわゆる赤盤 The Beatles/1962-1966 と青盤 The Beatles/1967-1970 が定番だったが、いずれも70年代前半にアナログ2枚組 でリリースされたもので、CD では収録時間的に1枚に収まる赤盤でさえもバランスと オリジナル尊重のためにCD2枚組で高価格でリリースされているなど、 CD フォーマット時代にフィットしていない点があった。
20世紀も終りに近づき20世紀総決算モードに突入している昨今、ビートルズ関係でも 長い年月を掛けたアンソロジーブックがついに出版 されるなど、その業績を21世紀に伝える機運が高まっているが、これに合わせるように 新しいベスト盤 The Beatles / 1 がリリースされることになった。

選曲は英米で No.1 を取った27曲(英国はレコードミラーをベースにしているため、 Please Please Me は選から洩れた!)、噂されていたリミックスは行なわれなかったが、 24bitデジタルマスタリング、No Noise システムによる高音質化プロセスが施される。

The Beatles / 1
Beatles/1 UK: Parlophone/Apple (2000/Nov/13)
Jap: ToshibaEMI/Apple TOCP-65600 (2000/Nov/13) 2,800yen(incl.tax)
  1. Love Me Do
  2. From Me To You
  3. She Loves You
  4. I Want To Hold Your Hand
  5. Can't Buy Me Love
  6. A Hard Day's Night
  7. I Feel Fine
  8. Eight Days A Week
  9. Ticket To Ride
  10. Help!
  11. Yesterday
  12. Day Tripper
  13. We Can Work It Out
  14. Paperback Writer
  15. Yellow Submarine
  16. Eleanor Rigby
  17. Penny Lane
  18. All You Need Is Love
  19. Hello Goodbye
  20. Lady Madonna
  21. Hey Jude
  22. Get Back
  23. The Ballade of John And Yoko
  24. Something
  25. Come Together
  26. Let It Be
  27. The Long And Winding Road
Apple はこのベスト盤について、当初から「世界中の街角のスタンドでも販売され、 世界で最も売れたCDとなるはずだ」との見解を発表していた。 しかし、従来からの Beatles ファンは(自分も含めて)、 Anthologyの時のような新曲もなく、 Yellow Submarine Songtrackの時のような 素晴らしいリミックスが施されるといった特色もないことから、「新しいベスト盤」 程度の扱いを受け、爆発的にヒットすることはないだろうと考えていた。

しかし、全世界同時リリースの 11/13 の後、英国、米国では早々とアルバムチャート No.1 を獲得。 日本では 11/13 月曜発売のものは 11/10 の金曜にレコード店に届くため、早いところ では金曜には先行して発売され、集計期間の関係で1週目は浜田省吾のベスト盤 (11/8 発売) に1位を譲って2位となったものの、翌週には 45万枚以上を売り上げて 見事 No.1 を獲得。 他、世界中25ヶ国以上で No.1 を獲得する大ヒットとなっている。


* 「ジョンの魂」「ダブル・ファンタジー」ミレニウムエディション発売

今年3月にリリースされたアルバム IMAGINE で好評だったリミックス/リマスター「ミレニウム・エディション」シリーズの続編が、 2タイトル同時に 10/9 にリリースされる。

邦題「ジョンの魂」で有名な 70 年リリースの John Lennon/Plastic Ono Band では、 Imagien のリミックスを担当した Peter Cobin が Abbey Road Studio でリミックスを 担当、ボーナストラック2曲入り。
「ダブル・ファンタジー」はジョンの亡くなる3週間前にリリースされた 80 年作品。 こちらはニューヨークでリミックスされており、ボーナストラック2曲+ダイアログ入り。

John Lennon Plastic Ono Band/(same) millennium edition <remixed & digital remastering>
Jap: ToshibaEMI TOCP=65520 (2000/Oct/9) 2,548yen
(bonus track)

John Lennon, Yoko Ono/DOUBLE FANTASY millennium edition <remixed & digital remastering>
Jap: ToshibaEMI TOCP=65528 (2000/Oct/9) 2,548yen
(bonus track)


* リンゴが「Power To The People」のカバーに参加

リンゴが映画 STEAL THIS MOVIE のサントラで、ジョンの Power To The People の Eric Burdon (ex. The Animals) & Billy Preston によるカヴァーにドラムで 参加。
同曲のプロモクリップでは、リンゴの姿も確認できる。
V.A./STEAL THIS MOVIE
US: Artemis Records 751038-2
Jap: EPIC Sony ESCA-8191 (2000/Sep/6) 2,520yen

* ポールの前衛音楽作品、日本でも CD リリースへ

ビートルズのアルバム SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band のジャケットを担当し、 その後ポールの 90 年代のワールドツアーのステージデザインなどを担当した Peter Blake のコラージュ展が故郷のリヴァプールで開幕(2001年3月まで)、 この個展に合わせて BGM の制作をポールが依頼された。
ポールは、コラージュ展に合わせて BGM をサウンドコラージュで制作、 この中にビートルズのレコーディングセッションで録音されたアウトテイクや 喋りをコラージュしていたため、クレジットに Beatles の文字が入り、 世界中で「ビートルズの新曲発表!」との報道が駆け巡ったが、 あくまでも純然たるサウンドコラージュを作るための「素材」として 断片が使用されているに留まっている。 この他の音源は、リヴァプールの街中の雑踏音などで構成されている。
制作には、ポールの前衛音楽実験ユニットである Fireman でコラボレートした Youth、 および Super Furry Animals が協力しており、リリースレーベルは Fireman の 2nd アルバム Rushed で使用した Hydra レーベルとなっている。
Paul McCartney / LIVERPOOL SOUND COLLAGE
UK: HYDRA (2000/Aug/21)
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65599 (2000/Nov/13) 2,548yen
  1. Plastic beetle (Paul McCartney/Beatles)
  2. Peter Blake 2000 (Super Furry Animals/Beatles)
  3. Real gone dub made in manifest in the vortex of eternal now (Youth)
  4. Made up (Paul McCartney/Beatles)
  5. Free now (Paul McCartney/Beatles/Super Furry Animals)

