秋です。

 私が「ひみつの階段」に出会ったのは、偕成社からコミックスが発売された1997年の春でした。表紙に一目ぼれして、読んで作品世界に心を奪われました。20年以上もたったいまでも、私にとってとても大切な作品です。

 祥華女学院で過ごす数年間は一生に一度きりの貴重な時間です。でも、本を開けば、時空を超え、祥華の生徒に戻れるのです(これはすごいことなのですよ)。そして、ひとりの少女として、夏ちゃんや鞠絵、三島、竹井、黄菜ちゃんと一緒に、きらきらした宝石のような日々を楽しみませんか。彼女たちは、あなたを古くからの友人のように、暖かく迎え入れてくれるでしょう。

 今回、私がこのファンページを作ったのは、「だれかがあの頃に戻りたいなと思ったときの時空ワープの発射台があったほうがいいよね」と思ったからです。今は、TwitterやInstagramなどフロー全盛の時代ですが、だからこそ、ただそこに居続けているだけのホームページ(ストック)にも意味があるような気がします。

 まだ読んでいない人で、先入観なしにストーリーを楽しみたい人は、エピソード紹介(奇談倶楽部ページ)を読まない方がいいかもしれません。でも、「ひみつの階段」を読もうかなどうしようかなと迷っている人は、読んだ方がいいかも。ネタバレしても、初めて読む作品の素晴らしさは全く損なわれないと思います。読み損なうことにでもなったら、それこそ不幸というものです(にこっ)。

 初めての人も、お久しぶりの人も、時空を超えて、お茶会をしよっ。

秋 拝




座敷童のひとりごと