2013/02/17 |
概要 |
1985年、同人誌に発表された、『ビューティフル・ドリーマー』に対する伝説的な評論『ゲーデル・エッシャー・バッハ・「BD」』は、アニメ作品を鑑賞する方法論において画期的なムーブメントを起こした。WWFは、この著者・登坂正男氏に対して評論を依頼し、さらに完全な押井作品論としての当論文を連載するに至った。
当論文は、主に構造主義的手法より、自己言及による複雑なシステムをもって構築された押井守作品を解読する。構造主義的方法は、ともすれば恣意的な解釈を許してしまうが、登坂氏の論理的な思考と卓越した文章力で、当論はみごとな完成度を達成している。
1988年より起稿された当論文は、1990年、WWFNo.8に、へーげる奥田『押井論』とともに連載開始し、1992に完結した。この論評は、単なる評論の枠を超え、哲学や現代思想の思考法を取り入れた方法論的な流行を生むこととなった。 |
1990 |
WWFNo.08 Vol.01 |
登坂正男 |
1991 |
WWFNo.09 Vol.02 |
登坂正男 |
1992 |
WWFNo.10 Vol.03 |
登坂正男 |