* いよいよアンソロジーブック10/5発売、各国でベストセラーにランクイン

95年のビートルズ・アンソロジープロジェクトから5年、当時から発刊について アナウンスされていた「アンソロジーブック」がついに発売となる。

この本は、ビートルズのメンバー自身へのこの本のために行なわれた取材 (ジョンについてはさまざまな資料より収集された膨大な発言より引用)、 およびビートルズを取り巻く関係者の協力によって、ビートルズの軌跡をたどる、 ビートルズサイドが認めたオフィシャル・ヒストリー・ブックとなる。
写真などの資料についても、Apple や EMI、メンバー自身が所有していた秘蔵写真/ 秘蔵資料がふんだんに使用され、日本版では368ページ、写真点数800点という ボリュームになっている。

アンソロジーブックは、2000年10月5日に世界同時発売となり、日本語版は リットーミュージック が発売。 リットーミュージックでは、本書を紹介する 『THE BEATLESアンソロジー』 専用ページをオープンしている。

また、リットーミュージックでは8月11日より電話、FAX、封書で受付開始するほか、 インターネットを通じて web からの予約も受け付ける。 インターネットでの予約購入は、リットーミュージックが所属するインプレスグループの インプレスダイレクト が受け付ける。
初回出荷分は 20,000 冊限定で、9月20日までに予約完了したものに限られる。

(12/3 追記)
その後、発売日には、時差の関係で日本が世界で一番早く発売されることもあり、 渋谷 HMV で深夜 23:59 開店が行なわれるなどの盛り上がりを見せた。 初回配本分は日本全国で早々に品切れとなり、ネットオークションなどでも 定価以上の価格でやりとりされるケースも見受けられた。 現在は、第2回配本分が出荷されて、落ち着きつつある。
英米では、クリスマスギフト向けにベスト盤『1』共々売れているようで、 1ヶ月以上に渡ってベストセラーにランクインしている。

* ポールがサントラで「Maybe Baby」をレコーディング

ポールが英国制作のコメディ映画「Maybe Baby」のサントラアルバムに参加、 タイトルチューンである Maybe Baby を提供している。
V.A. / Original Soundtrack featuring Music from and inspired by the film MAYBE BABY
V.A./Maybe Baby Original Soundtrack UK: Virgin 7243 8 49394 27 CDV 2916 (2000/Jun/5)
もちろん、ポールが敬愛するバディ・ホリーのナンバー。
プロデュースは Jeff Lynne とポールが共同で担当、Jeff Lynne 特有のドラム サウンドが印象的なサウンドプロダクションで、1分58秒で去っていく。
他の参加者は、George Michael、Melanie C、Westlife、Maddness、Lene Marlin ら。

* ジョンのソロアルバム4タイトルが7月リイシュー

ジョンのソロアルバムのうち、4タイトルが7月にリイシューされる。
John Lennon / LIVE IN NEW YORK CITY
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65530 (2000/Jul/12) 2,548yen
John Lennon / MENLOVE AVE.
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65531 (2000/Jul/12) 2,548yen
John Lennon / IMAGINE - Original Motion Picture Soundtrack
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65532 (2000/Jul/12) 2,548yen
John Lennon / LIVE PEACE IN TORONTO 1969
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65533 (2000/Jul/12) 2,548yen
LIVE IN NEW YORK CITY は 72 年、マジソンスクエアガーデンで開催されたチャリティ コンサート One To One からのライブで、ジョンの死後ビデオリリースとともに発売 されたもの。ジョンは久々のライブという緊張からか、いまいち声が出ないようだが、 そこが「人間ジョン・レノン」を感じさせる。
MENLOVE AVE. は LIVE IN NYC に続いてリリースされた未発表音源集で、アルバム 「Walls And Bridges」収録ナンバーの初期バージョン(シンプルなアレンジで、 ファンには人気が高い)と、アルバム「Rock'n'roll」のアウトテイクで構成。
IMAGINE Soundtrack は、89年のジョンの伝記映画『IMAGINE - John Lennon』 (監督は先頃リリースされたアルバム「Imagine」のドキュメンタリー 「Gimme Some Truth」を監督した Andrew Solt) のサントラで、ビートルズナンバー からソロのナンバーまでを収録。(A Day In The Life のイントロ完全バージョンは このアルバムが初出だった。今は青盤のCDでも聴くことができる。)
LIVE PEACE IN TORONTO 1969 は、1969年のトロントロックンロールリバイバルでの ライブで、バンドメンバーに Eric Clapton が参加している。

なお、当初 5/31 に予定されていた Walls And Bridges のリイシュー、Rock'n'roll のスペシャルエディションはリリース延期となっている。

John Lennon / Walls And Bridges
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65526 (2000/May/31) 2,548yen CANCELLED

