第1回
後片付けは次の調理の下準備である


料理を作るのも食べるのも好きだが、後片付けがね。
そりゃそうだ。誰だって汚れ物を洗うのは面倒だ。だからといって、女性に押し付けるのは筋違いだろう。女性だって、面倒なものは面倒なのだから。ここは一発、後片付けもきちんとやって、筋を通すのが男というものだろう。

食べ終わったら水につける、が基本

食べ終わった食器は水につける。これが基本だ。水につけておかないと、乾燥してこびりついてしまう。すぐに洗わない場合でも、必ず水につけておくことが大切だ。
鍋にしても同じ。使い終わったら、水を張っておく。カレーやシチューといったこびりつき易いものの場合には、ほんの少し中性洗剤を入れておけば、後からの片付けが簡単になる。ただし、テフロン加工のフライパンなどでは、熱いまま水を張ると急激な温度変化によりヒビが入ることがあるので注意。調理器具を買ったら説明書に目を通しておこう。

水と洗剤の関係

洗剤をスポンジに付けてゴシゴシ。泡がたくさん出ると、なんだか綺麗になったような気がする。だが、洗剤を原液のまま使うと、完全に洗剤を落としきるまで5分間も流水に晒しつづける必要があるのだ。本来、洗剤は希釈して使用するもの。洗剤のボトルにもちゃんと明記してある。
希釈してしまうと泡が立たず、なんだか洗った気がしないという向きには、水でなくお湯で洗うことをオススメする。お湯の方が何だか汚れが落ちた気がするし、食器からほのかに湯気が立ち上る様などいとおかし。
それに冬の冷たい時期に、女の子が手の荒れる洗剤と冷水で洗い物をしているのを見て、何も感じないなんて男じゃない。洗い物こそ男の仕事、と自ら買って出れば、女の子の見る目も変わるはずだ。

洗った後もひと工夫

水洗いが終わって、水切りで水を切る。食器、特にガラス食器はすぐに布巾で水分を拭き取ろう。そのままにしておくと、水滴の跡が残ったりするので、次に使うとき不潔な感じがする。
調理器具、特に中華なべは、水気を切った後に油を薄く塗っておく。ほんの少し油を垂らし、クッキングペーパーなどで伸ばしておくだけでいい。錆も防げるし、次回火にかけたときの熱の伝わりも均一になる。(たぶん)


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