www.yk.rim.or.jp/~shioda


【一日目:ホノルル−ワイキキ】
移動は、Roberts Hawaiiが運行するワイキキ・シャトルサービル。ホテルの前まで連れていってくれて、一人片道8ドル。往復なら13ドル。帰りはチケットの半券の裏にある番号に電話すれば、出発便の時間を考慮して迎えに来てくれる。

ホテルには10時頃に到着してしまう。無理を承知でフロントで聞いたら、予約している部屋は2時過ぎなら入れるとの事でなので荷物を預けて、久しぶりにワイキキの街へ。

食欲も出てこないし、なんとなく街をフラフラとさまよう。
無料シャトルでヒロハッティに行ったりして、時間をつぶす。しかしワイキキの街の雰囲気が以前とは違う。活気が感じられない。テナントの空きが目立つのだ。
ロイアルハワイアンショッピングセンターは、なんと3階が閉鎖。2階も閑散としている。景気低迷の影響は深刻だ。

結局2時までそんな状態で、ホテルに戻ると未だ部屋の準備ができていないとのこと。なーんだと思ったら、フロントマン氏が最上階のテラスで休んでいてくれという。部屋ができたら電話をいれるからというので、しぶしぶキーを受取りテラスへ。

ところが、このテラスがすごい。地上26階からみるワイキキの景色を堪能。生まれて初めて見る景色だ。(ちょっと恥ずかしいが、海辺の高層ホテルには縁がない)
目の前のハレクラニよりも高いので海が見渡せる。どうやら、このテラスは部屋の鍵では入れない特別のテラスのようで、人があまりいない。
しかし大きなソファーに座ったのがまずかった。そのまま、1時間ほど寝てしまい、時差ボケ解消の鉄則を忘れてしまう。JAL便恐るべし。

そのうちフロントからの電話で目が覚め、ようやく部屋に入る。とりあえず明日のシャトルの予約を入れて、足を確保。島間移動なのに空港には90分前に入るとの事。はて、何でそんなに早いのだろう?

今日は絶対に夕日が沈むところをテラスから見ると決めて、それまでホテルの屋上プールで遊ぶ。小さなプールとジャグジーがあるなかなかよろしい。日に焼くのは後でもできるので、ジャグジーでくつろぐ。

夕日の沈む頃テラスに移動、テラスに人があふれるどころか、誰もいない。ゆっくり日が沈むのを見てから夕食に出かける。うーん、このホテル合格! テラスは特別扱いなのだろうか、とっても気になる。
初日の夕食は、ハワイ風タイ料理を食べさせる店に行く。カレーはまずまずだがそれ以外は今一つか。ワイキキ価格なので不合格。


【二日目:ハワイ島へ移動】
さて、いよいよハワイ島カイルア・コナに移動。まずシャトルで空港まで向かう。そこで昨日の90分前の理由が判った。身体検査に時間がかかるのだ。地元では、「たかが30分の島間移動にこんな検査が必要なのか?」という怒りの声が地元の皆さんから出ているらしいが、致し方なしだろう。
Hawaiian Airlineは初めてマウイ島に行ったとき以来のご利用。チケットを持たないeチケットだとチェックインが早い。端末に自分のもらっている整理番号を入力すると、チケットが発行され手荷物も預けられる。実はこのようなやり方は初めてで、空港のおばちゃんが案内してくれたので、短時間で手続きが完了したのだ。カウンターの列は、チケットを購入する人たちのものらしい。
さて、ここで出発前に抱えていたPanda Travelの手配がちゃんとされているかの不安点が一つ解消。ちょっと安心。
飛んでいたのは30分くらいらしいが、まったく覚えていない。飛んだのも知らないくらい良く寝ていた。
コナ空港。実にさっぱりとした空港で、コンコースなどない「平置き」空港。風が強いが良い天気だ。コーヒーの香りはしない(笑)

不安点その2、レンタカーだ。コナ空港を出てHertzに直行。心配しすぎ。ちゃんと予約されていた。カウンターのお姉さんは実に明るい。あたりまえだがデンバー国際空港とは明らかに違う。保険の加入でちょっと良いサービスというか、特別裁量をしてもらった。車を借りるのは正味5日間だが、借りる時間が午前11時過ぎて返す予定が午後2時過ぎ。この場合、保険料金は6日分になるそうだが、お姉さんがマネージャ(これまたお姉さんで、明るい)に、これどうしましょうか? などと相談していて結局、早めに返すという口約束で、延長料金をまけてもらった。ほんとうかどうかはクレジットカードの明細が来てから出ないとはっきりしないが、こんなやり取りをしていて30分ぐらい経ってしまった。予約があるのに車を借りるのにこんなに時間がかかるとは。

