FABtotumの問題点

ここで紹介しているのは、改善前のファーストモデルで気が付いた点であることを明記しておく。
現状、ソフトウエアを含め改善モデルが検討されているようだ。(2015/07/22)

目次

T 構造上の問題
  1. 天井の吹き抜け
  2. 扉の持ち手
  3. 扉の開閉
  4. 動作時の擦れ
  5. ヘッドのケーブルの保持
  6. ベッドの保持
  7. ベッドとの接点
  8. ファンの停止
  9. 切削屑対策
  10. ベッドの水平化保持力
  11. Core-XYのベルトの固定
  12. フィラメント送りのスリップ
  13. 装置内照明用のLED
  14. エンドストップスイッチの反応
  15. ステッピングモータの発熱
  16. ボーデンチューブの挿入状態
  17. エクストルーダの押し出し/引き戻しの動作
W 3Dプリンター(FDM)としての問題
  1. 現状(2015/07/22現在)として
  2. 本体内蔵型エクストルーダ
  3. 造形状況での積層高さ情報表示
  4. 造形の一時停止機能
  5. 造形モデルの2D/3D表示
  6. オートベッドレべリング造形
  7. PLAフィラメント断裂
  8. プローブの測定誤差が大きい
  9. リトラクト時の鳴り
  10. リトラクトとZリフト
  11. ヒーターベッドが造形途中で温まらなくなる
Z デジタイザーとしての問題
  1. 現状(2015/07/22現在)として
U ソフトウエア上の問題
  1. 現状のFABUI(V0.93)から出来ない設定
    1. タイムゾーンの設定
    2. ネットワーク関連のカスタマイズ
    3. PIDのチューニング値の取得
  2. 現状はRaspberry Piの知識が必須
  3. ファイルの識別
  4. EEPROMへの上書き
X 切削機としての問題
  1. 全般
    1. 切削原点位置決め
    2. 位置決め原点の絶対座標表示
    3. 切削ヘッドの加工高さ制限
    4. 材料の固定
    5. 材料の水平化
  2. 2D切削
  3. 2.5D切削
  4. 3D切削
  5. 4Axis切削
  6. ドリル加工
[ ファームウエアとしての問題
  1. ヘッド温度上限
  2. リトラクトとZリフト
V 処理能力上の問題
  1. Raspberry Piでのコントロール
  2. オーバークロック対策
Y スキャナーとしての問題
  1. 現状(2015/07/22現在)として
\ その他
  1. 追加機能
    1. レーザーカット
    2. 光造形

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T 構造上の問題

  1. 天井の吹き抜け
     ヒートベッド完備の本装置であるが、装置の天井部分が吹き抜けなので、保温効果はそのままでは獲られない。何らかのカバーで上部を覆ってやる工夫が必要である。(2015/07/09)

     切削時の切り屑の飛び散りや、ミルの破損時のことも考えると、覗き込みをして負傷しないような手立てが必要だね。
     切削装置を扱う場合は、防護メガネなんかを装着するのが一般的だから、その辺も考慮する必要がある。(2015/07/28)

  2. 扉の持ち手
     前方の扉を開けるときの持ち手部分が滑りやすく開け辛い。もう少し窪みをつけて滑り辛くするなどの工夫が必要である。(2015/07/08)

    とりあえず、手を掛ける部分にブルーテープを貼って応急処置。(2015/07/13)

  3. 扉の開閉
     扉の開閉検出スイッチが、マイクロスイッチを利用しているため、そのバネの強さから扉を押し戻してしまい、常に開いている状態になる。
     扉をより重くするかマグネットを検出スイッチの近くに追加することや検出方法を変える必要がある。また、ダンパーなどの補助を加える必要があるだろう。(2015/07/13)

  4. 動作時の擦れ
     Y軸移動時の筐体への接触があり、筐体を削る状態にある。(2015/07/13)

