1998年2月の日記


2月1日

もう2月だ。あっというまに1月が過ぎてしまった。今後への不安が・・・。


2月2日

せきが出ると止らない。どうやら風邪らしい。でも、頭も痛くないし、熱もない。うーむ、不思議。


2月3日

午後5時にHomePC編集部@虎ノ門で打ち合わせ。
ちまたでキレた少年が多数発生。少年達、つーか、ガキども。常日頃、子供の人格を認めないとといっている私だが、それは小学生までの話。中学生にもなったら、義務と権利をちゃんと理解しなければならないだろう。かといって、学校が強権を振るって身体検査したら、アメリカといっしょだ。義務と権利を履き違えない人格を育てる家庭が重要ということなのだろう。


2月4日

映画の日。というわけで、新宿で「ピースメーカー」を観る。いつものように西村氏と前日たまたまNIFTYのRTでこっちにきていることを知った松岡氏と一緒である。あのスピルバーグの創設したドリームワークスの第一回作品ということで、期待するなという方が無理だったが、まぁ、可もなく不可もなくといったところか。核兵器が盗まれるというシチュエーションは現実にもありえるだろうが、それがアメリカ、ニューヨークに持ち込まれるとなるとちょっとね。それに主人公が悪者に見えちゃうってのも。もしかして、ジョージ・クルーニーって悪者顔(^^;?
飛行機に乗るために浜松町に向かう松岡氏を見送った後、紀伊国屋でお買い物して夕食。仕事しようと帰宅するも、強烈な眠気に教われて眠る・・・。


2月5日

マイクロソフトのホームページで、Windows 98のプレビュープログラムが開始された。・・・が、案の定というか、混雑してページにアクセスできない。こりゃ、申し込んでも抽選だな。また、2/6から予定されていた、技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ/ひこぼし」のリアルタイム中継が延期されたのも悲しいっす。
世の中には、変な奴がいるもんだ。「有名人にパイをぶつける愉快犯」とは。で、今回のターゲットがビル・ゲイツだったと。ビルでよかったね。サンのマクネリだったら、ボディーガードに射殺されていたぜ、きっと。
ワイドショーの誰がくっついただの、別れただのといった芸能ネタにはうんざりだが、自分の息子が自宅で麻薬パーティーして捕まったからと行って「報道するな」というのはどうかと思うぞ>三田佳子。日テレなんか、最初から完全無視だし、フジもビッグ・トゥデイでは「有名女優」だったのが、その後のニュースではちゃんと三田佳子の名前が出ていた。

■今日読み終わった本

「リング」「らせん」に続く3部作の最終巻。「リング」が純粋なホラーだとしたら「らせん」は「リング」を科学的な視線で解体する話だった。そして、「ループ」は、「リング」と「らせん」を解体してしまう話なんだろう。やられた、って感じ。そこに恐怖はなく、SFのエッセンス、センス・オブ・ワンダーを感じる。

2月6日

喉の痛みがひどくなったので、薬局で進められたブロン液を飲む。小学校以来だな、液体の薬を飲むのは。甘苦くて変な味である。子供向けに甘くしてあるのだろうが。なんかカロリー高そうで(^^;
HomePCの原稿を仕上げてメールで送信する。なんとか6日の範囲内だ(^^;
明日から長野オリンピック。テレビは長野オリンピック一色だが、聖火を点灯する伊藤みどり、あれはどうだろう。まぁ、人の美醜については私も人のことは言えないが、あの伊藤みどりの化粧は、なにか間違えているとしか思えない。だれか注意してやれよ。


