’87年11月21日渋谷公会堂
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ファイナル・ツアーを除けばこのメンバーによる唯一のまともなコンサートだった。
アルバム「Primary Color」と財津のソロを中心にした選曲は昔の曲には頼らず何とかして新しいチューリップを見せようとしているようで、そういう意味では意欲的であり、決して悪い内容ではなかった(アンコールの「わがままお嬢」はやめて欲しかったが...)。
<セットリスト>
悪くはなかったが1度見れば十分だとも思った。
追加公演もあったがそういう訳でいかなかった。今まで時間的に行けるコンサートは全て見てきたつもりだった。”Halo”のツアー以来都内でのコンサートはすべて見てきたはずだったが、このときは初めて”行けるけど行かない”事にした。
ベンチャーズを演奏して見せたり、高橋がムーンウォーク(当時でも既に十分時代遅れだった)をして見せたりと、見方によってはごく初期のチューリップのような、”売れる”のを目指してがんばっているみたいな状態ではあったのかもしれない。
それにしてもこの頃数える程しかやっていないツアーで追加公演というのも、かつてのチューリップと比べたら信じられないことだった。場所によっては『チューリップ・コンサート実行委員会』とかいう訳わからないところ(当時の関係者が見てたらゴメン)が主催になっていて、すでに一般のプロモーターにもまともに相手にされない状態だったようだ。