* リンゴのApple時代のソロアルバムが再リリース

リンゴの Apple 時代のソロアルバム3タイトルが廉価盤となって再リリースされる。
Ringo Starr / SENTIMENTAL JOURNEY
Jap: ToshibaEMI/Apple TOCP-53152 (2000/Jun/28) 1,800yen
Ringo Starr / BEAUCOUPS OF BLUES
Jap: ToshibaEMI/Apple TOCP-53153 (2000/Jun/28) 1,800yen
Ringo Starr / GOODNIGHT VIENNA
Jap: ToshibaEMI/Apple TOCP-53154 (2000/Jul/12) 1,800yen
Sentimental Journey はソロ1作目で、スタンダードナンバーをそれぞれ別の アレンジャー/プロデューサーに任せて、リンゴはヴォーカリストに徹している。 6/28 にリリース。
Beaucoups Of Blues はソロ2作目。好きなカントリーアンドウェスタンを集めた アルバムで、リンゴのために書き下ろされたナンバーをナッシュヴィル録音した アルバム。こちらも 6/28 リリース。
Goodnight Vienna は大ヒットアルバム RINGO に続くソロ4作目、前作に勝るとも 劣らないクオリティのナンバーが並ぶ快作。こちらだけ 7/12 リリース。

* ジョンのソロ映像作品のビデオが再リリース

ジョンのソロでの映像作品のビデオ 3 種が再リリースされる。
John Lennon / LIVE IN NEW YORK CITY
VHS: ToshibaEMI/PMI TOVW-3319 (2000/05/24) 3,990(no tax)
John Lennon / IMAGINE THE FILM
VHS: ToshibaEMI/PMI TOVW-3320 (2000/05/24) 3,990(no tax)
John Lennon / VIDEO COLLECTION
VHS: ToshibaEMI/PMI TOVW-3321 (2000/05/24) 3,990(no tax)
今回のリリースでは、ベッドインのドキュメンタリー「GIVE PEACE A CHANCE」と 91年のトリビュートコンサートを納めた「LENNON A TRIBUTE」は再発されない。

* 映画『イエロー・サブマリン』のアトラクションが日本上陸

ベルリンの Sony Center で初お目見えした『イエロー・サブマリン』の シミュレーションライド型アトラクションが日本上陸、4/21 オープンとなる 東京お台場・「メディアージュ」 に設置された。

ライドシステムの開発はSony Developmentが担当、従来の「椅子の揺れ」による体感重視型のものとは 異なり、船長のフレッドとの「会話」を楽しめるといった新しい形のシミュレーション ライドとなっているのが特徴とのこと。

「メディアージュ」はお台場の「アクアシティお台場」の約 1/3 のスペースを占める 13スクリーンによるシネマコンプレックス(複合映画館)を核とした エンターテイメント施設で、ソニーアーバンエンタテイメントが運営している。


* 映画『イエロー・サブマリン』の日本版ビデオ/DVDが版権移動で再発売

昨年リリースされた映画『イエロー・サブマリン』 の日本版ビデオ/DVDが、版権移動のため廃盤〜再発売となる。

99年版のビデオとVHSはワーナーホームビデオがリリースしたが、2000年1月末で MGM/UA とワーナーホームビデオとの間の販売契約期間が終了、 MGM/UA は新たに FOX ジャパンと販売契約を結んだため、ワーナーが販売権を 買いとった一部の旧MGM/UA作品を除いて、多くの MGM/UA 作品は FOX ジャパンから 再リリースされることとなった。
『イエローサブマリン』も UA(United Artists) 作品のため、今回の版権移動で 改めて FOX から再リリースされることになった。
価格はワーナーホームビデオの 3,480 円から少し値上がりして 3,980 円となる。 また、当初は 4/24 リリースとアナウンスされたが、5/26 に変更になった。

なお、LD はパイオニアLDC からのリリースとなっており、こちらはまだ生産中止 扱いとはなっておらず、今回の版権移動に伴う再リリースなどはない模様。

The Beatles / YELLOW SUBMARINE
VHS: FOX Japan (2000/May/26) 3,980yen
DVD: FOX Japan GXBA-15934 (2000/May/26) 3,980yen

* IMAGINE リミックスCDとドキュメンタリーが登場

昨年後半は Yellow Submarine のリリースからポールの活躍で大いに盛り上がったが、 2000年ミレニアムイヤー前半は2000年代の幕開け+ジョンの生誕60周年ということで、 ジョンの IMAGINE がプッシュされる。
まず、IMAGINE のリミックス CD が 2/16 に登場予定。 Yellow Submarine のリミックスを担当した Peter Cobin をはじめとするチームが 同様の手法でリミックスを担当し、ジョンのボーカルの生々しさがアップしている、 と伝えられている。
John Lennon / IMAGINE
John Lennon/Imagine(Remastered) Japanese 1st press special case edition UK: Parlophone (2000/Feb/)
US: Capitol (2000/Feb/)
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65522 (2000/Feb/16) 2,548yen
  1. Imagine
  2. Clippled Inside
  3. Jelaous Guy
  4. It's So Hard
  5. I Don't Wanna Be A Soldire Mama
  6. Give Me Some Truth
  7. Oh My Love
  8. How Do You Sleep?
  9. How?
  10. Oh Yoko!
日本盤は初回限定特典として、スリップケース入り特殊パッケージでリリースされ、 ヨーコさんのインタビューによる『イマジン』全曲解説、 公式録音全曲データが掲載された日本オリジナルブックレットが付録として付く。
3/20追記:この初回スリップケース付限定盤は 好調な売行きで、すでにほとんどの店頭でセカンドプレスの通常ジャケット盤に 挿し変わっている。

