第2回
万能調理器具を探せ


テレビショッピングなんかを見ていると、『これぞ万能調理器具!これさえあれば何でもできる』なんて宣伝文句を耳にするけど、どうだろう?本当に万能調理器具なんてものがあるんだろうか?

身近にある万能調理器具

テレビでやっているのは、『蒸す』『焼く』『煮る』この3つができる鍋セットがほとんどのようだ。たしかにピカピカ光る鍋は綺麗でそれだけで料理がうまくなりそうだし、最新の技術を使っていれば簡単に調理できるような気がする。やっぱり道具はいいもの使わなくちゃ。
ちょっと待って欲しい。「弘法、筆を選ばず」というではないか。いい道具を見つけて使い込むのは大切だが、高いものや最新のものが必ずしもいい道具とは限らないのだ。第一、『蒸す』『焼く』『煮る』だけなら中華なべがひとつあれば、それで十分だ。そう、万能調理器具を強いてあげるなら、『中華なべ』、それも自分に合った中華なべがそれだ。

自分にあった道具を探そう

どこにでもありそうな中華なべだが、探してみると種類が結構あるのに気付く。大量生産のもの手作りのもの、鉄製ステンレス製、両手持ちのもの、片手持ちのもの等々。興味があるなら、一度中華街に行ってみるといい。そして実際に持ってみて、自分に合ったなべを見つけよう。
オススメは、手作りのもので片手持ちタイプ。握り部分は手の大きさに合わせて、持ってみてちょっと重いかな?と思うくらいのモノ。慣れてくれば重さはあまり感じなくなるが、ズジッと重さを感じるようなものだと、慣れるまでに疲れてしまうからね。

必要な器具だけあればいい

結論めいたことを言えば、『高い器具やたくさんの器具は必要ない。自分に合った調理器、それが万能調理器具である』ということになる。ま、実際に調理するときには包丁やまないた、ボウルなどさまざまな器具が必要になるから、少なくとも『これひとつで!』なんていっているのは眉に唾つけて見た方がいい。
でも、秋葉原の駅前で実演しているの見ると、つい買ってしまいたくなるんだよね。(^_^;)


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