2月7日

ループを読み終わったので、「リング」「らせん」を川崎シネチッタ見に行く。デュアルムービーと銘打っているが、要は2本立てである。それにしても、「らせん」から、それも一番前の席で見ていた親父はいったい・・・。それはさておき、内容はというと。原作を読んでいるとどうしても比べてしまう。設定が違うとか、エピソードが落されているとか、「ループ」につながるかとか。すべての内容を映画に盛り込むことはできないのは判っているが、理詰めでポンポンと進む感じは落して欲しくなかったな。削り落とすために高山竜司を能力者にしてしまうのも安易といわざるを得ないだろう。演出でホラーとなっていた「リング」に比べて、「らせん」は、削り落としてしまった部分が多すぎて、説明不足となり、「らせん」の恐怖(ひとつの世界がガン化していく)が伝わってこず、ホラーになってない。あれなら、展開が急でも原作の内容すべてを描いた方がよかった。佐伯日菜子の出番が少なかったのが、個人的に惜しい。
CMをバンバンやってる「ドラエホン」の実物を見る。意外と小さい。子供にはいいかも、って最初から子供向けだってば。
帰宅してから長野オリンピックの開会式の模様を見る。昨日も書いたけど、誰かなんとかしてくれ、伊藤みどりを。
「勇者王ガオガイガー」の後番組、「ボンバーマン・ビーダマン爆外伝」が始まる。これで、同時刻帯のハドソン−タカラ連合軍VSコナミ−バンダイ連合軍の視聴率戦争が始まったわけだ。子供には関係ないけどね。でも、ビーダマンの方が、クチパクがないぶん有利か(^^;


2月8日

喉の調子が悪化。ここはひとつ、寝て直す手だな、とばかりに1日寝て過ごす。ブロン液大量摂取。


2月9日

フジ「夕食バンザイ」に鈴木光司氏が登場。「らせんチャーハン」に「リングスープ」だって。サケチャーハンとオニオンスープなんだけどね。
オランダがスピードスケートでスラップスケートに続く新兵器を投入。ギザギザのシリコンテープを頭部と脚部に付けたことで、空気抵抗を減らしているそうだ。おなじようなしくみは、500系新幹線のパンタグラフの脚部に使用されている。あっちは、ふくろうの羽からヒントを得た騒音減らしなんだけど。細かい乱流を起こして空気抵抗を減らすのは一緒だ。羽などの後ろには必ず乱流が発生する。後方に発生した乱流は、羽を引っ張って抵抗を増やしてしまう。大きな乱流は大きな抵抗を生むので、乱流を小さくすれば抵抗は少なくなるという理屈だ。


2月10日

午後から秋葉原。予約してあった「エヴァンゲリオン(11)」を入手。その後、世界文化社。見本誌を受け取るも、はやくも見つかるミステイク(^^;3Seasonから戻ってきたパソコンの設定を少々。編集の江川さん、鈴木さん、それに後から来た関さんを加えて夕食。うなぎ割烹なんてものをごちそうになる。ちょっと飲みすぎたけど、外の冷たく激しい風のおかげで眠気は覚める。


2月11日

午後から渋谷で「ゲーム」。練られたシナリオは見ていて楽しい。現実と虚構の区別がつかなくなることが恐怖を呼ぶ。最後のどんでん返しがあった後のシーンがやや冗長か。更にひっくり返るんじゃないかと考えてしまう。
三省堂に寄って、「マルチメディア子ども大図鑑」(世界文化社より好評発売中)を探す。児童向けコーナーを探すが見つからず。残念。そのまま下の階に降りて、夕食に天ぷらを食う。その後、電話連絡がついたので、坂口邸を訪ねてお茶する。そこで、松谷健二氏の死去を知らされる。ショック。ローダン・シリーズの魅力は、松谷氏の訳によるところも大きい。なんかこう、SF関連の人々がバタバタと倒れていくような感じ。


■今日読み終わった本


2月12日

昨日の夜電話があって、WindowsWorldの佐々木さんから呼び出される。午後3時にIDGで打ち合わせ。仕事がないので小さな仕事でも拾っていかなきゃ。
世界文化社に寄って、メールの設定。「マルチメディア子ども大図鑑」宛ての電子メールを受信、転送する設定をする。
夕飯は渋谷でカルビ丼。どうも納得できないので、昨日に続き再度三省堂へ。児童書コーナーにはなかったが、パソコン誌の棚に「マルチメディア子ども大図鑑」を発見。おお、すごい扱いだ。売れてくれるといいな。再版がかかれば、間違いも訂正できるし(^^;。
資料調べの途中だが、佐々木さんにメールで連絡。