なお、このリミックス盤リリースは、続いて9月に「ジョンの魂」が予定されている。

また、これに合わせてアルバム IMAGINE の制作過程をおさめたドキュメンタリー GIMME SOME TRUTH - The Making Of John Lennon's "IMAGINE" Album が 2/13 午後6:30 から WOWOW でオンエアされた。
これは、ヨーコさんが IMAGINE 制作時に撮影された膨大なフィルム/レコーディング テープを提供し、1988年のジョンの伝記映画『IMAGINE』を監督した Andrew Solt が監督をつとめたもの。
このアルバムの制作風景は、ちょうどジョンとヨーコが前衛フィルムを 多数制作していた時期と重なっていることもあり、アルバムの宣伝に使用することも 考えて、撮影チームが組まれて当初からフィルム撮影されていた。 結局、その後、アルバムのプロモーションフィルムを別途作品として撮影/編集 することになり、これは現在『IMAGINE THE FILM』(東芝EMI WK048-3007H)で 見ることができるが、アルバム制作風景を収めた14時間分のフィルムのほとんどは そのままお蔵入りとなっていた。
このドキュメンタリーは、2/14 バレンタインデーにあわせて各国でオンエアされ、 日本では WOWOW が放送権を獲得。 日本版では、もともと 60 分のこのドキュメンタリーに加えて、さらに WOWOW 独自に ニューヨークでヨーコさん自身による30分のインタビュー/解説を加えた形で オンエアされた。
なお、オンエアされたのは60分弱の短縮版で、7分長いフルバージョンは2000年春に 各国で順次リリースされておち、国内盤は東芝EMIより VHS が 5/31 リリース、 DVD は当初同時に5/31予定だったが、6/7 に変更されてリリースされた。

John Lennon / GIMME SOME TRUTH ~ THE MAKING OF IMAGINE
VHS: ToshibaEMI TOVW-3322 (2000/May/31) 4,572yen
DVD: ToshibaEMI TOBW-3008 (2000/Jun/7) 4,572yen
なお、DVD 盤にはボーナスとして、ディスコグラフィ、インタビューなどが付く。

* ヘザー・ミルズさんとは「いい関係」とポール自身が報道陣にコメント

3/17、英国内の各種報道機関が報じたところによると、ポールは昨年、チャリティを 手伝った元モデルの Heather Mills さんといい関係でお付き合いしている (we're an item)、と報道陣に語った。

昨年 Mills さんがリリースした障害者のためのチャリティシングル を手伝ったことからお付き合いが始まった模様。
シングルリリースの際の記者会見では、Mills さんは 「ポールはただの友人です」 と応えていましたが、今年初めにはカリブで一緒に休暇を過ごすなどを経て、 マスコミの詮索モードが高まってきたことに「そっとしておいてほしいね」と 釘をさす形での今回のポールの表明となった様子。

リンダさんのソロアルバム Wide Prarie の制作、リンダさんの追悼コンサートや、 追悼アルバム A Garland for Linda の制作といった、ポールにとって最愛の人を なくした辛く悲しい想いを経て、ロックンロールアルバム Run Devil Run の制作、 そして年末の Cavern Live へと繋がる、ロックンロールの立ち戻っての復活を遂げた ポール(ポールが母親をなくした時に立ち直ったのもロックンロールにのめり込んだ からでしたね…)。 この3年間弱の間、様々な思いを経ての今回の出会い、しばらくはそっと見守っていて あげたいところです。

* ジョンが IRA を資金援助との報道は、誤解と悪意に満ちた誤報の疑いが強まる

英国 Sunday Times 紙において、「ジョンが IRA に対して資金援助をしていた、との 英国諜報部 MI5 の調査結果が明らかになった」との報道がなされ、一部の報道機関も これを検証も行なうことなく報じたが、これは話の一部分だけを摘んだ、 誤解と悪意に満ちた誤報である疑いが強まった。

事の発端は、FBI のジョン・レノン関連の機密ファイル公開に尽力しており、 ジョンに関する FBI 機密ファイルの公開を要請する裁判を起こしている John Wiener カリフォルニア大学教授(歴史学) の申し立てに対して、ロサンゼルス連邦裁判所の Brian Robbins 判事が 2/18 に 「FBI がジョンに関して外国政府機関 --これが現在のところ MI5 のことであると 信じられている-- に問い合わせた2通の書簡を公開すること」との判決を FBI に対して下したことだった。 この時点で FBI は公開までに1ヶ月の声明発表のための猶予機関があり、 FBI は「情報提供元との信頼関係を損なうものだ」との声明を出した。
この判決内容を受け、その内容をいち早く掴もうとして、英 Sunday Times 紙が 元 MI5 のスパイで、現在はフランスで暮らしている(英国に帰国した時点で、 秘密漏洩者として逮捕される危険性が多分にある) David Shayler に情報の提供を依頼した。 取材に対して、Shayler は「該当する文書を過去に MI5 内で閲覧したことがある」 とし、その内容を「レノンがどのようにして分裂前の IRA に資金援助を行なっていたか を示す文書、さらに WRP(Trotskyist Workers' Revolutionary Party:労働者革命党) や マルクス主義雑誌 Red Mole 編集者だった Tariq Ali、学生抗議団体のリーダーらを含む 左翼グループに 46,000 ポンドの資金援助を行なっていたことを示すものだ」と語り、 英 Sunday Times 紙は 2/20 付の記事でこの内容をそのまま「ジョンが IRA への 資金援助を行なっていた」と伝えた。

この英 Sunday Times 紙の報道に対し、IRA という名に過剰に反応した米 ABC News を はじめとした各国報道機関は、さらに報道内容を「平和運動家がテロリストグループを 資金援助していた」という図式に当てはめるべく都合の良い報道を行なった、 と情報公開請求を起こした当の John Wiener 教授は指摘している。

この件に対して、まずヨーコさんが 2/21、映画監督ルイス・ブニュエルの 生誕100周年記念イベントのために滞在していたスペインの都市、Zaragoza にて 「ジョンが IRA に資金援助していた事実はない、ジョンは資金援助は援助を実際に 必要としている子供、孤児、女性のために使うべきだと考えていた」との談話を 記者団に語り、報道内容を否定した。

さらに、英 Q Magazine 誌のオンライン版 Q online が伝えたところでは、 70年代初めにジョンと接触した IRA メンバーの話として、ジョンが IRA に 資金援助したことはない、と語っている。