  5. ヘッドのケーブルの保持
     ヘッドへの配線のフレキシブルケーブルが不安定で、折り曲げが不規則になる。なにかフレキシブルケーブルを補助する柔軟な素材で保護する処理が必要である。
     簡易的に、フレキシブルケーブルの両面にビニールテープを貼って補強。(2015/07/13)
     なんか、自由に曲がる支えが必要な感じ。適当なチェーン上の造形物を作ってみるべきだな。もしくは、吊り上げする様な方式にしようか?(2015/08/05)

     フレキシブルケーブルにビニールテープ補強はやめて、PETの薄板を同じ幅と長さに切り出して両端を固定して添えるだけにした。動きに合わせて柔軟に湾曲するから、変に折り曲がらなくて良い感じ。(2015/09/16)

  6. ベッドの保持
     小生に届いた装置特有の問題かもしれないが、ベッドを保持する梁の一方が手前に持ち上がるように取り付けられている。このため、水平化をするのに後ろ側の2ピンと反対側の手前のピンを相当上昇させる必要があった。但し、その水平化では、ベッドへの電気系統の接点が取れず、認識しない問題がでる。
     そこで、持ち上がっている手前のピンの保持部分の底部を削って、高さを下げる手立てでなんとかしのいでいる。(2015/07/13)

     切削時なのだが、ベッドの手前側の切削でX軸方向の動きでのズレが顕著になる場合がある。特に荒削り等の負荷の大きい場合に大きく揺さ振られる。梁が薄く長いのが原因だろう。(2015/08/31)

     同現象は3Dプリント時にも造形物に影響している。特に背が高くなるもには筋として顕著に現れる。前方が左右に動きやすい為、何らかのズレを防止する処置が必要である。(2016/03/23)

     本来は、ここにもベッドの保持の為の部品が付いているのが正解なのか?(2016/04/14)
    現状 本来?
     ガイドの溝があるが部品は付いていない  ガイドの溝を挟む様に何か付いている

     本来の処置が不明なんだけど、溝に合う形状とボールベアリングを内臓させるという事で、以下の様な部品を造形して取り付けてみた。
     ベッドの上下動にも支障がないし、ベッドの横揺れもある程度防止出来ている。(2016/04/16)
     ベアリングは674ZZを使用し、M4の皿ネジ6mmで固定  取り付けはM3x16mmのネジで、一方はナットで位置を調整して固定している。
    https://www.thingiverse.com/thing:2974530

  7. ベッドとの接点
     現状、本体の基板への端子とベッドの端子の接触が不安定で、ヒーターが温まらない現象がでる。
     多少基板側へベッドを押し付ける事でヒーターが温まる状態だが、造形中の振動等で接触が保持できないことも出るだろう。
     何らかの接点保持の補助をする必要がある。また、ベッドの保持部分の各4点の接触検出もされているようであるので、そのあたりも注意が必要である。(2015/07/13)
     なにやら、新たなモデルでは対策されているようで、既存のユーザーにはHybrid Bed V2 Kitが購入出来る様になっている。(2016/03/04)

     接触不良が多いので、基板の取り付けのスペーサーの順序を基板の下側に変更。多分、こっちが正解?(2016/04/19)


  8. ファンの停止
     まだ、完全にGコードのカスタマイズ部分を把握していないが、ヘッドに取り付けられているブロワファンはM107で停止出来るが、スピンドルモーター冷却用のファンは停止させる命令が見当たらない、常時回転状態の様である。
     不要な場合は五月蝿いので、出来れば停止できる方法を施したい。清音タイプのファンに交換するのも有りかな。(2015/07/21)

     新たにPrinting Head V2が提供されているのであるが、このヘッドだと構造も変更されてかなりファンの音が静かになっている。(2016/03/04)

  9. 切削屑対策
     概ね、装置自体には切削屑が装置内に浸入するのを防ぐ処置がされているが、むき出しの基板や接点があるので、保護する処置が必要であろう。また、切削屑を吸引するような装置を別途用意する方が良いだろう。
     尚、切削油を利用する様な場合の対策はされていないので、使用する場合は、回収方法や飛び散り、漏れ等での不具合が出ないような処置が別途必要になる。(2015/07/22)

