'99戦力分析 ジェフ市原

フリューゲルスから移籍した監督……ゲルト・エンゲルス監督
フリューゲルスから移籍した選手……井上雄幾
フリューゲルスに在籍した選手………中田一三
 

エンゲルス監督の就任により、システムは昨年の4−4−2から3−5−2に変更されると仮定して──

GKは不動の下川健一
白井淳がアルディージャへ移籍するため、アビスパから復帰する立石智紀が控える。

最終ラインを統率するのは、唯一の日本代表中西永輔
できれば右サイドで、その攻撃力を遺憾なく発揮してほしいところだが……
ストッパーはU-22日本代表の山口智と、本来はセンターバックの鈴木和裕
茶野隆行井上雄幾が続く。

主将の江尻篤彦の引退で空白となっている左サイドは、武藤真一中田一三のいずれか。
外れた方がボランチないしは右サイドに入ることになる。
両サイドができる横山博敏栗原克志井上雄幾の前に立ちはだかる。

右サイドはいまいちぱっとしない。
4バックならば昨年同様鈴木和裕がまわることになるだろうが、最終ラインには欠かせない存在だ。
突破力のある横山博敏、守備的な茶野隆行、もしくはアビスパで経験のある中田一三か。
いずれにしても決め手に欠ける。

ボランチには比較的選手が揃っている。
武藤真一中田一三、U-20日本代表酒井友之、ゲームメイクのできる野々村芳和
加えてマリノスで出番を失っていた寺川能人を獲得した。

攻撃の核となる中央には、はたして誰を配していいやら……
ただでさえ昨年、マスロバルのパートナーに苦労したのに、そのマスロバルまで解雇してしまっては……
チーム内を見まわしても、永井秀樹のようなボールをキープできるテクニシャンは見当たらない。
しいて挙げるなら、U-22日本代表廣山望野々村芳和か。

2トップは最年長の武田修宏と、ヴァンフォーレからレンタルで獲得したバロン
ともに典型的なストライカーなだけに、バランスを考えればどちらかと廣山望と組ませたい。

新人では、Jユースカップ準優勝のジェフユースから中盤の内田剛平が昇格。
地元千葉からは、市立船橋のGK鈴木善人と習志野のFW菅野拓真を獲得。
ともに、圧倒的な強さで昨年の国体を制した千葉県代表の主力である。
菅野拓真は国体ではボランチ、選手権予選ではDFでもプレーしている。
加えて、滝川二からは選手権得点王の林丈統を獲得した。
森崎嘉之のようにはならないやうに……
アビスパと違って、地元の高校から有望選手が入団してくれるだけまだマシなんだろうな。

──だいじょぶかな、3−5−2で。
でも2列目に野々村芳和と廣山望を並べたところで、その攻撃力もたかが知れているし。
なんにせよ、いかにしてエンゲルス監督が若い選手たちをチームにまとめあげるか。
ユーティリティプレイヤーだけは多く揃っているけど……
そ〜〜と〜〜やりがいのある仕事だと思うよ、ほんと。

99.1.25

ポルトゲーザからレンタルで獲得したパウロ・エンリケが、攻撃を組み立てることになりそう。
場合によっては、バロンが2列目に下がることも考えられる。
その場合というのは、まぁ……つまり……林丈統なんだが……開幕先発の噂もあるって……ねぇ(苦笑)

彼の得点感覚は素晴らしいとは思うが、ストライカーには最低限の身長が必要というのが私の持論でして。
吉田孝行(172cm)ですら低いと感じているのに、169cmというのは相当辛いと思うのだが。
昨年の選手権準優勝校・帝京で、MF中田浩二よりも動きのよかったFW木島良輔に、選手権終了後もしばらくJから声がかからなかったのは、165cmという身長に将来性が疑問視されたからだろう。
でもって、U-19日本代表からは外され〜の、デフェンソーレス・デ・ベルグラーノへレンタルされ〜の。
まぁ一昨年は松原良香、昨年は武田修宏しかいなかったことを考えれば、選択肢が増えただけでも素晴らしいか。

99.2.14

1998年
       武田修宏  廣山 望       
                        
     マスロバル      武藤真一     
       酒井友之  スコルテン       
                        
 江尻篤彦  中西永輔  山口 智  鈴木和裕 
                        
          下川健一          

            ↓

1999年
       武田修宏   バロン

          エンリケ
 武藤真一  酒井友之  野々村芳和  中田一三
     山口 智      鈴木和裕
          中西永輔

          下川健一

Back