John Wiener 教授自身も、報道内容が歪曲されていることを指摘する書簡を The Nation に寄稿している。 この中で、Wiener 教授は各種報道機関が煽るだけ煽っておいて、事後報告していない 様々な情報をまとめて提供してくれている。

また、やり玉に上がった、マルクス主義アングラ雑誌編集者だった Tariq Ali も 「ジョンとは当時、これらの問題についてよく話し合った。だが、ジョンが Red Mole 誌に寄付したという事実はない」と語っていると伝えられている。

以上により、今回の「FBI から公開された MI5 の機密文書を元にした、きわめて 信憑性が高い事実」であるかのように歪曲した報道がなされていたこの事件は、 実際には「まだ公的に明らかにされていない事実を、信憑性の薄い元 MI5 スパイによる 証言だけで報道された憶測記事」に過ぎないことが明らかとなった。 さらに、MI5 の調査結果報告自体に誤りがある可能性が多分にあり、結局のところ、 今回の報道は、誤解と悪意に満ちた誤報の疑いが強まったと言える。


* ジョージのアップルソロアルバム、4タイトル再リリース決定

長らく日本盤は品切れとなっていたジョージの Apple 時代のソロアルバム4タイトルが 価格が下がっての再発売となる。
George Harrison / ALL THINGS MUST PASS
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65540/41 (00/Apr/26) 3,670yen(tax incl.)
George Harrison / LIVING IN THE MATERIAL WORLD
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65542 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
George Harrison / DARK HORSE
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65543 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
George Harrison / EXTRA TEXTURE (ジョージ・ハリスン帝国)
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65544 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
一部店頭にて「今回の再発売はポールと同じく紙ジャケット」との予告が出ている、 とのことだが、未確認。

なお、今回の再発には、初期の2作品「不思議の壁」(現行:TOCP-7096)と 「電子音楽の世界」(現行:TOCP-50067)、および Apple からのベスト盤 「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」(現行:TOCP-6955)は ラインアップされていない。
また、ワーナーからリリースされている Dark Horse レーベル時代のソロアルバムに ついては、現在カタログに残っているタイトルも店頭在庫のみで入手しづらく なってきているほか、Travelling Wilburys のタイトルも既に廃盤となっている。 ワーナー盤は版権がジョージ自身の手元にあり、99年のインタビューでは 「いずれかの時期にボーナストラックも含めて再リリースしたい」と語っているが、 なにぶんジョージのことなので、それがいつ実現するかは誰にも分からない。


* ポール/ウィングスの紙ジャケットシリーズ第4弾は 4/26

ポールのソロ作品、ウィングス作品をオリジナルアートワークに忠実に 紙ジャケット再現した、紙ジャケットシリーズの第4弾は 4/26 リリース予定。
Paul McCartney / TUG OF WAR
Jap: ToshibaEMI TOCP-65513 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
Paul McCartney / PIPES OF PEACE
Jap: ToshibaEMI TOCP-65514 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
Paul McCartney / GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET
Jap: ToshibaEMI TOCP-65515 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)
Paul McCartney / PRESS TO PLAY
Jap: ToshibaEMI TOCP-65516 (00/Apr/26) 2,548yen(tax incl.)

* ジョンのソロアルバム Sometime In NYC 再リリース

最近は品切れだったのか、店頭でなかなか見つけることができなかったジョンと ヨーコさんの共同名義アルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」が 価格が下がって再発売される。
John Lennon & Yoko Ono Plastic Ono Band / SOMETIME IN NEW YORK CITY
Jap: ToshibaEMI/Parlophone TOCP-65523/24 (00/Mar/29) 3,670yen(tax incl.)
ボーナストラックの追加や、リミックスなどは行なわれず、現行の収録内容と同じ。

* リンダさんに捧げるクラシックアルバム A Garland for Linda リリース

リンダさんの追悼クラシックコンサート A Garland for Linda を収めたアルバム A Garland For Linda がリリースされた。
A GARLAND FOR LINDA
A Garland for Linda Jap: ToshibaEMI / EMI Classic TOCP-65394 (00/Feb/23) 2,548yen(tax incl.)
  1. Silence and Music
  2. Prayer for the Healing of the Sick
  3. Water Lilies
  4. Musica Dei donum
  5. The Doorway of the Dawn
  6. Nova (arranged by John Harle)
  7. I dream'd
  8. Farewell
  9. The Flight of the Swan
  10. A Good-Night
「ガーランド・フォー・リンダ」は、癌で亡くなったリンダさんを偲んで、 リンダさんのために英国の現代クラシック作曲家たちが作品を寄せたアルバム。

ビートルズファンとして注目は、2曲目の Prayer for the Healing of the Sick で、 これは Apple から2枚のアルバムをリリースしていたジョン・タブナーによる作品。
そして、6曲目はジョン・ハレルがアレンジしたポール自身による作品。


* ポール/ウィングスの紙ジャケットシリーズ第3弾がリリース

ポールのソロ作品、ウィングス作品をオリジナルアートワークに忠実に 紙ジャケット再現した、紙ジャケットシリーズの第3弾が 2/9 リリースされた。
Wings / LONDON TOWN
Jap: ToshibaEMI TOCP-65510 (00/Feb/9) 2,548yen(tax incl.)
Paul McCartney & Wings / Back To The Egg
Jap: ToshibaEMI TOCP-65511 (00/Feb/9) 2,548yen(tax incl.)
Paul McCartney / McCartney II
Jap: ToshibaEMI TOCP-65512 (00/Feb/9) 2,548yen(tax incl.)
当初は 1/26 リリースとアナウンスされていたが、2/9 に変更された。

