2001年度まとめのワークショップ第1回
2002/3/26(火) 於:平塚スカイプラザ
出席者
さわやか福祉財団 木原
「華」チーム MN、SI、SB、SS、OG、
NT、IZ
「クロス」チーム ON、KO、U、NZ、TR、TT
「らぶ」チーム SZ、HH、OK、KK、MI、OM
平塚市福祉政策課 IS、HM、NKT
神奈川県地域福祉推進課 KR
1 「まとめのアンケート」の集計結果報告(HM)
○別添集計表に基づき説明した
・ 継続希望が多い ・各チームをこのまま続けるかは意見が分かれている。
・ 団体作りの意向は高い ・チーム横断的な取組みの意向は高い
・ ゆるやかなチーム制は、時間の制約の問題あり
・ 新規参加については積極的だが、現チームへの参加は懸念もある。(どういう人に参加してほしいかは、公募による一般の人の参加、自治会等の参加、福祉を受ける側の人の参加といろいろな意見がある)
・ 各チームの交流の必要性、チーム制の課題についての意見があった。
・ 土・日コースについては、働いている人に加わってもらいたいなど多くの自由意見
○地域福祉計画に向けての「地域福祉推進会議」(3月18日)で報告書がまとまった。ポイントは、
@花水のような福祉コミュニティづくりは、他地区でも取り組むべきであること
A花水の取組みは、モデルのまま終らせるのではなく、地域での定着を目指して、参加層を広げながら、市は引き続き支援すべきである。
これをうけて、市としては平成14年度、花水福祉コミュニティづくり対して、事務局機能を中心に支援する方針。
「地域福祉推進会議」委員からは、「エネルギーがすごい。これを消すことなく、皆が関わりを持てるように進めていただくよう熱く要望する」(歯科医師会)、「長い目であきらめないで情熱をもってやっていただきたい。2歩進んで1歩下がったとしても、1歩は進んでいる。5年先に振り返ったとき、どの地域より輝いていることが分かるはず」(東海大今瀬教授)などの意見があった。
2 各チームから今後の方向性を発表(地区報告会以降の活動内容)
<クロスチーム−ON>
福祉についての悩みや相談をもっていくときの目印になるようなものとして、民生委員・自治会長などを記した自治会単位の小さなマップと、医院・福祉施設などを記した大きなマップを試作品としてつくった。あくまでも、地域の人々が相談したい、聞きたいというときの手段であって、交流の元となる発信基地としてのもの。14年度は、印刷費用がかかりそうなので、試作のマッブをモニターに使っていただきながら、アンケートに答えてもらうなどしながら、模索していく。名前は、「助けあいマップ」などを考えている。
<華チーム−MN>
いままで地域の団体にアンケートをいただいたり、話し合いの場を作ってきた。世代・立場の違う人の交流する場にもなった。今後は、理想の福祉村的なものをつくったらどうなるか、ということをテーマにしたい。地域福祉の窓口として、情報基地として、どういうことをそこでやってみたいかを話し合っている。
<らぶチーム−SZ>
最近2回の会合では、地域のまとまった福祉施設案内や、ボランティアをしたい人に向けた情報提供、グループの枠をはずした話し合いの場がほしいなどの意見が出た。らぶはいつもおしゃべりの会だったが、次は、七夕で車椅子のボランティアに参加したいと思う(地区社協や自治会にはあらためてご相談したい)。また、高浜高校のアンケートがまとまり、予想以上の意見が聞かれた。あまりにも感性が豊かである。福祉コースへの参加動機では、「人と触れ合うのが好きで、誰かと誰かのふれあえるお手伝いをしたかった」「盲導犬の調教師になりたかったが、犬に教える前に障害を持った方の気持を学ぶ必要があると感じた」「祖母がデイケアを受けていて、私もこんな仕事をやってみたかった」。活動の中で見つけたものとして、「ボランティアは一緒に楽しむのが大切」「言葉がなくても気持ちは伝わる」。暮らしやすいまちのイメージ「福祉とかボランティアと言う言葉がなくなって全員が他人のことを考えてい暮らしている世界」。こういう意見を反映していきたい。
(木原さんからチームへのコメント)
それぞれのチームが動きが見えてきた。クロスは、目に見えたマップと言うものがあると、わかりやすい。もっと他に、こういうところに、こういうものがあるよ、と発展していく。継続的にお願いしたい。自治会のマップは、個人名が入っているので不安になる方も出てくるので、出来上がる前はあまり表に出さない方がいいかなと思う。
華チームは、プロセスが大事だったと思う。それがこのチームのよさ。自分たち生活者が普段何を感じたのかを話すのが良い。8割が蛇足でも良いと思う。その中で、本質を衝くことが出てくる。
らぶチームの高浜高校のアンケートは大事にしたい。いい話が出てきている。いまどきの高校生とはとても思えない。チーム間の意見交換の場は、重要だと思う。お互いの連携のしくみを話し合っていきたいと思った。
3 今後の展開の前提条件
(木原さんから問題提起)
今日は、欠席の方もかなりいらっしゃるし、結論は出さない。問題を、投げかけるので、それぞれのチームに持ち帰って検討してほしい。
アンケートを含めて今後を考えると、いくつかの問題があると思う。