     あと、前面パネルの透明アクリル窓の保護も必要である。なんらかの透明フィルムを保護として貼り付けておく必要があり、切削屑による傷付きでの曇り止めに役立つだろう。なんか適当な大きさの保護フィルムを探して貼っておこう。(2015/07/28)

     とりあえず、100均でiPad用の保護フィルムがあったから、購入して分割して裏側に貼り付け。(2015/08/04)

     むき出しのXY軸シャフトやベルト・プーリーの保護が必要かも。カメラやレーザー照射部分も。(2015/07/28)

     なんか大き目のペットボトルの口付近を分割してカバーに仕立てた物を見かけたので、同様の方法で、スピンドル周りを囲んでしまおうか。(2015/08/05)

     気にする人は、ヘッドのスピンドルを冷やすファンの吸気構造も問題らしい。浮遊する切子等の吸引でスピンドルに浸入することや基板関連に付着する可能性があるので、この辺りも防止する術が必要なようだ。(2015/08/19)

  10. ベッドの水平化保持力
     セッティングでベッドの水平化調整を行うのだが、ベッドを取り外すと必ず狂うので、構造も含め調整の保持力を強化すべきだろう。(2015/07/22)

  11. Core-XYのベルトの固定
     意外なのだが、Core-XYのベルトの一端が非常に簡便な固定方法を採っている。最初、ベルトが切れてしまったのかと勘違いしてしまったのだが、ヘッド固定枠の端に引っかかっているだけの状態で、上もしくは下に簡単に移動して外れてしまうのである。
     無論、何もしなければ外れる事は無いのだが、ヘッドの取り付けや取り外し時に誤って触って外れてしまう恐れはある。
     今回もヘッドの取り外し作業時に触ってしまったのか、外れてしまった。戻してはみたが、テンション調整は行っていないので大丈夫かな。(2015/07/24)

     適当なインシュロックでも巻きつけて、簡単に抜けないようにしておこっと。と、試したら、両端への移動で邪魔になるようなので、テープでも貼っておく事にする。(2015/08/05)

  12. フィラメント送りのスリップ
     どうもABSなどの比較的線径が僅かに細いものはスリップしやすいようだ。エクストルーダの送りギアへの押し当て部分を改善する必要がありそうである。(2015/07/31)

     どうもABSは削れ易いのが問題のようだが、それをこなせないのも問題かね。送り歯やボーデン周りでのスムーズな送りの改善が必要なようだ。なによりも供給入り口の曲がりが供給不良を起こし易くしている雰囲気である。供給時に引っかかる感じがあるので、出来るだけスムーズに供給できるよう、チューブの取扱を改善しよう。
     やっぱりABSでは、上限230℃では溶融温度が足りなくて、うまく押し出しの継続が出来ないね。よって、押し出しが出来ずに削れてしまうようだ。より低温で造形が可能なABSの利用が必要。(2015/08/01)

  13. 装置内照明用のLED
     正面では問題ないのだが、横や背面からだと上部からLEDの光が直接目に入るので、カバーを付けるなどをして間接的にしたい所。
     設定で輝度を下げれば良いと考えるだろうが、下げても動作時に最大輝度になってしまったり、点滅状態が起こり、不快な状況になる。(2015/08/12)

  14. エンドストップスイッチの反応
     小生の装置特有なのかもしれないが、X軸とZ軸のエンドストップスイッチの応答が悪いようである。
     特にX軸に使用されているマイクロスイッチは、かなり小型で貧弱なのである。

  15. ステッピングモータの発熱
     最近、3Dプリンターとして造形を長時間行う事が増えたのだが、モータの発熱による脱調が出やすくなる。特にエクストルーダ側やZ軸に起こりやすい。
     このへんは、背面パネルを取り外している人もいるようだし、何らかの放熱対策を施す必要があるね。ファンの風を背面内にも送るような処置が必要かもしれない。(2016/03/03)

