powerBack

OS 2.0から採用された、Backdropを任意に割り当てられる機能を利用して、様々なBackdrop用アプリケーションが出てきました。これらのアプレットは、Notes等をBackdropにするのに比べ、heapの消費を減らせるために様々なデヴェロッパーがFreeware, Sharewareで作成しています。今回はその中から powerPen が提供しているpowerBackを御紹介します。

powerBackの特徴は、Freewareとして発表されていること、そして、使う人の好みに合わせて、Web上でFORM, CGIを利用してカスタマイズして作成できるというユニークなシステムを採用していることです。

ここでは、実際にpowerBackのページで使われているFORM形式をそのまま利用して、それに解説を加えるという形で御紹介したいと思います。FORMの部分では、実際の物と同じ項目が選べるようになっていますので、ご参考にして下さい。また、各項目は実際のページでデフォルトで表示されているままにしてあります。尚、powerBack作成のためのページを提供している、Jeffrey C. Schlimmerさん、及び、powerPenのご好意により、このページでも各項目を選択、入力後、”Build My Backdrop App”ボタンをクリックすることにより、実際にあなた用のpowerBackを作成、ダウンロードすることが出来ます。

注:この記事は、1996年8月12日現在のpowerBackのページを元に書かれています。元のpowerBackのページの更新に合わせて、更新するようにしていますが、更新が追いつかない場合もありますのでご了承下さい。;P


Layout

 Title:
  Font:
 Align:
Line 2:
  Font:
 Align:

Title:
肩書きのことではなく、画面の最上部に表示させる文字列のことです。デフォルトでは、powerBack(drop)と記入されていますが、あなたの好きなように書き変えることが出来ます。尚、入力できる文字数に制限はありませんが、余り多すぎると全部表示されなくなってしまいます(これは此処の項目に限ったことではありません。)のでお気をつけ下さい。(注:powerBackでは半角英字の"は入力することが出来ません。)

Font:
”Title”部分のフォントを設定します。設定出来るのは、
種類:Fansy, Simple, Casual, System
サイズ:9, 10, 12, 18
スタイル:Plain(通常の文字), Bold(太字), Underline(下線付き), Italic(斜体)
の3種類です。

Align:
”Title”の表示位置を設定します。(最上部の何処に表示させる日の選択が出来ます。)
Top Left(最上部左), Top Center(最上部中央), Top Right(最上部右)
から選択できます。

Line 2:
”Title”の下にもう一行、任意の文字列を表示させることが出来ます。
文字通り、2行目ですね。此方も、
Font:
Align:
のそれぞれが設定出来るようになっています。


Picture alignment:

LizardCatAppleElephant
Horse Shark
BaseballBaseball batter
FootballQuarterback
GolferSailboat
Mazda MiataPorsche 911

Steering wheel Racing car
City skyline Space shuttle

Diving symbolNo Smoking
BirdWolf and cactus
Uncle SamAnother Uncle Sam

Picture URL:

Picture alignment:
画面に画像を表示させる場合の表示位置を設定します。先ず、
Top(上部), Center(中央), Bottom(下部)
の内のどれかを選択し、続いて、
Left(左寄せ)、Right(右寄せ)
のどちらかを選択します。
表示させる画像は、Art Todayの提供によるサンプル画像の中から、若しくは、任意の画像が各々のラジオボタンをクリックすることで選べます。

Picture URL:
画面にサンプル以外の任意の画像を表示させたい場合には、此処に表示させたいgif画像のあるURLを入力します。100x100ピクセルの画像が推奨されているようです(余り大きすぎると表示させたテキストが被ってしまいます)。また、カラー画像は自動的にモノクロ2値の画像にディザ処理されるようになっています。
また、此処のラジオボタンをチェックした上でこの欄を空欄にしておくと、画像は表示されません。


Display

      Owner: 
   Worksite: 
       Name: 
      Title: 
    Company: 
    Address: 
  Address 2: 
       City: 
     Region: 
Postal Code: 
    Country: 
     E-Mail: 
 Home Phone: 
              Tap home phone to dial.
   Home FAX: 
 Work Phone: 
              Tap work phone to dial.
   Work FAX: 


Owner〜Work FAXまでは、項目名のすぐとなりに有る、Add(表示)(No(非表示))の部分で表示させるかどうかを選択できます。表示させる場合だけ設定して下さい。デフォルトでAdd(表示する)となっているのは、”Owner”、”Worksite”のみで、それ以外の項目は、No(非表示)が選択されています。それぞれ、表示させるフォントの種類、サイズ、スタイルの設定が出来ます。また、これらの項目は、Owner Info.に基づいて、表示されます。

