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冷却ヒビ入れにより染色されたクオーツ。
写真上は普通に(空気中で)観察した状態。
写真下は、グリセリンに浸して撮影。グリセリンにより近い屈折率であるクオーツのレリーフは低くなり、ヒビに入り込んだ染料が髪の毛のように見える。
染料は、エメラルドを模した緑色が最も多く用いられる。

グリセリン
(glycerin)

保湿剤。無色無臭で透明。私の祖母などは、冬場、今で云うハンドクリームの代わりに用いていたという。屈折率1.47。薬局で買える。小さな瓶入りで400円足らず。浸漬検査に用いることが出来る。
 
写真のように、染色クオーツの検知にも役立つほか、拡散処理石の拡大検査にも有効。
  • 利点:
    沃化メチレンのように、長時間顕微鏡のハロゲンランプで熱せられても異臭(そして有害)を放つ心配がない。
  • 欠点:
    屈折率が低いので、沃化メチレン程の効果はない。
 
→浸漬検査
→沃化メチレン


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