サイトホルダー（sightholder）

ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー（DTC）から直接ダイアモンド原石を購入する権利を持つ会社を指す。大手のダイアモンド研磨会社やジュエリー・メーカーであることが一般的。

　

DTCは世界最大のダイアモンド原石の供給会社たるデビアス社の販売部門であるから、同社との取引は宝飾業界最上流での取引となる。よってサイトホルダーのメリットは大きい。ただし、サイトホルダーには希望をすれば誰でもがなれる訳ではない。サイトホルダー候補は財務諸表やジュエリー業界での実績などをDTCによって精査された上で選定される。また年に１０回開催されるサイトと呼ばれる販売会ではDTCが用意したボックスに入ったダイアモンド原石の全てを購入しなければならない。値段交渉は適わず、用意された原石の一部を取り替えてもらう事もできない。サイトホルダーは全てを購入するか、あるいは全てを購入しないかという二者択一をしなければならない。もっとも、通常ルートでの販売が困難なファンシーカラー・ダイヤモンドや、１０．８キャラットを越える“スペシャル”と呼ばれる大きなダイアモンド原石は含まれていない。

　

２００６年８月１日現在、世界で９３社がサイトホルダーに選定されており、日本では田崎真珠が名を連ねている。である。

　

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