Owner: 所有者名
Worksite: 使用する場所
Name: あなたの名前
Title: あなたの肩書き
Company: 会社名
Address: 住所
Address 2: 住所2
City: 都市名
Region: 県名
Postal Code: 郵便番号
Country: 国名
E-Mail: 電子メールアドレス
Home Phone: 自宅の電話番号
Tap home phone to dial.:このチェックボックスをチェックすると、自宅へ電話を掛けるためのスリップが現れます。
Home FAX: 自宅のファックス番号
Work Phone: 勤務先の電話番号
Tap work phone to dial.:このチェックボックスをチェックすると、勤務先へ電話を掛けるためのスリップが現れます。
Work FAX: 勤務先のファックス番号


 Extra Info: 
       Font: 
    Extra 2: 
       Font: 
    Extra 3: 
       Font: 
    Extra 4: 
       Font: 


Extra 1〜4は、重要な電話番号や、その他の様々な情報を記しておくためのエリアです。必要に応じて利用して下さい。


       Date: 
       Font: 


Date:日付の表示方法の選択です。
None(表示しない)を含む、12の表示法の中から選択できます。
Font: ”Date”の表示フォントの設定です。フォントの種類、サイズ、スタイルが設定出来ます。


       Time: 
       Font: 
              Tap time to open clock.


Time:時間の表示方法の設定です。
None(表示しない)を含む、3つの表示法の中から選択できます。
Font:”Time”の表示フォントの設定です。フォントの種類、サイズ、スタイルが設定出来ます。
Tap time to open clock.:このチェックボックスをチェックすると、時間表示部分をタップしたときに、Clock(時間の設定等のための内蔵アプリケーション)が立ち上がります。


  Free heap: 
              Tap to clear memory
                 (Newton will run faster; heap indicator less accurate.)
              Automatic memory clear
                 (Newton will run slower; heap indicator more accurate.)
              plot of heap free

Free memory: 
              Tap free memory to change default store.


Free heap:ヒープの空き容量の表示に関する設定です。
此方も同じように、Add(表示), No(非表示)及び、表示のフォントの設定(種類、サイズ、スタイル)が設定出来ます。また、以下の二つの項目の内からどちらかを選択することで、ガベージコレクションをおこして、空きヒープの解放を行うことが出来ます(要はヒープ量の回復ですね)。その下の”〜plot of heap free”の部分は、ヒープの空き容量の推移をグラフ表示させるかどうかが選択できます。

Tap to clear memory
(Newton will run faster; heap indicator less accurate.)
ヒープ表示部分をタップすることでヒープを回復。表示されるヒープ量はおおよその数値。但し、Newtonはより軽快に動作します。

Automatic memory clear
(Newton will run slower; heap indicator more accurate.)
自動的にヒープを回復。表示されるヒープ量はより正確になりますが、Newtonの動作速度は、遅くなります。

No(Line, or Column) plot of heap free
ヒープの空き容量の推移をグラフ表示させるかどうかの選択です。
”No”は表示させない、
”Line”は先折れ線グラフで、
”Column”は棒グラフで、
それぞれ推移を表示させることが出来ます。

Free memory
内蔵メモリ及び、カードの空き容量の表示に関する設定です。Add(表示), No(非表示)及び、表示のフォントの設定(種類、サイズ、スタイル)が設定出来ます。

Tap free memory to change default store
此処をチェックすると、空き容量の部分をタップしたときにInternal(内蔵メモリ)か、カード(あなたがカードに付けた名前が表示されます。)かが切り替わります。先頭に黒い点が表示されている方に、データや、アプレットが保存されます。


    Battery: 


Battery:バッテリーの残量表示に関する設定です。
Add(表示), No(非表示)及び、表示のフォントの設定(種類、サイズ、スタイル)が設定出来ます。


     Volume: 


Volume:音量調節の表示に関する設定。
Add(表示), No(非表示)及び、表示のフォントの設定(種類、サイズ、スタイル)が設定出来ます。


Status Bar Buttons

About in Info
 Help in Info             on Status bar
Prefs in Info             on Status bar

       Backlight in Apps  on Status bar
           Sleep          
      Calculator          
           Calls          
           Clock          
      Connection          
        Formulas          
         I/O Box          
           Notes          
           Setup          
          Styles          
      Time Zones          
Writing Practice          

Add all other installed apps to Apps button.
Add Rotate to Status bar. (It's name is defined by Newton.)
Add third-party buttons to Status bar. (If any. See the FAQ.)

