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冷却ヒビ入れ
(quench-crackling)

多くの結晶は、加熱後冷たい染料の中に入れると、無数のヒビができる。ヒビができた瞬間そこは真空であり、毛細管現象により染料がヒビの中に入り込む。結果として、緑の染料ならば緑の石のように見える。このようなヒビの入れ方を[急冷ヒビ入れ]あるいは[クエンチ クラックリング](quench-crackling)と呼ぶ。ロッククリスタル クオーツ(水晶・無色透明なクオーツ)に対して行うことが多い。
  • 検知法:
    処理石は光に透かしてみれば染料による色溜まりが観察できるので容易に識別できる。他に浸漬検査も有効。
→浸漬検査


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