第五回
野菜の保存方法


野菜を腐らせない

「野菜を食べないと、栄養のバランスが摂れない」なんて知っていても、いざ野菜を食べようと買ってきても、気がついたら腐らせてしまった、なんてことは一人暮らしではよくあることです。ですが、これでは腐らせてしまうから野菜を買わない→買わないから食べない、という悪循環になってしまいます。ですから、野菜をできるだけ長く保存できれば、それだけ口にする機会も増えるはずです。
野菜の保存はポイントさえ抑えれば、そんなに難しいことではありません。そのポイントとは、“乾燥させない”、“野菜が育った状態で保存する”、“芯があるものは芯を取る”、この三つです。
(他にもあったら教えてください)

野菜保存の3つのポイント

乾燥させない

キャベツやレタスといった葉モノに限らず、たまねぎや芋類も乾燥させないようにするのが大切です。乾燥することと腐ることは別物のように感じますが、まぁ、“湿度を一定にする”くらいの気持ちで考えてください。(いいかげんだなぁ・・・)
具体的には、新聞紙にくるんで保存するという方法が簡単でしょう。ビニール袋やラップに包んだままだと、その野菜の出す水分によって、逆に腐敗が進行します。ビニール袋を使うときには、適度に空気が入れ替えられるよう、穴を空けましょう。面倒であれば、市販されている野菜パックも便利です。一回で使い捨てないで、何回も使いまわせますからね。
それから、何でも冷蔵庫に入れればいい、というものではありません。ジャガイモなどの芋類、たまねぎ、にんにく、かぼちゃといった野菜は、冷蔵庫に入れる必要がありません。

冷蔵庫に入れてはいけないものとして、アボガド・マンゴー・バナナ・パイナップルなどの熱帯、亜熱帯原産の果物が挙げられます。また、リンゴは熟成を早める成分を放出しているので、冷蔵庫に入れると他の果物の熟成を早めてしまいます。逆にいえば、メロンなどを早く食べたいときには、りんごと一緒に保存しておけばいいのです。

野菜が育った状態で保存する

当たり前のことですが、野菜は土の中で育ちます。(かいわれ大根のように水耕栽培もあるけど)そして、それぞれの野菜が育った状態のまま保存することで、日持ちがします。例えば、ほうれん草や白菜ならば、立てて保存するという具合です。ごぼうのように長いものは仕方ありませんが、もし泥つきのごぼうなら、そのまま新聞紙でくるんで常温で保存しましょう。
え?野菜がどんな風に育ってるか知らない?一度野菜畑にいって自分の目で確かめましょう。意地悪で言っているんじゃなくて、作られる過程を知るのは大切なことだと思うから。

芯があるものは芯を取る

これは経験則なので、すべての野菜に当てはまるとは思いませんが、レタスとかキャベツといった葉モノに関しては、芯の部分を取ってしまうと比較的日持ちするようです。

究極の野菜保存法とは?

野菜の保存方法をいくつか紹介しましたが、もっと簡単で極めつけの保存方法があります。それは『保存しない』つまり、買ってきたら食べてしまう、ということです。
ですが、キャベツ一個買ってきて全部食べろというのも大変です。そこでオススメなのが『冷凍』です。レタスやじゃがいもなどのように冷凍に向かない野菜もありますが、調理したものを冷凍しておけば、時間のないときに解凍するだけで料理ができるのは便利ですし、軽く下ごしらえした状態で冷凍しておけば、後日料理を作る際時間短縮に役立ちます。冷凍については、次回紹介しましょう。


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