* リンゴのオールスターバンドのアンソロジー CD BOX、今春リリース

これまでの4度に渡る All Starr Band のライブを集めたボックスセット Anthology and 10 Year Anniversary が 米 Creopatra Records の PURPLE PYRAMID レーベルからリリースされることがアナウンスされた。
Ringo Starr And His All Starr Band / ANTHOLOGY AND 10 YEAR ADDNIVERSARY
US: Creopatra/Purple Pyramid (2000/Mar?) 3-CD set
Disc 1
  1. It Don't Come Easy
  2. No-No Song
  3. Iko Iko (Dr. John)
  4. The Weight (Levon Helm)
  5. Shine Silently (Nils Lofgren)
  6. Honey Don't
  7. Quarter to Three (Clarence Clemons)
  8. Raining in My Heart (Rick Danko)
  9. Will It Go Round in Circles (Billy Preston)
  10. Life in the Fast Lane (Joe Walsh)
  11. Desperado (Joe Walsh)
  12. Norwegian Wood (Peter Frampton)
  13. Walkin' Nerve (Nils Lofgren)
  14. Boris the Spider (John Entwistle)
  15. Boys
  16. You're Sixteen
  17. Photograph

Disc 2
  1. Really Serious Introductions (Quincy Jones)
  2. I'm the Greatest
  3. Don't Go Where the Road Don't Go
  4. I Can't Tell You Why (Timothy B. Schmidt)
  5. Girls Talk (Dave Edmunds)
  6. People Gotta Be Free (Felix Cavalierre)
  7. Groovin' (Felix Cavarlierre)
  8. Act Naturally
  9. Takin' Care of Business (Randy Bachman)
  10. You Ain't Seen Nuthin' Yet (Randy Bachman)
  11. In the City (Joe Walsh)
  12. Bang of the Drum (Todd Randgren)
  13. Black Maria (Todd Randgren)
  14. American Woman (Gary Brooker)
  15. Weight of the World
  16. Back off Boogaloo
    Disc 3
    1. Yellow Submarine
    2. Devil Came from Kansas (Gary Brooker)
    3. Show Me the Way (Peter Frampton)
    4. Sunshine of Your Love (Jack Bruce)
    5. Shooting Star (Simon Kirke)
    6. Boys
    7. Baby, I Love Your Way (Peter Frampton)
    8. Salty Dog (Gary Brooker)
    9. I Feel Free (Jack Bruce)
    10. Alright Now (Simon Kirke)
    11. I Wanna Be Your Man
    12. Whiter Shade of Pale (Gary Brooker)
    13. Conquistador (Gary Brooker)
    14. With a Little Help from My Friends
リンゴの All Starr Band のライブを集めた CD ボックスセットは、 昨年2月にリリースのアナウンスが出たが、 その時は 99年5月に英 Eagle Rock Records からリリース予定、とされており、今回、 リリース元が変更となった理由や、その間の進捗状況などは伝えられていない。
Creopatra Recordsはアメリカ Los Angelsイギリスをベースとしているレーベルで、 PURPLE PYRAMID レーベルは progressive/classic のジャンルを扱うレーベル。
これまでの All Starr Band のライブは第1期から第4期までのアイテムが Ryko (CD) や Blockbuster (CD) や MPI (video) など、発売元はバラバラでリリースされていたが、 今回の Box set のリリースは、版権元から Box set 形式でのリリースに対する ライセンスだけを受けてリリースされる、と伝えられている。

なお、リリース日については、まだ正式確定していないようで、 Creopatra Records のリリース予定 のアナウンスページでは 1/18 リリースとアナウンスされているが、 CD オンライン販売の最大手 CDNOW! のカタログページ では 1/25 リリースで、「expexted release date」として別に 2/22 リリース予定、 としてカタログ掲載されている。
さらに、Abbeyrd's Beatles Pageの News Briefs では、Creopatra Records 側の話として、リリースは3月にずれ込むだろう とのニュースを伝えている。

(3/19 追記): その後、2/22 リリースは実現せず、そのまま CDnow ではカタログから消去された。
また、Amazon.com では、リリース予定日を 2010年1月1日に更新するなど、リリース無期延期として取り扱っている。
リリース元の Creopatra Records のリリース予定 ページからもアナウンスは削除されており、リリースは未定、 といった状況となっている模様。


* ジョージ、自宅で暴漢に襲われて負傷、無事回復へ

ジョージがイギリス、オクスフォードシャーの自宅「フレイヤパーク」 (Friar Park, Henley-on-Thames) で、侵入してきた暴漢に襲われて負傷した、 というショッキングなニュースが飛び込んできた。

各ニュースソースが伝えている事件に関する情報をまとめると…

事件は現地時間の12/30午前3:30、日本時間12/30午後0:30に発生。 容疑者 Mike Abram はジョージの自宅、フレイアパークの厳重な警備システムを どのようにしてかすり抜けることに成功し、台所の窓を壊して館に押し入った。
ジョージとオリビア夫人は、この窓の割れる音で目が覚め、常駐しているスタッフに 警察へ連絡するように、と伝えた上で、様子を見に階下に降りていった。 そして、ジョージは台所にいた犯人ともみ合い状態となり、ジョージは犯人の 持っていた刃渡り6インチ(15.24cm)のナイフで、胸部を4箇所に渡って刺されたほか、 手などにも怪我を負った。
ジョージの助けを呼ぶ声でオリビア夫人も現場へ駆けつけ、オリビア夫人が テーブルスタンドを犯人の頭部に投げつけ、犯人が怯んだ隙に二人で犯人をとり押えた。 この時、オリビア夫人も頭部に軽い怪我をした模様。