2月13日

資料集めに外出、ついでにTK氏の事務所に寄ってずーっとあずかっていた久保こーじ氏のマシンを渡す。渋谷で資料を集めるも、あまり集まらない。そんな時「ミミック」が本日最終日となっていたのでつい、観てしまう。内容は近頃はやりの遺伝子モノ。アリとカマキリの遺伝子を組み合わせた新しい昆虫《ユダの血統》で、子どもを死に至らせる奇病の媒介となるゴキブリを死滅させたが、180日間しか行きられないはずの《ユダの血統》が生き残っていて・・・。という話。ホラーとしては、一匹だけ暗闇から現れたり、集団で現れたり、異常な生命力があったりと、昆虫が嫌いな方は恐怖倍増。でっかい幼虫が出てくるだけで気持ち悪いもの。ただ、手のひらサイズの昆虫が3年で人間サイズに巨大化した理由が「肺を持った」だけだったり、最初に幼虫を人知れず奪い返す(引き上げ窓を上げて侵入する)などという知能的な行動を取るのに、後半はもう本能的な行動しかみれない(特にラストのオスの行動)といった、ちぐはぐさは感じたけど。人間の100万倍の進化スピードを持つインフルエンザウィルスだって、変化に5年くらいかかるのに。もっと時間が経った設定にするか、ちょっと大き目の昆虫サイズにしておけばよかったのに。顔だけの擬態なんて恐いと思うぞ(^^;ちなみにオープニング部分で、ニューヨークの奇病を伝える新聞記事がバックに使われているんだけど、一瞬日本語の辞書が映ったような気がしたんだけど・・・気のせいかな?
夕食は、なぜかとても食べたくなった太肉(ターロー)メン。トロトロの豚の角煮とパリパリのキャベツの組み合わせがぐー。ところが、帰宅する途中からだんだんと調子がおかしくなる。家に着いた時には、もうふらふらで立つこともやっとの状態。風邪である。そのまま、何もせずに寝る。

■今日読み終わった本

女性ジャーナリスト・キャロルは、キーウェスト沖で米海軍の最新ミサイルが行方不明になったという情報を入手、スクープを手にすべく船をチャーターして調査を開始した。ところが、海底望遠鏡がキャッチしたのは、鯨に守られた穴だった。その穴から続く跡の先にあったのは、金色の物体だった。これは海底に眠る財宝なのか、それとも・・・。「ラーマ」3部作のコンビが始めて組んだ長編
もう、クラークらしくない人物描写、しかも過去のことをしつこく描くところがリーらしさなんだろうな。ちょっとしつこすぎる感じがするけど。それにしても、リーの名前が小さいのはせこいぞ>ハヤカワ。

2月14日

発熱に咳の発作に鼻水、頭痛。身体のあちこちが痛い。家の中に食べるものもないが食欲もない。一人暮らしというのは、こういうとき不便極まりない。


2月15日

ちょっと調子がよくなったので、起きてみる。錯覚だった。すぐに気分が悪くなってベッドへ戻る。


2月16日

いまだベッドから起きることができず。本を読むこともできないくらいの状態。


2月17日

なんとか起きて、いくつかメールを出す。まだ、電話はできる状態じゃない。


2月18日

食べ物と薬がなくなったので、重装備で買い出しに出る。薬は、大人用の「熱さまシート」と溶かして飲むタイプの風薬。食料はスープ中心。でも重いのはいやなのであまり量は買わない。帰りにマンションの近くに街灯が新しく付いているのに気が付く。そういえば、寝てても外がぼんやりと明るかったっけ。そんなものがいつのまに・・・。