第一に、今の華・クロス・らぶの各チームを続けていくかどうかという問題。これは、今日の話を聞くと、今の段階のチームで、基本的に来年度も続けた方がよいかなと思う。ただ、いくつか問題もある。
まず、8月の最初のワークショップを思い出してほしい。花水の課題で、環境問題だとか、子育ての問題とか、各チームのテーマに漏れている課題がある。中心的に議論をしていない大きな問題が積み残しになっていることも事実である。いまのところ各チームで動いているが、その最初はみなさんの中心的な問題意識のところで集まって、他の課題はちょっと脇においておきましょうと言うことにした。いずれ、そういった他の課題が出てくることが考えられる。今のチームのなかでその課題をやっていくのか、あるいは新しいチームをつくるのか、新しいメンバーを募るのかどうか。
また今、火曜主体にしているが、土・日の方が参加し易い方が地域の中にはいるので、日程設定も考えなければならないと思う。
したがって、今のチームはそのまま残すとしても、脇に置いておいた課題や、今のチームで枝葉的に出てきた課題について、今のチームで取り組んでいくのか、それとも改めてこういう全体会の場に投げて、新しいチームを作っていくのか、ということを今後考えていかなければならない。
もう一つ前提条件として考えておかなければいけないのは、私たちが花水の責任者であるわけでもなく、いまかかわっているのはある歴史の中で、地域の一端に過ぎないということである。地域で生活している方にとっては、代表者を決めたわけでもない。だから、むしろ他の地域の方を巻き込んでいく、地域に一緒になって取り組んでいきましょうと投げかけるという広い姿勢が大切である。例えば、らぶで高校生の話が出たが、若い人に託して行くとか、自分たちの町をもっと一緒になって考えていきましょうと、意見交換する、話し合っていくと言うことが大事だと思う。
そのような観点から、13年度はこちらのほうで、中間報告とか地区報告会とかの1年間のプログラムを立てた。14年度はまだ、プログラムを決めていない。14年度の着地点を、どこに置くか、ということも今後考えていきたい。
(TR−クロス)
クロスチームのマップは、あまり綺麗でなく、本当に必要なものかどうかと言う感じもある。しかし、福祉コミュニティづくりは、福祉村とか行政とかボランティアとかがあるなかで、どこか足りないところをやってみようとスタートしたが、何か形にしたいというのが、私たちの気持ちだ。私のチームでは、7割が雑談だったが、残りの3割で、何か不安なときに頼めるところ、何でも相談できるところはないかな、ということで話が始まったのが、マップだった。とりあえず何か形にすれば、そこからだんだんと発展していくだろう、ということで作った。自治会のマップは、自治会長さんと民生委員さんしかないが、これを見れば、地域に助けてくれる人を発見できるきっかけにしようというものだ。まだまだ入り口である。もっと立派なものを作ろうという気持ちもあったが、カラー印刷にするとお金がかかる。でも、市も市社協もそれだけのお金がない。だからやらないということではなくて、その中でどうしようかということで、作ったのがこれ。相談のきっかけということなら、そう詳しいものでなくとも良い、この大きさの方がいいかなと思っている。内容の充実については、来年度以降、皆様の協力を得てよいものにしていきたい。
(SZ−らぶ)
思うにらぶは、いろいろ話したけど何も残らない中で、人のチームに入り込むのは失礼だけど、マップ作りについては、嬉しいと思う。「人」と言う私たちのテーマにもつながるので、協力させていただきたい。3月14日にクロスチームからマップの説明をしていただいて、自分のチームはさておいて、いろいろ調べて、クロスチームへの提案をまとめてみた。まず、各地区の自治会館をのせていただけるとありがたい。それから公園。なぎさふれあいセンターの中に、図書館とか体育館とか風呂とか囲碁とかあるのでその情報。自治会単位の地図は、もっと簡略化してもいいかなと思った。個々の家のお名前は、引越しすると変わるので、いらないのかなとも思った。
そんなことを考えていたら、港小学校の作ったマップが須賀の公民館に置いてあったので、もらってきた。これが良く出来ていて、タイトルが、「駅周辺の天使と悪魔」。お年寄りが、危ないところとか、優しいところとかが調べてある。点字ブロックのあるところに自転車を止めているなど、悪いところとか、細かく作っている。これから作る段階で、参考になればと、今日持ってきた。お節介チームとなった、らぶでした。
もうひとつ、やさしいまちづくりという意味では、湘南市という話が出ているが、平塚でいいんじゃないのと個人的に思っている。好きなまち平塚とか、言葉を掛け合うまち平塚とか、とキャッチフレーズでコマーシャルするといいなと思う。
(MI−らぶ)
七夕まつりで、老人ホームのお手伝いをするといいねという話が出ている。私たちはねみんな忙しい人が多くて、どこまでできるかわからないけど、先ほどの高橋さんが「形にしたい」とおっしゃられたが、話し合いも一つの形だし、マップも一つの形だ。だけど、労働も一つの形なので、車椅子のボランティアをやって、福祉コミュニティづくりの信用を得る、というのも頭のいいやり方かなと思っている。
