→生産力向上 → 人口増加 →西ヨーロッパ(キリスト教)世界の膨張運動が起こる。 ・耕地の拡大:b 修道院 による開墾運動 c オランダ での干拓 ・ドイツ人のd 東方植民 : エルベ以東のスラブ人の居住区への侵入 ・イベリア半島のe 国土回復運動 :イスラム教に対するキリスト教の攻勢 ・聖地f イェルサレム への巡礼の増加
→ビザンツ皇帝がローマ教皇b ウルバヌス2世 に救援を要請。 1095年 教皇、c クレルモン宗教会議 を開催。ヨーロッパ諸国の君主・諸侯に 聖地回復をめざすして十字軍の派遣を提案し、決議される。 ローマ教皇側の背景:d 叙任権闘争 における教皇権の優位の確立(p.74)
第一回 a 1096 年〜99年 聖地回復に成功、b イェルサレム王国 を建設。 →まもなくイスラム勢力回復、激しい抗争が続く。 第二回 1147〜49年 独王(コンラート3世)・仏王(ルイ7世)が参加 両者反目し失敗。 →1187年 アイユーブ朝c サラディン のイスラーム軍がイェルサレム占領(p.61)。 第三回 1189〜92年 独王d フリードリヒ1世 ・仏王e フィリップ2世 英王f リチャード1世 が参加。最大の規模となるが独王途中で溺死、仏王帰国。 → 英王がc サラディン と単独講和、聖地奪回出来ず。
第四回 1202〜04年 b ヴェネツィア 商人の要求でc コンスタンティノープル を 攻撃。その地にd ラテン帝国 を立てる。 → ローマ教皇e インノケンティウス3世 に破門される。 f 宗教騎士団 の活動 ドイツ騎士団、テンプル騎士団、ヨハネ騎士団など。 巡礼路・聖地の治安維持を目的とした騎士修道団。次第に秘密結社化する。 1212年 g 少年十字軍 の失敗。 第五回 1228〜29年 皇帝h フリードリヒ2世 話し合いで聖地一時回復。 第六回 1248〜54年 仏王i ルイ9世 が主導。エジプト攻撃に失敗。 第七回 1270年 同王が主導 海路チュニスに遠征失敗。王も病没。最後の十字軍。
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十字軍運動の背景
┌ ローマ教皇:a 東西教会の統一 を目指す。
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宗教的情熱以外の │ 諸侯・騎士:新たなb 領地と戦利品 を求める。
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十字軍参加の意図 ┤ c イタリア諸都市 の商人: 商業的利益の拡大。
│
└ 農民:▲d 負債の帳消し、農奴身分からの解放。
十字軍運動の結果
a 聖地回復には失敗 、その後の西ヨーロッパ世界に大きな影響を与える。
影響 1.聖地回復の失敗 →b 教皇の権威の動揺
2.遠征軍の指揮を執ったc 国王の権威 高まる。
→一方、長期の遠征により、d 諸侯・騎士の没落 が始まる。
3.十字軍の出港地 →e イタリア諸都市の繁栄
→ 地中海でのf 東方貿易 の再開 → 商業の復興。
4.g ビザンツ、イスラーム文化の流入 → 西ヨーロッパの世界観の転換。
→ 十字軍の航路
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→ 余剰生産物の増大 →定期市などa 都市と商業 の復活 ムスリム商人・ヴァイキングの商業活動 →b 貨幣経済 の復興 交通の発達→ c 遠隔地貿易 の発達。これらの動きをd 商業ルネサンス ともいう。
北イタリアの港市の発展 a ヴェネツィア ・b ジェノヴァ ・c ピサ 東方からd 香辛料・絹織物 などを輸入 →アルプス以北の銀と交換し利益を上げる。 イタリア内陸都市 e ミラノ ・f フィレンツェ 毛織物、商業・金融業で栄える。
北ドイツ諸都市 a ハンブルク ・b リューベック ・c ブレーメン など 海産物・木材・穀物などを取引 d フランドル地方 :e ガン(ヘント) ・f ブリュージュ など 羊毛工業 イギリスのg ロンドン 北海貿易の中心地。フランドルに羊毛を輸出。
11〜12世紀 領主が都市への課税を強化→ 都市の抵抗強まる。 国王(ドイツ皇帝)からb 特許状 をえて自治権を獲得、自治都市となる。 自治権の地域による強弱 c 北イタリア :領主である司教から自立して自治都市(d コムーネ )となる 周囲の土地を含む商人中心の独立した都市国家(共和国)となる。 e ドイツ :皇帝直属の自由都市(f 帝国都市 )として諸侯と同じ地位に立つ。 他は、封建領主の保護を受けて納税の義務を負う。 イギリス・フランスの諸都市:国王との結びつきが強く、自治都市は発達せず。