     対処として、フィラメント供給側に背面内への穴があいているので、そこを狙ってUSBファンで強制的に風を送って空冷モドキ。(2016/03/03)

  16. ボーデンチューブの挿入状態
     本装置では、フィラメントをコールドエンドからホットエンドまでを繋ぐ為にボーデンチューブが利用されている。このチューブなのだが、一部二重になっていて、太い方を本体側に挿入して利用する。しかし、この太い方のチューブの挿入状態を維持しておかないと、位置ズレして細い方が本体内部に取り込まれて捩れる場合がある。(押し出し不良の原因になる可能性あり。)
     このようなことから、自由に動いてしまう太目のチューブをある程度固定しておく処置が必要であり、造形時には適切な状態になっているか確認する必要があるだろう。(2016/03/04)

  17. エクストルーダの押し出し/引き戻しの動作
     本装置の仕様で問題の対象ではないのだろうが、ベッドを一番下の位置に移動している場所でのエクストルーダでのフィラメントの押し出し/引き戻しの動作は空振りに終わる。もし押し出し/引き戻しの動作を行う場合は、少々ベッドを上昇させてる必要がある。手動操作時にはこのことを忘れずに。説明が多分ないと思うので勘違いしやすいところ。

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U ソフトウエア上の問題

  1. 現状のFABUI(V0.93)から出来ない設定
    1. タイムゾーンの設定
       現状はファイルのタイムスタンプ関連のローカル時間帯への対応操作はFABUIからは出来ないようである。
       タイムゾーンの対応は、sshなどでRaspberry Piにログインして定義する必要がある。(2015/07/22)
    2. ネットワーク関連のカスタマイズ
       個別のネットワーク環境への対応は現状のFABUIからは操作できないようである。
       個別の設定関連は、sshなどでRaspberry Piにログインして定義する必要がある。(2015/07/22)
    3. PIDのチューニング値の取得
       どうも応答関係の表示にマスクされている部分があるようで、そのままでは自動調整の過程や結果を得ることが出来ないようである。SSHを利用して出力用のターミナル接続をする作業が必要なようだ。(Wikiのminiconのターミナル設定が不明で、結局ロストしてしまう。)
       出来ることなら、専用のコンソールやモニター機能を内包してもらいたいものである。(2015/08/13)

  2. 現状はRaspberry Piの知識が必須
     上記にもあるが、適切な利用にはどうしてもRaspberry Piを操作する知識が必要であり、それなりのスキルが必要であろう。
     意識しなくても利用できるような対策が必要だと思われる。(2015/07/22)

  3. ファイルの識別
     Gコードファイルの取り込みにおいて、3Dプリンター用なのか切削用なのかの識別は、Gコード内に特定の命令の有無で行われている。
     明らかに切削用の場合のMコード("M3"や"M4")であれば良いのだが、"M302"も切削用といして識別されるようだ。
     3Dプリンターにおいてエクストルーダの動作開始温度を弄る場合は、ファームウエア上で変更する必要がありそうである。(2015/09/08)

  4. EEPROMへの上書き
     どうもFABUIでは、なんらかのタイミンヅでM500を実行して設定値をEEPROMへ上書きする動作がある模様。
     ほぼ毎回行うようなので、あまり好ましい動作ではないので、抑制する処置が必要かも。(2016/07/19)
     このEEPROMへの上書きのタイミングは、FABUI上でプローブのオフセット量を調整する場合に行われている模様。(2016/07/20)

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V 処理能力上の問題

  1. Raspberry Piでのコントロール
     通常の処理としてはそれほど不具合を感じない程度であるが、対象となる処理の中で相当の負荷を強いられる項目が存在する。どう考えてもRaspberry Pi単独では現実的でない処理が存在するので、出来ればより処理能力の高い物に変更するか、処理を他の装置上で行えるような負荷分散的な処置が必要に思われる。
     クラウドサーバーへの処理移行手続き等が必要だろう。(2015/07/21)