作成したpowerBackのステータス・ボタン(画面下部のステータス・バー部分に表示されるボタン)に関する設定です。
あなたの希望に合わせてチェック・ボックスをチェックして下さい。

About in Info :インフォ(”i”)ボタンに、Aboutを含めるかどうかの設定です。
Help in Info/on Status bar :インフォ(”i”)ボタンに、Helpを含めるか、若しくはステータス・バー上に呼び出すためのボタンを表示させるかの設定です(どちらもチェックしなかった場合には表示されません。これは他の項目でも同様です)。また、ステータス・バー上にボタンを表示させる場合には、任意の名前にボタンの表示名を変更(Help, help, H, h等、あなたの好きなように)できます(これは他の項目でも同様です)。
Prefs in Info/on Status bar :Prefsの呼び出し。

以下の各機能をAppsボタンに含めるか、若しくはステータス・バー上に呼び出すためのボタンを表示させるかの設定です。
Backlight :Backlight点灯/消灯の切り替え。MP130のみで利用できます。
Sleep :Sleep(スリープ)。
Calculator :Calculator(計算機)の呼び出し。
Calls :Calls(電話記録)の呼び出し。
Clock :Clock(時計)の呼び出し。
Connection :Connection(接続)の呼び出し。
Formulas :Formulas(公式)の呼び出し。
I/O Box :In/Out Box(受/送信箱)の呼び出し。
Notes :Notes(ノートパッド)の呼び出し。
Setup :Setup(セットアップ)の呼び出し。
Styles :Styles(スタイル)の呼び出し。
Time Zones :Time Zones(世界時計)の呼び出し。
Writing Practice :Writing Practice(英文字手書練習)の呼び出し。

Add all other installed apps to Apps button. :
インストールされているその他のアプレットをAppsボタンに表示させるかどうかの設定です。

Add Rotate to Status bar. (It's name is defined by Newton.) :
ローテート(縦、横表示切り替え)ボタンの表示、非表示の選択です。

Add third-party buttons to Status bar. (If any. See the FAQ.) :
サードパーティーボタン。その他のサードパーティー製アプレットのボタンの表示、非表示の選択です。
詳しくは、powerBackの FAQページをご覧下さい。


Misc

Enable warning messages when user tries to scroll or select overview within powerBack.



スクロールアローや、オーバービュウボタン(MessagePadの画面下部に付いている上下の矢印と、その間にある黒丸です。)をタップした場合に、その機能はサポートされていない旨を伝えるメッセージを表示するかどうかの設定です。
このチェックボックスをチェックすると、メッセージが表示されます。



If you would be willing to be contacted about your experience with powerBack, please enter your Internet email address below (optional):



あなたのE-mailアドレスを記入するエリアです。
此処はオプションで、記入しなくてもかまいませんが、記入しておけば、ページがアップデートされ、新しい機能が増えたときなどに作者からe-mailでお知らせが来ます。最初に作成するときには、記入して置いた方が良いでしょう。




今まで設定した項目に基づき、実際にあなた用のpowerBackを作成するためのボタンです。
Build My Backdrop Appをクリックすると、データがサーバーに送られ、アプレットが作成されます。Reset to Defaultをクリックすると、今まで設定した項目がリセットされます。
実際に作成に掛かる時間はおよそ、2分程度です。完成すると、自動的にページが更新され、SIT(StuffItで圧縮されたファイル)形式、若しくは、HQX(BinHqxでテキスト化されたファイル)形式、Package(実際のパッケージ)のいずれかで、ダウンロードできます。



如何でしたでしょうか?このページを読んで興味をお持ちになったOS 2.0ユーザーは、今すぐ、実際に作成してみて下さい。
また、powerBackのページは頻繁にアップデートされ、機能も豊富になってきています。是非一度、お試しあれ。

#このページに含まれるFORM、及び、画像の一部は、powerPenが作成した物を作成者の許可の元に掲載しております。このページを利用して、powerBackを作成した場合には、出来るだけ、 作者のJeffrey にその旨を付記し、感想を送って上げて下さい。

Special Thanx for Jeffrey C. Schlimmer, powerPen.


御意見、御感想はこちらまで。

riki-t@yk.rim.or.jp



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