都市が封建諸侯と対抗するため都市同盟を結成。 北イタリア :a ロンバルディア同盟 ミラノ中心に、ドイツ皇帝に対抗 北ドイツ :b ハンザ同盟 c リューベック を盟主とし最盛期に約70市参加。 独自の軍隊を持ち、14世紀には北ヨーロッパ商業圏を支配した。
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自治都市は周囲を城壁で囲まれ、周辺の荘園から農奴が都市に逃げ込み、自由身分を獲得。 ドイツでは▲a 「都市の空気は自由にする」 と言われた。→ 都市人口の増大。 b ギルド の結成 = 相互扶助と経済的利益保護のための同業組合であるが、 自治を獲得した都市では、その自治運営の基礎的な組織となる。
はじめは遠隔地貿易で利益を上げたa 大商人 を中心にして結成される。
ギルドの運営権を握り市政も独占。 → 手工業者の不満強まる。
商人ギルドに不満を持つa 手工業者 が、独自に業種別の組合を結成するようになる。 13世紀 大商人の商業ギルドと争いながら、次第に市政への参加を実現。 =ドイツ諸都市でのb ツンフト闘争 の展開。 同職ギルドの構成員は独立したc 親方のみ。d 職人、徒弟 は厳しく区別。 ギルドの機能 e 自由競争の禁止。商品の品質・規格・価格の統制。市場の独占 。
15〜16世紀 ドイツのアウグスブルクのa フッガー家 銀山を支配し蓄財。 16世紀には、金融業を営み、ドイツ皇帝や教皇にも融資し、その地位を左右した。 15世紀 イタリアのフィレンツェのb メディチ家 冨を蓄積し、市政をも独占。 一族からローマ教皇を出す。 → ルネサンス芸術の保護者となる。
領主はb 賦役 をやめ、直営地を農民に貸しc 地代 を貨幣で納めさせるようになる。 →農奴は生産物を市場で貨幣に換え、次第に貨幣を蓄えて経済的な地位が向上。
1348年 b 黒死病(ペスト) の大流行:農村人口激減 → 農民への待遇改善 →農奴の解放進み、c 独立自営農民 (イギリスでd ヨーマン という)が増加。
1358年 フランスのb ジャックリーの乱 百年戦争の最中 1381年 イギリスのc ワット=タイラーの乱 一揆側の僧侶ジョン=ボールの 言葉 ▲d “アダムが耕しイブが紡いだとき、だれが領主だったか。” → 一揆は鎮定されたが、彼らの要求は次第に実現していく。
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a 国王・大領主 の力の拡張 → 中小領主の荘園が国王や大諸侯に奪われる。 b 火砲の使用 など戦術の変化 → 騎士の戦術上の価値の低下。 国内市場の統一を望むc 市民 の成長 → 国王と協力して諸侯を抑える。 諸侯は国王に従属し、そのd 廷臣 となり、領地では農民から地代だけを取る e 地主 となっていく。 封建社会は解体し、国王による近代的なf 中央集権国家 への歩みを始める
飢饉・疫病(黒死病など)・戦乱(百年戦争) → 社会不安の増大 a ユダヤ人 に対する迫害:キリスト教世界で信仰を守る→ 職業的・経済的差別 → ▲b ゲットー への強制隔離 → 社会的不安の解消を少数者に転嫁する動き強まる。
13世紀末 教皇a ボニファティウス8世 イギリス・フランス両国王に対抗。 1303年 b アナーニ事件 :フランス王c フィリップ4世 が、聖職者への 課税を要求。反対した教皇を捕らえ幽閉。教皇は釈放後、屈辱のうちに憤死。 1309年 d 教皇のバビロン捕囚 :フィリップ4世 ローマ教皇をフランスの e アヴィニョン に移し、その支配下におく。→1377年まで。
教皇庁がローマに戻るとフランス王の後援で、b アヴィニョン にも教皇が立つ → ローマとアヴィニヨンに教皇が同時に存在。それぞれが正統を主張。 →c ローマ=カトリック教会 の権威の衰え → 教会の世俗化・腐敗が進行。 → 教会批判が強まる → d 異端審問 ・e 魔女裁判 で教会批判を封じる。
14世紀後半イギリスのb ウィクリフ =カトリック教会の腐敗を非難、教皇に対する イギリスの政治・宗教上の独立を主張。→c 聖書の英語訳 、民衆への布教。 ベーメン(ボヘミア=現チェコ)のd フス 聖書にもとづく信仰を説く。
カトリックの混乱収束を目指し、ローマ教皇を正統と認め統一教皇をたてる。 =a 教会大分裂 終る。同時にフスらを異端として火刑。 → 1419〜36 ベーメンでb 農民戦争(フス戦争)続く。
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