     
  2. オーバークロック対策
     導入状態そのままだと、特にRaspberry Piへの発熱対策としてのヒートシンク取り付けはされていないので、念のため主要な部分にヒートシンクを取り付け、発熱対策を施す。
     これにより、多少のオーバークロックを実施しても耐えられるのではないかと考える。(2015/07/22)

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W 3Dプリンター(FDM)としての問題

  1. 現状(2015/07/22現在)として
     特に、本装置に際立った問題は見受けられない。概ねどのFDM装置でも現れるような問題は変わらない。
     但し、本装置の様な手続を踏んだ造形開始タイプは初めてなので、その辺りが今までの装置(CubeXやC170)とは大きく異なり面倒である。(2015/07/22)

  2. 本体内蔵型エクストルーダ
     ボーデン仕様のエクストルーダなのだが、エクストルーダ自体が本体の筐体内に内蔵されているので、メンテナンスのし辛さは否めない。また、ベッドの昇降機構に取り付けられているため、造形高さのあるもの(ベッドが下がる)だと供給側の湾曲がきつくなり、不具合が出そうである。
     尚、回転(A)軸と共有化しているため、その切替え機構に難点がある模様。造形開始前にチェックする作業要求がある。(2015/07/23)

  3. 造形状況での積層高さ情報表示
     現状のFABUIでの表示項目では、造形している現状の積層高さ情報が表示されない。
     造形の進行状況の目安としてのパーセンテージはあるが、できれば高さ情報も欲しい所。(2015/08/10)

  4. 造形の一時停止機能
     現状のFABUIでは、造形中に一時停止して再度開始する方法が提供されていない。また、造形中にGコードを送る術も用意されていない。
     できれば、この様な操作性を加えてもらいたいものである。(2015/08/15)

  5. 造形モデルの2D/3D表示
     現状のFABUIでは、造形中に造形状況の2D/3D表示の機能が提供されていない。
     できれば、この様な表示機能を提供してもらいたいものである。(2015/08/15)

  6. オートベッドレべリング造形
     何かやり方があるのかもしれないが、私が確認した段階ではZ軸が正しく動作していなくて、積層が進まない状況であった。
     何か利用での制限がないか確認しておこう。(2016/03/08)

  7. PLAフィラメント断裂
     造形を完了したら、PLAフィラメントは速攻で装置から取り出した方が良いね。エクストルーダの手前で断裂している場合、造形途中でフィラメント切れを起して、造形が継続できなくなる場合がある。供給元が背面内で確認しづらい。事前にフィラメントを引いて確認しておく必要もある。(2016/03/09)
     供給しっぱなしだと、ここで断裂する可能性が高い。(2016/03/10)


  8. プローブの測定誤差が大きい
     造形動作開始時に、プローブでベッドとのギャップを測定してスタートするのだが、このプローブでの測定誤差が大きいようで、ファーストレイヤの出来が毎回異なる結果になる。
     ベッドの水平化の際も、指示された調整でOK範囲にはなるが、実際はベッドは水平に成らずに傾きがあり、造形範囲が広いと、押し付けがきつい所と、甘い所がでてしまう。
     ベッドの水平化に関しては、自身でダイヤルゲージなどを使用してマニュアル調整をした方が良いだろう。また、ファーストレイヤはある程度厚めでスタートするようにしたほうが良いかもしれない。(2016/03/10)

  9. リトラクト時の鳴り
     最近、3Dプリントでの造形増産を試みているのだが、リトラクト時にフィーダー(コールドエンド)部での『キュウ』という鳴りが頻発するようになっている。リトラクトを行わなければ鳴りはでない模様。
     で、どこか清掃と給油するポイントがあると考えるのだが、カバーを外すくらいで対策を行える範囲では改善しない。
     どうも、フィーダー部の分解掃除が必要な感じだ。減速段(ウォームギヤ)構造でリトラクト時の高速回転での弊害だろうけどね。(2016/03/08)