さて、無事に車を借りてまずはホテルに移動。
これがカイルアの街までは空港から30分くらい。mapquest.comで事前に場所の目星をつけていたのだが、ホテルがなかなか見つからない。何度も同じ場所をうろうろしてようやく見つかった。記憶していた名前と表示されている名前が微妙に違ったのだ。
場所さえ判れば、チェックインまで時間があるのでランチをとり、車を飛ばして近所の探索に出かける。といっても近所は後でも見て回れるので、本家本物のカメハメハ大王の像を見に、カパアウの街(ハワイ島の北端)まで行く。カイルアから約2時間、ひたすら溶岩流の後を見ながら北上する。カパアウは溶岩原とは違い緑が多い。のんびりとした田舎の街。そしてここで「本物のカメハメハ大王像」とご対面。あまり金ピカでなく渋い色をしている。周りにみやげ物店などない。警察署があるだけだ。記念撮影にくる観光客も疎ら。
大王との御対面が終わって、不安点その3、最後の不安点であるホテルにチェックイン。「はいはい、予約入ってますよ」てな具合で無事チェックイン完了。こじんまりしたプールと、テラスがありなかなかよろしい雰囲気のホテルだ。建物はとっても古いらしく、あちこちボロが出ている。困ったのは部屋の中にトカゲがいること。ジーっとして動かない。追い出すこともないのでほっといたら目だけ動いてあとは動かない。

夕食は、遅くなったので近所のハンバーガー店で済ませる。というのも、殆どの店やレストランが8時半には閉め始めるのだ。ワイキキとは違う健全な街だ。気に入った!


【三日目:巨大リゾート見学】

JALが日本からの直行便を出しているコナ。この目玉がワイコロアという空港を挟んでカイルアと反対側にある街だ。テレビや雑誌で目にしていたので、一応見に行くことにする。空港から昨日と同じ溶岩流のあとをひたすら飛ばして30分くらいか? 突如溶岩原の中にヤシの木が生えている。
浜辺にホテルとゴルフコースがあるが、パブリックビーチもあるので、先ずはそこを見学。なかなかきれいなビーチで、人もまばら。溶岩原に突如浜辺でちょっと異様だが、なかなかよろしい。
次にキングス・ショップというショッピング街へ。ここにはブランド店が多くあり、それなりに楽しめるとおもう。フードコートもあり、お安いランチにもありつける。後で解ったのだが、宅地分譲しており、あちこちでアパートらしき建物を作っていた。
残念ながらヒルトンワイコロアビレッジに侵入しなかったが、詳しくはガイド本を参考に。
日本人率は島内で最高と思う。
ホテルに戻ってから気がついたが、テレビで「ワイコロアのコンドミニアムを買わんかね?」という宣伝をよく見た。「将来は、すげーリゾートになるよ」なんて言ってるけど、どうしてアメリカ人はプレゼンテーションが上手なのだろうか? 感心してしまう。

【四日目:ヒロまでドライブ】

今日は気合を入れて、南回りでヒロまでドライブだ。
8時に出発し、休憩をしながら11時にはヒロの街に到着。途中にはハワイ火山国立公園があるが、今回は探検している余裕はない。探検はきちんと準備して別の機会にとっておく。ちなみに探検するなら、VolcanoHouseに宿泊するのが良いだろう。何しろ公園の中にあるホテルで、レストランから火口が丸見えなのだ。溶岩流を見るツアーもあるそうだが、その場所まで歩いていくらしい。冷えた溶岩の上を歩いていくのだが、これが結構大変。足場が悪く普段歩いているようには進まない。ということでありきたりだが、「はきなれた靴」が必須になる。その他に杖と手袋、冬だと突然寒くなるので、軽いウィンドブレーカーがあると完璧。
「閑話休題」
ヒロは観光地ではなく生活の街。コナよりもガソリンの値段が安い。よくガイド誌に日本語が通じる店が多いとあるが、そうは思えない。
ヒロ湾に沿って走るバニアンドライブが実に良い。車を停めて散歩するのがお勧め。大きなバニアンツリーがいたるところにあり、熱帯林の雰囲気ありあり。
8月のハワイは思ったよりも湿度があって暑く感じる。特にヒロはそう感じた。前回ヒロに来たときは雨が多いところだなと思ったが、今回は全く雨は降らなかった。ランチは、ガイド誌でおなじみのKen's House of Pancakesでロコモコとサイミン、パンケーキを所望。ここのサイミンは今ひとつの感あり。 もう一つの目玉として、Mauna Loa Macadamia nuts Visitor Centerに行く。御存知マカダミアナッツ農場だ。ハイウェイから一本道を入っていくのだが、最初に看板が出てから工場のあるところまで延々と畑が続く。工場は日曜日だったためにお休みだが、ビデオでマカダミアナッツ入りのチョコレートができる過程を見せてくれる。日本語のテープもあり実に解かり易い。土産物もたくさんある。ここでしか手に入らないMauna Loa Hiloのロゴが入ったシャツを買ってしまった。ナッツはABC Storeの方が断然安い。
結局、この日は一日かけてヒロまで行ったのだが、あと10分もすればホテルというところで、水平線が見える道に差し掛かったので車を停めた。日が沈むまで30分、じっと西の空を見続ける。やがて感動のサンセット。何しろ水平線に太陽が沈むというのをナマで見れたのだからうれしい。本当はもう少し早く戻って、「海沿いのバーでサンセットだ!」と思ったのだが、思惑通りには行かないのがアロハなのだ。

最近「リタイアしたらハワイ島」という本がやたらと目につく。カイルア・コナに拠点を置く人の本と、ヒロの人の書いた本を読んだが、それぞれに良いところがある。どちらにも共通するのが「のんびりできる」ということだが、マリンスポーツ(釣り、ダイビングなど)が思いっきり楽しめるのがコナの街、静かに生活するにはヒロの街かな? という感じがする。



Copyright www.yk.rim.or.jp/~shioda