ジョージの息子、ダニーは学校の休暇期間中でフレイアパークに滞在していたが、 無事だった。

事件後、ハリスン夫妻は The Royal Berkshire Hospital に収容された。
オリビア夫人は手当のみで入院の必要はない、との診断だったが、ジョージの傷は The Royal Berkshire Hospital 病院の医療部長 Andrew Pengelly の説明では 「1インチ(2.54cm)の傷があり、深さとしては胸壁を貫通するだけの深さはあったが、 どの臓器からも幸い外れていた」とのことで、その後、胸部治療の専門家のいる ロンドン北西の The Harefield Hospital へ移った。 オリビア夫人も、息子ダニーとともにジョージに付き添った。
The Royal Berkshire Hospital 病院側のスポークスマン Mark Gritten が記者会見で 語ったところでは、「ジョージは痛みはあるが、手術の必要はない。意識なども しっかりしており、生命には別状ない。」とのことで、当初は 48 時間での退院も 可能とされたが、2000年の年明けは The Harefield Hospital に入院したままで迎え、 無事 1/1 に退院、現在はフレイアパークに戻っている。

ジョージのスポークスマン、Geoff Baker は、ジョージからのメッセージとして 12/30 に「世界中からの心配の声に感謝しています」との声明を発表している。
また、The Royal Berkshire Hospital 病院スポークスマン Mark Gritten は 「ジョージはこのような状態でもユーモアを忘れていませんでした。 『あいつは強盗なんかじゃなかったとしても、少なくとも Traveling Wilburys (ジョージが Jeff Lynne, Tom Petty, Bob Dylan らと組んでいるグループ) のオーディションを受けに来たんじゃないってことは確かだね』とジョークを 言っていました」とのこと。
The Harefield Hospital のマネージャー、Robert Craig も 「ジョージは病院のスタッフと患者全員がよろこばしく新年を迎えられますように、 と言ってくれました。ジョージにもうしばらく入院が必要ですよ、と伝えた時も、 ジョークがとびだしましたよ」と語っている。

容疑者は33歳のリバプール出身の男 Mike Abramで、ジョージとの直接の面識はない、 と伝えられている。
犯人は駆けつけた警察に殺人未遂容疑で逮捕されたが、テーブルスタンドによる 頭部の怪我のために、一旦 The John Radcliffe Hospital に収容されて治療を 受けた後、再度身柄を拘束され、12/31 に殺人未遂容疑で起訴されたが、 精神鑑定が必要との判断のもと、リバプールの専門施設に一度収容されることになった。

現在までのところ、警察側からの発表では「単なる強盗ではなく、明確な目的が あったと思われる」とだけしか発表されていない。
一方、イギリスのメディア各社は容疑者の関係者に取材を行なっており、 英 Liverpool Echo 紙に容疑者の母 Lynda Abram が語ったところでは、 「彼は歌詞を文字通り受け取ってしまうところがありました。最近はビートルズに 心酔していましたが、数週間前は Oasis が対象でした。 彼はパブに駆け込んではビートルズのことについてまくしたてていました。 彼はビートルズを魔法使い(Witches)と思い込んでいたのです。」
また、英 The Times 紙は、容疑者の元妻 Jeanette Blackburn による話として、 「彼はクリスマスイブに『自分は有名になってやる』と語っていました。 彼はヘロイン中毒から回復したこの7ヶ月間、ビートルズに執着していました。 彼は My Sweet Lord (ジョージの全米No.1ヒット曲) のビートルズバージョン のテープを持っており、何回も彼のステレオで再生していました。」 との話を伝えている。

驚いたことに、同時期にハワイにあるジョージの別荘にも別の侵入者がいた。
こちらに潜んでいたのはストーカーと思われる 27 歳の女性、Cristin Keleher で、 警察の見解では、ジョージがクリスマス休暇にはハワイの別荘を訪れるに違いない、 と思っており、ジョージに襲いかかろうと計画していた、とのこと。

なお、Yahoo! では Entertainment News で Full Coverage を開設し、 Yahoo! 特約の Reuters の他、BBC や ITN などの web site へのリンクも 一同に集め、事件の詳しいリポートなどを追うのに便利。

関連リンク

(3/19 追記): その後、1月中旬には休暇を兼ねてアイルランドに向かい、1/15 にはファンへ向けての 感謝の声明と、アイルランドで撮影された元気な姿を AP 電を通じて配信した。

「たくさんの人達が心配してくれたことに、オリヴィアと自分は圧倒されました。 皆さんの祈りとやさしさに感謝します」
また、2月には元英国空軍テロ対策部隊に所属していたボディガードに守られて バルバドス諸島で休暇を過ごした。
さらに、3月中旬には F1 オーストラリアGP を観戦したとの情報もあり、 順調に回復していることは間違いない様子。

* ポール、キャバーンで36年振りライブ、元旦地上波放送〜3/26スカパー放送!

Get Back to Cavern, Liverpool..!

ロックンロールナンバーを収録したアルバム Run Devil Run が好評のポールが、12/14、故郷のリヴァプール・キャヴァーンクラブでビートルズ時代 以来、実に36年振りとなるライブを行なった。

英リヴァプールのキャヴァーンクラブは、ビートルズがプロミュージシャンとしての キャリアを積んだ場所で、ポールはビートルズの前身 Quarrymen のメンバーとして、 1958年1月24日に初出演、以降 1963 年までに280回ものステージを踏んだ場所。
キャバーンクラブはその後70年代に閉鎖され、建物も取り壊されて駐車場となったが、 80年代に入ってからかつての敷地の隣に当時使用されていたレンガを使用して再建、 このプロジェクトでは同時にその時に使用されなかったレンガがコレクターズアイテム としてプレートつきで販売されたりした。