  10. リトラクトとZリフト
     このリトラクトとZリフトの動作なのだが、リトラクトが最初に行われた後、Zリフトが行われるというように動作が分離している。
     この動作は、ファームウェアレベルで行われているのではなく、FAB-UIがGコードを制御ボードに送る場合に、コードを分離して送りつけて実行するようにしているようである。
     ただ、この分離動作指示に至る動きの遅延があるようで、あまり良い動作ではない感じである。Gコードのスルー設定が出来ないものか?(2016/05/04)

     この件だが、分離しているのはスライサーでのGコードレベルであったので、FAB-UIでの特別な処理は行われていない。動作の遅延の根本は、フィーダーでの引き戻し動作速度がMax12mm/secと遅く、加速度にも限度がある為であるので、造形専用に別途フィーダー処理用のエクストルーダを設けいる方が良いだろう。(2016/05/16)
    フィーダー変更によりリトラクト時の異音や動作遅延を改善

  11. ヒーターベッドが造形途中で温まらなくなる
     多分、小生が初期の段階で色々と確認するのに弄りまくった所為なのだろうが、制御基板とヒーターベッドの接続するコネクターの接触が悪くなる現象がある。
     温度が下がり始めたタイミングで、制御基板のコネクターを弄ると接触が回復するので、この辺の接触改善を図りたいところ。
     常時、温度が下がり始める変化を監視して対処できないので、問題無しにしなければならない。
     とりあえず半田盛りでもしてみるかな。

     コネクターを抜いて確認したら、ヒータへの電源供給側の端子2本が融けて炭化してボロボロ状態。かなり危険な状況だ。何か変な匂いがしていた時期があったから、やっぱり融けていたのね。さて、どうしましょうか。 (2016/05/19)


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X 切削機としての問題

  1. 全般 
    1. 切削原点位置決め
       切削動作を開始するに当たり、切削原点(0,0,0)を移動指示してから開始するのだが、これが完全に目視で決めるので、どうしても誤差は含まれる事になる。
       ビットの先端で合わせるのだが、先端の尖ったドリル刃なら誤差は少なく出来そうだが、平らなミル等では位置決めしずらい。
       ワークの取り付け角度や保持も重要と思われるが、これは切削一般の決まりごとだろう。(2015/07/23)

       ちなみに、切削原点(0,0,0)がきまったら、ジョグの真ん中のボタンで確定する操作が必要である。その後にスタートが有効になる。(2015/07/29)

       もう少し原点指示がし易いように、刃先が見やすい状態にしてほしいね。今は、かなりヘッド構造が邪魔で見通しが悪い。
       レーザーポインター見たいな機能があると、少なくともXY合せは楽になる。(2015/08/17)

       Z軸原点の位置決め方法として、通電するワークの場合はテスターでミルとワーク間の抵抗値を測定すると良いようだ。接した時点で0Ωを示す様だが、接触抵抗がある筈だから0Ωになる手前の様な気がする。(2015/08/21)

       やっぱり裸眼での目測では原点位置合わせが困難なので、手持ちにUSBマイクロスコープがあるから、これで撮影してモニター越しに位置合わせしようと考えている。
       一発ものならさして気にする必要はないが、段取り換えを伴う作業の場合、位置ズレは致命傷だからね。
       本体内蔵のカメラが、自由に引き伸ばすことが出来て撮影出来る様になれば、それに越した事は無いのだがね。(2015/09/03)

    2. 位置決め原点の絶対座標表示
       段取り換えを考慮して、事前に原点指示した座標の絶対座標表示があると便利かも。(2015/08/17)

    3. 切削ヘッドの加工高さ制限
       ミルだけなら割と加工できる高さの制限が少ない筈だが、ハイブリッドヘッドの場合は、ホットエンドのノズル周りがある為、これが加工高さの邪魔になり、それより掘り下げる事が出来ない制限がある。ワークの段取り次第だが、この辺りの制限の定義が出来ないと、加工できないパスを出力してしまう可能性がある。事前の確認は重要である。(2015/08/18)