(木原さん)
マップの件で、付け加えさせていただくと、長野県のある地域で、例えば一人暮らしの独居のAさんがいて、まわりの人がその方の様子をどのように知るかと言うと、住宅地図に、Aさん宅に毎週何曜日に誰が訪ねに行くよとか、○×センターの誰がAさんのことを良く知っているよ、というのが書いてある。この場合は、独居の方を対象にしたもので、民生委員がそれを持っていて、書き足したりしている。
4 次回までに各チームで議論してほしい点
(木原さん)
今後の活動として大事なこととして、今日のような情報交換の場は、大切なことだなと、今日のやりとりを聞いておもった。各チームは、ある程度カラーを持ちながら進める力はあると思うし、期待もしている。そうはいっても、明日から勝手にやってくださいと言っても、そうはいかないので、これから半年ぐらいかけて、体制づくりをすると良いと思う。
これから、その案を申し上げるが、これは案に過ぎないので、持ち帰って考えてほしい。まず、3つのチームがあるが、今、何が足りないかと言えば、情報を共有する場がない。1月に1回とか2月に1回の全体会を開くのもいいが、なかなか日程的な問題もあると思うので、何人か、各チーム2−3名で横断的な、なにか連絡会のようなしくみを作るといいのかなと思う。今、広報部が、連絡役みたいなことをしているので、これを深めて、情報共有や連携を話し合う方法もある。情報交換の場、それぞれのチームの活動を大切にしながら、見つけてきた問題をフィードバックする、お互いにこういうのはどうすればいいのかということを考える検証の場を作っていけると良いかなと思う。
今は、各チームで動いているが、今後、チームを乗り越えて、プロジェクトとという動きをしていくというイメージかなと思う。華チームであった井戸端会議的な自由に話し合えるということは、ものすごく大切で、言えないから見えてこない、言えるチャンスがない、ここには不定期ながら言えるチャンスがありますよ、という場をつくること、たぶんこれは、すでにいろいろなところで行われているだろうけど、ダメ元な話、単なる不満、解決のない話、で終っていると思う。プロジェクトという形で動いていけば、広がりをもっていく。必要であれば、ペーパーおこしをします。
これらをまとめると、
@ 現在のメンバーでやっていくのか
ここまでくると、メンバーを増やしていろんな新しい意見を聞く場面が多いほうがよいと思うが、どう考えるか。
A 他のメンバーの参加方法の検討
住民として入ってもらうのか(例えば公募)、福祉施設の方とかにはいってもらうのかといろいろある。
B 積み残した課題に基づく新しい人の構成
新しいチームとして公募をもう一度かけていくのか
C グループを全体化していく、プロジェクト化していくことについて
D(可能なチームは)チームの目標設定
以上の点を、各チームで議論をして、次回4/16に発表してほしい。
この他に、先ほどTRさんから話しがあったが、予算の件もあるかもしれない。
この13年度は市役所の担当が大分バックアップしてはいってやってきた。これを来年度どう継続していくのか。市役所のどんな関わりの方が、皆さんが動きやすいのか。おんぶに抱っこと言うのが、一番楽ですけれども、自分たちの責任の問題だとか、自己実現のためには、あまり委ねすぎると、何のための自分たちのまちづくりかというところが出てくるので、市役所は後方支援にまわっていただくとか、広報誌ももう少し責任の場を変えていくとか、そのあたりも14年度の中で、ある程度先に進めることをしていかないと、今のような体制では継続的なことは出来ないのかな、と思う。その辺も話し合ってください。どうなったかと言う結果は、また、別です。話し合うことが大切です。
また、マップのチームが早そうだが、秋口に完成を目指してやっていくとかの目標設定も必要かなと思う。チームごとにそういう目標値が可能なら、全部のチームにそうしなさいとは言わないけど、これも考えてみてください。その時あくまで地域の住民にどう返していくのか、いつ返していくのか、というのが大切かと思う。
5 御礼のあいさつ
(市 HM)
2年間、県から交流職員として市役所にお世話になった。4月1日から「京浜臨海部対策課」というところに行く(3/28追記)。この1年、皆様とお付き合いさせていただき、住民のパワーや生活者としての感覚の鋭さに感動した。公務員として、また一人の人間としてかけがえのない経験だったと思う。市役所を離れるので、4月からは一市民と言うことになるが、今後一市民としてお手伝いできることがあったら、お手伝いさせてください。先ほど5年後と言う話しが出ましたが、末永く、私が定年を迎えるまでとは申しませんが、この活動が長く続いていただけるといいなあと期待しています。本当にどうもありがとうございました。
(市 IZ)
では、木原さんの提示していただいたことについて、次回までに各チームで話し合ってください。今日はお疲れ様でした。
次回「第2回まとめのワークショップ」4月16日(火)14:00−
なぎさふれあいセンター南部福祉会館 ボランティア活動室
(記録 HM)