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トパーズのOHタイプ, Fタイプ  

トパーズには水酸基(OH)とフッ素(F)が含まれるが、そのどちらが優勢かによってOHタイプ、あるいはFタイプに区別をされる場合がある。

この考え方は2004年に導入されたJJA(社団法人日本ジュエリー協会)・AGL宝石鑑別団体協議会)による新ルールに反映されており、OHタイプの場合には宝石鑑別書に「別名インペリアル・トパーズと呼ばれています」と記載して良いとした。

トパーズのOHタイプとFタイプの違いは屈折率の違いに現れる。

OHタイプの一般的な屈折率:1.609-1.617
Fタイプの一般的な屈折率 :1.629-1.637

イエロー カラーを呈するトパーズの場合にはいずれのタイプの可能性もあり目で見るだけでどちらのタイプなのかを確実に判断する事は出来ない。オレンジ カラーが強いトパーズの場合にはOHタイプの可能性が高い。

尚、インペリアル・トパーズとは伝統的にレディッシュ オレンジ(赤みを帯びた橙色)のトパーズを意味する用語で、この色はトパーズの中でも最も価値が高い色のひとつである。2004年のJJAの新ルールではOHタイプであれば単なる黄色のトパーズでもインペリアル・トパーズと鑑別書に記載されることとなり、伝統的な表現方法とは異なる。この為、売り手の理論を優先させた方針ではないかと宝飾業界や消費者の間では2004年の新ルールに対する異論も多い。


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