    4. 材料の固定
       両面テープなどで固定できるものは良いのだが、小型のものや底が平面でないものの固定、回転軸に固定する場合などは、専用の固定冶具が必要になる。
       で、3D切削でのベッド固定の場合は、バイスなどを利用し固定すれば良いのだが、4軸利用時の回転軸には強度の面からもあまり重く大きな固定冶具は適さない状況である。
       サンプルの固定冶具では樹脂で3Dプリント造形するものもあるのだが、金属を切削する場合には融けて材料の固定が維持出来なさそうなので、チャックも金属製にしたいところがあるが、自作する他ないだろうか。

    5. 材料の水平化
       材料の固定状態の水平化には、ダイヤルゲージ等での計測による調整が必要である。
       で、ダイヤルケージをヘッドに固定する冶具が必要なのだが、当方の持ち合わせのダイヤルゲージに合ったものがSTLファイルとして無かったので、設計し3D造形することになる。
       これで、取り付け状態を計測し水平に保つ事が可能になる。(2015/09/16)
       ダイヤルゲージ固定冶具。

       随分と前に造形してあったもの。
       ちなみに、Y軸の合せ込みは光学スキャナー用のラインレーザーが利用できる。(2015/09/16)


  2. 2D切削

  3. 2.5D切削

  4. 3D切削

  5. 4Axis切削

  6. ドリル加工

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Y スキャナーとしての問題

  1. 現状(2015/07/22現在)として
     現状の読み取りは利用できるレベルとはいえないので、より改善が進んだ段階で評価したいと思う。また、読み取りよりも読み取り後のデータ処理時間が非力なRaspberry Piで行うので、現実的ではない。
     この点では、時期バージョンにて色々と対策される模様。(2015/07/22)

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Z デジタイザーとしての問題

  1. 現状(2015/07/22現在)として
     現状は利用できるレベルとはいえないので、より改善が進んだ段階で評価したいと思う。理解しがたい動作なので使用方法が間違っているかもしれない。(2015/07/22)

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[ ファームウエアとしての問題

  1. ヘッド温度上限
     現状は上限が235℃の設定の様である。温度上昇の初期時に設定温度230℃を選んでいる場合、ファン無しだと上限を超えることがあり、異常検出として造形を停止してしまう。
     PIDの設定の見直しも必要だが、もう少し上限を上げた設定にした方が良いだろう。(2015/07/31)

     あと、エクストルーダ動作開始の下限の閾値も175℃より低い方が良いだろう。PLAでは150℃位でも造形出来る場合がある。
     ところで、V2ヘッドがリリースされるようだから、これに合わせた上限設定に替わるだろうが、下限も変更して欲しいね。(2015/08/01)

     下限に関しては"M302"で変更可能だね。(2015/08/31)

  2. リトラクトとZリフト
     本ファームウェア(V1.0.0093)の処理方法なのだろうが、リトラクトとZリフトを利用するGコードの場合、リトラクトを行ってからZリフトを行うような動作に分割される。
     で、分割されるから当然動作はその分遅くなるし、時たまエクストルーダの動作が不安定になり、指定速度以上でのリトラクトを行うような現象がでて不完全なリトラクトとなり、つぎの押し出し戻し時に戻し過ぎて造形でのフィラメント量が一時的に増えて太る事がある。
     まだ、ファームウェアを覗いてはいないのだが、この辺の動作の不安定さがまだあるようだ。
     WiKiの方には既にファームウェア V1.0.0094があがっているので、この辺りの問題も手直しが入っているかもしれないね。(2016/03/03)

     今回の不安定な動作の原因は、M204M205の使用方法を間違えて利用していた為と、ステッパーの発熱による脱調が要因であった。
     M204とM205は使用を止め、ステッパーの発熱防止に強制空冷のファンを設けている。(2016/03/06)


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\ その他

  1. 追加機能
    1. レーザーカット
    2. 光造形

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