ドミニカ共和国産アンバー(偏光照明)

アンバー(琥珀・こはく)
(amber)

1千万年以上前の樹脂の化石。
通常宝石は、内包物が有ると価値が低下するが、アンバーは逆に昆虫の内包物により価値が高まる。
  • 非晶質
  • 屈折率:1.54
  • モース硬度:2-2.5
  • 比重:1.08(飽和食塩水,SG1.13,に浮く)
     
  • 処理:
    油中での熱処理;透明度を上げる。サンスパングルと呼ぶインクルージョンを作る。
    熱処理;柔らかくして中に昆虫を入れる。
  • 誕生石:なし
  • 類似石・鑑別時留意すべき石:プラスチック、コーパル(アンバーよりは新しい時代の樹脂の化石)、再生アンバー(アンバーの小片を熱と圧力により圧着させたもの)
  • 宝飾用合成石:なし
  • 産地:ドミニカ共和国、バルト海沿岸、日本では岩手県久慈市。
その他:
  • 映画、ジェラシックパークの冒頭はドミニカ共和国のアンバー鉱山。
  • 久慈市には琥珀博物館がある。
  • 仏典によっては七宝(極楽浄土を飾る7つの宝)のひとつに数えられる。
  • 古代ギリシャでは、太陽が固化したもの(solidified sunshine)と信じていた。
  • ギリシャ語ではelektron(エレクトロン)。アンバーは擦ると静電気を帯びる。electricity(電気)とはelektronが語源である。
プラスチック製アンバー模造石
琥珀の間
竜涎香/アンバーグリス


(C)Copyright 1999 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved.

戻る  戻る