チューリップ解散!
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私がチューリップの解散を初めて知ったのは財津和夫が藤本義一(*)司会の「11PM」に出演しているのを見たときでした。この時期になぜこんな番組に?もしかしたら..と一瞬ある言葉が頭に浮かびました。そして司会者の口から出て言葉は思った通り”解散”という言葉でした。
「解散」という言葉を聞いたとき、実はすごくホッとした気持ちでした。全然驚かないし、悲しいとか、残念だとか言う気持ちは全くありませんでした。
それまでリリースされたレコードは全部持っていたし、コンサートにも何度も行きました。鈴蘭高原や芦ノ湖にも行きました。我ながら実に優秀なファンであったと思います。にもかかわらずそのときは解散と言うことに対してはむしろ安堵感を感じたのでした。
正直言ってその当時のチューリップはもう”チューリップ”というグループではありませんでした。私はそう感じていました。
まともな人たち(かつてのファン)はもうとっくにチューリップなど相手にしていなかったと思います。自分はといえば”目つむって見ないことにして”ファンを続けていたという感じでした(笑)。
1997年の再結成のニュースのときスポーツ新聞などではプロフィールに”’89年に惜しまれつつ解散した”とか書いてありましたが本当は全然そんな感じではなかったと思います。とにかく当時のチューリップは、名前以外はまったくチューリップらしさを感じませんでした。
財津和夫としてはいろいろ考えて四苦八苦していたのかもしれませんが、結果的にそれは新しいファンを掴むこともできないばかりか、旧来のファンを引き離すだけの結果になってしまったと思います。
ここで当時の私の記憶と思い出とともに解散までの道のりを綴って見たいと思います。足掛け10年くらい、大体が7〜8年前に書いたもので(今より少々の)若気の至りと思い込みで書いています。何をいまさらということもありますが、長年のチューリップ・ファンとしは多少の”恨み”もあるということをご理解ください。
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(*) 藤本義一氏の娘はその昔、大のチューリップ・ファンとして朝のワイドショーかなんかに出たことがありました。そのとき雑誌の切抜きとかを大量にスクラップしていて、なるほどファンというのはそういう風にするものなのかと思い、それ以来私も雑誌の記事とかを取っておくようになったのでした。