Tickets To Live

今回のライブのチケットは、12月6日からリバプール、ロンドン、バーミンガム、 ニューキャッスル、グラスゴーのHMV各店に置かれる応募用紙で応募したファンに 抽選で150枚程度が無料配布されることになっているが、チケット争奪戦は過熱気味。 ポールの広報担当は「世界中から圧倒的多数の関心を得ている。 日本や南米をはじめ、あちこちから問い合わせを受けている」と発表、なかには 「チケット1枚と引き換えに1週間無料でヘリコプターを貸す」といった意味不明 ば申し出まであったそうだ。

ポールは、ギグの発表に際して英大衆紙サン紙に「ビートルズの全てが始まった場所で ロック・パーティーを開くこと以上に、今世紀最後のロック演奏のための最良の方法は 考えられない。本当に楽しみにしている」とのコメントを寄せていた。

Rock'n'roll Party Just Began

12/14、行なわれたギグのバンドメンバーは、 アルバム Run Devil Run に参加したピンクフロイドの Dave Gilmour(Guitar), パイレーツの Mick Green(Guitar), ディープパープルの Ian Paice(Drums), セッションミュージシャンの Pete Wingfield(Keyboard), そして Paul (Bass) の5名。 また Brown Eyed Handsome Man でオルガニストが客演した。
演奏された曲は、以下の13曲。
  1. Honey Hush
  2. Blue Jean Bop
  3. Brown Eyed Handsome Man
  4. Fabulous
  5. What It Is
  6. Lonesome Town
  7. Twenty Flight Rock
  8. No Other Baby
  9. Try Not To Cry
  10. Shake A Hand
  11. All Shook Up
  12. I Saw Her Standing There
  13. Party

Webcast & Broascast ....

生中継が行なわれた msn.com のサイト には回線いっぱいの 350 万のアクセスが殺到し、ポールの広報担当は 「インターネット史上最大の音楽イベントだった」とコメントした。 また、ポールはコンサート後、「毎回、(ギグの際には)今晩は特別な夜だ、と思うように しているけど、今回はさらに特別な夜になることは分かっていた。 だけど、想像以上だったね。20世紀の終わりにキャバーンに戻ってロックを楽しむ、 というアイデアは最高だった。世界中のみんなも楽しんだみたいだね」と語った。 この模様は、BBC が中継を担当、まずギグ当日の 12/14 の夜に BBC radio2 で 1時間30分に渡ってオンエア、続いて翌 12/15 の夜に BBC 1 (TV) でオンエアされた。 日本では BBC World News サービスをオンエアしているフジテレビが中継権を獲得、 日本時間 12/15 の 5:25 am 頃に生中継でフジテレビ「めざまし天気」で オンエアされたのを皮切りに、 フジテレビ系列「めざましテレビ」 で随時、現地リポーターからのレポートも含めて Honey Hush と No Other Baby の 抜粋がオンエアされた。
この他、ニュース用映像として供されたものが NTV の朝の枠、TBS、NHK の夜7時の ニュースなど、各局で放送された。もちろん、CNN の Showbiz Today などでも 伝えていた。

また、この模様はインターネットでも msn.co.uk (Microsoft Network U.K.) が Windows Media Player 用のコーディングで現地時間の 20:00 から生中継した (帯域幅にあわせて 28k、56k、80k の3種類のコーディングが用意された)のと 同時に、ギグ終了後 18 時間(12/15 の現地時間 14:00 まで)、Windows Media Player 用のストリーミングの他、Real Player 用のアーカイブ(28k、56k)でも提供された。

なお、Windows Media Player用の msn.co.uk のストリーミングは、当初、 ギグ終了後18時間までの限定公開となっていたが、あまりの混雑に接続できなかった ユーザが多数いたため、再公開 となった。
また、Real Player で配信していた MCY.com は 12/19 までの予定だったが、こちらも 再放送が決定しており、 Paul McCartney Live Webcast at MCY.com で e-mail を登録しておくと、再放送の日時が決定次第、 e-mail で知らせてくれるとのこと。

さらに、日本では、生中継を行なったフジテレビ系列で 2000年元旦1月1日(土) 深夜 0:50〜1:50 にライブ全体を 特別番組「ポール・マッカートニー ミレニウムライブ 〜GET BACK TO LIVERPOOL〜」 としてオンエアされることが発表された。(事前に情報をいただいた Fuji International Productions(UK) Ltd. に感謝します。) 系列局の放映予定はTV and Radio On-Air Informationの ページに掲載中。
また、3/26 には CS デジタル放送 SkyPerfecTV! でのオンエアも決定。 音楽情報の ページによると、地上波放送ではカットされた部分のオンエアもあるかも、 とのことなので要チェック。

一方、アメリカでは SFX Radio Network の独占で 1 月にラジオ放送が行なわれた。
Try Not To Cry のエンディング部分がエディットされている他は、全曲収録。 キューシート付きの放送用の CD-R 2枚組がコレクターズショップに 250US$ 程度で 流出し出しており、日本でも一部ショップに入荷、米国価格の2倍近い 5 万円台の 値段をつけている他、これの放送用 CD-R をそのままコピーした CD-R も すでに出回っている模様。

なお、テレビ放映、およびラジオ放送に関しては音源の sweetning が行なわれ、 インターネットでストリーミングされたバージョンと SFX radio 版を聞き比べると、 I Saw Her Standing There のソロの後で音程がフラットになった箇所などが 明確に修正されているのが分かる。

With A Little Luck from Far East ....

なお、日本人当選者として実際に現地に行ってポールを見てきた 日本代表 のレポートが Paul McCartney Page RAM の掲示板に書き込まれた。 掲示板なので、古いログは消えてしまうかも…と心配していたところ、テキストに おこしてページ化して下さており、現在は「Paul @ Cavern Special Report!!」という 独立したコーナーで読むことができる。ぜひご一読を。

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Update - May 03 2001