2月19日

昨日よりはだいぶいい。日記を書くネタはないが、何もしないのだからあたりまえ。ちゃんと食事して、ちゃんと薬飲んで、ちゃんと寝ていれば直るだろう。


2月20日

しかし、NECもあわれだよなぁ。「AT互換機をも包み込む先進機能」って、互換機を意識しすぎ。すでに互換機なんだからさ。


2月21日

時折咳が出る他は、だいぶ体調もよい。もう起きてもいいとは思うが、仕事もないし寝ていよう。いや、ほんとはやらなければならないことはあるのだけれど、一種の逃避だろう。風邪という免罪符があるからね(^^;


2月22日

お呼ばれで坂口氏宅へ。おみやげはいちご。自分が食べたいだけだったりする。私を含めて7人が集まる。ビールにワイン、日本酒とほとんど飲み比べ状態。ひとり死んでる奴がいたけど。11時頃お暇する。しかし、寝ているばかりの一週間であった。

■今日読み終わった本


2月23日

再び体調を崩す。直ったと思って、寒空の下に外出したことが効いたか。油断大敵。


2月24日

雨。外出しようと思ったけど、雨がうっとおしいので止める。いかんなぁ、すっかりなまけぐせがついてしまった。


2月25日

今日も雨、だけどうじうじしているわけにもいかない。午後から高野山東京別院のマシンに外字登録。人名はともかく戒名には外字を使う場合も多いのだ。文字は文化だけにパソコンで完璧に利用するには、これからも困難な道があるのだろう。
五反田に出たついでにハイパーダインに寄ってみる。川崎さんがCPUが余っていたからと、1台自作しているところだった。そう、部品が余っているからと組み立てを始めると、なぜか別の部品が余って永遠に終わらなくなってしまう。うう、自作地獄。やっぱり、自作しちゃおかな。大橋さんが戻ってくるのを待って、3人で夕食。なぜか入院の話に。


2月26日

午後4時からHomePC編集部で打ち合わせ。家を出た直後に雨がぱらぱらと降り始めるが、かばんのなかに折り畳み傘が入っていたので、そのまま駅に向かう。編集部にたどり着くまで傘は使わなかった。
秋葉原に行こうかと思ったが、めんどくさくなったのでそのまま帰途に就く。渋谷で「セブンイヤーズ・イン・チベット」が明日までとなっていたが、時間が合わなかったのでパスして大人しく帰宅。


2月27日

なんだかパソコンの前でごちゃごちゃやったりしていたら、あっという間に一日が過ぎる。秋葉原行こうかと思っていたのになぁ。混んでる土日は行きたくないしなぁ。モス・バーガーに昼食を食べに行った時、そのまま秋葉原に行けばよかったのだろうが・・・。どうも最近たるんどるぞ。

■今日読み終わった本

友人ならやっぱり買ってあげないとね。というわけで、これは一冊目を読んでないとよく判らないでショー。だから一冊目も読んであげてね。

2月28日

やっぱり、というかとうとうというか、バンダイがピピン・アットマークを清算。会社まで整理するのね。ということで、記事はこちら。仕様が中途半端であったことが、最大の敗因でしょう。ちゃちなキーボードや通信速度の遅いモデムなど、マーケティングしていないようなスペックだもの。マック互換機としてみれば、普通のテレビ受像機に表示させるとなると、それまでパソコンのディスプレイ用に作成されたソフトウェアで問題が発生するのは自明の理、マックと同じなのに新たにソフトを作らなければならないなんて無駄無駄無駄。ソフトハウスの協力が得られるわけもない。
エルニーニョの影響で、ペルーの砂漠が湖になってしまったというニュース。砂漠が湖になるなんて、すさまじい量の雨が降ったんだな。その水はどっから来たんだ?でも、おかげで肥沃な大地がうまれるという、エルニーニョも悪いことばかりではないと。

■今日読み終わった本

ついに北辰館主催の武道トーナメントが開始された。丹波文七が梶原と、葵飛丸が姫川勉とリングの上であいまみえる。
まだ終わらない、と思ったら意外な展開。

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